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慟哭
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慟哭の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全261件 41~60 3/14ページ
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| 「愚行録」に続いて貫井さん作品2冊目。 難航する連続女児殺人事件の捜査の指揮をとる捜査一課長・佐伯と、新興宗教にのめりこむ「彼」の物語が章ごとに交互に語られてゆく。 人物の描写や背景が丁寧に描かれている。佐伯や伊津子を好ましく思いながら読んでいった。 メインストーリーとサブストーリーが交わった時、頭が真っ白になった。 あまりの衝撃に、ページをめくれなかった。 大きな哀しみに打ち据えられた佐伯の「慟哭」。この場面のために用意されたタイトルなのだろう。 感情を表出できればよかったのか。 誰から見てもわかるように。誰から見ても理解できるように。 でも佐伯はそうしなかった。そうできなかった。 ただただ、自分が瓦解する音を聞いていることしかできなかった。 こんなに哀しい「慟哭」を私は知らない。 胸が詰まり、ワンテンポ遅れて涙が溢れた。 なかなか再読できず、再読しても佐伯や伊津子に感情移入してしまって本を閉じてしまうことの繰り返しだった。 私はこの作品がミステリー・推理小説だと知らずに読んでいたが、ミステリー・推理小説を読みなれた方なら驚きはもっと小さいだろうし、もっと早い段階で犯人がわかるのかもしれない。 | ||||
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| 新興宗教に 心が傾いていく、 大きな要因は 娘が殺された ということだった。 胸にはどうしようもない、大きな穴が 開いていた。 佐伯捜査1課課長は キャリアで 政治家のオトシダネであり、佐伯警察庁長官の娘の婿養子だった。 輝かしいばかりのエリートが 現場の先端に行くことは、まれだった。 そういうなかで 幼女誘拐殺人事件が 起こったのだ。 いったい誰が どのような目的で、 犯人像をさまざまに推定するが。 そして 結末は 鮮やかだった。 うまくねぇ。おどろくほど。 物語として きちんと構成されている。 文体もねちっこい。一気に読んでしまった。 | ||||
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| 幼稚園の送り迎えは、先生が必ず親に園児を渡し家まで1人で返す事はなく、お茶会を開くような母親なら、娘にあんまり愛情がわかないとしてもセレブママとして教育熱心だろうし、不審者がうろついていたなら、娘が帰るまでにはきりあげるだろうし。佐伯の妻が旦那との虚無感から前半の犯人なら納得するし、松本も娘がかわいくてキチガイになったのか不思議だし、そんなに娘を愛してたのかな?読解力不足かもしれませんね。 | ||||
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| 最初の方でなんとなくこの小説のネタがわかってしまいましたが、 外れて欲しい思いで読みました。結局当たってましたが。。。 なので、ラストがそこまでの衝撃ではありませんでしたが、 それでも面白かったです。 文章も読みやすく、この作者の小説は初めて読みましたが、他の作品も読みたいと思いました。 | ||||
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| 作者の小説を初めて読みましたが、読みやすく、面白く読めました。 作者が書かれた時代が、一時代前な為か、若干の色あせは仕方がないと思うが、 その時代に読んでいたならば、心に残る最高の一冊だったのではないでしょうか。 ただし、娘を持つ親が読むには心が痛くなり、後半は苦痛となりました。 内容のエグさで、個人的に星4つといたしました。 | ||||
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| デビュー作品といことで読みました。殺人事件と犯人らしい男の行動が交互に描かれていて、とても読みやすいです。事件が解決されないまま、時間だけが過ぎて行くから、最後はどうなることかと思いましたが、ビックリ。楽しめる刑事ものです。 | ||||
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| この本は推理小説のカテゴリだが、普通のストーリーモノとして読むのが正解だと思います。トリック命!コナン君のように犯人がわかったので皆を部屋に集める、的なアプローチではありません。人間の心の葛藤、頭が良くても不可解で矛盾に満ちた行動をしてしまう事、危ない新興宗教、救いの無い現実。全体に重いです。しかしこれもまた、不条理な現代社会の暗部を上手に捉えてると思います。世の中そんなにスッキリとはいかない、様々な要因や思惑が絡んで混乱し話があらぬ方向に進んでしまう、それがオトナの世界てもんですよね(笑)最後のオチに何!?となりましたが、これもまた世の中思い通りにはならないってことで。まぁこの世界観ならありえないことは無い、って感じでした。この著者、とある記事では当時25歳で書き上げた作品だとか。その年齢を考えるとスゴいなぁと感心。 | ||||
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| この本が好きで、何度も読み直しては売ってしまっていたのですが、これでかさばらず繰り返し読めるので助かります! | ||||
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| どんな話なんだろうと読み進めているうちに、いつのまにか本書の世界に没入していた。同世代の作家さんなのだろうなあ。バブル末期から崩壊期にかけては、幼児誘拐殺害にオウム事件と、ドス黒い怨念のようなものが世に渦巻いていた。本書は、このような世相を描くものではないが、誰もが胸に穴を開けていた時代ではなかったか。私は、男性作家には珍しく、気取りのない、エンタメに徹した文体が気に入った。 | ||||
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| 正直な感想を言えばかなりつらい小説だった。荒々しさや無理やりなところもなくはないがそれでもラストにいくにつれ時間が早くなるような展開は夢中にさせてくれます。なんというか本当につらかったので続編期待します。 | ||||
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| 慟哭 またもや映画化出来ない鳥肌モノに出会ってしまった。 粗筋を述べる愚は犯さず評するとクリスティレベルのミステリ小説である。 キャリア、ノンキャリアの葛藤や宗教、連続誘拐をモチーフにしているので面白いカナと一気に読んで見たら後半に世の中がぐるぐる回って自分の立っている時間と空間が歪んでしまった。これぞ読書の醍醐味だ。傑作に感謝である。 | ||||
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| ラスト近くになって、今まで自分が思っていた話と全く違う話だと分かりました。 まさに、慟哭。 殺人は絶対に許されるものではありません。 でも、この話は悲しすぎるのです。 人の心は弱く、悲しいものだと思い知らされます。 ラスト、プツンとテレビが消えたような、そんな気持ちになりました。 あまりに辛い、でも色々と考えさせられる作品でした。 | ||||
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| いわゆる叩き上げ刑事長キャラの丘本や、ドライなキャリアウーマンの伊津子など、どの人物も狙ったキャラ設定が不安定で、起こる出来事との関連を自然に受け止められませんでした。この作者の作品は初めてでしたが、人物の観察が弱いのかなと言う印象です。強いて言えば司摩だけは納得感がもてましたが、描写の難易度の高い役所でもないかと思います。 | ||||
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| 「驚愕のどんでん返し」といった特集、まとめサイトなどで 本書がたびたび取り上げられるので、その期待で読みました。 確かに、最後のどんでん返しに驚きましたが それだけじゃなく、人物描写が私はとても好きでした。 どんでん返しを期待する推理小説ですと パズラー系というか人物描写の人間ドラマよりも 論理的な興味深さに意識が行ってしまうのですが 本書では、事件に関わる刑事や被害者の家族の 苦悩がよく描かれてたと思います。 警察の中でのキャリア、ノンキャリの軋轢や 家庭を持ったり、子どもを持つ親の苦労の描写が しっかりしてたので、年配の作家かと思ったら 本書が、著者が25歳位で書かれていたことには とても驚きでした。 本書執筆にあたって参考文献なども 多く名が上がっていたので、しっかり取材して 執筆されたことと思います。 本書は第4回鮎川哲也賞候補にあがったのですが 受賞にいたらなかったのですが、北村薫の激賞もあって デビュー作となったそうです。 1993年に出版され、 翌1994年このミステリーがすごい!12位 それから時間が経って, 2002年、北村薫が寄せたコメントがきっかけとなって、50万部を超えるヒット *wikipediaより とのこと。 その後、著者は 日本推理作家協会賞(2010年) 山本周五郎賞(2010年)など大きく評価されたので 本書の成功が作家としての大きな足がかりだったのかと思います。 第4回鮎川哲也賞の受賞作は未読ですが 結果的に受賞を逃した本作のほうが売れてるようです。 こういう賞レース後のドラマも面白いですね。 同様のケースとして 映画「ショーシャンクの空に」はアカデミー賞にノミネートされるも、 赤字でヒットせず、受賞は映画「フォレスト・ガンプ」などで すべての部門で賞を取れませんでした。 しかし、メディア王ルパート・マードックに気に入られ ケーブルテレビで繰り返し放映され、いまでは IMDbやTSUTAYAなどオールタイムベストでは常に上位の 名作となってます。 本作も北村薫さんの推薦で 大きく花開いた作品なのかと思います。 素晴らしい作品を作っても 知られる前に世に出ないものも多いのかもしれないですね。 出版から時間がたっても埋もれず 私も読むきっかけを得られ感謝してます。 | ||||
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| 期待値が高かったので、読み終わってこんなものか、、、、。と思った。 結局最後まで最初の幼児殺人の犯人が捕まらないのがモヤモヤ。 新興宗教にのめり込む人物と黒魔術に違和感があり、馴染めなかった。 あまり自分タイプの小説ではない印象。 | ||||
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| 最初は文庫にしては結構な厚みだと思ったのですが、基本的には読みやすい文体であることと、各章が比較的短く区切られているので、読んでみると意外とすんなり読み進めることができました。ところどころで日常では見慣れない単語が出てくるので、多少のつまづきはありましたが。 筋書きとしてはとある事件を追う捜査一課長の佐伯と、娘を失い拠り所を求める松本こと「彼」のそれぞれの心中を描くといった内容となっているのですが、伏線回収というか最後の最後で「そういうことだったのか」という驚きにも似た結末がこの作品の醍醐味かと思います。 最初は何故二人の主人公の話が一章ずつ入れ替わるといった構成にしているのか不思議で、進めるにつれ関連性があるのでは?と思わせ、最後で繋がって終わる、という流れはこの手の作品に慣れていない身にとっては内容の是非以前に見事な読ませ方だと、ただただ感心しました。 とは言えさすがに長いだけあって、警察内部のしがらみや不祥事、一方で新興宗教の闇が事細かに描かれており、また読みたいかと言われると躊躇してしまう、目を背けたくなるような恐ろしさがあります。 そんな内容にもかかわらず、結末を急ぐわけではないが次々と真相が明らかになってゆく感じは「早く続きが読みたい」と思わせる不思議な魅力がある作品だと思います。 ただ作者の思惑はわかりませんが、内容とタイトルが今ひとつリンクしないというのが残念なところではあります。 | ||||
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| 特に子供を持ったことのある人には良く理解できると思いますね。本当は繊細で優しく、子供好きで純粋な人間が、警視という立場で幾重にも鎧を身につけなければならず、それゆえ壊れていく様がよく描かれており、泣きたくても泣けない男の一層強い悲哀が心に染みます。慟哭という題はそういう意味で実にこの作品にふさわしいと言えます。人生において色々な悲哀を味わってきた人間ならともかく若い作者がここまで人間を理解していたということに驚きを覚えます。ある臨界点から一線を越えてしまい、狂気に染まっていくのはまかり間違えば誰にでも起こりうることであり、そのことが実にきめ細かく描かれている傑作だと思います。 | ||||
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| 怖くてスリリングで引き込まれて読みました、 バランスを崩した精神を信仰宗教がより深い闇に貶めていく。幼い命を奪う事でしか心の穴を埋められないとの想定には惨さが残りました。 | ||||
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| 乱反射が結構、面白かったので、代表作と言われている当作品を読んだが、カラクリがしょうもなくてガッカリした。 | ||||
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