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慟哭
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慟哭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全261件 1~20 1/14ページ
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二つの誘拐事件の描写が並行して進むが、読み始めてすぐに一方の事件の刑事が他方の事件の犯人だと気づく。著者はそのことを最後に明かしてドラマチックなクライマックスにしたつもりでいるらしい。読み終えた瞬間に本をゴミ箱に叩き込んだ。小説とは作者が読者に対して与える情報の内容、時期、順序等を操作することによって読者の心象を操作する技巧の集合体であると定義することもできるが、この本では情報操作が早々にバレるので、少なくともこの定義の下では小説になってもいない。小説家養成学校の定期レポートのようなものに留まっている。その上内容が猟奇的で気色悪く作者の情報操作が露骨に失敗していることと相俟って不愉快極まりない。 | ||||
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とにかく北村薫先生が激賞されたのがよくわかる。 最後まで読んで大きな罠にはまっていたことがわかる快感。 本筋の事件が実は〇〇していない〇しさ。 「慟哭」というタイトルも秀逸です。 | ||||
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作者にまんまとやられた感が強い。 後90年代前半の子育てに少し驚く。こんなにも幼児を放置していたのかと。 | ||||
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ネタバレあり 2人の視点から進んでいく物語で早々に同一人物だなという確信を得て、でもそれがミスリードなのかなと思って期待したらそのまま同一人物でしたーで終わり。 事件の犯人もまだ捕まってないままで話は終わるし、イヤミスと考えたら好きな人好きかも。 左手とか見たことある顔とかのヒントが多すぎて、あとであ〜あの時のこれはそういうことか!的なカタルシスを得れなかったのが残念。 メインのトリックの部分は驚きが無くてつまらなかったけど、話の展開は一気読みするくらい引き込まれたので星4です。 | ||||
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私は今までネタバレが大丈夫でした。 しかしこの「慟哭」を経て、ネタバレとはいかに無粋なものかと思い知った。 明かされた真実に「え?は?…あ、あぁ!そういうことか!」と、謎が瓦解していく衝撃はとてもすごかった。点と点、線と線が交差する快感を初めて感じた気がする。 読み返して「あ~なるほどね、ふんふん」と知った顔で読むのも面白いが、やはりこの本の醍醐味は初見でこそ発揮される。もし結末及び真実を知らない人がいたら、どうかそのままのあなたで読んで欲しい。 あと、世の中の宗教がなぜ廃れないのか、あんなにも多いのか、ということに関しても細かく執筆されており、終始ダレることなく読破できました。黒魔術の描写は結構ゾクっとしました。 | ||||
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そう来たか、という結末だったけど所々で?な記述があり…他の方も書いてましたが少なくとも都市部の幼稚園児は園から家に帰るにあたり、バスが有ろうが無かろうが途中1人になる事はあり得ません。セレブな家庭の子どもが通う所なら尚更です。あと結構重要かと思われた登場人物があっさりいなくなったり回収されてない伏線らしきものが色々。伏線じゃなく私の思い違いないのかもしれませんね。 | ||||
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佐伯と松本が同じ時間軸で動いている様にみせて、実は前編、後編だったのだが、これちゃんと成り立っていますか? 脅迫状の部分とか、作者のご都合で誤魔化しなのかと。グイグイ話に引き込まれましたし、心情もよく描写できてましたが、途中で同じ人物だと分かってしまったのは残念でした。 | ||||
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20年ほど前に読んだのですが、息子が大学生となり、書籍や映画、音楽の話をしている中で、最も面白いサスペンスは何かという話から思い出し、kindleで購入して読ませました。 久しぶりに読み返しましたが、まはに、慟哭。 決して映像化はできない作品ですが、今の時代ならNetflixがやってのけるかも(笑) | ||||
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「犯人」の正体と、仕掛けられたトリックに関しては途中で予想がつきましたが、他の部分も含め最後まで面白く読む事が出来ました。 タイトルの回収も素晴らしかったです。 | ||||
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こういうトリックは毎回騙されてしまう。先が気になる展開で一気読みしました。 悲しくてやりきれないストーリーですが、骨太で読みごたえがありました。 | ||||
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作者の力量だと思うが、人物も事件の描写も非常にリアリティーがあり良かったが、最後その終わり方で良いのか?が疑問に感じた。これだと最初からの話とちょっとつながらないように思う。本の最後95%くらいまでは良かっただけに、最後5%の部分が自分には少し残念で星を一つ減らしました。 | ||||
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終わり方に、ちょっとびっくりです! 初作家です。作家名は存じ上げていましたが、作品を読了したのは初めてです。男女ともに心理描写&表現力が上手く、久々に小説を読んでドキドキ、ワクワク♪、ゾワゾワ(良い意味での)しました。中だるみも無く、最後まで楽しめました。他の作品も期待大です。 | ||||
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ラストについては中盤を過ぎた辺りから あれ?もしかしてこれって…となんとなく思い始め、その予想がほとんど当たってしまった。 しかし、それを抜きにしても引き込まれる内容で端的に言えば小説として面白かった。 | ||||
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社会派推理小説の第一人者松本清張の後継作家と評される貫井徳郎は、デビュー作品「慟哭」でその才能を遺憾なく発揮したと思う。貫井の作風は松本清張の持ち味である情緒性や感傷的な趣向をあえて抑制し、犯罪者を巡る残酷な真実を容赦なく読者に突き付けてくる。謎解きというより、人間の深淵に潜む闇の追求といえるようだ。 本作「慟哭」では、連続幼女誘拐事件に取り組む警察捜査の膠着状況と内部人事の混沌さが描きだされる一方で、社会から脱落して人生に絶望した孤独な落伍者のストーリーが同時進行的に展開される。絶望の縁に立たさている哀れな人間に優しく救いの手を差し伸べる振りをしながら、都合よく洗脳して利用、搾取していくカルト教団との絡みもあり、この辺はまさに現在の社会問題そのものである。 一見無関係な警察側とカルト宗教洗脳者の行動を平行して進行させる手法は、作者が頭脳的に仕組んだ巧妙なトリックであり、結末はまさしく作者の思い通りに読者に痛烈な衝撃を与える。筆力、構成力、創造力において卓越した秀作である。 ただひとつ残念な点は、日常的に使用しない難解な漢字表現にこだわりがありすぎること。そのために読みながら所々でリズムが崩れるというか、つまづいてしまう。振り仮名はついているが、現代国語辞典にも載っていないような漢字が目立つ。読み応え十分な長編作品だけに少々残念である。 ちなみに後期の作品では、読解不能な漢字表現は減少しています。 | ||||
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ひたすらに暗く重たい話ですが、「警察もの」としてもおもしろかったです。メイントリックは伏線やヒントがわかりやすく散りばめらているので真相を見抜く難易度は高くありませんが、最初から最後までだれることなく一気に読ませます。どんよりとした暗い空をイメージしながら読みました。題名にもなっている慟哭のシーンが読み手の胸に刺さります。 | ||||
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二重の意味で「警察」小説ですが、これ以上はネタバレなので。 それにしても、人間は何でもできるし、そこがやるせない。最後の大ガッカリを味わうべく、じっくり読みましょうっ! | ||||
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最初の事件の犯人が捕まらないまま物語終了。ある意味仰天の結末。後半はなんとなく犯人わかっちゃうし。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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小説家の実力は、最初の数ページを読めばおおよその予想が出来、30ページも読めば正確な判定できる。この『慟哭』という小説の文章には、読み始めてすぐにイライラし始め、途中から読むに耐えなくなってきた。 言っておくが私は小学生の頃から芥川や乱歩を愛読し中学で漱石に夢中になった、それなりの読書家である。 私がイライラした部分の例を挙げると、序盤の、甲斐と佐伯の会話ならびに心理描写だ。甲斐はノンキャリの上司で、佐伯はキャリアなのだが年下で部下、という設定。 この小説の作者は、佐伯は甲斐の実力を評価している、無能ではないと思っている、中間管理職の悲哀を感じ気の毒に思っている、と書いておきながら、筆の先も乾かぬうちに「まるで中学生だな」「苦笑を禁じえなかった」「万事に彼を立てなければならないのが面倒」と甲斐に対する佐伯の心情を書き始める。これでは読者は、わけが分からなくなる。 芥川や漱石、ドストエフスキーなど、一流の作家の作品を読んでいるときに、そのようなイライラを感じたことは一度も無い。 こういうめ質の悪い作品が「小説」として市販されるところまでいってしまうことは、編集者のレベルも落ちているのだと思う。これは非常に残念なことだ。 そもそも、佐伯も甲斐も男として小さ過ぎる。ネチネチとセコい人間同士が序盤からくだらない心理戦のようなことをしているのを読んで、何が面白いのか。 この小説の作者には、ボブ・ラングレー氏の『北壁の死闘』(海津正彦氏 訳)を読んでみろと言いたい。 | ||||
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全体のストーリーは、退屈することなくグイグイ引き込まれます。 然し、佐伯が言う「娘のことになるときちがいになる」の部分が全く共感できません。 娘を遊びに連れて行くこともあまりなく、コミュニケーションも無く、なんのケアなしに別居もしている父親が娘を狂う程大事にしていると全く感じません。月一だけ家に帰っても娘と会話がない。 もっと娘とのコミュニケーションや愛情表現の描写があれば、なるべくしてあのラストも納得できたのかもしれませんが、ストーリーに重要なな親子の絆的なものが欠けているので、正直「う~ん」という感じでした。 | ||||
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