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(短編集)
死神の精度
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死神の精度の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全400件 241~260 13/20ページ
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伊坂さんのファンなのですが、その作品の中でもかなりお気に入りの一冊です。ちょっと不思議な死神千葉さん。素敵です。どうせ死ぬなら、千葉さんのような死神が来てくれたら良いのに…なんて。私としては5話目の「旅路を死神」が一番好きなのですが。ちなみに、文庫版が出るにあたって文庫版と単行本を読み比べてみました…結構、所々変わっていますね。全部確認した訳ではないですが、文庫版ではややカットされている一文などがある感じです。個人的には、単行本の方が好きかも知れません。 | ||||
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初出は『オール讀物』2003年12月号から2005年4月号及び『別冊文藝春秋』255号。単行本は2005年6月リリース。伊坂幸太郎の創り出すキャラクタの中でも出色の一人、死神『千葉』がステキだ。 伊坂の手にかかると死神は、 1.CDショップでひたすら音楽を愛し、 2.苗字に街の名前を持って、 3.受け答えが微妙で、 4.素手で触ると気を失わせ、寿命を1年短くする 者となる。この辺の削り込みが良い。 短編6作だがぼくは最後にいくほど好きだ。『旅路を死神』・『死神対老女』の味わいは他の作家では得られない。 | ||||
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初伊坂幸太郎でした。あまり売れてる作家は敬遠しがちだったのですが、1冊読んでみるかと思い読んでみるとこれが面白い。連作短編集になっていますがどの話も良くできています。 先が読めてしまう場面もありましたが楽しめます。伊坂幸太郎もっと読んでみたいと思います。読了後ついCDショップで視聴している人が気なってしまいます。 | ||||
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著者は、本当に、キャラ作るの、名人級。 どうしてこんなにユニークで、且つ、いい人ってワケじゃないのに愛してしまいたくなる人物を書けるのだろう。 それだけでもこの人の作品を読む価値があるといつも思う。 この「死神の精度」は、秀逸なエンターテインメント短編集だと思う。 それぞれに、このキャラでこれだけ話をいくつも考えたな、と思うほど、違う。なのに一冊になったとき、完璧にまとまっている。 上手すぎる。 | ||||
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この短編集は素晴らしい! 私は文章を読むのが激しく遅い。おかげで現代国語の成績が・・・ある友人に相談したところ、「まぁ、まずは黙ってこれを読め」の一言と共にこの本を差し出されました。 短編集でしてね、私は一日に一章読もうと心に決めたわけです。いや、一日一章読むのだって、私的にはかなり大きな目標だったんですよ。なんせ以前、某作者の200頁ほどの小説で一ヶ月かかってますからね、私(つまりは読む気がおこらなかった)。読書におっくうになってたのは、読書に面白さを見出せなかったからなんでしょうね。うんうん。 そんな私がなんと!この本はたったの2日で読み終わってしまった! まず面白いのはこの死神・千葉(主人公)。何事にもクールで着実にお仕事をこなす(亡くなる予定七日前から一週間その人間を観察し、死ぬ「可」きか、死な「不可」きか、判断して上司に報告する)、しかし音楽大好きで店の試聴コーナーに入り浸り、というおちゃめさも持ち合わせる人物像。 人間ではないので、そういった温かい感情は持っていないのですが、彼の冷静な人間観察が面白い!着眼点が違いますよね。死神の視点からみた人間・・・なんとも滑稽、しかし温かい。さまざまな個性的な登場人物を通して、人間って馬鹿だけど、やっぱりいいもんだよね、なんて思ってしまうような人間模様が各章に丁寧に収められている。 もうひとつ面白い点は、短編集でありながら、時をこえて少しづつ章と章が連鎖しているという、作者が大得意な文章構成でしょうか。この構成は憎い(笑)以前に出てきた登場人物の名前が出てくると無性に嬉しくなるんですよね。 そしてこの本は各章ごとに話の傾向がさまざまなので、絶対に飽きない!(雪山サスペンス・恋愛・ほのぼの・・・)この多様なジャンル全てに適応できる千葉さんも素晴らしい(笑) 騙されたと思って読んでみて下さい。絶対、絶対面白いから!! | ||||
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主人公は「死神」、名前は千葉。各短編ごとに、それぞれ別の人間の姿になって登場する。 あるときはちょっとガラの悪い中年男、あるときは20台のモデル並のルックスを持った好青年。 情報部から下された命令に従ってターゲットとなる人間を7日間観察し、 「可」−すなわち死ぬことになるのか、それとも「見送り」にするのかを判定するのが彼の仕事。 死神に、人間の心は解らない。人間の世界のことも、解らない。 そんな千葉がただ淡々と"仕事"をこなす背景に、 人間の持つ本来の人間らしさ−優しさや健気さに触れながら、 少しづつ、少しづつだが、微妙に彼の心が変化していく様子が絶妙な加減で描かれており、 読み手の心を捉えてぐいぐいと物語に引き込んでいく。 何度でも読み返したくなる伊坂作品一押しの一冊。 | ||||
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何処かしら行き当たりばったりで常に読者の予想を裏切ってオリジナルな世界で楽しませて呉れる作者ですが、本作を読むと実に綿密に計算され尽くされていることがよく分かります(当たり前)。 ハードボイルド風のキャラも納得ですが、それが何処かコミカルな味を持ち合わせており、相変わらず設定の妙が冴えてますね。大変読み易くもある佳作です。 | ||||
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まず、このタイトルに惹かれた。 「死神の精度」 いったい何のことなのだろう? と。 読んでみると、これがまた、面白い。 死神の「千葉」という男が主人公なのだが、この男の性格がまた面白い。無機質でそっけないのだけれど、冷徹な訳ではなく、むしろ飄々としてユーモアたっぷりなのだ。そのせいか、親しみが感じられ、そのシュールな発言に吹き出してしまうことも。 全部で6話の短編集という形なのだが、前の話と後の話が微妙につながっていたりして、それがまたいい味をかもし出している。 文章の書き方や構成も、短編推理小説的な色合いが濃厚なので、そういうのが好きな人は、きっとのこの本を楽しめるだろう。 | ||||
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設定や物語の進行は、すごく良く書けたライトノベルのような印象。読みやすくて程よく深い。幅広い層に人気があることも納得できた。 第一章を読み終わった後、「どうせ最後はこうなるんでしょ」と思って読み進めていたら、最後には少しだけオマケが用意されていて嬉しくなった。結局殺しているのは主人公なんだけれどねw すごく文芸しているわけでもないけれど、だからといって力を抜いてしまうような作品でもない。気楽に読んで、少しだけ良い気分にさせてくれる作品だった。 | ||||
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死神をここまで魅力的にユーモラスに描ける作家は、 伊坂幸太郎をおいて他にいないと思う。 本書で登場する人間に残されている時間は1週間のみ。 死神はその1週間でその人間を調査し、生と死を判断する。 ただ死神たちはそれほど人間に興味があるわけではなく、 とりあえずは死の判断をするのが常となっている。 死神たちが興味のあるもの。 それは「ミュージック」。 人間たちはなぜお金にあそこまで死に物狂いになるのか。 それが死神には理解ができない。 死神と人間との視点・観点のギャップが、 独特のおかしみを醸し出している。 | ||||
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‘来世は死神になりたい’ と思わせられたのは私だけでしょうか? | ||||
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その死神の名は… 千葉さん。 え。 この作品の中の死神は、 背中に翼が生えているわけでも、 リンゴをかじるわけでも、 ノートに名前を書くわけでも、 なくて、 クールで 淡々と仕事をこなす、 千葉さん です。 死神の仕事とは、 情報部からの命に従い、 割り振られた人間と接触し、 その者が死に値する人間かどうか 見定めること。 彼が「可」を出せば ヒトは死に、 「不可」を出せば 命を永らえることができる。 もっとも、 誰も、千葉さんが死神だとは気づかない。 短編がいくつか収められており、 それぞれ、様々な状況下での 彼の仕事ぶりが ユニークなタッチで描かれています。 決してホラーでもミステリーでもなく、 どっちかというと… ヒューマン系?? ミュージックをこよなく愛し、 暇ができれば ショップにCDを視聴しにいくという、 なんだか さるきちの身近にもいそうな 親近感わく死神です。 あ。でも来てほしくないけど。 | ||||
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短編小説と思って読みすすめると・・・やられます(笑) 死神と聞くと、鋭い判断力をもっているように聞こえるが、 実際のところは“たいして考えていない” というのがこの本の面白いところ。 死神は人間の作った音楽を聞きたくて、大喜びで人間社会に現れ、たいした考えもなしに、早々と「上層部の判断どおり“死ぬべき者でした”」と連絡をし、死を見届けるまでの残りの時間を、音楽を聞いて楽しむというのだから、笑ってしまう!!! おぬしはアルバイトか!!!(ツッコミ) 善良な人間だが若くして死ぬ人、夢なかばで事件にまきこまれて死ぬ人・・・など、 その裏に、死神の適当な判断が関係しているのかと思うと、理不尽さに腹立たしくもなるが、死神が関わったところで、自分がいつ死ぬのかを 前もって知ることはできないのなら、何歳で死ぬことになっても、結局“死に対する心構え”は変わらないのかもしれない。 『自分は平均寿命あたりで死ぬ』なんて勝手に思いこんで、いろんなことを先送りせず、 “今やれること”を常日頃から、ちゃんとやっておかないといけないのかもしれない。 せめて命が尽きた後、強い後悔が残らない程度には・・・。 運命を客観視させてくれる、おすすめの作品です。 | ||||
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短編集にみえて、短編集でない。 なんだか、とっても不思議な作品。 話は、それぞれ違うのだけれども、 “死神”が主人公として、全作品に登場。 話も、バラバラのようにみえて、 実は、つながっていたりもする。 映画では、小西真奈美がその役を演じていましたが、 本は、また別の人物が、その役を担っていたんですね。 映画は、映画で素晴らしいですが、 本は、本で、さらに素晴らしい。 なかなかない、稀有な作品です!! PS 映画鑑賞後だったため、 “死神”が金城武さんに思えて仕方がなかったです。 | ||||
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題名にひかれて購入しました.ホラーとかサスペンスを期待して読んだのですが、どちらかというとユーモア?ペーソス?風のほんわかした小説です。登場する死神の設定が「異常死を与えるための調査官」で、なんとなくロボットっぽく笑えますが、ハッピーエンドっぽくおわるストーリーがあざとく、いまひとつ楽しめませんでした. | ||||
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味わい深い、短編集でした。なんと言っても、死神が魅力的。雨の日の空しか知らない死神が、最後のお話で青空に遭えるのは、予想内でしたがホッとしました。少しずつ繋がっていくのも短編集ならではですが、最初と最後の話で結構な時間経過があったのが面白かったです。 | ||||
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死神は「死」の判定を下すために、きょうも人間界に降り立つ。 全部で6話の短編には、様々な人間模様があり、どれも楽しめる。 テーマは死を扱った作品ですが、重くならず、良い意味で軽く読めます。 個人的には題名でもある「死神の精度」が気に入っています。 最後に下す「死」の判定理由がこれまた面白いなぁと思いました。 実際にはありえない話ですが、実際にあるのではないかと思ってしまう。 これもまた、伊坂マジックでしょうか。 | ||||
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初めて読む作者の本なのですが、死神の淡々とした視点が面白かった。 価値を置くものはミュージックだけ。 決して情に流される事無く淡々と仕事を処理していく視点は、確かに死神らしい。 けれど、人に興味はなくても対象者を調査しなければならないため人とかかわって いかなければならないため、サラリーマンのようにコツコツ働いている点に、 ちょっぴりおかしみも感じます。 それぞれ対象者が異なるため、死神との関わり方、距離感、様々描き分けられているのが見事。 時々同僚と会うシーンも興味深いです。 もっと死神シリーズを読みたいなと思いました。 | ||||
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形の上は別個の短編集である。文体は死に神の目を通して冷たくて、冷酷に思えるが、その反面全編を通してユーモアや暖かみが感じられる。話の展開はスピ−イディーでかつ色々とプロットが絡み合っているのが全部を読み終わった後分かるといった、善くねられた短編集である。一度読み始めると置くのが惜しいと思わせるすばらしい作品である。このような気持ちは他にはあまり感じたことがなかった。 | ||||
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死神という存在をちょっと変わった捉え方で登場させたなんとも不思議な短編集でした。 一風変わった主人公の性格も影響してか、普通の人間ではシリアスな話でもなんだかコミカルに見えてきてしまいます。 しかし、そういう振る舞いが自然に描かれているので、死神なのに人間よりも人間らしく見えてしまうのがスゴイ。 また、それぞれの話はかなり時間が離れているので、一見何の繋がりもないようですが、実は登場する人物同士に深い関係があるってところが読んでる方としては嬉しいですね。 それもあからさまに分かるのではなく、さりげないセリフなどから気付かせるところに伊坂氏の巧妙さを感じます。 映画を見た人でまだ原作を読んでいない人がいたら、映画以上に楽しめるのではないでしょうか?この作品を読んで、つくづく伊坂孝太郎は良作を書き上げているなと感心させられました! | ||||
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