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慟哭
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慟哭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全257件 61~80 4/13ページ
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大変 重苦しい内容なのですが 宗教に救いを求めていく男の話と警視庁捜査1課の話とが交互に描かれていることで 重苦しさや不快感を引きずらず読み進めていけます。 さまざまな描写も長けていて、場面、場面が目に浮かんできます。 物語を構成してる大きなトリックに関しては予測できた人も多いかと思いますが、それによって主人公の果てしない孤独をいっそう感じることができます。 財力があり地位もあり 家族がいても恋人がいても誰にも心を開かず 肩を張って生きてきた男の悲惨な結末に 人間の弱さと人間に一番必要なものを訴えているようにも思いました。 そして肝心の犯人が捕まらなかったことで人間の無力さ、人生の悲哀を強調し慟哭というタイトルにつながっていくのだと思いました。 | ||||
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膨大な人物描写も、心理描写も、最後には「なんじゃこりや?」と言いたくなるような、アホラシイと同時にあまりの安易な終焉を目的とした作者の意図に、腹が立ちました。章ごとに心理描写と事件の経過を入れ換える構成もなかなかの試みですし、最初の内は読み物としては上手く展開させているのですが、宗教団体の儀式とそのいかにも作り物臭い描写、特に黒魔術が出てきてからはいけません。あほらしくて読む気がしなくなりました。その後はどうも無理に無理を重ねて強引に物語を引きずっていくような筆遣いになってしまっています。そして、最後の妙な「オチ」・・・・これではトリックとも言えません。このこざかしい、ある意味では読者をハメルことを意識したとしか思えない稚拙な結末は、誠に不快な読書感しか生まないでしょう。これを傑作として鮎川信夫賞を与えた審査員の観賞力を疑いたくなりました。 トリックというものを、ご都合主義で強引に結論を出すことが許されるならば、推理小説という分野は存在しなくなるのではないでしょうか?「どうだ、驚いただろう!」という作者の浅はかなほくそ笑みが感じられる、そのくせ最後は投げ出したような結末の誠に不愉快な、作りの荒い作品でした。 | ||||
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この作品に限らないんですが、せっかくもっと面白くできるのに、構成がいまいちでがっかりという本を読むと残念で仕方ない。 これも、松本や被害者の名前伏せ、交互の描写ってあたりで、ミステリ者じゃなくても作者のやりたい事がわかってしまう。 もしかしたら序盤からそう思わせておいての、「松本」での引っかけのつもりだったのかな。 顔を見たことがある、という描写も多い。さりげなく1回くらいで十分なヒントになるのに。なんかとにかく勿体無い。 あと、司摩の密告理由がわからない。 自分の宗教信者、それも黒魔術的なことを精神不安定者に教えたってことが晒されれば彼らも終わりじゃないですか。 さすがに大事になったから? 私は途中で、口封じに司摩消されるかと思った。(黒魔術を教われば、もう用済みみたいなものだし。事実その後の態度は、以前と違って敬ってる感じがなくなっていた) なぜかといえば、松本は慎重で警察が自分へ至る事が出来ないと自身を持っている描写が何度もあったので。 なのに司摩は放置だし、鶏も同じところから調達していて驚いた。全然だめじゃん……。 嫌いじゃないんだけど、色々惜しいなーという作品。 | ||||
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叙述トリックというのでしょうが、残念ながら、小説としてうまくいってないという感想でした。他の方のレビューを読んでも「途中で犯人がわかってしまった」という感想が多いのですが、私もいくつかの伏線で、きっと「この人」が犯人なんだよね、と想像できました。でも、それにしたら、なんでこんなにわかりやすい伏線があるのだろうと思っていましたら、「この人」は犯人は犯人なんですが、警察が追っていた犯人ではなく・・・(これ以上はネタバレになるので控えます)。どんでん返しのつもりなのでしょうが、途中で「この人が犯人かも」と思わせてしまった以上、その展開は面白くないなぁという感じでした。もっときっぱりだまされたかったです。ても、最後の一行は軽く衝撃を覚えました。「この人」が健全な精神ならば、そっちのほうをなんとかしていたはずだけど、逆に精神を病んでしまって、まったく別の方向の行動に出たことが、「悲しい」と感じるよりも、「なんでそうなるかなぁ?」と思ってしまう、人物描写の深みがいまいちで、ちょっと疲れた小説です。 | ||||
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ストーリーのどんでん返しはこの方の特徴でもあり、確かに驚いたけれど、推理小説ズレした読者にとっては予測がつく結末かもしれません。 ただ、この作者のすごいところは人間の心を描く力だと思います。 ストーリーはもちろん面白いですが、それ以上に最後の3行に心をわしづかみにされました。 この本の読みどころはどんでん返しなどではなく、すべてはこの一言を聞き、血を吐くような思いでそれに答える台詞につきると思います | ||||
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面白かったかと問われれば面白いですよ。読む価値はあります。(以下ネタバレあり)ただ直観で犯人は見当がつき当たってました。もっとも真相を見破れた分けではないので騙されたという感じもそこそこありました。いわゆる悪徳新興宗教の手口はよく描かれてているなと思いました。またキャリアがにもいわゆる本当に頭のいい人と、学力や学閥等のコネで入った頭だけいい人の違いがあるというところもよく描かれていました。ただここまで子供の頃から、ある意味人格の破たんしてて無能な人がああいう地位について、ああいう失敗をして、さらに人格崩壊してエセ新興宗教のみならず、そのインチキな秘儀を行うまでになるかと言われれば、そんな素質や体験をする確率などほぼゼロだろうと言わざるを得ません。しかももう一人の犯人は捕まらずとは、せめて後日譚の話ででも逮捕して欲しかったですね。そんなあたりがちょっとなーと思ったので評価は4としました。推理小説はやはり悪い奴は報いを受けて欲しいですね。 | ||||
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警察と犯人の両方の視点からの描写が交互に出てきます。その仕掛けがこの小説の全てです。この仕掛けの意図に気づいたら、それ以降は自分の推理の確認のための作業(読書)となるので、正直なところ小説の中身はどうでもよくなってきます。人物描写も深くは無いので感情移入もできないからちょうどいいかもしれません。そして予想通りの結末なので、読後感としてはある意味満足します。まあ、昔はこれでも斬新だったのでしょうね。時代を感じます。最後の1行だけちょっと意外だったかな。 | ||||
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叙述トリックの名作という記事で知って購入 誠実な構成に好意は感じたが、「面白いか?」という点では困ってしまう。 構成は素晴らしいのに料理の仕方が惜しい気が… 苗字で読者全員が気がついてしまうだろうし、もっと独立した犯人だと錯覚させたまま進行させれば・・・ とか小説が書けない人間があれこれ口を出してみっともないですね。 ただやはり、娘とのふれあい、(環境上実質的な交流がおろそかでも)もう少し 如何に娘が可愛かったか愛しいと思っていたかの描写がもっとないと「慟哭」が突然沸いた悲劇のようで 共感できませんでした。 それを敢えて描かないから「慟哭」が余計引き立つのかもしれませんが そうですね・・・、娘との思い出が希薄だから機械的に次から次へとこのような殺人が犯せたのかもしれません。 では何が足りないのだろうと考えれば考えるほど、構成100点。文章100点。トリックも100点。 タイトルの慟哭が私には足りなかった、としか言えません。 うーん評価が難しい傑作ですね。傑作なのは間違い無いと思います。傑作なだけに・・・(みっともない) | ||||
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どんでん返しでちょっと話題になっていた作品。 最初は別々の2つの視点で物語が進んでいき、 一見関係のなさそうなものが終盤に向けて交わりを見せる。 技巧的な作品でミステリーとしてはすごく巧緻されていると思う。 けど、けど! オチは読めるぜ、これー(;′Д`) どんでん返しじゃないぜー全然。 前半で2つ物語が進んでいる時点で、 あれこれ推理しながら読んでしまったから、 オチがわかった時点で、 「あー、やっぱりね」という程度の衝撃だった。 先入観持って読むとバカをみます。 | ||||
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序盤でこれって・・・と思ったことがそのままそうなったので、残念な気持ちに。。 | ||||
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人から薦められて読んだ。日本の現代の推理小説は初めてだったが、面白かった。時間差の組み立てが良く書けている。 | ||||
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ミステリーとしても良くできているのですが、他の作品より抜きん出ているというわけではないです。 しかしキャラの描写が丁寧なので読了後に読み返しても楽しめました。これほどタイトルと内容がマッチしている小説は数えるほどなのではないでしょうか。 ※以下ネタバレ含みます しかしミステリー部分に若干の不満が残ります。幕引きの演出のため仕方なかったのかもしれませんが、本編の半分を割いて展開された事件の真相が何一つ分からないまま終わってしまうのは納得できませんでした。せめて幕引き後に追記して欲しかったです。 | ||||
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自分が読んだものの”関連”によく出るので、これも読んでおくかなーと手にした一冊。 概要はあまりよく把握してなかったけど、最後になんかあるっぽいので、叙述モノとして挑みました。 この構成からすると、新興宗教にハマっていく松本なる人物が、いったい何者なのかが肝になると思い、序盤から下記の様な可能性を思い浮かべながら読み進めました。 1.最初の被害者の父親 2.幼い子を持つ刑事(婿養子なので離婚したら姓変わるだろうと) 3.まったく関連のない人物(純粋に単なる犯人) 吝嗇やら韜晦やら、滅多に見掛けない単語も目につきますが、基本的に読みやすくスイスイ読める。 でも松本が最初に女の子を手にかける時、そんな理由で殺すのかと(先もなんか見えたし) 一瞬本を投げたくなりましたが、まぁ最後まで見届けようと。 後半の偶然要因の強い(印象な)ミスリード誘発事項のせいで、 「あれ、同時進行だっけ?」と揺らがされましたが、松本さんやたら警察の内部事情に詳しいし やっぱり”2”の線だな・・・。 ということであの丘本の一言には、「ですよね~」でありました。 ちょっと突っ込んで読めば、刑事が追っていく事件の発生時期と 松本がアクティブに行動している時期が違うのはすぐ分かるし、 自分はしなかったけど、最初の3人の子の名前からディジタルルートを当たってみることで 何らかの発見が出来そうですね。 余談ですが、最初の犯人は何故、4人目で犯行を終わらせたのでしょうかね? 挑発を受けて刑事の娘をターゲットにした様な展開になってますが、 警察官名簿の流出はもっと前・・・。 つまり、もともと警察関係者の身内を犯人は狙っていたのかも。 で、目的達成でなりを潜めたのかもね。 ちなみに勘でしかないのですが、一人目とされてる子は連続殺人とは別の事件の様な気がするなぁ。 | ||||
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林郁夫の裁判が主ですが、他のサリン実行犯が死刑なのに、 無期懲役です。 それは罪を悔い真摯にサリン事件の解明に協力した事や 遺族が極刑を望まなかったからです。 しかし頭の良い人達が何故、あんな宗教にのめり込むのかが不思議です。 勉強ばかりではいけないんでしょうね。 ケチな私は、「お布施」が要る時点でその宗教には興味を失くしますから、 ケチも悪くはないです。 | ||||
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文章は警察の章ともう1人の宗教にはまる男の章が交互に進んでいきます。 一章自体も短くテンポも良いので読みやすいです。 最後は驚きつつも、宗教にはまってしまった男の悲しさや虚しさが伝わって来ました。 不条理な終わり方も世界中に山のようにある未解決事件を思うと現実的じゃないかなと思います。 | ||||
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この話は、私的には、バッドエンドだと思いますが、文章はすばらしく、一気に読み進めることができました。 何がすばらしいかというと場面ごとに主人公が交互に変わるため、飽きないです。 『慟哭』という題も興味をそそる理由です。 | ||||
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灰色の虹が面白かったのでデビュー作、本書を読んだが、これが面白い、最後ノドンテン返し二は、驚いた。 | ||||
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指導していた学生が勧めてくれたので手にしました。 最近復刻版で出版された中町さんの小説と、同じような プロットだったので驚きました。 とにかく、二つの舞台が、いつ絡むのか、いつ絡むのかと 思いながら、残りページが少なくなる。 デジャブの感覚は何なんだろうと感じながら、残りわずか。 最後の舞台で時を明かしてくれました。 本当に模倣の殺意でした。 この方の作品はこれが初めてだったのですが、ちょっと 違和感。 何が違和感って、話が合わないだろってところがそこかしこ。 中町作品もそうだったのですが、真似すると、同じところに はまります。 それでも最後まで読みきらせたので70点。もう少し、事件の 掘り下げガあったりしたら面白かったのに。残念。 | ||||
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ただもう、ビックリしました。 あまりに有名になり過ぎた感の有る本書。 おかげで「構えて」読んでしまう事で、本来の楽しみを奪われている気がします。 その点、ナニも知らずに読んだ私は幸福だったのだなぁ、と。ここは、素直に騙されるのが本書のオススメの読み方です。 | ||||
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構成はとてもよかったです。 文章も読み易く、サクサくと読める点はよかったのですが、主人公と犯人の伏線の交わりが曖昧で 少し肩すかしの印象を受けました。 只タイトルが「慟哭」ですから結局こういう終わり方もありかなっと思いますが。。 最初の犯人は誰なのかな?? | ||||
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