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ぼくらの時代
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【この小説が収録されている参考書籍】
ぼくらの時代の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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今頃になって、読み忘れていた時代のベストセラーを手にとって、推理小説というより、70年代の時代小説のように、最初の一頁から懐かしさと「あ~そうだった、こんな感じだった」と世の中の雰囲気、若者のどうしょうもない停滞感や戦前世代との乖離、埋められない生きている現実感の違いが、蘇ってきた。事件も時代と同時進行する。TVスターが心の中で自分と一体感で、全てと考えながら生きている少女の純粋性と、現実と、その一途さは、戦中派の軍国主義少年少女のそれと似通って思える。純粋さは死と結び付きやすいのだろうと思う。岡田有希子の飛び降り自殺の後、幾人もの少女達が、後追い自殺をしたが、それを笑えないピュアな霊が若さであり、大人や社会が守って、上手に導いてやらないといけない。そんな事まで考えさせられた一冊でした。 | ||||
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本当に早く届いたし、状態も良く、安くて良かった。 | ||||
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薫、信、ヤスといういつメンがいつものように事件に巻き込まれ、いつものように事件を掻き回し、いつものように警察に怒られ、いつしか謎を解いていく。(今回は少女漫画の世界)なんと心地良い世界観だろう。。文章も薫クン同様、優しいから読みやすい。 | ||||
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綺麗な商品でした。 | ||||
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学生時代に読んだ本、ポーの一族に憧れていました。当時は自分もバンド組んでいたので同じような生活に共感。 | ||||
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が見えたようでなかなか面白かったです。 殺人事件だけじゃなくもう少し一人一人のキャラが あらわになってタイトルの気持の意味が わかったような気がしました。 かなり前に書かれた作品なのに色褪せてないところも なかなか良かったと思いました。 余談ですが和田誠さんのイラストに気づいたのも この2巻からで全巻のを改めて見直してクスッとしました。 次巻が楽しみです。 | ||||
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中学生か高校生の頃に出会い、栗本薫ファンになった一冊 今までに何度読み返したかわからない作品なので、点数は甘いです(笑)ミステリーとしては難点がいろいろありますが、当時の若者の気持ちや社会背景などが色濃く出ていて、まさに青春時代を象徴する作品です 特筆すべきは登場人物の面白さではないでしょうか 薫、信、ヤスヒコはもちろん、山科警部補、原田PD・・・それぞれのキャラクターが生きて動いているようです 続編のぼくらの気持ち、ぼくらの世界、猫目石へとつながっているわけですが、栗本薫氏の人物を描くうまさがデビュー作から際立っていたと言えます 当時25歳、作家になるべくして生まれた彼女の記念すべき作品であり、もう新しい作品が読めないことが残念でなりません | ||||
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中学~高校時代に、前作のぼくらの時代で栗本薫にはまり、大喜びでこの作品を読んだのを覚えています 自分自身もマンガが好きだったので、その世界が描かれているのも興味深く、作者の詳しさにもびっくりしました 後々、栗本氏がマンガや同人誌にどっぷりと浸っているのを知り、ああなるほどと納得しました 相変わらずミステリーのトリックとしてはやや難点がありますが、それを感じさせず一気に読ませてしまう、ストーリーのうまさ、キャラクターの強さが素晴らしい! 感受性の強い思春期に読んだせいが多分にありますが、繰り返し読ませる個性の強さを言うか・・・濃さがあります 最近は小説を読んでもそれを感じないことが多く、寂しい限りです 今の若い人にはどう感じられるのだろうか?とも思う作品です | ||||
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全く予想していなかった結末だったので 快く驚かされました。 かなり前に書かれたものなので 時代背景や文化がとても懐かしかったです。 | ||||
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今の時代なら書けない小説かもしれないなあ…。本書を読み終えて、真っ先に浮かんだ感想である。これは単なる犯人探しのミステリではない。いわば叙述トリックに類別されるべき作品だろう。容疑者は逮捕されるが、驚くべき真実は別にある、というタイプの小説だ。 その真相が悩ましいのである。大人目線で読むと、いかがなものかと眉をひそめたくなるような代物なのだ。しかし、ある世代にしかない一種の愚かさのようなものには、深く納得させられてしまう。自分がその年ごろなら、もしかしたら…と考えさせる力を持ち得ている。 栗本薫、別名・中島梓は、1978年にこの小説を25歳で発表した。狭い特殊なモラルを説得力をもって活写することができたのは、その若さに負うところが大きかっただろう。もちろん、あの時代の気分、ということも大いに関係していると思うけれど。 繰り返しになるが、大人から見ればモラル的には破綻しているのだ。それでいて、ラストには不思議な清涼感がある。若さへの憧憬さえ湧いた。いやいや騙されてはいけない、と大人の自分が言う。こんなもんいいわけないだろ、と。一方で、別に分かってくれなくていいよ、と思春期の自分が反論する。簡単に分かられてたまるか、と。 | ||||
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驚くほどの駄作。 なぜ、江戸川乱歩賞が取れたのだろう。 時間と金を返してくれと言いたくなる。 | ||||
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昭和53年度の江戸川乱歩賞受賞作にして、それまでの受賞作とは全く異なる文体で話題となった青春ミステリーである。 TV局でのビデオ撮り下でのアリバイトリック、そしてスタジオでの密室殺人トリックがメインだが、本格推理という雰囲気よりは、ミステリーの形式を用いてこの当時の世代の心情を描いた青春推理としての側面が強い。 トリック自体は種を明かされると特にどうってこともないトリックだが、全体的な雰囲気などが今の森博嗣 の書くミステリーとかに近い感覚を持っているような気がする。 | ||||
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昔読んでいた本です 本屋で探すのは大変なのでアマゾンにしました よかったです | ||||
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元ロックバンド主人公の薫(ボーカル)信(ギター)泰彦(ベース) の3人が再会♪ 少女漫画の編集者になった泰彦は 事件に巻き込まれ冤罪を受ける羽目に… 小説家で素人探偵の薫くんは泰彦ことヤスを助ける為、相棒の信と共に複雑に入り組んだ事件の謎を紐解いてゆく♪コミケやボーイズラブの世界も垣間見られ 実はノンケでそういうのに疎い薫くんの運命や如何に f^_^; 小柄で可愛い顔立ちの薫くん桜塚やっくんこと斎藤恭央さんのイメージで読みました♪(o^∀^o) | ||||
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テレビスタジオで起こった女高生刺殺事件を巡って、世代観による断絶、心の断面等々を軸に描いた青春推理。ミステリーは理に合わない処があり、よろしく有りません、ただ、80年代を良く描いていることは確か。強運で乱歩賞を仕留めたと思える作品です。 | ||||
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最初に読んだ感想としては、この作品を男性が書いていたとしたらすごく非難を浴びたかもしれないのではないかと感じました。ひょっとしたら 賞はもらわなかったかもしれないかもしれないと。 伊集院大介 もの を沢山読んで,栗本薫の愛好者になってから読みました。 「ぼくらの時代」を、栗本薫の作品として最初に読んでいたら,栗本薫の作品を読み進もうと思わなかったかもしれません。 この作品以外での登場人物としての栗本薫(男性)は,もっと透明感があり,素直だと思っていました。 「ぼくらの時代」でのような行動は取っていないような気がしました。 ネタばれになるのであまり理由は書けません。 栗本薫の愛好家以外の人の評価をぜひお聞きしたいと思います。 栗本薫の愛好家になってしまったので,ついつい擁護したくなっています。批判は抑えたくなっています。 栗本薫の初期の作品なので,難点があってあたりまえではあるので, 歴史的作品としての評価が高い。 賞を取った作品という意味が無かったら,評価は低いかもしれない。 栗本薫(登場人物)を男性として描写したのが作家栗本薫(女性)の原点であることがわかると、さまざまな謎が読み解けるだろう。 | ||||
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もし,この作品が男性が書いていたらすごく非難を浴びただろう。 決して賞はもらわなかっただろう。 もし,この作品を最初に読んでいたら,栗本薫の作品を読み進もうと思わなかっただろう。 この作品以外では,登場人物の栗本薫は,もっと透明感があり, この作品でのような行動は取っていない。 ネタばれになるので理由は書けないが, 栗本薫のファン以外の人の評価をお聞きしたい。 栗本薫のファンなので,ついつい擁護したくなるのを抑えたくなってしまうほどだ。 栗本薫作品の最初なので,難点があってあたりまえではあるので, 歴史的作品としての評価が高くなってしまった。 賞を取った作品という意味が無かったら,評価は低いかもしれない。 | ||||
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この本を読んだために,作者の栗本薫も男性だと思っていました. とても中性的な人だと思いましたが, 御宅なんだろうなと思っていました. クイーンサーガの大作を書いた人と同人物だというのも知りませんでした. 殺人事件に遭遇して,ずさんな対応をしているところは, 現実って,本当は小説より奇なりで,こういうこともあるかもと思わせられました. 著者の物語の構成力を感じました. | ||||
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長髪でロックバンドをやるような若者への、大人たちの敵意を主題とした推理小説。今だってそういう世代間対立はあるが、やはり時代が違うし、いま読むと時代を感じさせる。推理ものとしては、まあ大したことはないだろう。 もっとも収穫は、そういう若者の一人が「シナ人」なんて言っていることで、これは旧版で読んだから新版では変えてあるかもしれない。シナとか言っちゃいけない、と中共が圧力をかけ始めたのは80年前後なのだよね。 | ||||
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『ぼくらの時代』 読み始めは、軽佻浮薄な70年世代の若者と、視聴率至上主義のTVマン、ステレオタイプ的なアイドル歌手が出てきて、おやおや、中途半端な風刺小説かと思っていた。文章のタッチも軽いので、殺人事件を扱ったミステリにしては緊張感がないというか。だが、読み進めるうちに、寄る辺のない当時の若者の苦悩と事件があいまって、唐突な感じはするけれど、良い方に印象がかわっていく。 『猿丸幻視行』 暗号解読をとおして、柿本人麻呂と猿丸大夫の同一説、さらには、歴史に埋もれた闇を解明していく、重厚かつ壮大な歴史ミステリである。膨大な情報量は圧倒的。同じ引用が繰り返される点が、冗長だとの評があるけれども、緊張感を損なうほどではなく、もの覚えの悪い私は、非常に助かった。残念ながら、私は折口信夫の事跡も、飛鳥時代の政情にも暗いので、楽しみも今ひとつかもしれないが、有識者には十分満足いくのではないだろうか。 ともに作者が20代の受賞作であり、その後の活躍の原点を見る思いがする。 なお、1979年受賞作 高柳芳夫『プラハからの道化たち』は本文庫シリーズには含まれていない。 | ||||
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