■スポンサードリンク
ぼくらの時代
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ぼくらの時代の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ぼくらの時代』 読み始めは、軽佻浮薄な70年世代の若者と、視聴率至上主義のTVマン、ステレオタイプ的なアイドル歌手が出てきて、おやおや、中途半端な風刺小説かと思っていた。文章のタッチも軽いので、殺人事件を扱ったミステリにしては緊張感がないというか。だが、読み進めるうちに、寄る辺のない当時の若者の苦悩と事件があいまって、唐突な感じはするけれど、良い方に印象がかわっていく。 『猿丸幻視行』 暗号解読をとおして、柿本人麻呂と猿丸大夫の同一説、さらには、歴史に埋もれた闇を解明していく、重厚かつ壮大な歴史ミステリである。膨大な情報量は圧倒的。同じ引用が繰り返される点が、冗長だとの評があるけれども、緊張感を損なうほどではなく、もの覚えの悪い私は、非常に助かった。残念ながら、私は折口信夫の事跡も、飛鳥時代の政情にも暗いので、楽しみも今ひとつかもしれないが、有識者には十分満足いくのではないだろうか。 ともに作者が20代の受賞作であり、その後の活躍の原点を見る思いがする。 なお、1979年受賞作 高柳芳夫『プラハからの道化たち』は本文庫シリーズには含まれていない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
栗本薫の江戸川乱歩賞受賞作「ぼくらの時代」に続く話。もちろん栗本薫君が活躍(?)するのみでなく、彼の所属したバンド「ポーの一族」のメンバーや山科警部(出世していた)など、どこからどこまで続編の香りがして、それだけで楽しめはするのですが、前作と異なるのはメンバーがすでに「三位一体」にはなれないというところでしょう。 体裁はもちろん推理小説になっていますが、読後感は単純に推理小説の爽快感よりも、「三位一体」に戻れなくなった、すなわち青春と訣別せざるをえなくなった若者の悲哀感が漂う作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乱歩賞受賞作なのだが、この当時は本作や「アルキメデスは手を汚さない」などの単なる青春小説が乱歩賞に選ばれる不思議な時代だった。 本作は少女小説(バンドの名前が「ポーの一族」でっせ)に毛の生えた程度のレベルだが、何を意図して書いたか全く分からない。恐らくは理系が全くダメだと思われる作者が苦心の末に考え出したトリックはお粗末の一言に尽きる。初めからミステリなど書かなければ良いのに。前述の通り、本作を乱歩賞に選んだ選考委員の意図も分からない。 「?」だらけの作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乱歩賞受賞作なのだが、この当時は本作や「アルキメデスは手を汚さない」などの単なる青春小説が乱歩賞に選ばれる不思議な時代だった。 本作は少女小説(バンドの名前が「ポーの一族」でっせ)に毛の生えた程度のレベルだが、何を意図して書いたか全く分からない。恐らくは理系が全くダメだと思われる作者が苦心の末に考え出したトリックはお粗末の一言に尽きる。初めからミステリなど書かなければ良いのに。前述の通り、本作を乱歩賞に選んだ選考委員の意図も分からない。 「?」だらけの作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
栗本薫のデビュー作が新装版になりました。実はこの新装版のあとがきで初めて知ったのですが講談社文庫版の「ぼくらの気持ち」は去年だか一昨年だかに重版が終わって手に入らなくなっているそうです。講談社文庫版が1980年9月の初版だそうですから25年前の本は例えあの講談社といっても手に入らないものなのだということをあらためて確認させられました。自分の中では「ぼくらの時代」は高校時代に読み共感し、感動した本でした。こういった本が手に入る形で残るのはうれしく思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
栗本薫のデビュー作が新装版になりました。 実はこの新装版のあとがきで初めて知ったのですが講談社文庫版の「ぼくらの気持ち」は去年だか一昨年だかに重版が終わって手に入らなくなっているそうです。 講談社文庫版が1980年9月の初版だそうですから25年前の本は例えあの講談社といっても手に入らないものなのだということをあらためて確認させられました。 自分の中では「ぼくらの時代」は高校時代に読み共感し、感動した本でした。 こういった本が手に入る形で残るのはうれしく思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「女子高生連続殺人の謎を追う男子大学生」と思って読んでいくと、戸惑いを感じるかもしれません。 それでも、若者だった作者(この時24歳でしょうか)が若者の言葉で書いた文体に、新鮮さと共感を覚えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「女子高生連続殺人の謎を追う男子大学生」と思って読んでいくと、戸惑いを感じるかもしれません。 それでも、若者だった作者(この時24歳でしょうか)が若者の言葉で書いた文体に、新鮮さと共感を覚えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読んだとき、私は12,3歳でしたが、子どもだということは哀しいことだという、真相とテーマは、ひどく自分のこととして感じられました。 この小説が書かれたのが私が生まれる前だというのが、とても不思議です。これは、私ぐらいの年の人間のための本だとしか思えなかった。 トリックがどうとか、江戸川乱歩賞を取ったとか、そういうことはどうでもいい冠で、子どもであることの哀しさというのが、私には一番重要な部分に思われます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読んだとき、私は12,3歳でしたが、子どもだということは哀しいことだという、真相とテーマは、ひどく自分のこととして感じられました。 この小説が書かれたのが私が生まれる前だというのが、とても不思議です。これは、私ぐらいの年の人間のための本だとしか思えなかった。 トリックがどうとか、江戸川乱歩賞を取ったとか、そういうことはどうでもいい冠で、子どもであることの哀しさというのが、私には一番重要な部分に思われます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学卒業前の青春を書いた「ぼくらの時代」と伝奇SF「猿丸幻視行」が一緒になっているのは違和感を覚えるかもしれませんが、どちらも乱歩受賞作だけあって、読み応えは十分。当時のミステリの中で、この2つが受賞したという意味合いを考えさせられる貴重な一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学卒業前の青春を書いた「ぼくらの時代」と伝奇SF「猿丸幻視行」が一緒になっているのは違和感を覚えるかもしれませんが、どちらも乱歩受賞作だけあって、読み応えは十分。当時のミステリの中で、この2つが受賞したという意味合いを考えさせられる貴重な一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若さ故に書けた傑作、としか言えない。荒削りだが、それゆえに頷ける部分は大きかった。江戸川乱歩賞の冠がなくても一読すべき一冊、だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人気歌番組収録中に、雛壇に座っていた見学中の女子高生が刺され死亡するという事件を発端に連続殺人事件が起こり……。 栗本薫の小説デビュー作。「ポーの一族」というロック・バンドのメンバーである薫くんが主人公。 薫くんたちは、大人から見れば「無感動の、無関心の」非人間的で、長髪で女みてぇな、今どきの若者(1978年の作品だからね!)。 そういった若者からの、既成秩序に対する異議申し立てがテーマになっている。事件を軸に、警察や被害者の父親と、事件の現場にいた若者の対立が描かれ、ラストで驚くべき動機がはっきりとした時、若者たちの無垢と無垢を守るための行動があかされ、良質な青春ミステリィとしての驚きにうちのめされる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人気歌番組収録中に、雛壇に座っていた見学中の女子高生が刺され死亡するという事件を発端に連続殺人事件が起こり……。栗本薫の小説デビュー作。「ポーの一族」というロック・バンドのメンバーである薫くんが主人公。薫くんたちは、大人から見れば「無感動の、無関心の」非人間的で、長髪で女みてぇな、今どきの若者(1978年の作品だからね!)。 そういった若者からの、既成秩序に対する異議申し立てがテーマになっている。事件を軸に、警察や被害者の父親と、事件の現場にいた若者の対立が描かれ、ラストで驚くべき動機がはっきりとした時、若者たちの無垢と無垢を守るための行動があかされ、良質な青春ミステリィとしての驚きにうちのめされる。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!