彼の名はジョン、あるいはゴーストとも呼ばれている。一切の武器を持たないハートレスな殺し屋だ。

うつろな心を持てあますバークのもとに、昔のムショ仲間ヴァージルの妻が訪ねてきた。

過激な私立探偵。背徳のハードボイルド。

女はバークの手を借りたがっていた。彼女の名はボンディー。

真夜中過ぎ、探偵バークと相棒のマスチフ犬パンジイは街外れの操車場へと向かう。誘拐犯に身代金を届ける仕事を請け負ったのだ。

父親が消えたと失踪人課に訴えにきた十二歳の少年の話を聞き、その家に出向いたパウダー警部補は異状に気づいた。

バークに接触してきた女はクリスタル・ベスと名乗った。ストーカーから女たちを守るための隠れ家を経営しているという。

アイガー北壁で氷漬けのナチ軍人の死体が発見された。謎の遺体に関心を抱いたBBC局員が意外な事実を探り出す。

私立探偵マーロウは、ある弁護士からひとりの女を尾行し宿泊先を報告せよと依頼される。

殺人事件の真相を握っているらしい銀行員が忽然と姿を消した。

吹き溜まりの街、ザ・メイン。いろんな人間たちが破れた夢を抱えて生きている。

別荘の管理人ビルが大声を上げて指さしたものは、深い緑色の水の底でゆらめく人間の腕だった。

教会で死んでいた浮浪者と元国務大臣。彼らはなぜ同じ場所で殺されたのか? 不可解な謎にダルグリッシュが挑む。

アメリカ中西部で豪雪の中、バス事故に巻き込まれた元軍人のリーチャー。

銃声が響き、バークの愛する女は逝った―同性愛者の集会を凶弾が襲い、数名が死亡。犠牲者のなかにクリスタル・ベスがいた。

私立探偵フィリップ・マーロウは、裕福な老女エリザベス・マードックから、出奔した義理の娘リンダを探してほしいと依頼された。

紛争下の北アイルランドを舞台にした警察小説登場 刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズ第一弾! 暴動に揺れる街で起きた奇怪な事件。

アームストロングの店に彼女が入ってきた。

銃声がゆっくりと薄れていく。

ブレック巡査部長の身近を洗え。私は捜査を開始した。

ウェルズのもとに、情報提供を申し出る一本の電話が入った。

ぼくは自殺しそうな気がする。守ってほしい…ランディーと名乗る若者はバークに訴えた。

ボーレンスフルトの閘門で、全裸女性の絞殺死体が見つかった。

反米デモの夜、ストックホルムの市バスで八人が銃殺された。大量殺人事件。

実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。

酔いどれの私立探偵スルーはカリフォルニア州の酒場で、捜索を依頼されたアル中作家トラハーンを見つけた。

晩秋のグラント郡で同じハイスクールの生徒が三人、相次いで自殺を遂げた。

KGBスリーパー養成所元教官は、不遇だった。西側に潜入した教え子たちが次々に発見されたのだ。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

【アメリカ探偵作家クラブ賞（エドガー賞）最優秀長篇賞／英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞／バリー賞最優秀長篇賞／全米図書館協会アレックス賞】　 けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。

没落した名家の生まれのミロは、遺産が入る日を待ちわびる酒びたりの私立探偵。ある日、彼のもとを一人の女が訪れた。

11人もの女性をレイプして殺した挙げ句、死に顔に化粧を施すことから“ドールメイカー(人形造り師)”事件と呼ばれた殺人事件から4年―。

【北欧ミステリの最高峰 「ガラスの鍵」賞受賞作! 】 その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。

テキサス州のハイウェイ沿いの田舎町で、ふたつの死体があいついで発見された。

未解決だった難事件を次々と解決、やっと日の目を見つつある特捜部Q。だが捜査を待つ事件は増えるばかりだ。

情報屋のケンドリックから数枚の写真を見せられたのは、八月の暑い盛りのことだった。

このドーチェスターの街で、マフィアに狙われる人間の依頼を受けることは、最大の自殺行為だ。

官僚の失踪事件の鍵を握る少年。巨悪の魔の手から彼を救うべく、特捜部が立ち上がる。

これまで数々の未解決事件の謎を暴いてきた特捜部Q。

第二次世界大戦末期。英国軍パイロットのブライアンとジェイムズはドイツ上空で撃墜されてしまう。

たれ込み屋のスピナーが殺された。

〈リーバス警部シリーズ〉 女子学生が運転する車が起こした衝突事故。

【アンソニー賞、マカヴィティ賞、ストランド・マガジン批評家賞最優秀新人賞受賞】 帰ってきてほしい――10年前に故郷を離れ陸軍で海外勤務についていたバンに、長い間音沙汰の無かった祖父から届いた手紙。

ニュー・オーリンズには雨が多い。メキシコ湾から吹き上げる風が、湖沼地帯を湿らせる。

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。

裏帳簿を盗まれた酒場の店主と、女房殺害の嫌疑をかけられたセールスマン。彼らを窮境から救うべくスカダーは調査にのりだした。

【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田 陸】 いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。

英国で90万部突破、シリーズ累計250万部超のベストセラー警察小説がついに日本上陸。

「結び目のついた紐」と「マッチ棒で作られた十字架」―奇妙な品物がリーバスのもとに届けられた。

刺す少年、消える少女、潰し合うギャング団…。ストリートの「今」を鮮烈に刻む青春ミステリーのニュービート。

人員整理のため二週間後に解雇されることになったLAタイムズの記者マカヴォイは、ロス南部の貧困地区で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕された少年が冤罪である可能性に気づく。

不良巡査カーターについての調査過程で関係者が不審死を遂げる。

裕福な家で大事に育てられたピュアな女―それが探偵パトリックの抱いた、カレン・ニコルズの第一印象だった。

ニック・メイソンが塀の外に出たのは、5年と28日ぶりだった。