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アトポス
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アトポスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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御手洗シリーズ971ページの長編。並列して発動するストーリーに伝説や過去の重要な事象それ自体をひとつの物語として組み込む手法が加えられ、それらが最後に一つに連環し、一挙にリンクする素晴らしいプロットが完成するという仕立てはここに完成を見たというべきだろう。そのためか御手洗の登場はなんと754ページ目となる。登場の仕方も驚きだ。『水晶のピラミッド』と同様ストーリーを動かす主軸はレオナとなっている。『水晶・・・』がアイーダ、本作がサロメをバックグランドに据えていて、オペラ好きにも響く。併せて本作にも氏の社会問題への氏なりの解釈と警鐘が現れている。その踏み込みの深さが素晴らしい。構成の実験性も高く、文学として素晴らしいと思う。御手洗好きは厚さにめげず挑戦すべし。 | ||||
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約900ページもある本で、しかも長い前奏だけで200ページ以上もある大作。でもこの長い前奏が最高に面白い!ここだけで一冊の本にできるくらいの熱い内容。ぜんぜん面白くない200ページ程度の本よりあっという間に読み終えてました。 | ||||
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「暗闇坂の人喰いの木」で登場して以来、御手洗探偵と因縁浅からぬ天才女優、松崎レオナ。今回はレオナの主演する映画のスタッフに猟奇的な殺人や嬰児誘拐事件がつぎつぎに襲いかかる。情緒不安定なレオナに容疑がかかるが、決定的な証拠は発見されない。そして舞台はイスラエルへ移る。警察はおろか民家すらない死海のほとりでさらに奇怪な殺人事件がロケ隊に連発。犯人はやはりレオナなのか?かなり長い作品ですが、意外にさくさく読めました。エリザベート・バートリ伯爵夫人(ハンガリーの女吸血鬼)の事績について書かれている導入部分はいくらなんでも長すぎますが、これも作品の雰囲気作りなのでしょう。上海の伏線は本筋から遊離しすぎていただけません。全体に漂う残虐嗜好、トリックを実現す!るため無理に固めた舞台設定、屈折したナショナリズムなど、島田荘司の作品に常に見られる要素が満載です。たしかに読み応えはありますが、散漫な印象を受ける作品でした。 | ||||
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