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緑衣の女



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【この小説が収録されている参考書籍】
緑衣の女
緑衣の女 (創元推理文庫)

緑衣の女の評価: 7.33/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

緑衣の女の感想

地中から発見された白骨死体。その白骨には悲しい真実が隠されていた。 地獄の日々を過ごす母親とその子供達。彼女達が怯える姿は胸が締め付けられて辛くなってくる。 暴力から解放された後、彼女達は真の地獄から解放されたと感じる時が少しでもあったのだろうかと考えてしまう。

松千代
5ZZMYCZT
No.2:
(7pt)

アイスランドの風景

あまり期待しないで読みはじめましたが、面白かったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

肉体的暴力、心理的暴力

アイスランド発のベストセラー、エーレンデュル捜査官シリーズの邦訳第二弾(シリーズとしては4作目)は、前作「湿地」以上に重苦しく、読者に強烈な印象を残さずにはおかない作品だ。
レイキャヴィク郊外の新興住宅地の家で開かれた子供の誕生パーティーで、床をはい回っている赤ん坊が口にしているのが人骨であることを、たまたま居合わせた医学生が発見する。その骨は、子供が近くの住宅建設地から拾ってきたもので、発見現場にはさらに多くの人骨が残っていた。通報を受けた警察は捜査を始めるが、60〜70年も昔のものと判明し、同僚は乗り気ではなくなるが、エーレンデュル捜査官は捜査を諦めることが出来なかった。遠く、第二次世界大戦当時の記憶と記録を訪ねる捜査の末に発見した人骨の身元は、そこに埋設された理由は・・・。
古い人骨のなぞを解く捜査を本筋に、サイドストーリーとして、エーレンデュル捜査官の家庭状況と子供時代の記憶の物語、第二次世界大戦時のアイスランドでの家庭内暴力の物語が絡んできて、物語は重厚で味わい深く展開される。「私は殺人事件が起こる背景に焦点を当てたい」と語るインドリダソンらしく、人骨が埋められるまでの経緯を丁寧に描き、エーレンデュルの現在と重ね合わせることで、ミステリーの枠を超えて、人間を破壊する暴力の本質に迫る作品となっている。
シリーズはすでに12作まで書かれているそうで、今後の邦訳出版が楽しみだ。

iisan
927253Y1

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