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緑衣の女
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緑衣の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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アイスランドの作家によるアイスランドが舞台のミステリというのは難しい。 2つの話が交互に進む。 1つは事件が起きてエーレンデュルを中心とする警察が捜査していく。 もう1つはある女性の話。娘を連れて再婚したが夫から壮絶なDVを受けている。読み進めていくうちに、それが第二次大戦中のことで、どうやらエーレンデュルが調べている事件に関係あることがわかってくる。 最終的に2つの話が交わり、各々の登場人物が遭遇して真相が明らかになる。 DV描写が酷く、何が起きるかハラハラしながら読み進めたが、それは決して楽しいものではなかった。 また、もう1つのミスリード用の昔の事件が結局うやむやのまま解明せずに終わってしまったのが気に掛かる。 主人公のエーレンデュルは離婚歴があり、音信不通の息子と非行に走って自堕落な生活をした挙句死にそうな娘がいる。また幼少期弟を亡くしたことがその後の彼の人生に大きな影を落としているようだ。喜怒哀楽が激しくなく、彼の心理描写が細かく書かれていないので、感情移入はできないが、その人物像には興味を抱かせる。 救いの感じられる終わり方だが、全対的に暗いため、シリーズの他の作品は読みたいとは思わない。 | ||||
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無視してもいいような(思い入れの激しい主人公の独断)事件の捜査の過程で、安穏と暮らす年寄りたちのこころをかき乱したり死なせたりと読んでて気分が良くない。とどめは主人公とバカ娘との会話。読むに耐えんとはまさにこのこと。なのに面白かった。 | ||||
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場面を想像するときに幾分か「湿地」よりも映像が出てきた。 しかしそれにしても家長の暴力って今も昔も世界中のどこでも ホント、普遍的なことなんですね。 後、彗星とぶつかって地球が粉々になるって話、そういえば むか~~し耳にしたことあるな~と、フト思い出して そんな頃、この国ではこんなことが繰り広げられていたのかな~と シミジミとうなずいたり。 | ||||
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シリーズの安定した読みごたえのある一冊です。 地道な捜査から少しずつ真実に迫っていくところは、派手さはないですがドンドン引き込まれていきます。 個人的には、「湿地」「湖底の男」の方が好きですが、個人的な感想だけなのでこちらも読む価値は十分あると思います。 | ||||
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死後六十年は経過した白骨死体が見つかった。 ストーリーはエーレンデュルの捜査を追う一方で、トラウマを抱えた親父による凄絶酸鼻な家庭内暴力を描き出す。 不幸な家庭のクロニクルが現代につながるとき、すべての真相が明らかになる。 迫力ある筆致に引き込まれて中断できない。なんとも嫌な牽引力だ。 内容の重要さは理解できるが、二次大戦ごろの白骨にここまでこだわる捜査官に疑問をおぼえる。 前作『湿地』のように現代の殺人に暗く深い根っこがあった、という話でもない。 単に昔の人骨が発見されただけなのだ。 主人公の問題娘が、またもや色々やらかす。主人公にもこの娘にも、まったく共感できない。 エーレンデュルはシリーズの主役としては、無能すぎて暗すぎて魅力がない。 | ||||
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『湿地』に若干の物足りなさを感じながら手に取った作品。 前作のあとがきから、今作の方向性は解るわけだけど。 『緑衣の女』では、過去の事件の真相を探ってゆく展開なので緊迫感はイマイチ無い。 内容は深いんだけど、骨の発掘と解析を待てば展開は全然違うんじゃないかというモヤモヤ感。 キーパーソン『緑衣の女』と接触できれば事件の全貌はすぐに判明できてしまうというモヤモヤ感。 ちょっと解析を待てば、話を聞けばいいだけの、可能性がある程度の話をベラベラ喋って遺族と読者を惑わせるというモヤモヤ感。 作品のコンセプトは悪くないだけに、どーしてもプロットの甘さに目が行ってしまう。 ミステリー部分が甘すぎる。 焦らせばいい、という問題じゃないすよ。 | ||||
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内容的には大した謎もなく、先が読めるのでそこまで引っ張る話かなと思いました。 北欧ミステリーが好きなので、評価がよかった本書を購入しましたが、登場人物が最後まであんまり気持ちが入りませんでした。 虐待の描写も長いし、遺体の発掘も時間がかかるし、話があんまり進まず少し疲れました。 | ||||
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前作はネタの目新しさで賞を取った感じですが、小説としては今回のほうがいい気がする。 書き続けてうまくなっていく作者なのかもしれない。 推理小説というよりは、ヴァランダー警部もののような警察小説に近い感じ。 いわゆる推理小説や、アクションを期待すると点数が低くなるかもしれない。 個々の人間の生き方の多様さや複雑さの描き方は北欧らしいなと思う。 虐待は読んでいてつらいけれど、巻末(ただし小説を読んだ後読むべし)を読むと作者の意図に納得する。 相変わらずこの訳者の文章は苦手ですが、、、星3.5ぐらい。 | ||||
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「ミレニウム」以来、北欧のミステリーが注目を浴びているが、土地や名前になじみがないことがかったるい。登場人物の男女の区別も一瞬でつかないし、誰もかしこも聞いたことのない名前だから感情移入がしにくい。 もちろん、それは作品からすれば瑣末なことでそれが作品の良しあしを決めることではないことは百も承知なのだが。 最初の半分ほどがもたもたしていても途中から断然面白くなる作品は多い。が、これはずっと盛り上がらず、漫然とした雰囲気のまま読了となってしまった。 絶賛されているから今に面白くなるか面白くなるかと期待して読んでいたし、もしかしたら最後に「やられたー」と叫ぶ展開が待っているのかもという願いも裏切られた。 中でもタイトルとなった「緑衣の女」の種明かしがあまりにもつまらない。思わせぶりもいいところで、それほど大層な意味があったのかというほど、そのキーワードが何一つ生かされていないと言っていい。 この小説全体を覆っているのは寒々しい光景と低く覆いかぶさるような暗い空。刑事のエピソードにしても、どれもこれもが荒涼・寂寥感が満載。 陰鬱で少しも心が踊らないのはそうした低い空の北欧の独特の風土が欧米のミステリとは違った新鮮さをもたらしていると言えばそうかもしれない。だが、主人公の刑事たちや登場人物がまとっている閉塞感がずっと立ちこめていて、何よりも陰惨な事件とされるそのもの自体、それほどのものだったのかと首をかしげてしまう。 | ||||
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前作もそうでしたが雰囲気的には悪くはないものの、ややひねりに欠けるような気がします。 本作のエンディングは一般的なミステリファンにとっては意外でもなんでもありませんし、 ほとんどの人が途中で読めてしまってもおかしくないと思います。 主人公の娘のエピソードにしても前作のラストからするとあまりにも唐突ですし、 しかも真相はほったらかしで、これも次作に続くとでも言うつもりでしょうか。 かなり注目を集めているシリーズで、またゴールドダガーというブランドでもありますが、 ミステリファン必読、というほどの作品ではないように見受けられます。 | ||||
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