残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人。

牧師の息子ボビイはゴルフの最中に、崖下に転落した瀕死の男を発見する。

ロンドン郊外のチムニーズ館に宿泊していた若い外交官が、睡眠薬を飲んで変死した。

植民地帰りの元警官ルークは、列車内で同席した老婦人から奇妙な話を聞いた。

ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。

慈善家の老婦人が殺され、評判の悪い養子のジャッコが逮捕された。彼はアリバイを主張したものの有罪となり、獄中で死んだ。

雪に覆われ下界と遮断されたシタフォード村の山荘。そこに集まった隣人たちが退屈しのぎに降霊会を試みる。

考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞いこんだ。

霧の夜、神父が撲殺され、その靴の中に九人の名が記された紙片が隠されていた。

お金をもうけよう―ひさかたぶりに再会した幼なじみのトミーとタペンスは、青年冒険家商会なるものをつくった。

引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。

富豪の一族が久方ぶりに集った館で、偏屈な老当主が殺された。犯人は家族か使用人か。

マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。

亡くなった叔母の遺品、一幅の風景画を見たタペンスは奇妙な胸騒ぎをおぼえた。

ポアロは巨額の財産をもつ老婦人エミリイから命の危険を訴える手紙を受けとった。

走行中の豪華列車“ブルー・トレイン”内で起きた陰惨な強盗殺人。警察は被害者の別居中の夫を逮捕した。

情報部からナチの大物スパイ“NとM”の正体を秘密裡に探るという任務を帯びたトミーは、妻のタペンスには内緒で任地へと赴いた。

婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。彼女の出現でロディーが心変わりをし、婚約は解消された。

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃ…」エルサレムを訪れていたポアロが耳にした男女の囁きは闇を漂い、やがて死海の方へ消えていった。

パリからロンドンに向かう飛行機のなかで、金貸し業を営む女性が変死体で発見された。

おしゃべり好きが災いして会社を馘になったヴィクトリアは、一目惚れした美青年を追いかけて一路バグダッドへ。

長閑な生活をおくるべく、トミーとタペンスは田舎の家へ引っ越した。

突然ポアロの家に倒れ込んできた英国情報部員は、うわの空で数字の4を書くばかり―国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。

窓にうつる幽霊の影が目撃したもの。事件当日にメイドが大空に見た不吉な徴候。

ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。

傲慢で美貌の愛妾ノフレトを連れて族長が帰ってきた。その日から、一族のなかには反目や憎しみが。

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。

「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。

冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。

東西の冷戦でふたつに引き裂かれているヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。

美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。突然轟く一発の銃声。

大都会ロンドンの一画に、エドワード王朝時代そのままのたたずまいを保つバートラム・ホテル。

若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。

名探偵ポアロは偶然から、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。

自分が犯したらしい殺人についてご相談したい。

ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を、謎の爆発現象で吹き飛ばしたのは聖女と評判の修道女であった。

だって彼は殺されたんでしょ?―アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。

村の名士アクロイド氏が短刀で刺殺されるという事件がもちあがった。そのまえにさる婦人が睡眠薬を飲みすぎて死んでいる。

おしゃれで、潔癖で、自負心が強く、小柄な体格で風変わりなベルギー人が、“灰色の脳細胞”を駆使して、次々と難事件を解決する…いまや世界に知らぬ人のない名探偵エルキュール・ポアロが、よき相棒のヘイスティングズとともに14の謎に挑む!ミステリ史上屈指の名コンビが

投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。

憂鬱な歯医者での治療を終えてひと息ついたポアロの許に、当の歯医者が自殺したとの電話が入った。

舞踏会のさなかに刺殺された子爵と美貌の婚約者の変死、消え失せた機密書類の行方、忽然と消えた使用人の謎など、ポアロとヘイスティングズの名コンビが数々の難事件に挑戦する!ポアロもの11篇のほかに、ミス・マープルもの1篇、怪奇もの1篇を収録。

大富豪ゴードン・クロードが戦時中に死亡し、莫大な財産は若き未亡人が相続した。

海をのぞむ美しい眺望で人々を魅了する“ジプシーが丘”。が、同時に呪われた地として皆から恐れられてもいた。

自宅で殺されたエッジウェア卿の妻は、美貌の舞台女優ジェーン・ウィルキンスンだった。

その朝、新聞の広告欄を目にした町の人々は驚きの声を上げた。「殺人お知らせ申しあげます。

男を虜にせずにはおかない美女ローズマリー。

父親を亡くしたばかりのアンは、ロンドンの地下鉄ホームで妙な事件を目撃した。

パスポートとマントを貸してほしい―空港で出会った謎の女の申し出は、変わり者の外交官スタフォード・ナイを国際的陰謀の渦中へと巻き込んだ。

旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。

謀略の犠牲になりかねないからと調査を頼まれたポアロは、依頼人の准男爵の邸へ向かった。

傷痍軍人のバートンが療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。

書斎に転がる死体なんて探偵小説の中だけ―が、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎で発見された。

甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。

豪華家具付き、家賃は格安、そのうえ使用人は家主の負担。