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慟哭
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慟哭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全257件 141~160 8/13ページ
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この小説にはトリックがあるという予備知識を持って読んだため、意外性はあまり感じませんでした。はっきり見抜いていたわけではないけれど、おぼろげに、そうなんじゃないかなあ……ぐらいには考えていたので。 でも、もし予備知識がなかったら、ちょっと退屈に感じて、投げ出していたかもしれません。 人物像に深さが感じられず、全体が絵空事っぽく感じました。新興宗教にのめり込む過程が食い足りないし、「最後の」犯罪に手を染めようとする動機も、犯人の狂気と相いれない気がする。特に女性たちはステレオタイプで、ご都合で動いている感じ。文章も、特別うまいというほどではないです。 予備知識があったおかげで、最後まで読めたけれども、予備知識があったおかげで、衝撃度は弱くなってしまった。そういう小説でした。 | ||||
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周りの人が自分と同じものを好きで同じものが嫌いか? 答えはノーだろう。 この小説は、とにかくクセが強い。話が全体的に暗く、難しい単語がポンポン出てくる。 だが、そこがいいと私は思う。私はこの強いクセにはまってしまった。だが、逆に「クセが強くて自分には合わない」と思う人も数多くいると思う。 「読後感が悪い」と言われているが、私は数年前まで学校で日常的にいじめを受けていたので「そんなに悪いかなあ」というのが正直な感想だ(今でも少しいじめがある)。 私個人の意見としては、新鮮で純粋におもしろい作品だった。ただし、しつこいようだがクセが強い。だから好みは極端に分かれると思う。 | ||||
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初作品にしては文章は上手いと思う。読み進めるのに苦はなかった。 しかし割と初めの方で犯人の目星がついてしまい、後は読むのが面倒になる。 それから2つの物語の切り替わりが頻繁すぎて集中しにくいし、 両物語の結び付け方が強引。教団幹部の行動も納得しにくい。 最後に、事件の半分は解決してないのでは? それが致命的。 | ||||
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知り合いから薦められた一冊でした。 あっと驚く結末があると聞いていたのですが 構えて読んでしまったからでしょうか? 中盤のあたりから、うすうす仕掛けに気づいてしまいました。 終盤になると、自分の考えが間違いないと確信して ラストはやっぱりな…という感じで。 もう一ひねりの仕掛けが欲しかったです。 文章はとても読みやすく最後までノンストップで読めました。 | ||||
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平行するようみえる二つの物語が実は時間軸が異なっているとは最初の章あたりから分かってしまう。 このような手法は古くから映画などでも使われてきているからだ。(最近ではソウ4とか) 仕掛けが分かってしまうので、読み始めから犯人の予想がついてしまい後は、それを確認するための読書となって辛い。 ビックリネタではなく、もっとストレートな文章で読ませて欲しいと思った。 | ||||
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幼児誘拐事件を追うエリート警察官。私生活では多忙の為に家庭を顧みず殺伐とした夫婦関係を営む虚しさ。一方では新興宗教に救いを求める精神破綻者。過去に深い傷を負い現実には決してあり得ない妄想が彼を異常な行動に突き動かす。2つのストーリーが意外な結末で結び付く。 慟哭というインパクトのある題名であるが、子供を抱える親の立場で読めばやはり慟哭という表現がぴったりの衝撃的な作品だった。 | ||||
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新興宗教にはまっていく人間の様子がリアルに書かれていて、新鮮だった。 今まで新興宗教にはまる人を理解することができなかったが、この本を読んで 少し分かった気がする。 現代に通じる問題をはらんでおり一読する価値はある。 | ||||
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佐伯捜査一課長は、連続誘拐事件を追いながら、警察内部の確執、家族や愛人との関係、マスコミへの対応と苦悩の日々を送る。 それと平行して、信仰宗教に傾倒していく孤独な中年男性の話が交互につづく。 二つの話が結合した時に衝撃が走る。 叙述にありがちな、途中から結果が見えてしまう展開だが、分かっていても話がつながる所で驚いてしまった。 話題が豊富で文章も上手、デビュー作とは思えない。 「人は信じたいものを信じる」というフレーズが特に印象に残った。 | ||||
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読み始めると止まらず、一気に最後まで読破してしまいました。 事件を追う警察側と、新興宗教にのめりこんでいく中年男性の姿が交互に描かれている本作。 最初、宗教のほうの話がやや退屈だと感じたことや、終盤にさしかかるあたりで犯人の正体が 予想できてしまったことは少し残念でしたが、それでも非常に楽しめる作品でした。 ただ、あまりにも救いのないストーリーなので、読んだ後ずっと憂鬱な気分に苛まれました。 読み終わってスッキリしたい人にはお勧めしません。 | ||||
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言葉の選び方が、わかりやすいというか、読みやすくて 文章は全然退屈ではない。でも、あんまりミステリとかに 詳しくない私でも途中で犯人に目星がついてしまった。 | ||||
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最初がつまらないです。 新興宗教のほうが読みたくてうずうずして、刑事の方は読み流す感じでした。 乾くるみさんの「イニシエーションラブ」で衝撃を受けましたが、 この作品ではあまり衝撃は受けませんでした。 驚かせるのを目的とするか、メッセージ性を目的とするかでこんなに変わるものですね。 最初が刑事の方がつまらなくて、後半は宗教の方がつまらなかったです。 | ||||
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二つの話(幼女誘拐殺人事件の捜査本部と新興宗教にはしる中年男性)が交互にすすんでいく。 片方では警視庁のキャリアや捜査員が悲惨な事件に立ち向かう姿、もう片方ではとてつもない孤独を抱えた男がだんだんと怪しげな新興宗教にはまっていく姿である。 片方では警察が抱える様々な矛盾や、警察の内部事情や様々な人間関係が描かれ、もう片方では、どのように人々は宗教にはまり、宗教が何を目的にしているのかが描かれる。いずれもそれだけで十分読み応えがある。 この二つの物語が融合した時・・・見事に騙されました。こんなテクニックをつかっていたなんで・・・ なかなか重い話ですが、一気に読めます。 お勧めです。 蛇足ですが、北村薫さんのあとがきもなかなか面白かったです。 | ||||
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貫井徳郎は文章がうまい、と言う評判を聞いていたので、かなり期待して読んだ。 でもなー。 本格を期待してしまっていたのだが、叙述だった。 どうも叙述は『アクロイド殺し』以外で面白かったためしがない。一体何を目的に数々の作家が叙述トリックに挑むのか、全然理解できない。 名作に挑戦したくなるんだろうか。今のところ全敗してると思うんだが。 叙述って、やっぱり記述が不自然になるんだよ。だから途中で分かってしまう。驚かされないのでコペ転にならない。結末以前に結末が類推できてしまうと、どんなもんだって、つまんなく感じるじゃん。 でも、取り上げた内容は意欲的で好感が持てる。 警察内部の軋轢・新興宗教・歪んでしまった親子の情愛。 ラストの締め方も鮮やかで、叙述のつまんなさなど超えた「慟哭」の深さが浮かび上がってくる上手さだった。 | ||||
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「どんでん返し」だの「衝撃の結末」だのといった評価には、特に異を唱えるものではない。 ただ、私がこの小説で最も違和感を覚えるのは、どう考えても犯人が、新興宗教だの黒魔術だのに心を奪われるタイプには見えない、ということである。いかに、我が子を失って「気が狂ってしまった」としても、である。 | ||||
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面白かった。一気に読んでしまった。 終わり方に多少あざとさを感じなくもないが、見事な幕引きと言うか、才能の豊かなるを感じた。 なるほど良くできた作品で、サスペンス、警察モノ、家族愛、謎解き、いろいろな側面が現代社 会を反映しながら、大変うまくアレンジされている。 一級のエンターテインメントであり、読後大いに感じさせられる。 | ||||
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憂鬱な内容で気がめいってきたよ。 もうそろそろ残りページも少なくなってきたけど 「衝撃のラスト」っていうのはいつくるのかねぇ。 と、思った瞬間、突如「衝撃のラスト」が襲ってきた。 眼は点、口は半開きになって両手で持っていた本がぱたっと下に落ちた。 そのまま微動だにせず1分ほどが経過しようやくわれに返って 吹き出てきた汗をぬぐった。 いやあ、降参です。 上の方に、50ページあたりで犯人がわかったという人がおられるが お気の毒としか言いようがない。 | ||||
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幼女連続誘拐事件と新教宗教にのめりこんで行く男がどこで関連するのか…… 「これってもしかして……」 なんて思って読んでたが、途中で。 「あっ、やっぱちゃうわ」 なんて思ったが、もしかしてって思った落ちが正解だった(笑 貫井徳郎って人の作品は始めて読んだが、 『筆圧は強い』って印象を持った。 なんか、グイグイ読ませる、時間も忘れて夢中にさせてるような文章を書く人ですな。 仕事中、トラックが来るまでの間、めっちゃ読んだわ。息抜きにがてらに持って行ってた、文庫ゴルゴ13 91巻も読まず一気に読んだわ。(笑 | ||||
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完成度は高いと思う。ラストもうまい。メッセージ性も強い。 ただ文章が単調すぎて起伏が乏しいせいか引き込まれない。 ひたすらラストに向かって文章を消化しているという感じが して途中途中で楽しめない。 同じ類の『葉桜の季節に〜』や『向日葵の咲かない夏』ほど 楽しめないし衝撃度も薄い。近年の作品の方がレベルが高い ように思った。 | ||||
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後に知ることになったが、貫井徳郎は優れたストーリーテラーで、本当に緻密な構成のもとに作品を展開させてくる。新興宗教や警察内部をえぐってくる作品かと思えば、(実際そうではあるが)衝撃のラストが待ち構えている。貫井の「読ませる文章」にしてやられた感が強い。「人を騙す文章」とも言えるかもしれない。また400Pのボリュームは微塵にも感じさせない。文庫版は装丁も優れており、表紙にある「冬(か晩秋か?)の曇り空に葉が落ちた木々」の写真を読後に見たら、何ともいえない気分に陥ってしまった。 | ||||
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この作品を読んだ殆どの人が、『ラストの衝撃は凄かった!』と口を揃えて言います。 そしてその言葉に恥じない衝撃のラストでした。 どう衝撃なのかはここでは触れません。 それは殺人の動機にもなり兼ねないからです。 社会派ミステリとして、 貫井徳郎さんのデビュー作らしいですが、かなりの完成度を誇っていると言えます。 巷で勃発する『連続幼女誘拐殺人事件とそれに立ち向かう警察組織』と、『新興宗教にのめり込んで行く男』の2つの、一見するとなんの関係も無いようなストーリーが交互に進んでいく、と言う作品。 そして、最後に待ち構えていたのは想像を絶する衝撃。 けれどもそこには清々しさは無く、喉に魚の小骨が刺さって取れないような歯がゆくもけれどもどうしようもない居た堪れなさが、心の奥底にしこりとして残る・・・・・そんな哀しみもこの作品の特徴ではないでしょうか? 決してハッピーエンドで終わらないこの狂おしさを体感してみてください。 ただ難を言えば、謎が100%解決しない点でしょうか。 けれどもそれすらも、この作品だと捕らえるとより一層楽しめます。 | ||||
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