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(短編集)
死神の精度
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死神の精度の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全400件 301~320 16/20ページ
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とても読みやすく、面白いです。 ただ、最後の物語は無理矢理まとめた感があるような・・・。 ちょっと興醒めしてしまいました。 旅路を死神が一番良かったです。 星5つにしたかったけど、最後が・・・という点で 4つにさせてもらいます。 | ||||
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死神が主人公の短編集。 1話1話完結ではありますが、みんな少しずつ繋がっています。 伊坂幸太郎さんの作品は、同じ登場人物が他のお話にもでてきたりというのが多く、楽しめます。作品全部そろえてみたいものです。 こちらにも重力ピエロの春くんがでてきて、あの場面で死神とそんな会話を交わしていたのか、などと妙に納得させられたり。 「ミュージック!」好きの死神のキャラクターもよくて、「死」への距離のとり方が良かったです。同じ死ぬでも、こんな死神がきてくれて、こういう死に方ならいいかな、なんて。 残されるほうは、歯をくいしばって、泣いたり笑ったり苦しんだりしながらも、ただただ生きていかなきゃならないけど、いつかはみんな死ぬんだから、死ぬまでは生きなきゃな、と思わされました。 | ||||
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文庫本派なので、文庫本化されるのを待っていたのだが待ちきれず購入。 「待つ」だなんて、なんて馬鹿げたことしてたんだろう!こんなに面白いとは。 死神・千葉が、担当する人間の死を見届けるまでの1週間を描いた6編。 千葉の容姿はそのたび変わるうえどれにも深くその容姿を描いてはいないが、ハードボイルド的な様相や雰囲気が容易に伝わってくる。 担当する人間を観察し、時に「死」について語らうなどと真面目に1週間のあいだしっかり仕事に取り組むのだが実はそれは人間界で大好きなミュージックに触れたいがためだったりもする。 彼はどうやらもう長いことこの仕事をしているらしい。ま、寿命なんてないんだろうから当たり前なのだろうが、そんな昔の仕事についても時折触れる箇所がある。 それが数千年前に担当した仕事の話だったりするのだが、この6編の中にも数十年の時の流れが存在していたりする。 これまでにこなしてきた仕事で経験、学習したことを応用・引用する。そんな本人いたって真面目な言動が、的外れでとても可笑しい。時には頷いてしまうこともあるのだが。 6編どれもが面白かった。中でも…、いややっぱり甲乙つけ難い。 そうそう。まさかここで春に出逢えるとは。なんか嬉しかった。「重力ピエロ」読んだとき、千葉を見落としてたのか忘れてるのか…。 伊坂作品のそれぞれ、どこかでリンクしていて嬉しい。がしかし、そのせいで再読のループに陥ってしまっているわけなのだが。 | ||||
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初めて読んだ伊坂作品。 最後の短編を読んで、心が温かくなった。 順序通りに、しかも一気に読んで正解だった。 | ||||
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まあまあ面白かったかな。死神と人間の関わりを描いた作品。 たぶんしばらくすれば忘れるでしょう 全体がこぎみよいというわけではなく、短編集なのでむりやりまとめた作品もいくつか見られました。 それはないだろ、みたいな。 正直、物足りない作品です。 | ||||
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死神が主人公の短編集。 中でも『恋愛で死神』のストーリーは愛おしい。 思わず頬がほころぶシ−ンがいくつかある。 伊坂作品はクールな人物が魅力的だが、 ここでは、登場人物の何かを信じる純粋さが物語を明るくしている。 クールな千葉も珍しく子供のように、 死体に向かって「どうかな?」と問うシーンがある。 こらこら、とツッコミたくなるような愛嬌が死神にもあるとは。 短編なので、余韻をパン!と断ち切る潔さで物語は終わる。 名残惜しさを引きずりながら読み進めていくと、 さすが伊坂さん。 彼はささやかな贈り物を用意してくれている。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの本を読んだのは2冊目ですが、予想を裏切らない作品でした。一編ごとに驚きがあり、続きを読みたくなるようなおもしろさが含まれています。読んだ後は心がスカッとし ました。いつか死神に会ってみたいです。 私のお気に入りで、すばらしい作品の一つです。購入を迷っている方は、あまり躊躇わない方がいいかと思います。 ちなみに、伊坂幸太郎さんは私が認める2人目の天才です。 | ||||
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面白かった。 クールな死神の語りが妙にずれている所も面白い。 短編としても読めるが、短編全てを通して長編としても読める。 小説をあまり読まない人でも、読んで行けると思う。 だが、そこら辺は人間の精度によると思うが。 | ||||
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人間に「死」の判決を下すのが死神である「私」の仕事。いろんな状況でいろんな人々に会って死んでもいいのかどうかの調査をするのが役目。この6つの話の中で死を「見送られる人」について(6人中何人なのかは是非、本書を読まれてから確認してください)「何故 見送られるのか?」についての描写がもう少し欲しかったが、それも著者の意図した事なのでしょう。 一種の「我輩は猫である」的な、社会を死神の眼からみた人間像、そして運命論。人が死ぬ事ってこんなに簡単に決まってしまうのかもね、っと思ってしまった作品です。 | ||||
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一話完結型かと思えば、違う。長編である。終末のプールでもそうだったが、最後に小さな驚きと感動がある。そもそも伊坂幸太郎の作品は、それぞれ独立していない。過去の作品のかけらが必ず新作に転がりこんでいる。作品ごとにメッセージはあるだろうが、それだけでない。伊坂幸太郎自身が書き続ける意味というのを常に抱えているように思える。 | ||||
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◎ 良い。死神は人々の死を人間に扮して見届けに行く。 一応、調査はするが、大抵は「可」だ。 ただし、進行性の病気、自殺は見届けない。 進行性の病気は誰かに見送られるだろう。 だけど、自殺はこの小説から察すると、誰からも見送られない。そういうメッセージもあるんじゃないのかな。 死神と藤田、死神の精度、恋愛で死神、死神と旅路、死神対老女、死神と吹雪。の6編。 えるしっているか しにがみは ミュージックが大好きで、渋滞が大嫌い。 | ||||
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死神たちは音楽に快楽を覚えるという設定。ほとんど無感動な死神たちにとって人間界で仕事をする唯一の楽しみが「CDショップで試聴すること」だ。これに対比して本文中で語られる「図書館に集まる天使」とは、言うまでもなくヴィム・ヴェンダースの映画「ベルリン天使の詩」の天使たちのことだ。世界の始まりから存在したヴェンダースの天使たちは、人間たちを無感動に見続けていた。本書の死神も少なくとも何千年も前から人間を見続けていると書かれており似たような設定だ。しかしヴェンダースの天使が人間とコンタクトを取れないのと違い、死神はまさに人間になって行動するという部分が大きく異なる。 天使が人間になるには天使であることを捨てなければならない。その替わりに有限の命と、痛み、悲しみとともに、震えるような喜びと愛という感情を手に入れる。それに比して死神は、人間になっても痛みも苦しみも(音楽以外には)感動もない。この設定は天使よりもむしろ特異ではあるが残念ながら私の心に響くようなものではなかった。 もとより軽い娯楽小説であり、深刻に考えるべき作品ではないのかもしれないが、あまりにも人間の死を淡々と描いているところに、爽やかさではなく、かえって異様な感じを受ける。素直に考えれば、不死である死神の言葉で語られるストーリーであるからこそ、人間の死が無感動に描かれているのだと言えるだろう。しかし穿った見方をすれば、死神が関与しているとされる「不慮の突然死」というものは死を意識する間も無く訪れるものであり、人間というものは、実は死神たちと同様に死というものに対して著しく無感動に生きているのだ、ということへの批判なのかもしれない。 | ||||
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世の中を睥睨するといっても過言ではないような死神のはなし。 ミュージックが好きで、人間をあっさりと殺していっちゃうくせに ぎりぎりまで見ているというわけのわからない死神。 私は重力ピエロのファンなので、正直春との会話が好きでした。 ところどころでリンクしていく話はけっこう面白かったです。 ただちょっと好みじゃなかったので、一つ減らしました; | ||||
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まず、「死神」の設定が面白い。 主人公であるところの「死神」は、人間社会の細部というか、ちょっとした言い回しなどがよく分かっていないがゆえに、しばしば大真面目におかしな(人間から見れば)質問を発してしまい、人間たちを不思議がらせる。そのさまが、笑うに笑えないような、奇妙なおかしみを感じさせる。 連作短編で、一話完結型ではあるが、別な話どうしが微妙に関連していたりするのも、読み手にとっては嬉しい。 いろんな人生があり、いろんな死があって、そこにはそれぞれの幸福や不幸がある――。 優れたエンターテインメントでありつつ、読みながら、ふと人生について考えてみたくなったりもする。 面白く、ちょっと切なく、読後感は心地よい。 | ||||
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死神という一般的には「悪」のイメージのキャラクターが、役人のようにシステムのもとにしかたなく「死神業務」を遂行しているという設定がよい。 死神らしく淡々としている一方で、仕事よりも人間界で音楽を楽しむことに情熱をかたむけているのがおかしい。 死神というキャラクターが全編に登場する短編集だが、死神の時間軸でいくつかの話が関連してくるというところで、ストーリーとしての面白みがある。 死神と「死」を通しての人間界の話だが、人間の尊厳・幸せ・やさしさ・生き方などについて語った本だと思う。 | ||||
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死神が所々で「人間ってのはどうして〜」と呆れてたり不思議がる場面があるのですが、 確かに!と思わず笑ってしまったり、感心してしまったり。 ちぐはぐな返答をしているようで、さりげなくいいことを言っているのでは?という死神に、 不思議な魅力を感じてしまいます。 伊坂幸太郎さんの本はこれが初めてですが、もっともっと読んでいきたいです。 | ||||
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NHKのラジオドラマで出会った。 すぐに原作が欲しくなった。 ラジオで聞いた後で、この本の世界はすぐに心の中に入ってきた。 この作品に触れるのは2度目だったが、初めて読んだような(初めて読んだのだが・・・) 爽快感、幸福感・・・本によって生まれる感動、全てが新鮮に感じられる。 そんな、本です。 | ||||
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タイトル・装丁とも心を捉えるが何より雨男でミュージック好きの死神が対象者と一定期間接触して『可・非』の判断を下すという設定は素晴らしい♪ 得てして死神や神・悪魔を扱うとその人生の重さと死神キャラの重篤さに偏りがちだが本作の死神は飄々としていて実に爽やかだ。 ほとんどの調査結果が『可』=『死』であるのに全く内容が重たくないのも読み易い。 各話とも面白いが、小さな複線が生きる最終話(おばあさんと死神編)の読後の感動は幸せすら感じる。 CDショップで気持ちよさそうに視聴している人を見かけると【もしや…】って思うかも。 | ||||
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題がまず最高にいいすね。精度の話なんだなぁって。人生も見る人によっちゃその人の善も悪も逆転してうつることもあるってゆう、正義の定義に似てますよね。伊坂さんのフィルターを通して見せてもらう世界はセピア色の虹やカラフルな夜空が見えるようにすごく不思議で鮮やかで新鮮な世界です。毎回そう感じます。感性を文にしてくれるから読む方はその絵をひたすら見て良さに気づいていくんです。死神は伊坂さんなんかなって思う感じがよかったです。最終話の老婆と死神の最後の言葉のやりとりはずっと残ります。いい作品です | ||||
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主人公は死神の連作短編集。 事故死や不慮の死というのは、死神が7日間の調査の元に「可」or「不可」と決定するもの、ということにこの物語ではなっている。 死神が死神であるという物語の本筋にはそれほど目新しいものは無いのだけど、死神の浮世離れた(当たり前だけど)セリフが面白い。 <例> 「人間の作ったもので最高なのはミュージック、最悪なのは渋滞」 「年貢の納め時だぜ」→死神「年貢制度は今でもあるのか?」 同じ作者の他の作品『重力ピエロ』の登場人物の「春」が出演してるというのも、この作者にはまってる人にはうれしい演出でしょう。 | ||||
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