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流浪の月
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流浪の月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全591件 561~580 29/30ページ
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最後、読み終わった瞬間 思いがけず涙が出た 良かった 2人が幸せなら、それでいい 事実と真実は違う | ||||
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深く心に残った作品でしたが本屋大賞に選られたのは正直意外でした。なぜかというと、この本よかった!みんな読んで!と大声で広めたいタイプの作品ではなく、心の底のデリケートな部分にそっとしまっておきたいような小説だからです。だけどこれだけ多くの書店員さんに支持され、SNSでも多くの方に絶賛されているのはとても嬉しいことです。 | ||||
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なんだかんだで楽しめましたが、苦手な人も多そうな本です。 私も序盤で、「毒親に育てられて生き辛くて孤独だけど主人公を唯一理解してくれる心優しくてイケメンのヒーロー」が登場したときは、勘弁してくれよ……と、読むのを止めかけました笑 しかし、主人公が大人になってからのDV野郎に付きまとわれる展開はハラハラドキドキでページを進む手が止まりませんでした。 人物描写もイケメンヒーロー以外はリアリティがあって感情移入できます。 というかイケメンヒーローの存在が都合良すぎて、精神を病んだ主人公が生み出した妄想だった……というオチにした方がしっくりきます。 | ||||
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こういうときはやはり本にかぎります。本屋で立ち読みしましたが、買いたくなりました。ネタバレ要素は控えます。 | ||||
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語彙がなく上手く説明できないが、良い作品でした。 事実と真実。言葉では表せない事や関係。思考や感情のバイアスなど上手く表現されていたと思います。 | ||||
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かつての幼女誘拐事件の被害者と加害者として出会った更紗と文。 事件後、其々の15年が過ぎ、再会する2人。 事件の真実は、社会が捉えているものとは違い、更紗が文を逃げ場に選んだことにより始まった事だった。 更紗は文を、文は更紗を心の奥底に、15年の月日を過ごした。 悲しい話。 ほぼ更紗に視点がある。 もう少し文の視点に立つと現代社会の恐ろしさが深まって厚みがある話になったかも。 本屋大賞受賞作品。 | ||||
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ここではない、どこか遠い何処にもない処に行きたい。夕方の空気の中に熔けて消えてしまって、誰の記憶にも残らなかったらいいのにと思う。いつでも子供の頃からずっと大人になった今でも思い続けているから、この話は胸にいとおしく染み入りました。 | ||||
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ある日、少女と十九歳の男が出会い、何かが起きて、何かが起きなかった。世間はそれを「犯罪」だと見做した。“世間とか常識とは相容れない、折り合えないひとが好きなんです。困難を背負いながらも、生きようとする。” 心の奥がぎゅーっとなった本でした。 | ||||
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けして、無いはなしではない。 現代の性問題のなかでも、余り触れられない幼児性愛の彼と親族からのDVに傷つく彼女が寄り添い生きる危うさと救いに一機に読めた作品です。全体の作品に漂う空気感が素敵でした。 | ||||
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現代社会にはあらゆる種類の偏見が溢れている。特に恋愛に関しては、年の差や性別の壁を乗り越えた2人には必ずと言っていいほどに好奇の目が向けられる。 本書の2人もその例に違わず、年の差、特に女性側がまだ幼かったこともあり、社会ルールに反してるということで引き剥がされてしまう。 | ||||
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この話がどうしてここまで評価が高いのかがずっと分からなかった。 周りの人が彼と私をわかってくれないとずっとグチグチしているが、それは最終的に当人の責任ではないか?としか思えない。 肝心な事を何一つ話さずに、分かって貰えないのは当たり前である。幼い頃ならともかく、成長してからは怠惰と怯懦でしかない。 しかし、人は小説に完全に正しい主人公をのぞんでいるわけでは無い。 この本が人気、という事は、思いが受け入れられない、辛く孤独な思いをした事がある人がそれだけ多いのだろう思う。その人達にとってこの本はとても美しい物語だ。 | ||||
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大抵の本は暇はつぶせたからありがたいけど、タイムスリップしてもう一度買うかという問いに即座に首肯できなかった。しかし、この本はYESだ。 | ||||
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読んでる最中に思った。「自分は人との繋がりを求めながら恐れている。それは人を傷つけるかもしれないという恐怖であり、踏み込んではいけないところに踏み込んでしまうかもしれないという恐怖なんだろう」と。 人の傷つけ方には実に色々なやり方がある。孝宏、亮は狂人で、自分はそんな人間とは違うし、なりたくないとも思う。でも、自分が亮のような人間にならない保証がどこにあるのだろう、とも思う。言葉一つくらいは似てしまうかもしれない、という恐ろしさがある。また、周りの人の優しさ、それは確かに善意から差し出された優しさであるが、それでも間違いなく更紗を傷つけるものだった。そしてインターネットの言葉、自分はその一員にならないと言い切れるだろうか?これまでなったことは一度もないだろうか? 非常にセンスを信頼している人が強く推していたので、普段なら入念に読むアマゾンレビューを一切読まずに購入し、数日で読んだ(小説は普段めったに読まない)。はっきり言ってこの話、胸糞である。最初から最後までほぼ胸糞。救いがないわけではないが、読んでて精神状態が多少悪化した程度には。。。 それでも、人々の悪意の中でまっすぐに生きようとする力が描かれた作品だと思う。 音楽を聞きながら最後の10数ページを読んでる最中に米津玄師の「サンタマリア」が流れ、曲が終わると同時に読み終えるという奇妙な偶然がこの作品を象徴していると思った。 まとまりがない感想だが、今の自分に言えることはこの程度だと思う。 | ||||
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この著者の作品を読むのははじめてですので、本書単独での印象になりますが、まず文体が独特です。 芥川のような鋭利な文体でも、三島のような美しい文体でも、最近の作家では辻村深月さんのような 優しいけどムダのない文体(特に、かがみの孤城)でもなく、「のっそり」としたタッチで話が 進んでいきます。 ストーリーは、女性主人公を中心に展開していきますが、おそらく真に主役は、小児性愛者(と される)青年の「文」なのだと、読み終えたあと思いました。 個人的には、ラスト50ページくらいで「文」視点で書かれるところから思い切り 引き込まれました。言い換えると、それまではやや退屈です。でも、その前振りが なければ「文」の物語りは成立しません。 「文」は、主人公の更紗と出会うことで、親の価値観という「ルールブック」に縛られた 生き方をすてて、自由に生きることを選択します。それによって自分であることには 近づくものの、自由に生きることの難しさにも直面し、「生きるのはつらいだけ」という 思いで生きることになってしまいます。 自由は、孤独であり、誰ともつながれことに気づき、恐れ、傷つきながら生きていきます。 10数年後に更紗と、半ば意図的に再会することで、「文」は愛とは違うなにか、たぶん 居場所とも言えるものをようやく見つける(だろう)ところで小説は終わります。 「文」は、親の価値観という「ルールブック」からの解放を試みますが、ある事件のあとは SNSという社会の名を借りた新たな「ルールブック」に縛られてしまいます。 自由に生きることの難しさをわかったうえで、どうすれば真に自分らしく自由に 生きられるのだろうかの模索が本書のテーマだとするならば、 昔より様々なことがオープンになり、自由に生きることが容易になってきているように 見える現代において、匿名性という隠れ蓑と、記録が消えないという特性をもつSNSが、 怖いほど自由を奪っていることに警鐘を鳴らしている、現代社会の暗部への問題提起も サブテーマとしてうまく描かれています。 文体の好き嫌いはあるかもしれませんが、力作です。 | ||||
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幼女誘拐の犯人とその幼女(年の差10歳)の話。 犯人は幼女を誘拐したというよりは、保護した(幼女はいとこから性的嫌がらせを受けていた)のだけれど世間はそれを知らない。 世間の誰からも理解されなくてもいい、という関係性の二人なのだけれど、そもそも理解されようという努力はしていない。する必要はないとは思うけれど、なんだか浮世離れしている。正社員じゃないのに家賃の高いマンションに住んだり、生活感がない。 例えば、文の家庭が貧しかったら、カフェのオーナーにもなれなかっただろうし、二人は「誰からも理解されなくてもいい」なんていう美しい関係性を築けていないんじゃないかなぁ。 小説で現実とは違うからしょうがないけれど、主人公の二人に都合よく「誰からも理解されないかわいそうな二人と、善意というマウンティングを取る周囲」にお膳立てされている感があった。 どんな過去を背負っていても、平凡な人生でも、人間誰だって他人からは理解されないものだよ。 誤解されていると分かった時、人は葛藤し、闘い、理解してもらおうと踏ん張る。けれど、二人は初めから諦めてしまっている。それが悪いとは思わないけれど、周りのせいにするなといいたい。 でも、もしそんなことを言おうものなら「被害者をこれ以上傷つけるな」ってなるんでしょう。 あなた以外の人間はみんな悪なの? 傷つけられたからといって人を傷つけてもいいの? 最後まで更紗に感情移入できなかった。 | ||||
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とても読みやすい文章で、節々に表れる著者の言葉選びがとても素敵でした。飾らない文体に惹き込まれて一日で読んでしまいました。 一番の見どころは事実と真実は異なるという点。世間では誘拐犯と被害者の少女として見られてしまうが、本当の二人の関係性は二人にしか分からない。愛でもない恋でもない、友情でも劣情でもない、けれど側に居たいという気持ちを私はなんて呼んだらいいのか分からないです。 二人の関係性を表す言葉が見つからないように、世の中には名前をつけられる事象ほうが少ない気がします。 善と悪、無罪と有罪など白黒はっきりとさせることが主流になる世の中で、その中間を彷徨う事象を綺麗に描いた作品でした。 | ||||
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"わたしたちの間には、言葉にできるようなわかりやすいつながりはなく、なににも守られておらず、それぞれひとりで、けれどそれが互いをとても近く感じさせている。わたしは、これを、なんと呼べばいいのかわからない"2019年発刊の本書は、2人の姿を通じて【普通とは何か?】を揺さぶってくる。 個人的には、関わらせていただいている【読書による文学賞】の推薦図書として、すすめられて手にとりました。 さて、そんな本書は一つの"事件"の当事者である少女と大学生の"普通"とは違う特殊な2人の関係性を、それぞれの成長や変化を交えながら描いているのですが。日々起きる出来事に【わかりやすいレッテルを貼っては】決して当事者達の声には耳を傾けずに、一方では、さも当然の様な正義面をして【理解したふるまいをしがちな】現在のネットやSNSにより増幅し拡散される【無意識な悪意】を痛切に明らかにしているように感じました。(少なくとも私には強く刺さりました) また、私自身の事で恐縮ですが。結局は【他者からの承認されることを意識して】普通と言われる事を嫌悪し【特別で在りたいと】どこかで願っていた不安で仕方がなかった過去をへて。今現在ようやく、そういった【どうでもいい事】から解放された静かな心境になっている私にとって、本書の2人のセリフや行動はどこか懐かしくも痛い過去と向き合わされる様な没入感も与えてくれました。 感情を揺さぶる小説を探す誰か、マイノリティさに苦しむ誰かにオススメ。 | ||||
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読了して大いに感心した。感動に至らなかったのは、パルプフィクション的技巧が邪魔をしたせいかもしれない。 とにかく周辺人物が良く書けている。職場の同僚や店長、同棲相手に親族、名前も与えられていない警官まで、「実際にいるかも」というリアリティーがあり、そのため突拍子がない主人公2人の行動が「実際にあるかも」と思わされるレベルになっている。 唯一の瑕瑾と感じたのは、母親の退場の仕方だ。主人公の最大の理解者であったはずだのに、あまりにも、そりゃなかろうぜとの違和感がぬぐえない。これなら父母共に事故死でもさせた方が設定的によかったのでは。 ともあれ、未成年者誘拐、幼女に対する性的暴行、DV、育児放棄、デジタルタトゥーと字面を並べるだけでも胸が悪くなるような要素を全部取り込んで、書店員が感動の帯文を書くような物語に仕立てた力量に脱帽する。現実に「これが誘拐?」と思うような誘拐報道が増えていることも、追い風になっている。 | ||||
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登場人物の心情は丁寧に描かれ、感情にも訴えかけられますが、どこか少女漫画を読んでるような印象は捨てきれませんでした。終わりかたもトゥルーロマンスを意識したんでしょうか?もっと読みたい、という気持ちにはなりましたが短編の少女漫画と思えば納得です。これが本屋大賞にノミネートされるんですね、今って。文章は読みやすいですが、物足りない感もありました。 | ||||
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ヒロインは9歳の女の子。両親亡き後で引き取られた伯母宅で、毎晩伯母の息子から性犯罪被害の地獄に遭っていた。 もう一人の主人公は大学生男子。ひげや声変わりなどの第二次性徴が完全ではない症状となり、性器が正常に発達せず、女性に色気を感じられなくて自らロリコンと無理矢理思い込み、公園で小学生を眺める日々。 ひょんな事からヒロインに『うちに来る?』と声を掛け、喜んでついていったヒロインは、甥から性犯罪被害を受けない安全な生活に幸せを感じ、 ロリコンではなく全ての女性に一切色気を感じられない大学生は100%無害なので、お互い幸せ。 しかし、二人で出掛けた動物園で誘拐犯と通報され、大学生は逮捕。ヒロインは施設に。 十数年後。社会人になったヒロインは彼氏と同棲中。しかし彼氏は束縛が強く、ヒロインの事を『過去に誘拐されて酷い目に遭った可愛そうな被害者』と勘違いしている。 ある日、同僚に連れていかれたバーのマスターは、何とかつての大学生! 再び交り始める孤独な二人の未来は……。 以上、そんな内容の2020年度本屋大賞ノミネート作品です(^-^*)/ 設定が特殊なので、読む人を選ぶ作品だとは思いますが、個人的には物凄く楽しめました! かつての誘拐犯。かつての被害者となる二人は、十数年経っても勘違いされたままで、中傷や悪意に晒されながらも、それでも二人でいる事を選ぶ姿が素敵でした。 二人は恋人でも夫婦でもなく、共に時間を過ごすパートナーであり、性行為なしのパートナーですが、 僕自身も性犯罪被害と関わり、性行為なしの愛も、ありとあらゆる性行為ありの愛も、両方を経験してますが、 個人的には、性行為はオプションであり、性行為なしでも深い愛を築けると感じたので、 ヒロインたち二人にも深い愛を感じて、幸せな気持ちになりました! 一般的な恋愛作品とは異なる感じ方の作品に思うので、誰にも薦められるとは感じませんが、個人的には本屋大賞ノミネートに納得の名作であり、 読めて心から良かったです(^-^*)/ | ||||
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