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五匹の子豚
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【この小説が収録されている参考書籍】
五匹の子豚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 41~60 3/4ページ
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16年前、夫殺しにより服役中に獄死した母親カロリン・クレイルの無実を晴らして欲しいとその娘カーラから依頼を受けたポアロは、5人の関係者(容疑者たち)から当時の状況を聞きだした結果、真相にたどり着くという本書、「佳作」とか「小品」と評するものが多い。 面白いことは請合う。なかなかよくできており筋がしっかり通っている。しかし、真相がわかりやすすぎて意外性に欠ける。 まず、カロリンが誰かをかばっていること、またそれは誰かということは誰にでもわかることだろう。 また本書の構図は虚飾を剥ぎ取って見れば、結末までポアロはそれを明確にしないが「動機」対「機会」に集約される。 動機はあるが機会がない(ように見える)者、機会はあるが動機がない(ように見える)者、さらには両方ともない(ように見える)者。これらに着目すると、自ずとこの人物しか犯人として考えられないという結論に達してしまう。 こういうところが、本書がベスト10級の傑作に評されない理由なのだろうと思う。 なお、本書は作者が好むマザーグースものとしても知られるが、歌詞のとおりに殺人が起きる訳ではなく、登場人物たちからポアロがマザーグースを連想するのと、歌詞が章の表題に用いられているというだけのことで、ポアロの連想もこじつけくさい。 | ||||
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ポアロもので、最初の方に読んだので、古い版で読みました。 本書は、文字も大きくなって、電車の中で読むのには読みやすくてうれしいです。 マザーグースが題材になっているので、マープルものかと思いましたが、 ポアロものなのですね。 結論はわかりませんでしたが、同じ筋でマープルものにしたらどうなっただろうかと感じました。 アガサクリスティは、この題材をなぜマープルで仕立てなかったのだろうかと。 | ||||
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ポアロもので、最初の方に読んだので、古い版で読みました。 本書は、文字も大きくなって、電車の中で読むのには読みやすくてうれしいです。 マザーグースが題材になっているので、マープルものかと思いましたが、 ポアロものなのですね。 結論はわかりませんでしたが、同じ筋でマープルものにしたらどうなっただろうかと感じました。 アガサクリスティは、この題材をなぜマープルで仕立てなかったのだろうかと。 | ||||
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アガサ作品の中では この作品は珍しいのではないでしょうか? 犯人には残念ながらひねりはありません。 なので本格推理を望む人が読むのには あまり向かないかと思います。 そのうえ殺人も起きません。 静かです、静か過ぎるぐらいです。 しかしその分、その依頼主の母親に対する憎悪の感情は 恐ろしいものがあります。 特に何人かは憎しみの感情むき出しです。 人間の恐怖の一面を見せ付けられた気がしました。 残念ながら、ひねりがないので星はマイナス1です。 | ||||
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アガサ作品の中では この作品は珍しいのではないでしょうか? 犯人には残念ながらひねりはありません。 なので本格推理を望む人が読むのには あまり向かないかと思います。 そのうえ殺人も起きません。 静かです、静か過ぎるぐらいです。 しかしその分、その依頼主の母親に対する憎悪の感情は 恐ろしいものがあります。 特に何人かは憎しみの感情むき出しです。 人間の恐怖の一面を見せ付けられた気がしました。 残念ながら、ひねりがないので星はマイナス1です。 | ||||
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あくまで個人事で悪いのですが、この一冊程、僕がミステリーを読了した時に求める理想の余韻に当て嵌まる作品はないなぁ。。ゾッとくるんだ けど、不思議に胸を撫で下ろしてしまう様な安心感があるのは何故なんだろうなぁ。。黒でもない白でもない灰色の余韻、、そこにこの一冊の妙 があると個人的には強く思える.... 16年前に起こった殺人事件の犯人として逮捕され裁判にかけられた末に獄中死した母をもつ娘がポアロに事件を再調査して欲しいと依頼する所 から始まる本作は、当時の関係者への聞き込みがメインであって起伏には欠け、同じような回想の連続に多少長ったらしさを感じてしまうかも しれませんが、立場が違えばそれぞれに違う心理の齟齬を、優れた観察眼で相手の人となりを見抜いた上で、手を替え品を替え追求するポアロの 粘り強さと人間心理への深い傾倒、そして言うまでもなく卓越した推理によって感慨深いクライマックスまで面白く読めるでしょう。 あなたもポアロといっしょに過去への謎解き旅行へ出かけてみませんか? | ||||
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あくまで個人事で悪いのですが、この一冊程、僕がミステリーを読了した時に求める理想の余韻に当て嵌まる作品はないなぁ。。ゾッとくるんだ けど、不思議に胸を撫で下ろしてしまう様な安心感があるのは何故なんだろうなぁ。。黒でもない白でもない灰色の余韻、、そこにこの一冊の妙 があると個人的には強く思える.... 16年前に起こった殺人事件の犯人として逮捕され裁判にかけられた末に獄中死した母をもつ娘がポアロに事件を再調査して欲しいと依頼する所 から始まる本作は、当時の関係者への聞き込みがメインであって起伏には欠け、同じような回想の連続に多少長ったらしさを感じてしまうかも しれませんが、立場が違えばそれぞれに違う心理の齟齬を、優れた観察眼で相手の人となりを見抜いた上で、手を替え品を替え追求するポアロの 粘り強さと人間心理への深い傾倒、そして言うまでもなく卓越した推理によって感慨深いクライマックスまで面白く読めるでしょう。 あなたもポアロといっしょに過去への謎解き旅行へ出かけてみませんか? | ||||
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また、またクリスティーおばあちゃんにやられちゃいました。 物語の構成もさくさくした章立てで、 合間合間で考えながら、 考えながらおばあちゃんが仕掛けた置石をたどり、 登場人物に心寄せながら読み進めました。 でも、やはり最後にあ・アー!となるんですね。 | ||||
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また、またクリスティーおばあちゃんにやられちゃいました。 物語の構成もさくさくした章立てで、 合間合間で考えながら、 考えながらおばあちゃんが仕掛けた置石をたどり、 登場人物に心寄せながら読み進めました。 でも、やはり最後にあ・アー!となるんですね。 | ||||
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一気に読めた。5人の人間の証言から浮かび上がる16年前の事件の画家夫婦。 その2人の「夫婦愛」をポイントにポアロが5人の証言から矛盾を浮かび上がらせる という興味をそそられぱなしで続く展開。 今回は、途中で、犯人が「この人だ」と思った人が犯人ではなかった。 私は犯人を外してしまったわけだが、ポアロは、私同様が「その人を犯人だ」と思った 登場人物がいた事を示す(だから、面白い!) 読後感が何とも言えない。 人生とは何なのか?幸せとは何なのか?考えさせられた。秀作だと思う。 比較で言うと、「葬儀を終えて」、「そして誰もいなくなった」、「アクロイド殺し」、 「ナイルに死す」などを面白いと思えた読者なら、この作品について、読後、面白かったと 感じると確信しています。 | ||||
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一気に読めた。5人の人間の証言から浮かび上がる16年前の事件の画家夫婦。 その2人の「夫婦愛」をポイントにポアロが5人の証言から矛盾を浮かび上がらせる という興味をそそられぱなしで続く展開。 今回は、途中で、犯人が「この人だ」と思った人が犯人ではなかった。 私は犯人を外してしまったわけだが、ポアロは、私同様が「その人を犯人だ」と思った 登場人物がいた事を示す(だから、面白い!) 読後感が何とも言えない。 人生とは何なのか?幸せとは何なのか?考えさせられた。秀作だと思う。 比較で言うと、「葬儀を終えて」、「そして誰もいなくなった」、「アクロイド殺し」、 「ナイルに死す」などを面白いと思えた読者なら、この作品について、読後、面白かったと 感じると確信しています。 | ||||
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自分の母は無実なのです・・・16年前、夫殺しの罪で収監中に死んだ母。だが、それをどうやって証明するか?この問題はまじかに控えた彼女に結婚にまで影を落としていた。うら若き女性の訴えにポワロは調査に乗り出すが・・・ 古い裁判資料を探り、関係者に合い・・・ポアロが捜査していく過程が読ませる。クリスティの作家としての腕が冴え、関係者の聞き込みから過去の事件を浮かび上がらせてく。単調になりがちな展開だが、読者を飽きさせない・・・やはり、このひとただ者でない。 自分は、膨大なクリスティの山脈をすべて制覇した訳ではないが、それでも半分以上は読んだ。その中ではこれが一番のお気に入り。「ナイルに死す」『白昼の悪魔」「葬儀を終えて」などの傑作に比べるとパズラーの達成度は客観的に見て落ちる小品といわれても仕方がない作品だが、何とも言えない味わいがある。最終的にポアロが暴く真相もそれ程意外という訳でもない。しかし、巧みに引かれた伏線、何気ない見えたものが実は恐ろしいモノを象徴していると知る驚き・・・そこから浮かび上がる人間ドラマ。クリスティの持ち味が遺憾なく発揮されている。 クリスティの恐るべき点は映画化、TV化やジュブナイル版に再編集されていない、ある意味埋もれた作品の中にこうした作品が数多くある点だ。「死が最後にやって来る」「ねじれた家」などなど・・・全くクリスティには感服されっぱなしだ | ||||
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自分の母は無実なのです・・・16年前、夫殺しの罪で収監中に死んだ母。だが、それをどうやって証明するか?この問題はまじかに控えた彼女に結婚にまで影を落としていた。うら若き女性の訴えにポワロは調査に乗り出すが・・・ 古い裁判資料を探り、関係者に合い・・・ポアロが捜査していく過程が読ませる。クリスティの作家としての腕が冴え、関係者の聞き込みから過去の事件を浮かび上がらせてく。単調になりがちな展開だが、読者を飽きさせない・・・やはり、このひとただ者でない。 自分は、膨大なクリスティの山脈をすべて制覇した訳ではないが、それでも半分以上は読んだ。その中ではこれが一番のお気に入り。「ナイルに死す」『白昼の悪魔」「葬儀を終えて」などの傑作に比べるとパズラーの達成度は客観的に見て落ちる小品といわれても仕方がない作品だが、何とも言えない味わいがある。最終的にポアロが暴く真相もそれ程意外という訳でもない。しかし、巧みに引かれた伏線、何気ない見えたものが実は恐ろしいモノを象徴していると知る驚き・・・そこから浮かび上がる人間ドラマ。クリスティの持ち味が遺憾なく発揮されている。 クリスティの恐るべき点は映画化、TV化やジュブナイル版に再編集されていない、ある意味埋もれた作品の中にこうした作品が数多くある点だ。「死が最後にやって来る」「ねじれた家」などなど・・・全くクリスティには感服されっぱなしだ | ||||
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犯人が当たったためしがないので、ミステリを読まなくなって久しい。久しぶりにひもといたのが、この1冊。関係者から事情聴取するだけで、16年前に起こった殺人事件の真相を解くポアロ。多少、苦しいこじつけや強引な展開があるかと思いきや、人物描写、エピソードの持つ説得力が、疑心暗鬼な読者をも納得させてしまう。そして、私にはめずらしく、途中から犯人が分かった(嬉しい)。思うに、ゆっくり時間をかけて少しずつ読み進めば、ちゃんと分かるように計算され、書かれているのではないだろうか。いたずらに読者を混乱させる無駄な描写というものが、一切ない。クリスティーの原文をなぞるがごときとても丁寧な翻訳文が、読み易い。原作に星4つ、翻訳にひとつ進呈させていだたく。 | ||||
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犯人が当たったためしがないので、ミステリを読まなくなって久しい。久しぶりにひもといたのが、この1冊。関係者から事情聴取するだけで、16年前に起こった殺人事件の真相を解くポアロ。多少、苦しいこじつけや強引な展開があるかと思いきや、人物描写、エピソードの持つ説得力が、疑心暗鬼な読者をも納得させてしまう。そして、私にはめずらしく、途中から犯人が分かった(嬉しい)。思うに、ゆっくり時間をかけて少しずつ読み進めば、ちゃんと分かるように計算され、書かれているのではないだろうか。いたずらに読者を混乱させる無駄な描写というものが、一切ない。クリスティーの原文をなぞるがごときとても丁寧な翻訳文が、読み易い。原作に星4つ、翻訳にひとつ進呈させていだたく。 | ||||
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これは傑作ですね。クリスティお得意のマザーグースからの引用なのですが、タイトルで物凄く損をしてる感があります。「クリスティー百科事典」によると米では「Murder in retrospect」(追憶の中の殺人)というタイトルがつけられているそうです。こちらの方が日本人向けだったのではないでしょうか?原題を尊重したのでしょうけどね(そのわりに「愛国殺人」なんてのもありますが) 内容はポワロが16年前の冤罪を晴らすべく、五人の事件関係者の証言、手記、そして心理を読み取り真犯人を当てるというシンプルな構成です。最終章前にもう一度読み返して誰が犯人かじっくり考える…といったクイーン初期作品のような読み方も可能で、「読者への挑戦」を挟んでもいいくらい読者にデータが的確に与えられます。ヒントの出し方が巧妙で、さすがクリスティは上手いですね。 知名度低いですが、クリスティ、そしてポワロシリーズでも指折りの名作ですので、ぜひ一読を。 | ||||
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これは傑作ですね。クリスティお得意のマザーグースからの引用なのですが、タイトルで物凄く損をしてる感があります。「クリスティー百科事典」によると米では「Murder in retrospect」(追憶の中の殺人)というタイトルがつけられているそうです。こちらの方が日本人向けだったのではないでしょうか?原題を尊重したのでしょうけどね(そのわりに「愛国殺人」なんてのもありますが) 内容はポワロが16年前の冤罪を晴らすべく、五人の事件関係者の証言、手記、そして心理を読み取り真犯人を当てるというシンプルな構成です。最終章前にもう一度読み返して誰が犯人かじっくり考える…といったクイーン初期作品のような読み方も可能で、「読者への挑戦」を挟んでもいいくらい読者にデータが的確に与えられます。ヒントの出し方が巧妙で、さすがクリスティは上手いですね。 知名度低いですが、クリスティ、そしてポワロシリーズでも指折りの名作ですので、ぜひ一読を。 | ||||
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有名な「ABC」「アクロイド」「そして誰もいなくなった」「オリエント急行」等のクリスティー作品に比べマイナーですが、実は見逃せない傑作だと思います。クリスティーものを大量に読んだ自分にとっても、特に印象深かった作品です。 16年前の事件。状況証拠は何も残っておらず、当時の関係者5人がいるだけ。 推理の手掛りは、読者もポアロも同じく、この5人の証言の中にのみあります。注意深く読んでください−−ポワロが最後に暴き出す意外な真犯人の名前に、あなたは行き着けるでしょうか? | ||||
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有名な「ABC」「アクロイド」「そして誰もいなくなった」「オリエント急行」等のクリスティー作品に比べマイナーですが、実は見逃せない傑作だと思います。クリスティーものを大量に読んだ自分にとっても、特に印象深かった作品です。 16年前の事件。状況証拠は何も残っておらず、当時の関係者5人がいるだけ。 推理の手掛りは、読者もポアロも同じく、この5人の証言の中にのみあります。注意深く読んでください−−ポワロが最後に暴き出す意外な真犯人の名前に、あなたは行き着けるでしょうか? | ||||
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映画化等されていない作品で、知名度が低いが傑作です。 クリスティといえば、先ず「アクロイド」「そして誰もいなくなった」「スタイルズ」等が有名で、それらを読み、本作は読み逃しているミステリファンは結構多いと思う。 私もそうであり、実にもったいないことをしていました。 本作「五匹の子豚」はトリックというよりも、人間心理と情景描写がよく描かれていて、読み終えた後、忘れ難い印象を残す。 無駄なところがなく、構成もしっかりしていて、一気に読めます。 膨大なクリスティの作品群の中でも、ベスト5に入れるクリスティファンが多いんじゃ無いでしょうか。 | ||||
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