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(短編集)

死神の精度



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【この小説が収録されている参考書籍】
死神の精度
死神の精度 (文春文庫)
死神の精度 (文春文庫 い 70-3)

死神の精度の評価: 4.24/5点 レビュー 400件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全400件 181~200 10/20ページ
No.220:
(5pt)

No Music, No Life

寿命が尽きようとしている人間のまわりをウロウロし、
その人間の命がなくなってもよいか、
それとも寿命を延ばしたほうがいいか
を判定する、
人間の外見をした死神が登場します。

殺人のトリックに不死の死神がかかわってくるため、
通常のミステリーとは一味違った面白さがあります。

音楽好きな死神に寿命を先延ばしてもらうためには
素敵な音楽が必要です。
まさにNo Music, No Life です。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.219:
(4pt)

人間の愚かさや滑稽さと表裏一体として存在する美しさや尊さが巧みに表現されている

文庫本の解説でロシア東欧文学者の沼野氏が、この作品について「非日常的な視点から物事を見ることによって、普通のものを見慣れない奇妙なものにしてしまう」、所謂「異化」という手法を用いていると解説しています。死神が非日常的な視点というフィルタとなって、人や生を、時に滑稽で愚かしくも、それでいて美しく尊いものだと感じさせてくれます。例えば「人間は不思議なことに金に執着する、音楽のほうがよほど貴重であるにも関わらず・・・」。これを人間の台詞として聴いたならば、何てことはない唯の皮肉ですが、死神の言葉として発せられれば、そこにはかなりの客観性というか中立性が担保される気がします。また各短編の最後には死神である千葉の多くの印象的な一言があります。「死神と藤田」での「藤田は現れるだろう、愚かな剛毅さを漂わせてやってくる。」や、「旅路で死神」での「おい、フォークを忘れてるぞ。」などは、人間の愚かさや滑稽さと表裏一体として存在する美しさや尊さが巧みに表現されている様な気がしました。味わい深い良作短編かと思います。
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No.218:
(5pt)

一番好きな伊坂さんの作品。

とても読みやすく面白い作品です。
物語としては
一人の死神がそれぞれの短編に関与していくというものです。

映画化されていることから察せれるように
情景や人物の心理描写が手にとるように分かります。

寝る前に読むと、映画を見てるような良い気分になれました。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.217:
(5pt)

伏線てんこ盛り

最近は分かりやすい伏線はそんなにないかもしれませんが、こちらは「てんこ盛り」です。伊坂幸太郎の伏線が大好きな私にとっては最高の書です。
一気に読めてしまいますが、読後感がとてもすがすがしかったです!
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.216:
(4pt)

ミステリーでもなく、ファンタジーでもない。

死神の描写が気に入りました。
デスノートのリュークのような死神をイメージしてしまうと、な〜んだ…とがっかりしてしまうかも。
この死神は、角も生えてなれば、牙も羽も生えていない。死を扱うけども、その振る舞いは某映画のエンジェルのよう。短編集なのが、残念。長編だったらいいのに…と思うところがいくつかあります。だから星4つです。ミステリーには分類されないものの、物語全体に不思議感が漂っているところが好きです。
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No.215:
(1pt)

面白い

正直あまり期待していませんでした。
なぜかって?
それはタイトルがあまりにも稚拙だから。
しかし、予想以上の楽しさでした。
どの部分が楽しいのかって?
それは、主人公がユーモラスな死神で且つ、過去に手を加えた人間の…

再登場。

まるでバトルアニメのように燃えてきました。

流石伊坂Worldだ。

しかし、心なしか、
背景描写が少なくいや意図的なのか喋ってばかりでいやはや、若者らしい文体のようにも感じられた。
まあしかし、魔王といい、死神といい、次は悪魔でもでるのかな?
実に楽しみです。
楽しみ喜び幸せが一周廻っての総評で一が妥当ではないでしょうか。
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No.214:
(4pt)

死神目線の人間はおかしなところだらけのようだ

主人公は死神である。情報部から対象の人間がいつ死ぬかだけ聞かされてその人間の‘調査’にやってくる。どうやって死ぬのかは聞かされていないが、何日か接触した後たいていの場合は「可」と報告し、その人間は不慮の事故もしくは事件で死ぬことになる。死神は対象に同行しその死を見届けようとする。
 主人公の死神は人間の作った「ミュージック」をこよなく愛し、CDショップの試聴コーナーに一時間もいたりするとぼけたキャラクターだし、味覚も無いのに対象と同じ様に食べものを飲み込む変なやつだ。そして人間世界についての知識も不完全でときどきボケをかましてくれる。例えばこうだ

 「雨男なんですね」と彼女は微笑んだが、私には何が愉快なのか分からなかった。けれどそこで、長年の疑問が頭に浮かんだ。「雪男というのもそれか」

 という具合である。こういうボケがふんだんにかまされる。結構笑える小説だ。それでいて、死神目線の人間の洞察が深く鋭く、方々で唸らされる。読み応えたっぷりだ。
 この作品集には6篇の短編が収録されているが、客のクレームに悩む女性に起こる奇跡のストーリー「死神の精度」や片想いの青年の恋が実っていくが……の「恋愛で死神」、吹雪の中閉じ込められた人々が死神のある些細な行為が原因で次々に死んでいくミステリ仕立ての「吹雪と死神」、やくざの殴りこみの最中にいて死神ならではの理由でその結末を予測する「死神と藤田」など、バラエティに富み、出てくる人物が皆魅力的である。しかし、そのほとんどの人が「可」なのだ。つまり死ぬことになるのである。どんなに魅力的な人物で一緒になってドラマを体験しても「可」なのである。そこには死神独自の価値観が存在しているようで人間である我々には理解できることではない。最終話「死神対老女」には「死神の精度」の登場人物の何十年後かの姿が意外な形で登場する。時を超えた存在の物語としても楽しめる一品。


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No.213:
(2pt)

トミー・リー・ジョーンズ…

のっけから どうでもいい話で恐縮だが、死神の語り口から、トミー・リー・ジョーンズが出ていた缶コーヒーのCMを思い出してしまった…

「短編集のフリをした長編小説」だが、最終話と第2・3・5話とのつながりが私には見えず、不完全な印象。読解力の問題かもしれないが分かりづらいことは確かで、その点に不満。少なくとも『ラッシュライフ』のような「パルプフィクション的、華麗な展開」とはなっていない。

私は伊坂氏と同世代で、観ている映画も重なっているようだ。ゴダールやヴェンダースなども、そこに含まれる。
そうした秀作を引用されれば、それなりの期待を抱いてしまうものだが、氏の軽いタッチ、スッキリしているが薄っぺらとも取れる人物造形やストーリーなどに、裏切られた感を持たざるを得ない。
書いて欲しいところ、筆力が必要な肝心なところが描かれていないように思えてしまう。
そうした、読者の想像を掻き立てる構成こそが彼の作風であろう。しかし、相性という意味で、私には合わなかった。

好きか嫌いかと言えば、残念ながら後者の範疇に入ってしまい、★の数は少なくなった。総じて評価の高い作家であるので、あくまで「相性の合わない人間もいる」という程度のことだと、ご理解いただきたい。
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No.212:
(4pt)

優しい気持で読めました。

良かったですよ。

お話の中に、いろいろな波があってすごく読みやすかったです。
その波は、ゆったりとした波です。

いま振り返ってみても人の死を書いた本には思えません。

きっと登場人物みんなが魅力的だったんですね。
だから、お話全体が素敵に感じたんでしょう。
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No.211:
(4pt)

短編集かと思いきや

死神の仕事ぶり(!?)の短編集。

死神対登場う人物という構成で
それぞれの登場人物によって話の内容やキャラがいろいろなので
完結で読みやすい。

と思いきや
最後にあ〜!そうだったんだ!
となる伊坂幸太郎氏らしい作品。

でも最後につながるなら登場人物全員をキッチリつなげてほしかったなぁ。

とても読みやすい作品だと思います!

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No.210:
(5pt)

映画だけで満足しないで頂きたい

すでに映画を観ている状態でこの本を読んだ。
まあ、目新しいのは見たことがない話があることだけだろうと思っていた。
なんだかんだあって映画化されていない話も楽しみ、ラスト。
最後の話は映画化されていたのでまあ同じだろうと思っていた。
が、
最後の最後で驚いた。背筋に悪寒が走る感じがした。
ぜひとも映画で満足しないでほしい。
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No.209:
(2pt)

内容が薄い

気をてらった表現やおしゃれな言い回しがこの人の作品の特徴なんだろうが、何分にも内容が希薄。
読み終わって、だから?と聞きたくなる。本人は現代版の文学のつもりなのだろうか。
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No.208:
(5pt)

クールな死神の仕事模様

7日間の調査の後に対象者の死を見定める、クールで少しずれている死神を取り巻く6つの人生の物語。


伊坂幸太郎が描く独特の死神。そして彼らの性格、死神世界のルール。
死神は、自殺や病死には関与しない。彼らは音楽のことを「ミュージック」と呼び、時間があるとレコードショップで視聴する。


最後にはもちろん、伊坂節が炸裂。今回は思わず、前に戻って詳細を確認してしまいました。笑
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No.207:
(2pt)

SFでもファンタジーでもなく

特定の人間が死に値するか否かを判別するため、仮初の人間の姿をした死神が現れ、その人物に付きまとう。斬新な設定の短編集。

冒頭から何の説明もなく死神が現れる。まず、この段階で興味が持てるかどうかで趣味が分かれる。
私としては、初めに具体的な前置きが欲しかった。

ストーリーはどの短編も薄く、張り合いが無い。人の生死が関わっているのに、この薄さは頂けない。

作風は個性的で、文章もしっかりしているが、人によって根本的に合う合わないが分かれる作品。



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No.206:
(5pt)

550円で買える、4時間の幸せ。

ホントに多彩な内容で、密室サスペンス風なものあり、ロードムービィ風ありな短編集です。

 ただし、短編ながら、最終編で集約する物語もあり、このあたりは伊坂氏の長編・短編にかかわらずよくでてくる構成で、プロットの設計のみごとさを感じるところです。

 映画化されるようですが、どうなんでしょう、「死神対老女」(何なんでしょう、この『サンダ対ガイラ』みたいなタイトルは…)で、美容室の、子供が髪を切られていて、犬がじっとそれを待っていて…、というような静かで美しいシーンが映像化されるのでしょうか。

 また、美しく、少しおかしいフレーズの心に残るのも伊坂作品を読む楽しみのひとつ。音楽・映画へのリスペクトも同様、うならされたり、泣かされたり、エンターテイメントとはこのことでしょう。
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No.205:
(3pt)

あっ、春くん!!

私はこの人の書く文章が凄く好きです。
ユーモアがあって、1話読み終えるごとに優しいキモチになれます。

6話収録されていて、中には乗れない話もありました。
特にミステリーという観点からみれば消化不良に陥るかと。

なので本格ミステリー好きな人にはあまりオススメ出来ません。

でも死神・千葉のキャラは最高。
マジメなのにどこかすっとぼけた会話が笑えます。

死神というだけあって死を扱う話ではあるけれど、
重くないので軽く読めちゃいます。

中でも「恋愛で死神」が好きです。
全編読むと分かる、ちょっとした仕掛けがあるところも良いです。

「重力ピエロ」の春くんらしき人物が出てくるので、
それを読んだ後に読むとより楽しめると思います。
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No.204:
(5pt)

死神が主人公。

死神が主人公という小説を初めて読んだが、面白いというのが率直な印象で、
死ぬっていうときにはそういう人が現れるのかなという気にさせられる。
おさめられている”恋愛で死神”が個人的には好きです。
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No.203:
(5pt)

見知らぬ人には要注意!?

設定がいいですね。

クールで音楽を愛する死神が、仕事のため人間に変装して登場。
クールなキャラに反し、間の抜けた質問ばかりして笑わせてくれます。
小説で声を出して笑うことはほとんどないのですが、これは声が出ました。

死がテーマですが、コメディー的要素があり面白かった。
短編集ですが、繋がりがあるのも良かったです。
最後の話は鳥肌が立ちました。

伊坂幸太郎は何冊か読みましたが、その中でも特に面白かった作品です。
本を読まない人に伊坂幸太郎はおススメです。

死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.202:
(3pt)

独特の感性が作り出す設定か

人の死の「可」「見送り」を判断する職業、死神。
死が予定される人を1週間観察して判断する。
ありそうで無さそうな設定。
軽くも重くもないストーリー。
あっと言わせるカラクリは無いけど、読ませる何かがあります。
必ず「救い」がある訳でなく、淡々と進む展開だけど読ませます。
6つの短編で、読みやすい。
死神の精度Amazon書評・レビュー:死神の精度より
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No.201:
(5pt)

キャラの設定が面白い!

伊坂さんの作品を初めて読みました。
かなり面白く、はまりました!

死神 というタイトルを見て、ちょっと読むのを躊躇したのですがイメージしていた死神とは大違い。
クールなのに掛け合い漫才のような会話がテンポよく、小さく笑ってしまいました。

解説にもありましたが、短編のお話がいくつかつながっているところがあります。
時間はずいぶん流れているのに、ついこの間あったことのようにどの作品も読めるところがすごいなと思いました。(読み終わらないとこの意味がわからないかもしれませんが)

あっという間に読めてしまいます。
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