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(短編集)
死神の精度
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死神の精度の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全400件 381~400 20/20ページ
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今までの伊坂幸太郎の作品にはなかったテイストの作品です。これまでもちょっとおかしな人物や人間離れした感覚や能力を持った人物は出てきましたが、なんといっても今回は主人公が人間じゃない。 主人公は死神。いくら殴られても痛みを感じない、毒を飲んでも死なない、恐怖感というものを抱くことがない。どんなに恐ろしい存在かと思ったりもするが、人間の常識に乏しく、会話は妙にズレる、いつも雨に降られる、ミュージックが大好き、そんな愛らしいと言うか、何ともいえないユーモアがあって魅力的です。伊坂作品にいつも出てくる、ちょっとおかしな感覚の持ち主を想起させてくれる主人公の死神です。こういうキャラを作り出せるということも伊坂幸太郎の才能であると思います。 この死神を通して、人間の存在を浮き彫りにするような話です。後半からしり上がりに彼らしい文章のテクニックで読み応えもあります。 伊坂幸太郎はエンターテインメント小説の天才だなと思わせてくれる一冊でした。 | ||||
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とても読みやすくさくさく読める短編集、どの物語も死神である「千葉」と八日後に「可」か「見送り」と生死判断される対象者の物語。その物語らは「コンプレックス」「推理殺人事件」「ヤクザ」「恋愛」とそれぞれにカテゴライズできる。これがいいも悪いもテンポよく展開をつくりあげて、読み手に飽きをこさせない感じである。がしかし「死神」というシュールな題材を使っておきながら、内容はバラエティドラマのようなどこかで見たことあるよな話。死神というテーマと表紙のイメージからくるシリアスな印象をもって読んでいった僕には少々軽かったような気がした。 | ||||
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伊坂さん、待望の新刊。今度の主人公は、状況により姿を変えられる死神が主人公。6つの短編で構成され、全ての話の登場人物に死神の千葉さんは、「死」なせてもよいかの調査をするため近づいているのだが・・・。音楽大好きな死神が登場人物達の世界(任侠、恋愛、仕事、旅)に触れ・巻き込まれながらのストーリー。「生」と「死」が話の中では描かれているのにどこか「優しい」感じがするのは、伊坂さんの書く魅力の一つだと思います。又、話の中で伊坂さんのキャラクター達がどこかでつながっているのもファンには嬉しい。 | ||||
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伊坂幸太郎好きの皆様 新刊の到着ですよ。新刊が出たというだけでいろんな人の心をわっしょい 祭りだ とばかりにわくわくさせる作家の新作は少しずれていてミュージックを偏愛する死神の話です。短編の中につながりを持ちながら進む楽しい構成です。いつもながらの妙味がぎっしりです。読了後の清涼感も流石の1冊です。以下はいらんことです。言っちゃっていいのかな,偶然の一致だと思いますが,少しとぼけたクールな偏愛するもののある死神ってデ☆ノートにデジャヴ・・・・・ | ||||
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不慮の事故は実は死神が操っている死神のお役所のような所が次に不慮の事故に遭う人を決めるのだ書類?で決まってしまえば殆ど確実にその人は死ぬのだが、書類だけで決めてはたぶん後で問題になるのだろう現場確認も必要であるそこで死神の登場!その人が不慮の事故遭っても良いかどうか実際に会って調査をするのだ死神と言うと怖くて暗いイメージがあるがミュージック好きのちょっと変わったやつ勝手に死を決められたら腹が立ちそうだがこの小説を読むとそんなのもありかな~なんて何故かホノボノしてしまう一冊 | ||||
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重力ピエロはうーんでもこれはいい死神(千葉)さんの造型がとにかくいいワリと伏線があらわな作者なのであんまり考え込まずにさらさら読むといい(わかったぜと威張ってもしょうがない)特に第2話のやくざさんがいいとにかくよかった | ||||
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生も死もさだめ。だがその一端を死神に握られているとしたら?本人にとっては重大事でも、死神にとっては単なる仕事に過ぎない。本当は怖いことなのだけれど、感情をはさむことなく淡々と仕事をこなす死神の姿はどこか滑稽でもある。6つの中で印象に残ったのは「死神対老女」だった。自分の死を真正面から見据えようとする老女。そのおだやかで澄んだ心はちょっと切なかった。そして、死神は死なないでずっと時の中に存在し、いろいろな人と関わっているのだと、あらためて思った。老女は・・・。それは読んでからのお楽しみ♪ | ||||
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彼らの言う寿命ではない『死』を迎えるのなら、こんな死神に出逢ってみたい。黒装束で鎌を持ったおどろおどろしい姿ではなく、ちょっとおかしな感性を持った死神に。死を迎える事を『可』とされる迄の過程を、この千葉という死神と共に雨の時間を過ごした人間達は、何故かとても、どこか哀しいけれど、きっとよくいる人達だから、有り得なくもないと思えたりもする。オムニバス形式の最後の章は、この千葉が過去に会った二人が『ミュージック』で繋がっている。その自然な時間の流れ方や、千葉が見る事が出来た青空に少し感動。 | ||||
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伊坂さんの本は、どれも大好きです。今まで読んできて思うのは、読みやすいけれど軽い本ではないし、いろいろ考えさせられるけれど押し付けがましくない、ということ。今回は、「理不尽な死」がでてくる話。やっぱりいろいろ考えさせられるものの、一気に読めて、読後感が良い、カッコいいお話でした。早く次の本がでないかなあ♪ | ||||
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傑作である。一つ目の話を読み終えたとき、この本は大事に読み進めようと思ったけど、結局一気に読んでしまった。タイトルがごつくて("死神"は怖いし"精度"は理系っぽいし…)、装丁も地味オシャレな感じなので「話が暗そう」と買うのを躊躇していたが、中身は違った。むしろコミカルである。主人公は死神で、コイツがすごくオモロいキャラ。何考えてるのかよくわからんくせにやけに魅力的なこの死神と関わることで、人々が逆に活き活きとしはじめる。この人死んだらあんまりじゃん、と思う所もあったが、そこは六話すべて読み終えると読後感がスッキリするように構成されている。伊坂Good Jobである。死神が人間界に派遣されるという珍奇な設定の上にあぐらをかいてしまうのではなく、一話一話が工夫されていて気が抜けない。推理小説風の話のトリックが前代未聞だったり!(笑) この一冊で伊坂幸太郎をかなり堪能できる。 | ||||
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伊坂氏の作品は初めてですが、この本を読んでいる間にも次はどの作品を読もうかと考えるほど魅力的な本でした。 仕事対象の相手ごとに、年齢や風体がかわるものの、キャラクター(?)だけは、統一されていて、次にこの死神がどんな言葉を発するのかわくわくしながら読みすすめました。 死神にとって死に値する人間、そうでない人間を「可」か「見送り」で、決定する訳ですが、なんとなくこの死神が、死神でありながら、一番人間的に見えてなりませんでした。 この作品だけで、この死神にもう会えないなんて残念です。ぜひ、これの続編を読みたいと作者に訴えたい! | ||||
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伊坂幸太郎さんの本に興味があって、まずこの死神の精度を読んでみました。章立てされていて、短編集のような感じになっていますが、死神の千葉さんが共通して登場します。同じ設定で違う話が6個。そんな感じです。話の内容はとても面白いです。クールな千葉さんがときおり発する真面目なんだけどアホな発言や、絶妙な心情の描写など、死を扱うだけに暗い話になりがちなのですが上手く話を思って行ってると思います。伊坂幸太郎さんの本を他にも読んでみたくなりました。 | ||||
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自分の時は、できれば彼に来てもらいたい。そう思わせてくれる死神さんだ。けっきょく「可」になるだろうが、しかし、七日間の会話や「ミュージック」の楽しさで、自分の生の最後の物語が、かけがえのないものになりそうな気がするから。なんて、空前絶後の死神キャラを、伊坂という才人は創作してしまったのだろう。現代的にこれほどリアルな神様って、ちょっとない。「可」をめぐる話題が出るたびに、そう思う。落語の『死神』のような、多少の気まぐれさはあるけれど、だが、それよりもずっと一貫したポリシーをもっている。あきらかに人間の「敵」なのに、感情移入しすぎてしまう。そして、あの六人の思い出。読み終わったあと、ずっと頭のなかを駆け巡っている。とくに連作ならではの、最終話。ひさびさのカタストロフを、体験した。 | ||||
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死を語るということは、生を語るということだ。さまざまな人生観を浮き彫りにしようと、伊坂は「死神」という装置を用意した。このサラリーマン死神達は、水木しげるのキャラクターのように人間味を持たない。ただ装置として機能する。 しかも、わざとラストシーンを省略して実験小説じみた仕上がりにしている。だから少々読後の違和感がある。「恋愛で死神」など、絶望的なラストシーンを省くことによって、かえって読者の我々が呆然としてしまう。 後半2編「旅路を死神」で泣きが入ったり、「死神対老女」でキャラクターにつながりが出たりしてくると、味わい深くなっているように思う。 | ||||
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一気読みしました。伊坂幸太郎著「死神の精度」伊坂幸太郎の描く死神の6つのストーリーです。伊坂幸太郎の死神の定義とは?独特で柔らかくて安心感を与えてくれます。読み終えた後で、自然と笑顔が生まれます。人前で読まない事をおすすめします。家でじっくり読んでください。 | ||||
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死の8日前に死の対象者に死神が見張りにつく。死を執行しても良いかを判断するためだ。判断するために、人間に姿を変えて対象者に近づく。そして、物語がはじまる。この死神がとてもおもしろい。ミュージック好きなのが笑える。味覚はないが、食事はする。睡眠の必要はない。死神もなかなか楽しそうだ。さっと読めるんだけど、すぐに読み終えちゃうのがもったいない作品ですよ。 | ||||
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淡々とした言葉で語られる様々な死に関する物語集です。語り手であるクールな死神、千葉さんが格好良く、真面目にしているのに「変」とか「面白い」と言われて心外に思っているところはかわいらしくもあります。恒例、ゲスト出演もありです。一冊の本としてきちんと作られている点にも好感が持てます。ただ、ちょっと淡々としすぎていてポンと終わってしまい「あれ?」という感じの話もあったので☆4つです。 | ||||
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面白かった…期待を裏切らない人だよ、まったく。リズミカルな会話で話をグイグイ進めていく文章、人物。しかも今回のゲストは空から降ってきた彼。気になってる人、読んで下さい。とりあえず、読んでみて。 | ||||
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クールでずれた死神と死をむかえる人間のふれあい(?)話。とにかく面白い!しかも今回はアノ本のアノ人がゲスト(?)登場。毎回毎回ヤラレタ…って思うけど今回もそうです。とりあえず、気になった人、読んでみて下さい。暗い話なのに軽快な会話で爽やか、まさに伊坂節。この人の頭の中の引き出しはどれだけあるんだろう。 | ||||
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この作家には外れはまずありません。今回は連作短編ですが、最初の作品でもう夢中になることでしょう。うまい! 僕は「陽気なギャングが地球を回す」から読みましたが、こちらもかなりおもしろいです。「チルドレン」を読んだ友達でつまらないといった人はいません。一番おすすめの作家です! | ||||
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