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ねじれた家
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ねじれた家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 1~20 1/3ページ
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クリスティの挑戦はこんな所まで到達していたのか、と唸らされる一冊。 「フェアプレイ」をクリスティが考えていたのかは知る由もないが、 本作では犯行方法では犯人が特定できず、作中で示されるヒント、ルールを基に犯人を特定する。 そんなクリスティの意欲作ではあるのだが、 一方で登場人物は全体に魅力がなく、被害者の「ねじれた」という人間像もあまり焦点を結んではいない。 クリスティらしいリーダビリティで最後まで読ませる力はあるのだが、 何度も繰り返し読みたい作品かどうかは疑問が残る。 博物学的な興味でミステリの裾野の広さを示す一冊としておすすめしたい。 | ||||
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気晴らしに読むには丁度いいと思います。英語も難しくないのがクリスティの読みやすいところ、それでいて内容はトリッキー。 | ||||
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ストーリーはさすがクリスティー、最後まで私には犯人は分からなかった。関係者は全員怪しい。一族の物語だが、一人一人がよく描かれていて、素晴らしい。 ポアロやミスマープルも面白いが、こういうキャラ設定に自由度の高いノンシリーズものが素晴らしいと思う。「ゼロ時間へ」「無実は苛む」「春にして君を離れ」「終わりなき夜に生まれつく」等の作品群だが、ミステリーというよりむしろ、人間の性格を見つめる作者の視点が中心になっている。改めて、クリスティーはすごい作家だと思う。 | ||||
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この作品に先行する某ミステリの影響を受けたのはまず間違いないと思いますが、これはこれでよく出来た良作ではないでしょうか。その先行ミステリのことを知らなければ知らないままに本作を読んだほうが、より愉(たの)しめることでしょう。まあ、たとえ知ってたって愉しめるとは思いますけれど。 「さすが、クリスティー。キャラの立たせ方が上手いわあ」と印象に残ったんは、主役となる〈レオニデス一家〉の登場人物たちの描写でした。殊に、二組の夫婦──ロジャー、クレメンシイのペアと、フィリップ、マグダのペア──のそれぞれの個性、気質の違いを鋭角的にとがらせて描写している辺り、ドラマチックで上手いなあと思いました。 死してなお大きな影響を家族に及ぼす大富豪、アリスタイド・レオニデスのキャラが立っていたのも印象に残ります。この魅力的な老人が、あるものに仕掛けたサプライズには「おおっ! じいさん、やるじゃん」って、なんか嬉しくなりましたね。 田村隆一の訳文は可もなく不可もなく、まずまずといったところ。でも、初出が1957年の訳文なんで、そろそろ新訳で読みたいっす。 | ||||
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読んでいる途中で犯人の目星がつくのだけれど、でも信じたくない、でも辻褄があっちゃうし、うーん、と唸りながら最後まで読んだ。結末はほぼ自分が想像した通りなのだが、うーん、ねじれている。2回くらいねじれているような感想を持った。わけが分からないと思うかもしれないけど、ミステリーなのでネタバレの結末には触れられないので、こんな感じの感想です。驚きは小さいかもしれないけど、ぞっとする話でした。狭い空間での物語なので、舞台での上演もありかなと思った。 | ||||
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特にミステリー好きではないが、オリエント急行とそして誰もいなくなったを読んで、 アガサの凄さを実感した。 本作はそれらには及ばないが、人物描写が巧みで、犯人も予想外だった。 ソフィアが怪しいと思いながら読んでいたが、まさか子供とは。 結末も衝撃的。少々無理も感じるが良しとしよう。 | ||||
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ある批評によると、某大作家のベスト作品へのオマージュ。 実際設定はそのとおりだ。 但し前者の方がスリリングで構成もシンプルで犯人もわかりやすいのに、本作はクリスティにしてはなかなか込み入っていて難しく犯人も解りにくいように一工夫されている。 クリスティが某作家を意識したのか、時代が下がる分このトリックで驚く人が減ったからなのか。 どちらがミステリとして優れているのか、あるいは好む人がおおいのか? わたしは欠点は大目に見て某大作家の方に一票いれる。 | ||||
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アガサ・クリスティ本人が気に入っていた作品というだけあって、上流家庭のドロドロ感たっぷりで、「人の不幸は蜜の味」的なクリスティ感が出ていたと思います。 探偵役のチャールズの、ポアロに出てくるヘイスティングスのような、「誠実だけど女として、結婚相手にはちょっと物足りないイギリス男」から、事件を乗り越えることでソフィアが「結婚してあげてもいいかも」と思えるくらいには成長してくれるのも、クリスティっぽくて満足です。 ただ、巻末の解説が気になります。 レオニデス一族の長男はロジャー、その奥さんはクレメンス…は合ってますけど、その職業を「エキセントリックな舞台女優」と紹介されており、同様に次男のフィリップの「妻マグダは科学者で『冷血動物みたいに残酷』と評されているのだ。」と「解説」されています。 え? ええ? クリスティ文庫に選ばれた解説者に、おそらくは編集者その他たくさんの人がチェックしたはずなのに、そのまま出版されてるとは、むしろ不自然に思えるほどです。まさか、ここまでが何かの「トリック」なのでしょうか?騙されてるのは、私だけ? ちなみに映画も観ましたが、「女優のマグダ」ママが黒髪のおかっぱで、あの「Xファイル」のジリアン・アンダーソンとは気づきませんでした。ステキな女優さんですね。 | ||||
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クリスティの自伝をよみ、お気に入りの作品であるとのことで、読んでみた 犯人の意外性というより、“好人物”なる大黒柱が人の良さをもってして、家族に干渉することで起こる問題に焦点を当てていることが面白い ずいぶん前に書かれた小説であることに驚く あまりにもお互いに関心のない家族も問題が起こりやすいが、その反対の、あまりにもお互いが干渉し合う家族もゆがみが起こる こう思うのも、人ごとではないからかもしれない 好人物なる人が、依存体質を脱せずに、愛情を履き違えて家族を干渉、または支配してしまうことは、もっと議論されてもいいのではないかな | ||||
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読むことには支障はなかったのですが、いかにも、中古という感じでした。 | ||||
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春に映画が公開されていたのが気になって、読みたいなと思いつつも、買ったままにしてた原作をやっと読みました。お金持ちの家に親戚一同が集まって、遺産をめぐるイザコザがあり、若い後妻がいたりとクリスティ作品のよくあるパターンなのですが、読み終わってみると他にはない後味の悪い怖い話でした。。。 | ||||
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久しぶりに読むことがありますが、おもしろい!繰り返し読んでも | ||||
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前半はいろいろな家族の様子がグダグダと説明されて、しかも各々の人物像がイマイチはっきりしない。 クリスティー、大丈夫??と思うほどのつまらなさだった。 しかし、物語の最終段階で、それらの不満も解消されました。 他の作品も読んで、「サイコパス」や「モラ夫」などクリスティー女史の「目に見えない、人間の歪んだ心理」に対する的確な眼差しには、感心しきりです。 | ||||
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クリスティ作品としては物足りなかった。犯人設定も意外性はないし解決の手法もありきたりだったしストーリーテリングもイマイチでした。本当にクリスティが自分で一番のお気に入りと言ってるんでしようか? | ||||
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クリスティを読むのは2冊目。クリスティは映画もドラマもみたことがありませんでした。 思えばつまらぬ人生を送ってきました。 それはさておき、少し前に『スタイルズ荘の怪事件』を読み「さすがクリスティ!評判にたがわぬ大作家だ!」と思ったものでした。 子供の時にホームズを読んだ程度でミステリーにさほどの造詣もない私でも、初めてのクリスティに大きな期待を持ち臨み、そうした期待をはるかに上回る感動を味わえた傑作でした。 さぁ、次は何を読もうか?引き続きポワロシリーズ?と思っていたところアマゾンからレビューの催促があったこの作品を読みました。※Kindleのクリスティフェアで買いだめしましたので。 「スタイルズ荘の怪事件」で心構えはできたつもりだったので、「さぁ来い!」とばかりに意気込んで読みましたが「そ、そう来たかぁ!」と、なるほどクリスティは生半可な心構えでは到底太刀打ちできない作家でした。 別段、私はミステリーファンではありません。最近はいい年こいてライトノベルばかり読んでいます。 そんな私がクリスティのこの2冊に感心したのは、ミステリー・トリックもさりながら物語への人物の織り込み方の巧みさにです。 人の所業とは思えぬ“巧妙な殺人”を前に、登場人物たちは狭い世界でつながる身内であり、容疑者は全員が関係する人であり、身内の中で疎まれているもの・嫌われているもの、行動・発言・思想に問題があるものなどに嫌疑がかかっていきます。 隠されていた各々の本心がつまびらかにされていき、読者を作品世界にぐいぐい引き込んでいくストーリー運びは見事です。 ミステリーに限らず物語を作る作業では人物描写に無理が出てくることが往々にしてあると思います。 この2冊のクリスティ作品からは登場人物すべてに対する作家の愛を感じました。 つじつま合わせのために存在するような人は一人もいないと感じます。 誰もが必然をもってそこにあり、誰もが信念をもってそこで生き、誰もが誰かに疑念を持ち、状況に無関心ではありません。そして物語の進行とともに、登場人物たちの心の闇、隠しておきたい過去が暴かれていきます。 「これじゃぁ犯人が分かっても残される人たちの間に遺恨が残るじゃないか。。」などとは両作品ともなりません。 クライマックスでは悲しい現実を踏まえつつも、人間愛に基づいた謎解きが展開されます。 犯人を含めた全員に救いがもたらされます。救いの対象には殺人の被害者も含められます。 いつしか「巧妙に仕組まれた殺人は、いずれそうなっただろう必然を伴う事故」のように昇華されて描かれて終わります。 事故ならばあきらめがつきます。必然であれば納得もできます。 そうして愛すべき登場人物たちはすべて救われ、読者もまた救われます。 「最初から悪人などはいなかったのだ。善良な個人がなすすべもなく巨悪の前に命を散らしたのではなかったのだ。その殺人に絡み悲劇に陥った人もいなかったんだ」 トリック・ミステリーの軸がぶれることもなく、読者の心の機微までをも読み通したかのようなクリスティの筆運びには脱帽の限りです。次は何を読もうかな~^^ | ||||
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特にクリスティーファンというわけではありませんが、有名な作品は何冊か読んでいます。本作は未読でしたが、映画化されたということと、「本作は、『無実はさいなむ』とともにクリスティーが自ら最高傑作と語った作品である」とウィキペディアに書いてあったため、興味を持ち購入しました。 そこまでクリスティーに詳しいわけではありませんが、「面白かったけれど、『最高傑作』というほどか?」というのが読後の感想です。クリスティーらしい作品ではありましたが。 他のレビュアーさんも書いておられますが、私もエラリー・クイーンの作品を連想しました。ネタバレになるので書名は伏せますが、エラリー・クイーンが主人公のものと、ドルリー・レーンものと。(レーンの方が似ています。調べたら、発表はクイーンの方がずっと早いです) それはともかく、(失礼な言い方ですが)地味に面白い、という感じでしょうか。クリスティーといえば「オリエント急行」や「アクロイド」「そして誰もいなくなった」などのドラマティックな作品を連想される方には、物足りないかもしれません。 | ||||
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それは、ちゃんと犯人に関してきっちりと人格が与えられている点と 探偵との交流もふんだんにあるという点だ。 某有名作はその辺の描写はほとんどされていない。 その分、犯人がわかやすくなってるが「影の薄すぎる犯人」はややアンフェアであり、 「人物描写」がきっちりとされている本作はそういう意味で評価できる。 動機に関しては直接の動機はしょぼいが、評価すべき点は犯人のその後の行動と思考が怖い所だ。 ラストは悲しく感動的だ。犯人を知った時の主役サイドは口々に「可哀そう」を繰り返した。 犯人はもっと早く主人公と会っていれば犯行は防げたかもしれない。 | ||||
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推理小説お決まりの以外な人物が犯人でしたが、ちょっと禁じ手的な感もします。動機も一応納得できますが、弱い。そんなんで殺されちゃうの二人も。あまり、ハラハラ、ドキドキ感も深みもなく終わってしまいました。クリスティー作の中では凡作と思います。 | ||||
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クリスティの登場人物のキャラは、ブレがない。その正攻法の描き方が好きなんです。この本もまさにそう。 | ||||
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ねじれた家族に発生する、ねじれた殺人事件。 2件の殺人と1件の殺人未遂が発生するが、いずれも特別なトリックが使われているわけではないし、事件関係者の全員が犯行を行いうる状況であったため、アリバイに関する論議は一切なく、動機が主な議論の対象。犯人を特定する十分な手掛かりが与えられてはいないので、本格ミステリーとは言えない。伏線らしきものがいくつか見受けられるが、それも犯人を特定するようなものではない。 ポアロもマープルも登場しないのは、推理や捜査過程を中心に据えた物語ではないためだろうか。クリスティーが描きたかったのは、このねじれた家族関係そのものなのだろうか。 クリスティーの十八番、お金持ちの遺産相続をめぐる殺人事件で、シンプルな設定の人物配置、お互いの心理的関係の描写など、わかりやすく、読みやすい作品だが、あまり印象には残らない作品。 ちなみに、犯人は予想通り(予想以外の何物でもない)。 | ||||
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