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流浪の月



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【この小説が収録されている参考書籍】
流浪の月
流浪の月 (創元文芸文庫)

流浪の月の評価: 4.08/5点 レビュー 623件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全623件 441~460 23/32ページ
No.183:
(1pt)

久々に本を読んで後悔するという体験をした。

長文失礼します。

初っ端から描写のあちこちに書き手の歪んだレンズのようなフィルターがかかっている。
特定の物事を悪に見せるため、特定の人物を洗練されているように見せるために疑問を持たざるを得ないような比喩や描写を見せられる。そこから作者の信奉する作家が透けて見えるほど。。。
スカした表現も別にいいんだけど、スカしたいがために用意した表現が稚拙だと気持ちが悪い。
「重いってのはそれだけで有罪」と言った母親を「裁判官のようだ」と比喩したり、宿題なんてなんとも思ってない母親と私を表現したかったのかもしれないけど油粘土での工作を宿題で出すか?作った物どうやって学校に持ってくの?
小学生の視点から書くのには難しいオサレな描写を工夫することなくそのまま書いてしまうから違和感が過ぎる。

こんなに素敵な家族!を表現したいがために、学校の奴らが悪くいう!最悪、みたいな後の母親の行動だと「周りの言ってる事正しかったんじゃね?」となりそうなもんだ。
ロリコンと揶揄しておいて、いざビジュアルを表現し始めれば耽美な男なのかよ。キモかったら?威圧感があったら終わりだったのか?断ってそそくさ家に帰ったのかな?
男のマンションに行った時点で乙女小説になってた。「文でいいよ」って。。。

人の善意に助けられながら、怖い!出来ない!ってその人を窮地に追い込む私繊細で素敵!って一番嫌いな思想。
実際の性暴力は家庭内か親類がほとんど。でも世の中は見ず知らずの女の子を攫うロリコンの存在を求めてセンセーショナルに情報を作る。
そんなテーマを考えながら二割程読み進めると、あぁいろいろインパクト頼りな要素入れてるけど、結局化け物みたいな自己愛女の駄文じゃん。女として被害にあったけど、女としての優位性で誰かにおんぶにだっこで生活、気に入らないから次の男。出てくる男の行動がまたお約束みたいなつまらないもの。その行動ひとつひとつに「疑問に思った」とか「何をわかったというのだろう?」とか理知的なフリしてるけど、「キモい」「ウザイ 」 「ダサい」「ダルい」しか言わないバカと何も違わない。気に入らないモノが自分が何もすること無くな消えればいいと思いながら、自分が行動起こしてわかってもらう必要は無いって考え。
打算的に人を見るくせに、人から打算的に見られると腹が立つんだろうな。

あら?乙女小説かと思ったら乙女ゲームだった。本人は特に意志を持って具体的な行動をせずとも周りがいろいろ動いて、脈絡もなく展開するが、毎度偶然の出会いが事態を進展させる。
登場人物もまとめてみると、幼い私に優しくしてくれたメインヒーロー。私に欲情するキモ身内敵キャラ。傷心の私を気にかけてくれ、描写が面倒な処女喪失を端折る為の場繋ぎ男。
そして、結婚を迫る優男は実はDV束縛男。
普段「思っても言えない」「わかってもらえる自信が無いから黙った」「言おうとしたけど口がうごかない」って、相手に歩み寄ることも理解してもらおうともしないけど、いざという時は相手の頭を鈍器でカチ割る。。。半分読む頃には二回お目にするシーン。そして毎回都合よく周りに助けて貰える。

夜逃げ屋出てきた。。。しかもぼんやりとした描写で。
ハッキリ言おう、昼間に、家具ふたつと少量の荷物だけしか持ち出さないなら夜逃げ屋の登場いらなかったんじゃね?

引っ越す事になるなら正社員の方が審査の通りがいいよとアドバイス受けるが、その話が進む前に予算オーバーの物件が問題なく借りられてしまう。実際に引っ越したあとに通帳を開いて半年は生活できると考えるんだけど、敷金礼金払ったのにどんだけ貯金してたんや、というかその前に残高確認せずどうやって予算を決めたのか。。。同棲していた男の元から夜逃げするのに、職場は変えず。。。職場の人間から「絶対職場にくるよ」と言われ「そうならなければいいのに」って、祈ってりゃ奇跡起きると思ってるタイプかな?
まぁ当然職場に来て、当然追跡され、一発で住居把握される流れがマッハ。いい具合の暴力ふるわれていい具合に通りかかった人が通報してくれて瞬時に警察官登場、これも早っ、怖っ。警官の事態把握も早っ、男に詰めるが「待って!知り合いです」と割って入るトンチキ主人公(私はこの時点で殺意を覚えています)

職場の知り合いのこどもが舞台装置にしか見えない。どうもこどもを都合よく使うが、その関係性で泊まりでこどもを預けるのはリアリティ無さすぎてヤバい。しかも、離婚すると言ってくれている不倫男との一週間にわたる沖縄旅行の為に。絶対この旅行で何かあるはずだと思って読み進め、途中で連絡が取れなくなったので「やっぱりそういう事か!」と思ったがその後ふつ〜に連絡がついて特に問題にならない。。。笑ってしまった。

中盤を過ぎると初っ端からかまされまくって食傷気味になっていたオシャレでスカした表現wが皆無になる。前半と後半で人格入れ替わったのか?って思うほど。
こどもと公園で遊ぶシーンなんて余程描写が面倒なのか物事を雑に羅列するだけになる。時折挟まれる比喩も邪魔なだけ。
男との関係を進展させるため、男を信頼しているという描写の為だけにこどもが熱を出したり看病したり、仕事先の店長に事情を話したり。って、え?話したの?なんて?旅行中の(人手不足の職場の)同僚の子供を一週間預かってるけど体調崩して、看病を誰にしてもらってるって言ったんや?
男に見とれていて料理を失敗する場面を描きたくて鍋で米を炊かせる。
この時すでに韓流ドラマみたいな脚本をケータイ小説作家が書いたに違いないと確信するほどげんなりし始めている。

わちゃわちゃあって警察から聴取されるんだけど相変わらず、言ってもバカを見るだけだとかっつって大事な事言わない。と思ったら呆気なく解放されるのだが、帰り際、なんてことの無い一人の警官相手に「最後に一つだけいいですか?」とキメてから「私にわいせつ行為をしたのは預けられていた伯母の息子です」キリッ。警官「は?」
私も「は?」
小籔さんが召喚されてしまった。

こっから先は下り坂を転がるように終焉。途中男が自分の性の成長を不安がる描写があるんだけど樹木の暗喩がひどくて、あぁ流石BL作家と思って面白かった。
今まで、誰もわかってくれない!って嫌という程読まされてきたのに知り合いのこどもがなんにも言わずにわかってくれる!っていうインスタントな幸福感。田舎で二人でカフェを営み、二人でいられればハッピーエンドだよねっ。。。古くさ。

要するに現代で許され得ぬ恋を書こうと思ってインターネットタトゥーを使っただけで、ロミジュリみたいな話だった。
もっと中身がある作品だと思ったのだけれど全然違った。売り方の妙よ。
こんな感じて「売り方に騙された」って思ったのは君の膵臓を食べたい以来。ミステリーっぽく宣伝してたのに、ひねりのないただの恋愛ライトノベルだったからなぁ。

でもガッカリ感は流浪の月の勝ちだ。
マジで金がもったいない。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.182:
(5pt)

友情について教える物語

これは本当に素晴らしい物語だと思います。いろいろな意味で面白いし、ほとんどの読者が最初から最後まで興味深く読めると思います。
 社会問題がたくさん現れますが、私には一番印象的なことは、友情に関する二つの大切なメッセージです。一つは、友情の必要性で、この物語によって、人生がすごくつらくても、友情があれば、我慢できることが見えます。そして、いろいろな友人関係があるでしょうが、この物語に一つの大事な要因が見えます。それは、お互いに相手のニーズを満たせることです。この本に出る男性と女性はかなり違うし、抱えている問題も違いますが、どっちも相手に必要なことを持っていますから、結果はよい友情関係となります。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.181:
(5pt)

展開がとても心を揺さぶる作品で大変良かったです。もしかしてこんな出来事って世の中にあるかもしれないと思いながら読みました。感動作です。

デレビで話題の作品だと紹介されていたので読みたくて早速購入しました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.180:
(5pt)

とてもすき

読んでいる私と、登場人物にとってのハッピーエンドだと感じました。私はですが。どんなしんどい終わり方をするのだろうと思っていたので、嬉しかったです。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.179:
(5pt)

色々な愛のカタチ

横浜流星さんがおすすめしていました。
色々な愛のカタチがあって良いと知りました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.178:
(5pt)

やめられませんでした

ひさびさに、読むのをやめたくないずっと読んでいたい、寝不足も吹き飛ぶ、引き込まれる展開で、読むのが遅い私でも数日で読むことが出来てしまいました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.177:
(4pt)

(2020年―第48冊)不幸な生い立ちをもった二人の主人公が軽やかに生きる日は訪れないのか

家内更紗は9歳のとき、伯母夫婦に引き取られた。放課後に友人と遊ぶ近所の公園にはいつも静かに自分たちを見ている青年・佐伯文がいた。更紗の友達はみな、この文を気味悪がるが、更紗はある日ひとりで公園にいるときに声をかけられ、文がひとり暮らす家へとついていってしまう。このことが、小児性愛者の青年が9歳の女児を誘拐した事件として大きく報道されてしまう……。

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 更紗がやがて成長して文と再び邂逅するところから物語が大きく動き始めます。
 マスコミや世間や更紗の知人・友人・恋人たちは皆、更紗と文との関係をいかがわしく感じ、<事件>としか形容するすべがないその関係に驚きと恐れを抱きます。
 更紗自身も、その名づけ難き関係を社会に満足に説明することができません。少女時代に「かけっこをしながら、この世をやんわり統治しているルールについて考える」(25頁)ことはあった更紗は、大人になってもなお、追い込まれていくのです。
 換言するなら、更紗と文の関係は、当人たちが名づけの手立てをもたないがゆえに説明に苦悩し、一方の当事者以外は既知の名づけによって事態をなんとか把握しようといたずらな努力をすることになります。双方の心の動きが説得力をもって迫ってくる筋立ては見事だといえます。

 その一方で、更紗にしろ文にしろ、その生い立ちがまずもって「不幸」に彩られていることにどこまで読者の心が寄り添えるかが、この小説を楽しめるかどうかのカギだといえるかもしれません。事実、こうした「不幸」をかかえた家庭はあるでしょうし、その家庭の「不幸」が主人公にとことんとりついて追い込んでしまうこともまたあるでしょう。しかしその「不幸」が深いだけに、読んでいてどうしようもなくやりきれなさを感じてしまったのも事実です。体力のないときに気軽に手にするとやけどをする小説だと感じました。

 そうした不幸な生い立ちを抱えながらももう少し軽やかに生きることを登場人物に求めるのは、酷な要求でしょうか。

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*220頁:「梨花ちゃんがやってきて。冷蔵庫から棒アイスを取り出す」とありますが、途中の読点は句点であるべきです。(私が手にしたのは2020年2月7日づけの第4版です)
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 年の離れた少女と青年の関係を描いた小説として以下のものを紹介しておきます。

◆姫野 カオルコ『ツ、イ、ラ、ク』(角川文庫)
:8歳の準子は、「晴れた日の中休みには、ドッジボールを『したがる』ことが小学生の社交」であることをわきまえる子供です。中学生になった準子たちの前に、若き産休交代教師・河村が赴任してきます。それは準子が恋とは、「する」ものではなく、「落ちる」ものであることを知るきっかけだった…。
 この小説を読みながら、自分なりには懸命だったけれど、どうしようもなく閉塞感を味わっていたあの日々を見出すことでしょう。大人になるとは、節度と諦念を、そしてしたたかさや計算だかさを「たしなみ」として身につけることだ人は言うでしょう。しかしそれでも、誰かを強く慕うということはそんな「たしなみ」を寄せつけないほど、越えたところにあるものです。34歳になった準子とともに、その高みの---いや、谷底なのか---恋に身をやつすことができる物語、それがこの「ツ、イ、ラ、ク」だと私は思うのです。
 大人のさかしらなたしなみをはねつける<若さのきらめき>をとことん味わえる恋愛小説です。

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流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.176:
(4pt)

運命の出会いは、運命なのか。

母が読んでみたいと、購入しました。
途中まで内容を話してくれ、続きは
自分でよんでごらんと言われました。

今は、主治医に貸し出ししているようで
私のところにはまだ届きません。
ラストまで読まないと感想が言えません
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.175:
(5pt)

深い

現代社会の問題を深く考えさせられる。世間で言われている事実と本当の真実の乖離はどれくらいあるのだろうか。一気読みしてしまいました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
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No.174:
(5pt)

世間の目

引き込まれました。
たぶん、これからも忘れられない本の一冊になると思います。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.173:
(5pt)

琴線のような感性がぶつかりあって素敵です

この小説は、感受性が強い人は心が踊るほど主人公たちを理解し、感動できますが、そうでない人にはさほどではないかもしれませんね。私自身は、この作者の感性が大好きですが。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.172:
(4pt)

後で考えれば

本当は事件ではなかったのに大変な事件になってしまった結果、それぞれが大きな過去を背負うこととなり、ネット社会ではずうっと監視し続けられてしまう。
現代の恐怖です。
だけどこの作品の二人の主人公たちが不幸かと言うと、私はそうでも無いと思うんです。
かけがえのない、大切な人と出会えた。
それを理解してくれる人も少ないけれどいてくれる。
それで良いじゃないか と思う。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.171:
(4pt)

心に残る

小説はどんどん盛り上げる様な或いは感動する場はなく、淡々と進みます。でも何かに引き込まれ
最後まで読んでしまいます。考えさせられました、いろんな考え方や生き方があるものです。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.170:
(5pt)

優しさってなんですか

面白いよー。うひょーってなって背中ゾクゾクする感じ。一晩で読んじゃった。じゃがりこ食べる手みたいにページをめくるのが止まらなくて。主人公の元彼と文は対比で書かれてる気がするっす。心が子供のままの元彼と体が子供のままの文。つーかこの本に書かれてる映画見たくなったわー。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.169:
(5pt)

その人との関係性はその人と自分で決めたい

いわゆる「かけがえのない人」として決まった形、例えば夫婦や恋人、には当てはまらない、既成の型に分類できない、そんな関係のひとつを見せてくれて心揺さぶられてし気持ち良かった。
最近は「多様性」と名付けられた考え方が流行り、マイノリティー(障害者・性的少数者・家庭環境・宗教・人種・民族などなど)を広く理解しよう・受け入れようとする社会的空気がある一方、マジョリティーが正義でありそこから外れることは悪とする意識は根深いと感じる(元来皆んなと同じことが安定感に繋がり居心地良いのは当然なこととは思うが)。
自分もある少数者群のひとりとしてこの本を読んで、重なる部分や心に触れる部分は多くあったし、同じようにこの作品を読む人もいれば、「自分は普通な人」として読む人もいる、それはそれで皆んな違って良くて、ただ皆んながこのひとつの関係性の提示、またその話を読者として共有できることは素晴らしいことだな、と思った。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.168:
(4pt)

事実と真実の乖離

毎日様々な事件報道が報じられるが、聞き流している。
事件の事実は報道されるが、真実については報じられない。
本書のテーマは事実と真実の乖離を扱ったもので
決して新なものではないが、最後まで読んで穏やかな気持にしてくれる。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
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No.167:
(3pt)

展開に惹かれるけど、中身は薄い

主人公に同情するという1点で、物語を後半まで引っ張るけど、内容的にも設定的にも無理がある。
主人公の一見純情ともいえるわがままぶりが意図したものなのか理解しがたいが、無神経に周囲の人を傷つける人物像がそもそも中盤以降このストーリーとミスマッチしてくる。
イヤミス系の物語としての主人公なら納得の背景なのだが、完全に方向が交わらず開いていくので、ラストにつれ「なんだかなー」と読者を冷めさせる。
普通とか正しい生き方に対するアンチテーゼなんだろうなと想像はできるが、それが分かってしまうとかえってすべての人物の嘘くささが露わになってしまう。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
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No.166:
(4pt)

デジタルタトゥーが生む世間からの視線、圧迫感。

凪良 ゆう 流浪の月

ロリコンの19才少年と9才の少女の物語。少年はロリコンでは実はなく、自分の身体にコンプレックスをもちその自信のなさから未発達な少女に親近感を感じていただけだった。だが、少年の家庭は育児書に完璧にのっとって教育されておる裕福な家庭であり、息苦しく、少年には誰にもその自分が抱える問題を吐露できず、苛まれる日々があった。
少女と出会いその奔放さ自由さに惹かれる。それは性的興味ではなく、その自分が施されて来た規則正しさと対局にあったからだ。

だが、少年は少女を監禁したとして、捕まる。人生はおかしくなる。ふたりともおかしくなる。ひとりは性的異常者、ひとりは性的暴行を受けた被害者として。

そこに皆が憶測するような異常性はなくとも、世間はそれを認めてくれない。

デジタルタトゥーというものを最近よく聞くが、イメージや情報は広がって誰もがその情報にアクセス出来る現在、皆に知られ消せない過去となる。いつも誰かから監視されているという脅迫観念。皆に過去からの憶測という負のフィルターを通して見られるという圧迫感。抱える心の問題は、誰もが多かれ少なかれ持ちうるものだ。

この作品は、人物の感情説明が細かく面白いものだった。全く自分が手を付けない分野のものをたまに読むのは有意義だ。苫米地のいうスコトーマの破壊だ。
色んなものを面白いと思えるのは、ステキなことだ。自分の中に常識や縛りを作って画一的に自分はこういう人間だと決めつけて、自分で自分を限定するのは面白くない。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.165:
(4pt)

事実で考えるか大変でも真実で考え生きるか

主人公と主人公に関わるごく近い人間の人間関係に巻き起こる事態は正に現代の多くの人々、家族に際どい偶然で起こっていないだけの現代の闇を分かり易く描く。
幼児期に受けた愛着障害の症状が絡みあう模様が、普通や平凡の人生をちゃんとやっているつもりのオトナたちオヤたちが目を背けて常識ぶっている目線にグサっと見せつけられる。
育児放棄や殺人、ストーカー、他人事でなく皆表裏一体の際どさを感じながらも見て見ぬ振りをしているオトナたちには現代社会の闇を自覚出来る作品。
他人事ではない問題の根本を成す幼児期の育児問題から、価値観や生き方の根本的転換を必要とするいま世界的問題を限られたページにフィクションで凝縮した一冊。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.164:
(1pt)

何故???

主人公の少女時代はかわいそうな設定ですが、それ以降は
ただただ何もしない(ように見える)流れに流されている主人公です。
チャンスはたくさんあり、その度何故何もしないのかわからずモヤモヤしました。
もう一度読み返す気分にはなれません。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020

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