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流浪の月



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【この小説が収録されている参考書籍】
流浪の月
流浪の月 (創元文芸文庫)

流浪の月の評価: 4.08/5点 レビュー 623件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全623件 421~440 22/32ページ
No.203:
(5pt)

美しい小説です

美しいのは、作者が登場人物たちに寄り添う気持ちです。
美しいのは、作者が題材に向ける眼差しです。

酷評するレビューをいくつか読みましたが、
作中に登場するDV青年を思い出して気持ちが悪くなりました(笑)
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.202:
(5pt)

純粋な心の奥底が煌めいて見える名著

普通でなければいけないのか、人と違う価値観を持ってはいけないのか。
色とりどりのカクテルを、洒落たラベルの酒瓶を、子供が美しいと思ってはいけないのか。夕食がアイスクリームではいけないのか。

主人公の普通でない価値観と行動に驚き、嫌悪を抱くかもしれない。かくゆう私も、主人公の様なキャラクターは普段なら好ましく思わないのだが、著者の文才により本書の世界観に引き込まれ、主人公の思想に同調させられてしまった。

主人公に同調すると、彼女の普通ではない価値観の根幹は、ひたすらにピュアで透明である事を痛感させられる。

主人公が取り巻く環境は苛烈である上に、自分の正義を押し付ける人、悪気なく好奇の目を向けて迷惑をかける人…普通と銘打った、多種多様な価値観が織り混じる。この辺りに捉われ過ぎると、泥沼のような環境下でサイコパス主人公が登場する小説という感想になってしまうだろう。

しかしこの小説の真髄は、泥沼の様な環境下で垣間見える、キラキラと煌めくガラスの様な純粋な心にある。
普通の常識に押し潰しされそうな時に出会う「お父さんと同じオールドバカラ」「夕食差し置いて食べるアイスクリーム」そして「昔と変わらない佐伯文」。どれもがキラキラとした光が見えるかの様に描かれ、主人公の心の奥底に燻る、普通ではない価値観に喜びを与え大きく息を吹き返させる。

主人公が美しく感じている物は、ガラスの空き瓶の様に、ある人には煌めいて見るが、またある人には何の価値のない物に映る。私も空き瓶はただの資源ゴミとしか捉えていなかったが、本書を読み終わえた今、ボンベイサファイアの瓶が煌めいて見える様になった。

また、ガラスの様な美しい煌めきに出逢いたくなった時に、再読したくなる名作。読了感も爽やかです。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.201:
(4pt)

テーマについて

DVやロリコンがキャッチーなかたちで盛り込まれているので、その部分はなんだか上っ面を滑っていくところがあるのですが、テーマは愛です。しかし、まあ、簡単に愛と名付けるわけに行かないからこの小説は書かれたとも思えるので、軽々しく愛と言ってはいけないですかね。で、あなたは心を寄せる人からこういう関係を迫られたらどうしますか?私は当惑しますが、今の所受け入れるしかないのかなと思ってます(?)
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.200:
(4pt)

最初は「買って失敗したかな」と思ったがなかなかよかった

本屋大賞を取った小説ということと、帯の書店員さんの書評に興味を惹かれたので内容を知らないまま購入。
読み始めは「ああ失敗した私はこの子どもが嫌いだ」と感じたが最後まで休まず読み切れた。
主人公の女の子に対して苛立ちを覚える場面が幾つもあったことは確かだけど、読み進めていくと、この子は結構フェアに物事を見ていると感じられる部分も出てきた為、自分の中での折り合いは付けられた。
文章が綺麗だったのでこの作家さんの他の本も読んでみようかなと思う
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.199:
(1pt)

世の中に偏見を垂れ流す本

長い、ダルい。最初読んだ時そう思った。二度目、この本はセカンドレイプを取り上げながら、世の中に偏見を撒き散らかす危ない本だな、と感じた。

ロリコンは肉体的な不全から生ずる。
DVは幼少時の体験から生ずる。
ストックホルム症候群の洗脳は解けにくいと専門家は考えている。

全て嘘。小説は虚構だと言っても、ここまで行くと危ない。ロリコンは成人女性を忌避するタイプと成人女性には自信が無いけど幼女には自信があるタイプとに分かれる。肉体的な原因があれば性欲自体が生じにくい。
DVは本人の心の歪みが正されずに成長していく。幼少時にDVを受けていても、加害者になるとは限らない。逆にあんな親になりたくないと反面教師になる場合もある。
ストックホルム症候群は立場を離れれば簡単に洗脳が解ける。数時間でも解ける。そんなことは専門家は分かっている。

これが本屋大賞ねぇ。本が売れないはずだワ
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.198:
(3pt)

こういう症例はあり得るのか疑問

幼児性愛者なのに相手に危害を加えないという特殊なロリコンが物語の成立条件である。絶対ないとはいえないのかもしれないが、生物学的に男性の性衝動は攻撃性と結びついているので(これを利用して遺伝子操作で害虫を駆除した例もある)、成立しにくいと思う。だから、机上でこしらえたこの性向を持つ男性の存在自体が、どうにも作り物に思えてしようがなかった。肉体的な障害は、攻撃性を軽減しない。
 他者からはわからない二人だけの人間関係というのは、わからないではない。それなりにつじつまを合わせてはいる。だが、どうにも不自然で当事者たちの状況に過剰な独善性が付きまとっていて、腑に落ちない感じだった。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.197:
(5pt)

【タイトルの意味を。】

あまりレビューに5つ星をつけることは少ないのですが、久しぶりにとても好きなお話になりました。

文と更紗の関係がすごく好きです。
更紗の周りに言いたくても言えない秘密を抱えているせいで文を守れなかったことや、元カレに対するもどかしさはありました...笑

でもそういうもどかしさよりも文と更紗の関係が上回るくらい好きです。
トネリコが象徴するものや、タイトルの『月』の象徴するものを考えた時とてもいい作品だなあと感じます。
どうか2人の人生が『安らぎ』と『優しさ』で満ちていますように、と思います。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.196:
(5pt)

思い込みで物事を判断すると、真実が見えなくなること

凪良祐さんの「流浪の月」を読みました。

主人公の更紗は両親から愛されて育つも、幼い時に父親が病死。
その後母親は男を作り蒸発、更紗は小学2年生のときに叔母の家に預けられる。

更紗は叔母の家にいた息子から性的な悪戯をされるのを隠しながら、小学校生活を送る。
そんな中、公園で雨宿りをしているところ当時19歳の大学生「文」と出会い、更紗は文の家に上がり込んだきり、家に帰らなくなった。

紗良は文の家の居心地の良さと、叔母の家に帰れば性的な悪戯を受けることに怯え、2ヶ月間文の家に住み込み生活を送る。

しかし、世間は更紗がいなくなったことを、文の誘拐という判断を下し、文は警察に捕まり少年院に送られる。

世間は文に「ロリコン」と言う判断を下すが、更紗は文のことを純粋に好きになっていた。

更紗が25歳になった時に、2人は偶然出会うことになり、物語がはじまる。

小説の一文に
「彼が本当に悪だったかどうかは彼と彼女にしわからない」
と言う一文が印象に残っています。

もし、私もニュースで9歳の女の子を監禁した男という報道を見たら「こいつカスやな」と言う判断を下します。

しかし、更沙と文は誘拐事件から何十年たった後でもお互いに愛しあっていました。

被害者と加害者という世間の目を気にしながら、お互いの立場を気遣う2人のやりとりが、とても慎ましく、文章に引き込まれました。

思い込みで物事を判断すると、真実が見えなくなることを痛感しました。

夜21時に読み始めて、気がつけば夜中まで時間を忘れて読みました。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.195:
(5pt)

世間の思い込みは簡単に人を不幸にすできる恐ろしいもの。

父親が亡くなり、母親は恋人と出て行った。残された9歳の少女の家内更紗は伯母の家に引き取られる。今までとまったく変わった生活と伯母の一人息子の孝弘の存在が、更紗をさらに孤独にさせる。そして、公園でいつも女児を見つめている佐伯文に声をかけられ、そのまま佐伯との生活が始まる。一般的に佐伯の行為は女児監禁と世間は見る。実際は、居場所を探していた二人が出会っただけであり、二人が一緒にいる状態が二人のために良いのである。佐伯は逮捕され刑に服す。更紗は養護施設をへて社会人となる。恋人もいるが、好きだからというわけでもなく、そこに更紗の居場所はなさげである。そして更紗は偶然にも近所のカフェで働く佐伯に出会う。そこでも過去の事件によって世間から攻撃される。二人が一緒にいるのが最善なのに、世間がそれを許さない。

人間関係や感情は複雑なものだ。周りの人がいかに人をステレオタイプで見ているのかに気づかされる作品である。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.194:
(3pt)

普通かなぁ

東京駅でこの本の広告をみて、買いましたが、私にとっては普通かなぁ。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.193:
(5pt)

手放せない一冊

自分の中に新しい価値観が生まれるのを感じます。抱き締めたくなる、愛おしい作品です。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.192:
(3pt)

馬に水を飲ませようとして川に連れて行っても馬が水を飲むとは限らない

う~ん、感想が分かれてますね。
私は、数年前の事件「埼玉少女監禁」を思い出してしまったので、
大学生は何もしなかったかもしれないけれど、
もし捕まるのがもう少し後だったら、わからなかったな~と、
思いながら読んでいました。
良い人も、悪い人かもしれない、良かれと思っても、その人には不幸かもしれない。

時に自分勝手にみえる主人公の行動は正しいのかもしれないし、責めれないかな。
「嫌われる勇気」を読んだ後でしたので、特に興味深く読みました。

こんなご時世(コロナウイルスで沈んでいます)なので明るい「本屋大賞」が読みたかった。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.191:
(4pt)

善意の暴力の中で生きる主人公の話

本人はそうでは無いと思っていても他人から考えを規程されたり、反論しようにもその道が閉ざされてしまう経験は誰にでもあると思います。決して恵まれた状況では無い(と言うのはあくまで世間の目、本人がどう思っているかは本人ですら分からないかも)中で生きている登場人物が自分らしくある為の方法を探す物語です。
善意の暴力の中で、自分がそれを行う側に立つ事は無いのか、世間の意見を鵜呑みにし、冤罪など事実を見誤っていないのか、色々と考えさせられるポイントがあると思います。
登場人物に共感を持てるのかはまた別問題なのですが、環境と言うものに本人が望まなくとも規程されてしまう事の恐ろしさや難しさは良く描かれていると思います。文体自体は軽いので、純文学を求める方にはお勧め出来ませんが、読みやすく、さらっと読むにはお勧めです。私も4時間程度で読めました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.190:
(5pt)

はっとさせられる程この上なく深い意味が込められた本です。

様々な条件で人を簡単に判断しているのが私達だと思い知り、テレビのニュースなどの情報だけでつい判断しがちな事を思い知りました。 それらも勿論人を判断するうえでの手掛かりにはなりますが、そこに至るまでの事柄、タイミング、感情などを思うとき、そう簡単に自分の判断を自分の直感を信ぜずに心に、私には想像も出来ない理由があったのかもと一歩下がってみる事の大事さを痛感し、読後、暫く現実と本の中との違いを区別できないでいました。
絶対にお勧めするとともに 本屋大賞の信頼性を感じました。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
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No.189:
(1pt)

状態について

ページ上部、カットがされずガタガタの状態でした。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.188:
(5pt)

この本を読んでイライラする人は、

この本を読んでイライラしたという感想をいくつか見かけた。
イライラした人は、たぶん、この本にたくさんでてくる「なにもわかっていない迷惑な警察官」と同じなんだろうなと思った。
要素としてあえて書くなら、dvの連鎖とか、施設育ちとか、ロリコンがキーワードになるけれど、どれもこの作品では必要な要素だったなあと読んでから思う。素晴らしかった。ありがとうございます。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.187:
(5pt)

きっと人はそれぞれ小さな思いやりややさしさ、それに反する気持ちと小さな罪を抱えてる。

現在の日本で誘拐事件はどれほどの頻度でおきているのだろうか?
失踪事件が実は誘拐だったということもあり得るのかもしれないと考えると性格なところはわからないだろう。誘拐=身代金というイメージがどうしてもあるが、この作品のような誘拐事件も、可能性としてないとは言い切れない。

切実に現実から逃げ出したかった更紗と文の束の間の優しい時間が私にも安息の時間をもたらしてくれた。
文いわく「傍若無人なほど自由」な更紗。その後彼女はうまく生きていくためにこの自由さを隠し、職場や同棲する男性と折り合いをつけていこうとするが、生来の自由さはなくなりはせず息を潜めているだけで、文と再会することによって、一気に取り戻していく。
きっと、他人には迷惑なほどに。

更紗が同棲していた男性は私個人的には生理的に受け付けないタイプなので正直なにの同情もわかないが、彼もまたある意味では更紗の自由さの被害者と言えるのかもしれない。ただ、その前に性質的な闇というか難を抱えてるとも思うが。

読了して思うのは、ただただ更紗と文がこの先、穏やかに自由に暮らせますようにということだけ。

凶悪な事件はあとを絶たないが、その当事者たちでないとわからないことは確かにあるだろう。犯罪を肯定するつもりは一切ないが、近頃の報道やインターネット上に撒き散らされる様々な情報を見ていると、嫌悪を覚えることも多い。

自分が思いやりやさしさと思っているつもりのものを正義として振りかざすことのないよう気をつけよう、それが私ができる誰かへの、彼らへのわずかなものだとしても優しさになったらいいな、と思った。

この作品があったから更紗と文、そして彼らと関わる人に出会えました。ありがとう。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.186:
(4pt)

自分の固定概念を疑うこと。

「私たちは多くの固定概念を持って生きているんだ」ということに無頓着すぎるのかもしれないと思った。勝手に「可哀想」「辛いに違いない」と「優しさ」や「思いやり」を押し付ける。自分の感じていることを大きく信用せず、起きていること、起こったことを理解するような人間でありたいと思った。とても素晴らしい小説でした。この著者の作品をもう一冊読んでみようと思います。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.185:
(3pt)

せつない

非常に面白い作品でした。
女性なら尚、感じ方が違うと思います。
4時間で読み終わり大満足です。
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020
No.184:
(5pt)

愛にはさまざまな形があることを再認識させられました。

現代社会の人と人の関係性、複雑さを巧みに描いていて感動
流浪の月Amazon書評・レビュー:流浪の月より
4488028020

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