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五匹の子豚
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【この小説が収録されている参考書籍】
五匹の子豚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 61~71 4/4ページ
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映画化等されていない作品で、知名度が低いが傑作です。 クリスティといえば、先ず「アクロイド」「そして誰もいなくなった」「スタイルズ」等が有名で、それらを読み、本作は読み逃しているミステリファンは結構多いと思う。 私もそうであり、実にもったいないことをしていました。 本作「五匹の子豚」はトリックというよりも、人間心理と情景描写がよく描かれていて、読み終えた後、忘れ難い印象を残す。 無駄なところがなく、構成もしっかりしていて、一気に読めます。 膨大なクリスティの作品群の中でも、ベスト5に入れるクリスティファンが多いんじゃ無いでしょうか。 | ||||
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1942年作品。構成美を感じる作品。プロットもここまでがっちりと組み上げるともはや堅牢な構築物だ。クリスティの場合はほんとにストーリーの作りこみが戯曲的だと思う。(事実戯曲もたくさん書いている) 登場する個性豊かな俳優がクリスティの書いた脚本の上で名演技に名台詞で盛り上げている、といった感想である。五人五様に事象を語るという斬新な構成にとても感心した。 同じ素材を使ってもこーーんな味付けもできるのよ、って言われているような気がします。読み落とせない傑作です。(●^o^●) | ||||
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1942年作品。構成美を感じる作品。プロットもここまでがっちりと組み上げるともはや堅牢な構築物だ。クリスティの場合はほんとにストーリーの作りこみが戯曲的だと思う。(事実戯曲もたくさん書いている) 登場する個性豊かな俳優がクリスティの書いた脚本の上で名演技に名台詞で盛り上げている、といった感想である。五人五様に事象を語るという斬新な構成にとても感心した。 同じ素材を使ってもこーーんな味付けもできるのよ、って言われているような気がします。読み落とせない傑作です。(●^o^●) | ||||
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クリスティのミステリを読み続けていると、彼女が、遠い過去の事件を再発掘する、というテーマで書いた小説がいくつかあることに気付く。「スリーピングマーダー」、「復習の女神」、そして、この「五匹の子豚」。人間の心理の面から事件を解決していくタイプの探偵にとって、事件から長い年月がすぎていることなど問題にならないことを示す、絶好のチャンスなのだ。 | ||||
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クリスティのミステリを読み続けていると、彼女が、遠い過去の事件を再発掘する、というテーマで書いた小説がいくつかあることに気付く。「スリーピングマーダー」、「復習の女神」、そして、この「五匹の子豚」。人間の心理の面から事件を解決していくタイプの探偵にとって、事件から長い年月がすぎていることなど問題にならないことを示す、絶好のチャンスなのだ。 | ||||
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一般的にいって、その作家の代表作以外は、大半が凡作としたものだが、アガサに限っては、それは当てはまらない。アガサはかなりの多作家なのだが、アガサを読み進めれば読み進めるほど、広く代表作として知られている作品以外のものの平均した水準の高さに驚き、アガサがミステリ界唯一無二の圧倒的な存在であることを実感せずにはいられないのである。アガサの全66作の長編ミステリなら、最晩年の一、二の例外を除き、レビューの評価の内容、あるいは、レビューの有り無しにかかわらず、どんな作品でも、一応は安心して買えるのではないだろうか。さて、「五匹の子豚」だが、この作品は、16年前の夫殺しの罪で、獄中で死亡した母の無実を信じる娘が、自身の結婚話を契機に、ポアロを訪問し、再調査を依頼するところから始まる。当時の事件の関係者5人の証言と告白の中盤を、読者を飽きさせないアガサ特有の巧みなストーリーテリングで繋ぎ、最後のどんでん返しに持っていく技は、まさにいつもながらの鮮やかなアガサ節。「上手いなぁ」と唸るしかない。代表作といわれる作品にも劣るところのない秀作である。 | ||||
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一般的にいって、その作家の代表作以外は、大半が凡作としたものだが、アガサに限っては、それは当てはまらない。アガサはかなりの多作家なのだが、アガサを読み進めれば読み進めるほど、広く代表作として知られている作品以外のものの平均した水準の高さに驚き、アガサがミステリ界唯一無二の圧倒的な存在であることを実感せずにはいられないのである。アガサの全66作の長編ミステリなら、最晩年の一、二の例外を除き、レビューの評価の内容、あるいは、レビューの有り無しにかかわらず、どんな作品でも、一応は安心して買えるのではないだろうか。 さて、「五匹の子豚」だが、この作品は、16年前の夫殺しの罪で、獄中で死亡した母の無実を信じる娘が、自身の結婚話を契機に、ポアロを訪問し、再調査を依頼するところから始まる。当時の事件の関係者5人の証言と告白の中盤を、読者を飽きさせないアガサ特有の巧みなストーリーテリングで繋ぎ、最後のどんでん返しに持っていく技は、まさにいつもながらの鮮やかなアガサ節。「上手いなぁ」と唸るしかない。代表作といわれる作品にも劣るところのない秀作である。 | ||||
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16年前、サウス・デヴォン地方で起きた画家の毒殺事件。犯人とされた人物はすでに亡くなっているのですが、「事件をもう一度調べて欲しい。本当に母が犯人だったのか、はっきりとした真相を知りたいから」と依頼されたエルキュール・ポアロが、事件の関係者たちと会って、過去の事件を再現していきます。そして、事件関係者の話を聞いたり、彼らの手記を読むうちに、ポアロは今さらのように、「同じものを見ても、人によってその受け止め方や印象は全く違うものだ」と感じるのでした。心理劇をテーマにしたミステリと言っていいでしょうか。同時期に書かれたクリスティーの作品、『杉の柩』や『ホロー荘の殺人』等とともに、とても贔屓にしているこの作品。殊に、16年前に有罪として裁かれたひとりの女性の姿が、読後、鮮やかに目の前に蘇ってくる印象を受けるところ、そこに惹かれます。事件関係者の証言とポアロの推理によって、カロリン・クレイルという女性の肖像画の断片が、最後の大詰めですっと寄り集まり、一幅の絵として出来上がったのを見るような味わい。それが、とても魅力的でした。本書の中に、サマセット・モームの『月と六ペンス』の名前が出てきたのも、なんか嬉しかったな。これも、とても面白かった小説として忘れられません。 | ||||
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16年前、サウス・デヴォン地方で起きた画家の毒殺事件。犯人とされた人物はすでに亡くなっているのですが、「事件をもう一度調べて欲しい。本当に母が犯人だったのか、はっきりとした真相を知りたいから」と依頼されたエルキュール・ポアロが、事件の関係者たちと会って、過去の事件を再現していきます。 そして、事件関係者の話を聞いたり、彼らの手記を読むうちに、ポアロは今さらのように、「同じものを見ても、人によってその受け止め方や印象は全く違うものだ」と感じるのでした。 心理劇をテーマにしたミステリと言っていいでしょうか。同時期に書かれたクリスティーの作品、『杉の柩』や『ホロー荘の殺人』等とともに、とても贔屓にしているこの作品。殊に、16年前に有罪として裁かれたひとりの女性の姿が、読後、鮮やかに目の前に蘇ってくる印象を受けるところ、そこに惹かれます。 事件関係者の証言とポアロの推理によって、カロリン・クレイルという女性の肖像画の断片が、最後の大詰めですっと寄り集まり、一幅の絵として出来上がったのを見るような味わい。それが、とても魅力的でした。 本書の中に、サマセット・モームの『月と六ペンス』の名前が出てきたのも、なんか嬉しかったな。これも、とても面白かった小説として忘れられません。 | ||||
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名探偵 ポアロ が母は無実だったと問う女性の頼みで16年前の事件に挑む傑作。当時の関係者に問いかけるポアロの語り、わずかなヒントより16年前の事件の真相を見抜く灰色の脳細胞には脱帽でしょう。 クリスティーは古いと思う人もいるかも知れませんが、ミステリー好きには答えられない「早くページを一枚々捲りたくなってしまう快感」を十二分に感じさせてくれる傑作です。 | ||||
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名探偵 ポアロ が母は無実だったと問う女性の頼みで16年前の事件に挑む傑作。当時の関係者に問いかけるポアロの語り、わずかなヒントより16年前の事件の真相を見抜く灰色の脳細胞には脱帽でしょう。 クリスティーは古いと思う人もいるかも知れませんが、ミステリー好きには答えられない「早くページを一枚々捲りたくなってしまう快感」を十二分に感じさせてくれる傑作です。 | ||||
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