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月の影 影の海 十二国記



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月の影 影の海 十二国記の評価: 4.58/5点 レビュー 219件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全219件 41~60 3/11ページ
No.179:
(4pt)

下巻で急展開して本当に良かった

上巻、ひたすら妖魔を殺す話を読み続け、ちょっとゲンナリしていたが、下巻に入っていいネズミに拾われ、やっと人間らしさを取り戻していく主人公。上巻で投げ出さずに読み続けて良かった。
感想を書こうとして、初めてアニメも作られていたことを知る。見たことがないなぁ。妖魔との戦いは、結構グロい場面もあったのだが、どんな絵になっていたんだろう。Youtubeあたりで見られるものなのだろうか? 機会があれば、見てみようと思う。
上巻比べ、あまりに急展開過ぎて、ちょっと急ぎ過ぎの感もある。だがシリーズが続くようなので、後ろの話を期待してみようと思う。
上巻だけだと、とてもお薦めとは言えなかったのだが、ファンタジー好きの人は読んでみてもいいのでは。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
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No.178:
(4pt)

単純な勧善懲悪では語らせない作者の強い意志

壮大なファンタジー世界の序章と思われるストーリーの下巻。ヒロイン陽子の視点で、理不尽な異世界がわずかずつ見えて来る。上巻で過酷なサバイバルを強いられて、誰も信じてはいけない、頼りになるのは自分のみと言う心境に陥った彼女が、初めて信頼出来る仲間と出会ったのが半獣の楽俊。しかも彼女は自分を襲撃した妖魔に倒された楽俊を見捨てて逃亡したばかりか、自己保身のため彼にトドメを刺してしまおうかと言う心の揺れを見せる。そんな自分を見抜きながら許してくれた楽俊にようやく陽子も心を開くのだが、彼女の味わわされて来た艱難辛苦の深さをうかがわせるエピソードである。
 その後は目を見張る急展開で、自分がこの世界の「王」に選ばれた存在であると知った陽子が、迷った末に「王」を詐称した勢力を征伐して、監禁されていた自分の臣下と再会を果たすと言うラスト。これまで理不尽で残虐な妖魔とのバトルシーンを克明に描写して来たのに、恐らく読者がカタルシスを覚えるはずの「正義の」戦いを大胆にカットしたところに、この物語を単純な勧善懲悪では語らせないと言う作者の強い意志を感じた。
 それはこのファンタジーに複雑な現実世界と同様のリアリテイーを与える卓見である。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.177:
(4pt)

全てを奪われて生存本能が剥きだしになっていく人間の業の深さを一切妥協なく描き切ったホラーファンタジー

上巻だけの感想だと、ごく普通の優等生女子高生が異世界にさらわれて、何もわからないのに女剣士として過酷なサバイバルに挑まされる理不尽さに恐怖を覚えるホラーファンタジ-。なぜか学校まで自分を主と仰ぐ変な金髪男にかどわかされたのに、異世界に放り出されると一人ぼっちでその男を捜す旅に出るよりない。
 だが、この世界にやって来た人間とわかると捕まって投獄されるし、その後近付いて親切にしてくれる人にことごとく騙されてさんざんな目に遭い、誰の助けも借りずに野宿して飢えに耐えながら、襲って来る異形の化け物と命を賭けて戦わねばならない。何の希望も救いも徹底した過酷な運命だが、なぜ自分がこんな目に合わねばならぬのかと言う説明が一切与えられないのが怖い。おまけに事ある毎に自分が元いた世界の様子を見せつける猿の存在がさらに彼女の絶望を増幅する。この世界から元に戻る事は出来ないと断言されるし、元いた世界でも両親を含めて関わっていた人達の悪意を見せ付けられ、仮に戻ったところで自分には居場所がないと思い知らされる。だから早く死ね、とそそのかす猿に対して主人公は絶対に生き延びて元の世界に戻ってやると言う決意を逆に固めるのだ。全てを奪われて生存本能が剥きだしになっていく人間の業の深さを見せ付けられるような読後感で、この後何らかの新たな展開が待っていると思わなければとても耐えられない。
 こんな気分の悪くなるような状況を一切妥協せず描き切った作者には脱帽である。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
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No.176:
(2pt)

高すぎるプライドは人を殺す。

若い時は主人公の気高さに憧れたが、
今読むと、主人公は少し自虐的過ぎないか?
と、心が遠ざけてしまう。

昔は好きな作品だったが、今は嫌いな作品だ。
複雑な気分である。

一度この胸の内を文章にして整理したかったのでレビューを書き始めたが、やはりなんとも纏まらない。

とにかく、好きになれないのである。

これが、大人になるということだろうか?
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.175:
(5pt)

おもしろい

上は重く暗く読むのがしんどかったですが、下になると一気におもしろくなりスラスラと読めました!凄くおもしろかったです!!
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.174:
(5pt)

この上下巻を読んで、濃い内容に、十二国記シリーズ全巻を揃えました♪

十二国記、アニメなどがあるとは全く知らずに、読書好きでただ色んな本を検索していて見つけました。書店でも見かけたので、そこで購入。とりあえずこの上下巻のみを読みました。

異界の麒麟や王、女仙、ましてや女怪や妖魔など、ファンタジー要素満載で、アニメがあった事は納得できました。でも読み進めるとハマり、ファンタジー要素は多いものの、ライトノベルとは思えない濃い内容で、下巻を読み終える頃には、この上下を読んだら十二国記の全てを読みたくなり、シリーズ全巻書店で購入。

まだシリーズを読み続けている最中ですが、冊数の多さや長編が苦にならない方なら、とても先が気になるハマッて読み進められるシリーズだと思います。
「月の影 影の海」から1冊1冊の主人公は変わりますが、全てリンクしていますし、前の主人公・主人公と、後巻にも出てきますし、十二国記の世界に入り込んで読めます。

最初に「月の影 影の海」を、そして十二国記シリーズに出会えて良かったと思います。
まだまだ先の巻も、楽しみに読み進めていきます。
シリーズ全巻読むのがお勧めです。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.173:
(3pt)

上下巻合わせたレビューです

普段の生活に、特に不満を抱くこともなく平凡に暮らしていた高校生の陽子は、ある日突然に謎の人物ケイキにさらわれるようにして異世界へ。
たどり着いた世界は、道教を思わせる魑魅魍魎が跋扈し、訳も判らずに追いまわされるが、頼りにできるのは、自分自身と、ケイキに渡された宝剣のみ。
案内役と思われたケイキは異世界への旅の途中、行方知れずとなってしまったのだ。。。

現実世界から異世界へと赴くファンタジーは数多くあるが、本作は「巻き込まれ型」。
嫌な現実から逃避する、というパターンではエンデの「はてしない物語」を思い出すが、陽子は逆に嫌々ながら異世界に行き、いつも現実世界に帰りたいと思っている。
しかし、宝剣の不思議な力により、陽子の居なくなった現実世界を垣間見ることによって、自分が帰りたいと切望する故郷は、彼女自身が信じていた様相とは異なり、人間の醜さを見せつけてくる。
人間は醜いものだ、と陽子が悟ったところで登場する、善良な”半獣”楽俊が面白い。
当初、二足歩行の巨大なネズミとして登場する彼は、髭を振るわせながら分別のあるセリフを言うのだが、想像するだに滑稽だ。
シリーズ名からは、12の国が凌ぎを削りあう物語なのかと思っていたのだが、道教的なベースがあるため、最上位に「天意」があり、自然と安定方向へ向かうように造られた世界設定である。
このような「縛り」を自らを設定した作者が、今後どうような展開を見せてくれるか興味深い。
とは言え、仙人、麒麟、妖魔など、人知を超える存在が登場する物語なので、一端は大団円を迎えたものの、これから何が起こるかはお楽しみというところか。
先日、米国人の書いた、これもやはり道教をベースとした「鳥姫伝」を読んだのだが、道教はファンタジーのベースとして必要な要素を全て持っていることを改めて感じた。
邦人作家によって半端に模倣した西洋風ファンタジーが大量に発表される中で、より身近なところに素材を求めたのは正解だろう。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.172:
(4pt)

古い作品でしたが良品でした。

誰かに貸したまま行方知れずになっていました。これで全巻そろいました。楽しく読みました。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.171:
(2pt)

読んで疲れた

日本人作家のファンタジーが読んでみたくて、評判の良かったこの作品を読んでみました。

感想としては他の方が書いているように、堂々巡りの感じはたしかにあります。

上下巻とも読みましたが、最初と最後以外は延々と妖魔に襲われる過酷な旅が続き、最後の戦いは描写も無く終わり、正直言って次巻を読みだいとは思いませんでした。

苦境の中での精神的な成長が書きたかったのかもしれませんが共感は持てず残念です。
若い人向けかなぁと思います。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.170:
(5pt)

新作は直木賞 「いまは奇書、あすは名著」

いわば東洋の「指輪物語」、きっと永く読み継がれる名作なので、

新作に直木賞くらいあげておかないと、将来、直木賞選考委員の人たちはきっと恥ずかしい目に合うでしょう。

いまは奇書、あすは名著

食わず嫌いという言葉があります。読書ではさしずめ嫌いなジャンルということでしょう。

若い女性向けのホワイトハート文庫、ましてファンタジーとなればまず本屋で手に取ることはありません。

しかしそれでも是非にと勧める人があり、勧められるままに読み始めた「十二国記」でしたが。

これが美味い、じつに美味い、あらためて食わず嫌いは良くないことだと思い知りました。

本筋の四巻をいっきに読み終わり、ため息ひとつついて、不思議な勧興を覚えました。

レミゼラブルのコゼットの物語のようでもあるし、ブロンテの嵐が丘のようでもある、

いやメルビルの白鯨の味わいでもあり、いや果てはセルバンテスのドン・キホーテの滋味かと。

ともあれ古今の名著が思い浮かぶということは「十二国記」は意外にも大変な傑作なのではないか、と。

「いまは奇書、あすは名著」の例にならうのではないでしょうか。

文学上の特徴

物語は省略しますが、いわゆる貴種流離譚の神話形式をとっています。

神話世界のリアリティを支えているのが中国史「史記」五帝本紀、夏本紀、殷本紀、周本紀あるいは「書経」。

著者小野不由美さんの書誌学の教養は相当なもので、ある執念さえ感じさせます。

東洋史の碩学「内藤湖南」漢字研究の「白川静」の系譜、京都学派につながる人ではないでしょうか。

小説「十二国記」はさしずめ「和漢朗詠集」現代版といえるかもしれません。

大きな特徴は漢字の多用、漢文読み下しの文章にありますが、

その美しさと軽快なリズムから、あらためて日本語見直しの機会になるかもしれません。

それはおそるべき出来事です。

ユング心理学の影響

著者は「あえてモデルといえば若い女性の読者」と語っています。

そのやさしさは、

陽子、祥夐、鈴を通じて若い読者との対話をもっとも大切にしているとのテーマの核心でしょう。

アニメ版では仮面をつけた猿が象徴的に登場します。

もちろん本文でも主人公の心理描写としての猿は出てきます。

アニメ版では少し直接的過ぎますが、

仮面「ペルソナ」と魂「ソウル」の葛藤表現は、ユング心理学を援用しているとの表現でしょう。

そもそも「十二国記」の神話的世界はユングのゆめ世界そのものなのかもしれません。

経験からうまれるリアリズム

若い女性向けのホワイトハート文庫、ましてファンタジー、確かに夢のようなふわふわした話です。

しかし差し込まれている具体的な出来事は深刻な今日的な事件の連続です。

それらは、おそらく著者の具体的な経験に基づくものでしょう。

祥夐、鈴の貧困の苦しさは、著者の困窮生活の実際の経験でしょうし、

陽子の哲学的「意志」の発見は、著者自身の精神的葛藤からの発見でしょう。

著者小野不由美さんは特異な人生経験の自信から、現代に対決しているようにみえます。

経験からうまれるリアリズムの強さが「十二国記」を名作足らしめていると言えるでしょう。

いまいちど、いまは奇書、あすは名著。
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4062550717
No.169:
(5pt)

どんな自分で在りたいのか

高校の図書館にならんでいたものを読んだのが始まりです。 完結して欲しくないけれど、早く続きが読みたいという思いで、20年続刊を待っています。 思い返しても、やはりシリーズ1作目の本作が心に刺さっています。 陽子の後悔が弱いわたしの心も抉り、陽子の決意に今のわたしが作られたとも思います。 「裏切られてもいいんだー」のくだりが特に沁みます。 どんな自分で在りたいのか、どんな国にするのか。 身近でありながら、これからも対峙し続ける厄介なテーマ。 折を見て再読をする大切な本です。
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4062550717
No.168:
(5pt)

生き延びるしかない

陽子を軸に再読してみました。 曖昧なものをそぎ落として、見るべきもの、目を向けなければならないものに必死に視線を向ける姿に打たれます。 最初の頃の、この本ではまだ陽子は弱いですが、泣くこともできないような日々の中でもがくように成長するさまが胸に迫ります。
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4062550717
No.167:
(5pt)

読み込むほどに面白いです

陽子を軸にして再読の2冊目です。 楽俊との出会いが一条の光となって陽子を導いてくれるのですが、楽俊の人となりに読んでいるほうも救われます。 陽子が「楽俊は自分を騙してもいいんだ」と言うくだりは再読でもじわりと涙が出ました。 信じることは自分の問題なのだと、改めて教わります。 心を強く、生きてゆきたいものです。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.166:
(1pt)

一つの本としたらないね

展開がない堂々巡りもいいとこ結局意味不明のまま下巻に続くでおしまい。

一つの本で出してる以上ある程度の
読み切った感覚などがあってもいいはず
だが全然ないただの序章でもおもしろみがなさすぎる。
私はなんで星5もつける人がいるのが
びっくりです。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.165:
(5pt)

10年以上経っても、やっぱり好き。

アニメ放送当時(もう十年以上経ってるはず…)、アニメ化されてるくらいだし面白いのかな、と気になって買ってみたのがはじまりでした。
率直に言えば、上巻は我慢の一冊w
連れ去られるようにして来た異世界に単身放り出された挙句、殺されかけ、利用され、裏切られ……の連続でそりゃあもう暗い。重い。
だけど、でも!ここから始まるんです、全てが。
280ページ弱の上巻を乗り越えた先、下巻に登場するある人物との出会いから。本当に面白いのはそこからです!
そこに行き着く為に必要なんです、この暗ーい上巻は!
なので、例え上巻の内容があまり好みでなかったとしても、上巻だけでめげてはいけません。
当時の私のように、上下巻を一緒に買って読んで頂きたいです。
「買っちゃったし下巻も読むか……」ってな具合に下巻も読んでくださいw
十二国記はシリーズ通して、全てが私にとっての珠玉の物語になりました。
初めて読んだ当時、ホワイトハートのレーベルで買った本を、今でも大切に持っています。
なんども読んで、日に焼けた手垢だらけの本ですが……w
という訳で、先日から新たにこちらの完全版を買い集めております。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.164:
(5pt)

強くなりたい人へのバイブル的存在

人は、他人から酷い目にあったり、ひどく傷つけられたりする経験をすると、他人を信じる事が難しくなる時がある。
もうあんな目には遭いたくない、同じ轍を踏まない、傷つけられたくない―そういった思いが強く出て来て、自己防衛の為に他人を信じない方を選ぶ。
しかし、他人を信じないということは、いつまでも一人ぼっちだということ。それはひどく寂しい人生になるだろう。

この話の主人公・陽子は、人々に疎んじられ、裏切られ、瀕死の状態になる程に精神的にも肉体的にもボロボロにされる。そんな中、再び他人を信じること・自身の心の在り方を苦しくもがきながらも見出していく。
その過程を読み進めていくうちに、陽子と一緒に自身の心の澱も流れ、整理されていくように感じる。

―裏切られてもいいんだ
ここから始まる陽子と蒼猿との対話にハッとさせられた。
他の人も書いているので詳しくは書かないが、後の楽俊と陽子の対話にも。
付箋貼りまくりです。

信じることが怖くなっている人、強くなりたいと願う人には是非読んで貰いたい作品だと思う。
きっと読後には気持ちが落ち着き、勇気が湧いていることだろう。
私にとって、心の在り方や建設的な考え方を教えてくれるバイブル的な存在となった。

―お前はお前自身の王であり、己自身であることの責任を知っている。
「自身の王であること」
心に留まる言葉だ…自分を振返り、常に自身の王になることができているかどうか。
自身の王であるように、いつも心掛けたいと思う。
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4062550725
No.163:
(5pt)

電子書籍化してほしい・・・

お気に入りの小説なので何度も読み返したため、
本がボロボロになってしまいました。
いつでもどこでも気軽に持ち歩けて劣化もしない電子書籍で
買いなおしたいです。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.162:
(5pt)

おもしろい!!

どうしてこの小説を手に取ったのか覚えていないのですが、この上巻を皮切りにシリーズ全てをむさぼるように読んでしまいました。
ものすごく簡単にいうと主人公が成長していく話なのですが、さまざまな要素が織り交ぜられていてとても濃い内容です。
本当の友との出会い、人の心の醜さとすばらしさ、裏切り、旅というか移動を続けて経験し感じたことが主人公を女王へと変えていく。
読むとなんだか元気になれる後味が良い小説で、ジャンルがファンタジーだからと避けないでぜひ読んで欲しい小説です。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717
No.161:
(5pt)

買ってよかった!

どうして買ったのか思い出せないのですが、本当に買ってよかった!!
いつもは警察小説とかミステリーを読んでいてこれは全く別のジャンルですが、そんな私みたいな人でも十分満足できる本格的な小説です。
ファンタジーなんだけど、本屋でもAmazonでもジャンルがファンタジーになっているのがなんだか惜しい!
友達に薦めたときも「え~ちょっとこれは・・・」と言われてしまった。
ミステリーやサスペンス好きな人でも十分に楽しめて、本好きなら読み始めれば止まらないはずなので、まずは立ち読みでいいので2-3ページだまされたと思って読んでみてください。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550725
No.160:
(1pt)

女に王は務まらない

フィクションにこういう事言うのも何だけど、女が政治に関わって権力を握ると碌なことにならない。
妲己然り、西太后然り、淀殿然り。皆国を滅亡させてる。
滅亡まではいかなくとも暴君ネロの母親とかも碌なことしてない。
古今東西、女が王になった例が極端に少ないのはこういう背景がある。
卑弥呼も実際に政治を動かしていたのは弟であり、卑弥呼に政権を握らせたら大惨事になると古代人ですら分かっていたからだろう。
ここで例に上げた女は、権謀術数には優れた女傑ではあった。それでも国をあっという間に滅ぼしたわけ。
ましてやスクールカーストですら掌握できない意志薄弱な女子に国が掌握できるわけがない。
そんなに甘いものではないしフィクションといえど現実離れしすぎだろう。自分の周りすら支配できない女のガキに一国を統治できるはずがない。
それも感情に振り回されるセンチな女に。

昨今、男女平等が叫ばれるが無能な女が男の仕事にでしゃばってきて鬱陶しいことこの上ない。
これは女に自分でも務まると誤解させかねない小説であり、社会的に害になる本である。

男女平等は害であるのに、女の方が上とかもう論外だな。
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)Amazon書評・レビュー:月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)より
4062550717

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