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慟哭
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慟哭の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全261件 161~180 9/14ページ
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| 幼女連続誘拐事件と新教宗教にのめりこんで行く男がどこで関連するのか…… 「これってもしかして……」 なんて思って読んでたが、途中で。 「あっ、やっぱちゃうわ」 なんて思ったが、もしかしてって思った落ちが正解だった(笑 貫井徳郎って人の作品は始めて読んだが、 『筆圧は強い』って印象を持った。 なんか、グイグイ読ませる、時間も忘れて夢中にさせてるような文章を書く人ですな。 仕事中、トラックが来るまでの間、めっちゃ読んだわ。息抜きにがてらに持って行ってた、文庫ゴルゴ13 91巻も読まず一気に読んだわ。(笑 | ||||
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| 完成度は高いと思う。ラストもうまい。メッセージ性も強い。 ただ文章が単調すぎて起伏が乏しいせいか引き込まれない。 ひたすらラストに向かって文章を消化しているという感じが して途中途中で楽しめない。 同じ類の『葉桜の季節に〜』や『向日葵の咲かない夏』ほど 楽しめないし衝撃度も薄い。近年の作品の方がレベルが高い ように思った。 | ||||
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| 後に知ることになったが、貫井徳郎は優れたストーリーテラーで、本当に緻密な構成のもとに作品を展開させてくる。新興宗教や警察内部をえぐってくる作品かと思えば、(実際そうではあるが)衝撃のラストが待ち構えている。貫井の「読ませる文章」にしてやられた感が強い。「人を騙す文章」とも言えるかもしれない。また400Pのボリュームは微塵にも感じさせない。文庫版は装丁も優れており、表紙にある「冬(か晩秋か?)の曇り空に葉が落ちた木々」の写真を読後に見たら、何ともいえない気分に陥ってしまった。 | ||||
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| この作品を読んだ殆どの人が、『ラストの衝撃は凄かった!』と口を揃えて言います。 そしてその言葉に恥じない衝撃のラストでした。 どう衝撃なのかはここでは触れません。 それは殺人の動機にもなり兼ねないからです。 社会派ミステリとして、 貫井徳郎さんのデビュー作らしいですが、かなりの完成度を誇っていると言えます。 巷で勃発する『連続幼女誘拐殺人事件とそれに立ち向かう警察組織』と、『新興宗教にのめり込んで行く男』の2つの、一見するとなんの関係も無いようなストーリーが交互に進んでいく、と言う作品。 そして、最後に待ち構えていたのは想像を絶する衝撃。 けれどもそこには清々しさは無く、喉に魚の小骨が刺さって取れないような歯がゆくもけれどもどうしようもない居た堪れなさが、心の奥底にしこりとして残る・・・・・そんな哀しみもこの作品の特徴ではないでしょうか? 決してハッピーエンドで終わらないこの狂おしさを体感してみてください。 ただ難を言えば、謎が100%解決しない点でしょうか。 けれどもそれすらも、この作品だと捕らえるとより一層楽しめます。 | ||||
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| 読み始めると止まらなかった…。もう、読まずにはいられないという中毒症状が表れてしまった…。場面が次々に具体的イメージとして頭の中に、目の前に現れた、そんな本でした。内容は当然に面白いし、文章も読みやすいし、お勧めできる本だと思います。 | ||||
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| 幼女誘拐事件の捜査状況と、謎の男が宗教にのめり込んで行く 過程が交互に描かれる。 事件の進展とは全く関係ないと思われる話が挟まれるので、 最初は読むのが少しかったるい。 しかし、関係ないと思われていた話が、やがて交差する時、 そこに見るものは? まさに慟哭、衝撃のラストが待っている。 | ||||
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| 殺人犯側の描写と、それを追う刑事の描写が順繰りに出される形式の作品。最後に大きなトリックがしかけてあるが、たぶん8割くらい読んだところでみえみえに気づくと思う。気づいても、十分楽しめる作品。新興宗教についての詳しい描写が冴える。 | ||||
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| こういうタイプのオチがある作品はもう珍しいものではなくなっているので驚きはなかった。衝撃的な結末と聞いていたので楽しみにしていたのですが、物語の構成などから序盤で…というより最初の数ページで予想がつきました。とくにいい作品でも悪い作品でもないなというかんじですね。 | ||||
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| 幼児を狙った通り魔的な事件、新興宗教、警察の不祥事、マスコミによるバッシングや過激な報道など、現代社会の問題点を多く盛り込んだ、社会派本格推理小説。 これまで、硬・軟とりまぜていろんなミステリおよび推理小説を読んできたつもりですが、やはり作者のトリックにひっかかってしまいました。正直ちょっと悔しい。 この小説を読んで改めて感じたのは、推理小説にもいろんな手法があるな、ということ。推理小説といわれて一般的にすぐに思いつくものといえば、ある怪事件が発生、謎解きの主人公(探偵や刑事が多い)が現れて、事件のトリックを暴く....といった、純粋ミステリーかと思われますが、このような推理小説は小説の内容がすぐにテレビの脚本や映画の台本にでもなりそうな作品で(別に悪口ではありません。これはこれで素晴らしいことです。)、例をあげると、西村京太郎や山村美沙など。小説に出てくる人物に個性があったり、事件のトリックが奇抜だったりして読むものを惹きつけます。それと比べると、この小説などは、作家の”文章構成”自体が”トリック”であり、絶対映像にはならない、映像にはできない作品です。単に謎解きが好きな人は、ラストで真相が解明された時点で”な〜んだ”ぐらいにしか思わないのかもしれませんが、これ、やっぱり、そうそう書けるもんじゃないと思います。ミステリーとしてよりも、作家の文章力、作品構成の素晴らしさに注目! | ||||
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| デビュー作らしいです。 驚きますね。 トリックといえば、トリックだね。あの、ラストは。 びっくりするよ。 でも、なんか 「僕、嘘はついてませんよ」 って、浮気がばれた男のせこい言い訳みたいな小技の様な気もする。 最後の最後まで、ごまかし続けるにはかなりの手法がいるのだろうけど…。 どちらかというと、歯ごたえのある文章を書かれています。刑事モノを扱っているのだから、当然か。質実剛健という言葉を贈りたいこの文章。 ちょっと意地悪して、評価は★三つ。 | ||||
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| 前半は、警察の難航した捜査状況が延々と語られる。 少し退屈になるのがこの辺。 でも後半読んでてよかったなと思うことが起こります。 この結末のために、ココまで読んでたんだなという感じ。 捜査のリーダーと、新興宗教にはまっていく男。この二人の(?)主人公の対照的な状況が物語を面白くしていると思う。 | ||||
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| 近年、ベストセラー小説の安易な映像化がやたらと多い。 話題になった小説はミステリに限らず、ほとんど映画化、ドラマ化されているといっても過言ではない。 ところが、この「慟哭」は売れ続けているにも関わらず全く映像化されていない。 私はそれが以前より不思議でしょうがなかった。 で、読んでみてようやくその理由がわかった。やっと得心した。 この小説のトリックを映像で表現するのは不可能なのだ。 お気に入りの小説が安易に映像化され、失望するという経験を最近やたらとしてきたが、「慟哭」にはそれがないとわかって安心した。 コアなミステリファンから「トリックが途中でわかった」という批判が散見されるが、この小説の魅力は何もトリックだけではないでしょう! 私はこの小説は上質のノワールとして読めた。 人間の暗い側面、心の闇。どうしようもない破滅に向かっていく男を見事に描いている。 トリックがわかった後の再読でも十分楽しめる。 | ||||
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| 面白かった。基本的にエッセイ等が好きな私ですが、たまたま友達に借りて読みました。主人公がどんどん新興宗教にはまっていく様子が手に取るようにわかる描写なども、面白かったです。でも、悲しい話です。 | ||||
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| その一つの驚きのためだけにあの枚数を読んだと思うと何だか悲しくなってくる・・・OTL 帯でさもおもしろいみたいなこと書いてたから期待したんだけどなぁ。 乙一のGOTHにしてもそうだったけど、こういう騙し絵みたいな手法はあまり好きではない。こういうのは読みなれてしまえば読んでる途中でわかってしまうしね。 ただ文章の書き方がよかったのと宗教にはまっていく様が見事だったので★三つ。ミステリ好きにはあまりオススメできません。 | ||||
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| すごく評判がよいようなので読んでみましたが、いろんな意味で予想と反しました。推理小説が好きであれば中盤でだいたいの展開が読めてしまいます。結末はおもしろいのですがいささか強引である気もしました。マスコミと警察の組織体系や内部事情に対する切込みには引き込まれましたが、文章というより文体で「あ~!なるほど」とネタばれしてしまう感じでした。まさにえ???です。 | ||||
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| いかにすごいトリックなのかと期待させるような宣伝が付いていたため、かなり期待して購入。読んでみてがっかり。序盤でメイントリックがわかってしまいます。あとは、確認のために読み進める作業といった感じで、ある程度ミステリを色々読んできたミステリファンには、物足りない作品といえると思います。意外性をうりにしている作品だけに、安易にトリックが見破れる構造はどうかと思いますが、小説としての文章は良かったような気がします。トリックの意外性に期待を持たずに読めば、案外楽しめるのではないかと思います。 | ||||
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| 事件のプロセスをしっかりつかんで行けば素直に読み進めていける小説である。あたかも2つの世界を俯瞰しているような状況が作られている。それが、おもしろかった。ともすれば、読者が混乱するかもしれない。しかし、小説の複雑さを増していておもしろかった。このことを念頭に入れてぜひこの長編に挑戦していただきたい。 | ||||
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| 必死に犯人を暴こうとする警察、そして幼児殺しの男。二つのモチーフでこの作品は構成されている。交互に描かれ、まるでモザイクのようだ。追うものと追われるもの。対比させた書き方が、読み手をぐいぐいと作品の中へ引きずり込んでいく。犯人はいつどのようにつかまるのか?しかし、目の前に突き出された結末は、意表をつくものだった。驚愕とさえ言ってもいい。人は悲しみがあまりに深すぎると、涙も出ない。心だけが慟哭するのだ。だが、その聞こえるはずのない慟哭が、耳に突き刺さるのはなぜだろう。 | ||||
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| 幼女誘拐事件の捜査と謎の男の行動が交互に進行していくのを、無心で読み進め、行き着いたエンディングには正直驚かされた。それと同時に、警察、宗教団体の内部の描写、テンポのいい文章、語彙の豊富さなどにも圧倒された。ただ、その中でも脇を固める人物たちの人間性、感情などが見えて来ないのが残念に思えた。佐伯をとり巻く者達がもっと彼と本音でぶつかり合っても良かったのでは。(特に佐伯に唯一理解を示す丘本にはそうして欲しかった)そして、佐伯本人の生い立ちゆえの孤独感、閉鎖的な組織での疎外感はきっちり描かれていたものの、狂う程までに娘を愛していたのかには、ちょっと疑問を覚えた。(具体的な父娘の想い出が挟まれていたら感情移入できたかも)痛ましい事件が軸だけに全体的には殺伐とした重たい空気が漂うラストには寒々しい衝撃が走る作品だった。 | ||||
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| 読み終えてみれば“仰天”の言葉を信じて読み進めていったのであるが・・・読み進める中で想像した最悪の結末がそのまま当たってしまった。という感じ・・・どうしても、かなり無理のある上に強引なその結末しか考えられず、その後の文章のぼかし方もその結末の正当性を示していたが、“読み終えてみれば・・仰天”という言葉を信じ、これも著者の仕掛けの一つであり、“実はさらにもう一捻り入っているに違いない!”と淡い期待を抱きながら読んでみたのであるが・・・まさにそのまま!ど真ん中のストレートといった感じ。この期待と費やした時間を返してほしい・・・ | ||||
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