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幻の女
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幻の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 1~20 1/6ページ
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サスペンス系ミステリの古典的名作で、小学校の図書館でジュブナイル版を読んで以来です。 その後内容をすっかり忘れ、30年ほど前に完全版を読んでみようと文庫を手に取ってみましたが、パラパラと中を見て「翻訳モノは読みにくそうだな…」と感じ、買うのをやめたことがありました。 新訳が出ているのを最近知り、セリフなどが今風に自然な訳になっているようなので、読んでみることにしたものです。 ミステリなら普通は「犯人は誰か?」が重要な興味となりますが、この小説ではそれよりも「アリバイの証人となる幻の女を見つけて、ヘンダースンの死刑執行を阻止できるか?」が焦点になります。 なので物語の終盤では「間に合わないと親友が殺される!頑張れ、もう少しだ!」と、「走れメロス」のように応援しながら読んでいたわけです。そしたら… …一瞬でひっくり返されました!(爆) 「幻の女」ばかり気にしていた盲点を突かれたんですね。 こういうのを作者の術中にはまったというのでしょう。 久しぶりに一本負けの快感?を味わうことができました。 星を5でなく4にしたのは、訳が期待したほど良くなかったからです。 直訳的にスッキリしているだけ(←「新訳」の傾向?)で、特に地の文にもっと雰囲気や小説的な言い回しが欲しいと思いました。 私には冒頭の「夜は若く~」の何が名訳なのかサッパリ分かりません。 直訳で済むなら原文を読めばいわけだし…? | ||||
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面白かったです。 最近見た別の作品で、過去の名作と紹介されていたので読んでみました。独特な詩的な表現が盛り込まれ不思議な感じで、かつ主人公にとっては絶望的に物語が進んでいきます。 | ||||
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冤罪事件というものは人を引き込む力がありますね。 ウィリアム・アイリッシュの小説は他にはあまり読んでいませんが、黒衣の花嫁も面白かったので本書とともにおすすめです。 | ||||
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1942年に出版されたサスペンスの名作。新訳版が出ていたので改めて読んでみた。 80年も前の小説ともなると、どうにも設定の古臭さを感じてしまうものだが、新訳だと設定も言葉もすんなり入ってくる。 | ||||
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そう来たか!さすが古典と言われるだけの内容でした | ||||
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出だしは冗長だが,やがてナゾを解決する過程が面白くなる.トリックそのものはちょっと無理があるが,古典として読むのは面白いだろう. | ||||
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なぜ、主人公のアパートに、事件の後、すでに警察がいたのか。それがまったく書かれていない。そこが最大の疑問。この古典的傑作と呼ばれる作品に歴代の作家や評論家は、その点をどう考えたのか? | ||||
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※ネタバレ ある男が、妻と喧嘩して、家を飛び出して、バーで見かけた女と、晩飯を食って、観劇して、家に帰ったら、妻が死んでいて、警察が来ていて、そのまま妻殺しの容疑で連行されて、無実を訴えても、自分がバーであった女と一緒にいたことを、誰も覚えていない。……で、そのまま裁判で、死刑の判決を受けて……。……目次に、各章の題が"死刑執行日の○日前"となっていて、最後に"死刑執行日"、"死刑執行日後のある日"とあるので、この男は、罠にはめられて処刑され、後で、真犯人がわかるのかと思って読んでいたけど、そういう筋ではありませんでした。……犯行の動機は、ちょっと無理があるけど、犯人や犯行の手口、それが明らかにされる過程の意外さは、よく考えられていて、最後の356ページまで来ると、なるほどと思います。本格推理とサスペンスが一度に楽しめる上に、場面の描写もうまい。時間軸もあっちこっちしないし、登場人物も、話の筋に沿って出てくるので、読みやすい。……思わず笑うような表現もある。……この小説を読んでる途中で、同じウィリアム·アイリッシュの他の小説を4冊新たに注文しました。……推理小説の名手だと思いました。 | ||||
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物語の読みごたえもさることながら、途中で「あれ、これって翻訳文だよね?」と何度か思うほどの文章の美しさに感動しました。 まず何より読みやすい、そしてさらに美しい。 ミステリー小説が好きですが、翻訳物は読みにくいもの多々あり躊躇することも。 わたしが思う理想の翻訳です! こんな手放しで褒められるほどのものを世に出せれば、胸を張って生きていけることでしょう! 「きみは冷ややかで、わたしはひやひやしていた」の部分なんてとても好きで、原文が何なのか気になりマス。 | ||||
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とにかくストーリーが面白くて、幻の女は見つかるのか?間に合うのか?邪魔している男は誰なのか?などと知りたくて知りたくて、詩のような独特な文章を呼び飛ばしたくなるくらい先が気になりました。 さすが名作。 読んだ方がいいと思います。 私も2回目はじっくり読みます。 | ||||
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古典なのでしょうが、大変面白く読みました。途中な、なぜだぁ????そして納得、いっきょに読んでも飽きません。やはり、まさかみたいな犯人も出てくるし。名作です。 | ||||
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1942年の長篇ミステリー小説で、物語の舞台も同時期のニューヨークとなっている。 不仲の妻を残して街へ繰り出したスコットが、名前も知らない行きずりの女性とデートした後に自宅に帰ってみると、妻はスコットのネクタイによって殺害されていた。先だって室内に到着していた警察官たちは夫を連行する。スコットのアリバイを証明するはずの無名の女性は見つからず、二人を目撃したはずのバーテンダー、タクシー運転手、レストランと劇場のスタッフたちは、一様に女の存在を否定する。身に覚えのない殺人の容疑で死刑判決を下されたスコットは絶望する。死刑執行が間近になり、改めて犯人とされているスコットの様子に疑問を抱いた刑事バージェスは、スコットの友人の協力を得て独自の捜査を開始する。 全23章の各タイトルは「死刑執行日の○日前」と銘打たれ、事件発生から死刑執行までの5カ月間をカウントダウンする形で進行する。事件の夜に現れた「幻の女」を見つけだし、刻々とタイムリミットが迫る死刑執行までにスコットの無実を証明できるかが焦点となっている。 結末部分については、書籍の紹介文通り「どんでん返し」ではあるものの、ミステリー小説としては常識的な範囲内と思える。残された時間が少なくなるなかで細い糸をたどるも、なかなかアリバイに届かないもどかしい展開を楽しませる。捜査において事件の真相と真犯人の追求が目的とはなっていない点も、一般的なミステリーとは一味違う特徴といえそうだ。事件の被害者であり、冒頭で殺害されてしまうスコットの妻の言動から伝わる彼女の人柄に現実味を感じた。 | ||||
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ヘンダースンは妻と喧嘩をし、誰でもいいからと知らない女(幻の女)と食事をし、観劇をして家に戻ったら、妻が死んでいた!!疑われるヘンダースン。アリバイを証明してくれるはずの幻の女は一向に見つからず、更に一緒にいた姿を見ているはずの人々は口を揃えて女を見ていないと証言… もう、どういうこと!?迫り来る死刑執行日にドキドキしながら、先が気になって気になって夢中で読みました。ラストもスッキリ、新訳も読みやすいし読んで良かった! お風呂で読みたかったのと、これ以上部屋が本で占領されるのを防ぐため、電子書籍で購入したが、ほんと便利。Kindle whitepaperバンザイ。 | ||||
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発送も早く美品でした! 読むのが楽しみです! | ||||
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すぐに届きました。また非常にキレイな商品で満足です | ||||
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構成と表現力が大変素晴らしく、常に走る緊張感と待ったなしの展開にハラハラしっぱなしで、一気に読んでしまいました。 登場人物も魅力的に描かれており、細かい描写はなくても不思議と雰囲気や声まで想像でき、動く様が手にとるようにわかります。 小説を読む時は、頭の中で映像を想像しながら読むのですが、これは最初から最後まで映像化が容易でした。 ただし、帽子以外に絵が浮かばない「幻の女」を除いては。 人物描写が巧みな著者だからこそ、幻の女をより幻として描くことができるのかと感動しました。 翻訳も言葉選びや表現が丁寧で美しく、大変読みやすかったです。 マイナス点が何も浮かばない作品を久しぶりに読みました。 文句なしに面白かったです。 | ||||
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夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。 という冒頭の一文が名訳として有名なミステリーの「古典中の古典」だそうだ。「朝が若い」という表現のありやなしやという話のなかである人がこの文を引用した。というきっかけで読んだがさすが古典中の古典といわれるだけあって、息をつかせる間もないほどの鮮やかな場面展開で、気が付けば「幻の女」探しにすっかりはまりこんでいった。2つのエンジンでぐいぐい読ませる。一つは、殺人容疑をかけられた主人公の唯一のアリバイである「幻の女」を追うなかで思わぬ事件が次々に展開されること。もう一つはこの捜索が「死刑執行日」までの期限が刻々と迫るなかで行われているということだ。この構造をもった作品は多々ありそうだが、過不足ないプロットで読者を飽きさせず白けさせないタイミングで事件を配置し、人物を動かしていくのがサスペンスの名手の仕事なのだろう。今だったら監視カメラで幻の女は比較的容易に発見できてしまうだろうが、ストーリーの構成事態は小物がかわってもそのまま生かせるだろう。優れた作品は優れた建造物のように長持ちする。 殺人の話は積極的に読みたくないし、謎解を楽しむ処分でもなく、翻訳ミステリー独特のハードボイルどな言い回しを楽しむ趣味もないので、ミステリーとはほぼ無縁の読書人生だけれども、やはり「古典」「名作」と呼ばれるものはストーリーとして優れており、そういう個人の趣味を越えてくる面白さがある。これは絶対・・・と思ったらやはり映画化されており、翻案した日本のドラマも何度となく撮られていた。ドラマでも見てみたいと思う。 | ||||
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無性に名作ミステリーを一気読みしたくなって読んだ。 昔読んだ気もするけど、展開を覚えていなかったので勘違いだろう。 やっぱり古典になったミステリーは面白い。 「いるはずの人物がいない」という設定はありきたりかもしれないが、 プロットへの利用のされかたからヒッチコックの「バルカン超特急」 を連想させた。 ちなみに「バルカン超特急」の原作は1936年作で原題は「The Wheel Spins」で、またの名が「The Lade Vanishes」。「幻の女」は1942年 作で原題が「Phantom Lady」。そりゃ似るわな、という感じ。 関係者を買収していくのは読者が一度は想定するが、その困難さから捨 て去る展開だと思う、それを力業で納得させる展開というか設定がうまい。 あ~~面白いミステリーを読むとスカッとするなぁ。 | ||||
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商品の状態がとても良いです。 ありがとうございました。 | ||||
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妻を殺したとして死刑を宣告された男のために、彼の恋人や友人、冤罪の心証を持った刑事が、彼の無罪を証明できる謎の女性を捜して奔走する。 これだけの長編で、緊張感を持続させられるのはやはり名作なのだろう。各章の見出しも「死刑執行日の○日前」となっていて、読者の切迫感をいや増す。なかでも「八日前」「七日前」の「空白感」「徒労感」は見事。 文章が上手なのかは私には分からないが、冒頭の「The night was young, and so was he. But the night was sweet, and he was sour.」は有名らしく、その訳し方について「訳者あとがき」で丁寧に解説されている。昔、英会話教室で「night is young(まだ宵の口だ)」というフレーズを覚えたことを思い出す。 1942年という刊行時期にもびっくり。第二次世界大戦中。にも関わらず戦争の「せ」の字も本作には登場しない(戦時中を窺わせる箇所はあるけど)。 | ||||
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