初対面の相手でも、たちまちするりとその懐に入ってしまう。小谷夏子は男をその気にさせる天才だ。

都会の片隅でひっそりと暮らすひとりの女。何かから逃れるように、孤独な日々を送る。

渡辺展子はいつも「ついてない」。親友は学校一の美女〝渡辺〟久美。

母が殺された―葬儀の席で逮捕されたのは、僕の弟だった。

第52回メフィスト賞受賞作 ある夕方、保育園から榎本千夏子に一本の電話が入った。

島田荘司選 第9回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作! その女は「毒」だ。身体を蝕み、心を壊す。

結婚おめでとう。大学時代、新婦とは一番の親友だった。

幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始める。

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。

執行猶予期間が終わった時、犯人を刑務所に入れるかどうかを被害者や遺族が決めることができたとしたら?それを実現する「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が施行された社会。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品は、二転三転する恐怖のサイバーサスペンスです! 麻美が富山に電話を掛けると、知らない男の声が返ってきた。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。

中小企業診断士・北川が悩める経営者を導く! ”会社の終活”エンタメ小説 自分が引退しても、我が子のように大切な会社には末永く続いてほしい――経営者の願いも虚しく、中小企業の後継者不足が問題となって久しい。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。

勝村瞳子、独身。自分を疎ましがる母の介護と、実家の店でこき使われているうちに一日が終わる。

”どんでん返しの帝王”が放つ、息もつかせぬ警察医療ミステリ! 死ぬ権利を与えてくれ――。

消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる――〈人捜しの神部〉の異名を取る女性編集者・神部実花は、上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。

とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。

ここでなにが学べる？県民の食生活か？-県庁に勤めるエリートが、民間企業に出向することになった。

高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。

婚姻届を出すのは待ってほしい―彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。

一九八四年、台湾で四人の少年たちは友情を育んでいた。三十年後、そのうち一人が全米を震撼させる殺人鬼に。

田口潤は、14歳の中学生。3年への進級を機に、日記をつけ始めた。

姪の汐子と下町で暮らす凸貝二美男は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。

息子を六年前に亡くした捜査一課の浦杉は、その現実から逃れるように刑事の仕事にのめり込む。そんな折、連続殺人事件が勃発。

東京グランド・バレエ団の創立十五周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役に抜擢される。

誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。

匿名生徒による自警団「ガーディアン」が治安を守る中学校に赴任した秋葉は、問題が少なく安堵する。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。

東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈は、母国で政治的迫害を受けたと訴えるシリア人・ナディームを調査するが、十三歳の彼の娘は、自分たちは故郷で平和に暮らしていたと主張する。

ぼんやりした不安と不満を抱え、それでも平凡に暮らしていた三人の女性が、突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう。

若きパイロット間宮治郎は、国際線デビューに胸を膨らませていた。

ミステリ作家の冴子は、友人・亜美から恋人タケルを紹介される。

離婚の危機を乗り越えた岩見家だったが、娘・花奈のお受験や、夫・俊平の実家のある町田への引っ越し話を巡って、夫婦仲はぎくしゃくしている。

半年後までに、邪魔なものはみんな“片付ける"――。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

沙織が地元の結婚相談所で紹介された男・杉下はハンサムで真面目、収入も十分だ。

あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に殺される事件が起きた―。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。

パワハラ上司の不正の証拠を掴みたい先輩社員康子とその片棒を担ぐハメになってしまった新入社員の松尾。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

私はいずれ、夫に殺されるかもしれない。義父の弔問に訪れた前妻の佑香。

宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

聖母女子高等学院で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。

出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー 「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。