■スポンサードリンク
月の影 影の海 十二国記
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
月の影 影の海 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全219件 181~200 10/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
陽子の異国での初めての友楽俊はなんと大きなネズミ。陽子の経験と共に十二国の世界が徐々に明らかになってきますが、卵果(卵から人が生まれる!)と半獣は秀逸です。人語を話す獣はありきたりに思えますが、取り巻く設定が差別に溢れる現代を思い出させ、飄々としている楽俊がかっこいい。 楽俊については多くを語る必要はないと思いますが、その一語一語に「楽俊はすごい」とつぶやく陽子の心情に共感しました。延王尚隆・延麒六太が登場する後半は、五百年続く大国延の王と麒麟らしからぬ軽妙なやり取りがほっとさせ笑わせてくれます。ほんと好きです、この二人! だだの女子高生だったとは思えないほど、成長していく陽子には違和感を感じなくもないですが、最後に選んだ道を思えば納得させられるかな。走り読みしたくなる展開ですが、心理描写をじっくり読んでください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アニメから十二国記に入った人も多いでしょう。 原作は読んどくべきです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻では弱々しく精彩を欠いた主人公・陽子。というか悲惨すぎたよ運命が。下巻になると、心を許せる友との出会いがあり、物語が大きく動き始めます。やはり主人公が意志を持つとイイ! 上巻まるまる我慢した甲斐があります。 雁国に渡ってからは桃太郎侍のような水戸黄門のような展開もあり、ちょっとお約束っぽい気もするのですが、大いに盛り上がります。しかもこの盛り上がりは、まだプロローグにすぎない!これから大いなる物語世界が始まる。本好きにとってこたえられない瞬間です。この本と出合って良かった!と思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
異世界に流された陽子が主人公の本作では、彼女の目を通した風景描写が多いです。こんな感じかな?と空想しつつ読むのが楽しいです。しかし上巻では、陽子がまだまだ受け身で頼りない。主体的な行動を取らず「帰りたい」と泣いてばっかりなのがつまんないです。この世界の全貌もなかなか判明しないし。その分、下巻になって陽子が覚悟を決めて動き出すと、物語そのものが俄然イキイキしてきます。名作ですよね! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
元々は教育テレビで放送されているものを時々見ていたのですが…子供にチャンネルを取られて続けて見る事が出来ないため、主人が持っていたこのシリーズを読む事にしました。 はじめ、主人が「最初の話が一番つまらない」といって、一番下に置いてあったため一番最後に読んだのですが、どうしてどうして。さすがに上巻はこれでもかこれでもかと落ち込ませてくださいますが、その暗さを乗り切ったあなた!下巻では笑いが待っております。 特に私のお気に入りは延王と延麒の掛け合い漫才。大好き!こういうキャラクター。 あと、密かに陽子と楽俊の絡みも好きなんです。この辺は、読み手が男性か女性かで読み取り方が違ってくると思いますね。皆さん真面目なレビューが多いので、ちょっと砕けたレビューにしてみました。こんな文章でも、「読んでみようかな」と思って頂けると幸いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
陽子の独白、これは誰もが持つ自分の本音、弱さ、醜さ以外に他ならない。 最初に読んだのはまさしく高校生の時であった。 あまりに当時の自分と酷似していて読むにしたがって冷や汗が流れた。 今でも読むたびに当時を思い出してじりじりと、ひりひりと胸が痛む。人は誰でも己を正当化しようとする。 弱さから目をそらそうとする。しかし、この本はそれを許さない。 己の心の醜さを陽子を通して普段は決して覗かぬ闇を見せつける。 己の醜さを、他者の醜さを、全ての醜さを自覚しろ、と。 己を自覚しろ、と。 その先に何があるのか、絶望した人間は如何にして生きるのか。 読むのを止めるわけにはいかない。物語はまだはじまっていない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
é¬" ̄èa°èa¬é3±éä\-ä-aa èa"  ̄-é ¡"§£ "èa¨é...ä-èa-£±-μ ä§èa3"'o-¨22¨è-è¨ ̄a" é°ä-§"é-¢ä£è¨3§a"""¨-ä-1a£ ±é°ä'¨2äooé-"'ä¿¡è£-£ 'é ̄訣 è¨è' ̄§"ä§è...1'¬ "±o¿' ""aè¨è'ä¡éa°-\è¡'ä¿¡§ ̄a §äoo! '-'...\§ ̄a "ä-'\2-¿'\μ¶'\ §-\'¢è'èa"¨ éè¨è''èèè¨è' £éè¨è'¨oèo§é¨£""¨±o¿éè¨è' ̄ä £ ̄\\\aèaèo¢o | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人からなんとなく借りて読んだ十二国記。ここまで惹かれてしまうとは思いませんでした。主人公の少女は、何故かいきなり見たこともない世界へ連れて行かれてしまいます。未知の世界へきてしまったことをきっかけに、少女は己の心と葛藤し、自分の存在理由を見直してゆく。それこそが、『月の影影の海』の魅力だと思います。 ただ周りの流れに身を任せるだけの生き方について、少女が出した答えに共感できるか否かは人それぞれですが、私は彼女の歩み方が好きです。中華的な幻想小説としても多くの人を魅了した十二国記の世界、一度覗いて見てください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人からなんとなく借りて読んだ十二国記。ここまで惹かれてしまうとは思いませんでした。主人公の少女は、何故かいきなり見たこともない世界へ連れて行かれてしまいます。未知の世界へきてしまったことをきっかけに、少女は己の心と葛藤し、自分の存在理由を見直してゆく。それこそが、『月の影影の海』の魅力だと思います。 ただ周りの流れに身を任せるだけの生き方について、少女が出した答えに共感できるか否かは人それぞれですが、私は彼女の歩み方が好きです。中華的な幻想小説としても多くの人を魅了した十二国記の世界、一度覗いて見てください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リアルタイムで途中まで読んでいたのに、何故かやめてしまっていた十二国記。最近よく書店や雑誌の特集などで見かけるようになり(アニメのせいでしょうか?)、つられて再読してみました。この最初の作品では、前半、主人公の陽子がしんじられないほどの苦難にあう様子が重く、つらかった印象があったのですが、再読してみると、それほどには(読んでいて自分が苦痛を感じるほどには)感じられませんでした。 それどころか、主人公の心理描写に感動! 当時より格段に楽しく読むことができました。 やはり読む時期というのは大切なのですね。私のように、昔読んだけど、今は・・・、というかたがいたら、ぜひもう一度読んでみてください。きっと新たな感動が得られると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰からも嫌われたくなくて、いい子を突き通す主人公陽子。そんなごく平凡で優等生の彼女が、ある日とつぜん無愛想な金髪のにいちゃんに異世界へつれられてしまう…。と、ここで普通ならその人か、はたまた誰かがその世界で助けてくれてもよいのですが、彼女は異世界について早々見放されます。さらに村に入ったら捕まえられて、親切されたと思えば裏切られて。並の苦労じゃないですね;もう上巻は人特有の黒い部分が出てて、ここまでするか!って感じです。 それでもただの女子高生の陽子が、強くカッコイイ王様に変わってく様は目をはなせないです。どんどん引きつけられてしまうから不思議。裏切られなかがらも強くなっていく陽子をついつい応援してしまうのです。後半は爽快!よく頑張った陽子!!と言いたくなってしまいます。ファンタジー苦手な方は多いと思いますが、これはファンタジーというより「人間」を描いた、壮大なお話。この世界独特のしきたりや定めに、人物達と一緒に考えたり悩んだり怒ったりしてください。悪も善も、みんなそれなりに理や考えがあって、惹かれることでしょう。 ぜひぜひ、みなさんも十二国記の世界をのぞいてみては? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻まとめてレビューこの作品は一言で言えば少女の成長物語です。講談社文庫版の解説にもありますが、この作品には異世界ファンタジーにありがちな甘甘な展開も、主人公の現実から逃避しての異世界での大活躍に自己投影する楽しみもありません。美少年に囲まれてちやほやされる代わりに、遭遇するのは裏切り、人間不信、疑心暗鬼、それに苦痛と、絶望と、死と・・・。そんな中、主人公の女子高生陽子は、処女こそ喪失しませんでしたが、ズタボロのボロボロの襤褸雑巾のように成り果ててしまいます。これはみていてなかなか萌えます。そうして誰も信じられなくなって倒れ死を待つ彼女の前にあらわれる人物は、彼女の凍てついた心を暖かく溶かしていく。そうして陽子はついに自分の弱さと対決して、それに克ち、無二の朋を得て人間として大きく成長していくわけです。シリーズ全体を通じたテーマはこの少女の人間形成にあるといってもよいでしょう。続くシリーズでも、様々な人間の生き様死に様が描かれながら、陽子は全編を通した主人公として成長していく。本書冒頭部の陽子からは考えられないほど強く逞しく自分の生を貫く陽子に、人は変われるのだと、読者に強くメッセージを投げかけます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十二国記シリーズの1作目。普通の女子高生だった陽子の前に、金髪の青年が現れた。そして彼女は見たこともない世界へ飛ばされる。そこで、彼女の孤独な戦いは始まった……。この物語の中で陽子は、いろいろな人物に出会います。人が人を信じることの難しさを、私は見せ付けられたような気がします。どうしたら他人の信頼を得ることができるのか、どうしたら他人を信頼できるのかを、陽子と一緒に学んだ気がします。上巻はひたすら辛い展開ですが、下巻では新しい人物も登場してきて、読みやすくなります。楽俊、最高です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山で死にかけていた陽子を、子供が助けた。――実際には、子供サイズのネズミ・・・。ネズミはヒトの言葉をしゃべり、2本の足で立つ。そのネズミは、楽俊と名のった。陽子が訊けば答える、そして陽子は、雁に行く事を進められる。疑っていながら、少しずつ信頼していく。結果としては親友と互いに言ってのけるほど。自分には、決して出来はしないだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なるほど、ティーンズ向けノベルとは思えぬビターな味わい。 しかし結局のところこれは貴種漂流譚ではなかろうか、という疑念も。 シリーズ一作目を読んだだけで判断するのは正しくないのだろうけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「中国系ファンタジー」という言葉があるのか分からないが(笑)いってみれば、『ハリーポッターシリーズ』『ドラゴランス戦記』『指輪物語』等の欧米系ファンタジーと比較すると、そういうカテゴリー。出張先のホテルで偶然つけたBSでアニメがやっていて、ほんの10分しか観なかったが、世界観が深く複雑に構築されていることは、すぐ感じた。「あーこれ、絶対僕が好きなカンジだ」と探しまくって小説を買って、はまりまくった。近年では、最大級の収穫。出ている作品すべて読み尽くすまでの期間は、幸せだった。久しぶりに、どっぷりその世界観にはまりまくった。購入するときに、ティーンエイジの少女を対象としていることに気づいて少し尻込みしたが、全然問題なかった。そしてその後、読んでる途中!で、あの『屍鬼』の小野不由美さんの作品だと分かって、吃驚した。それにしても、作者の小野さんは、人間の弱い部分をこれでもかとえぐる。厳しい人だな、と思いました。中国のファンタジーをベースにここまで世界観を構築して、エンターテイメントに構築した手腕は、見事としか言いようがないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何でもっと早く読まなかったのだろう・・と思いました。本気で後悔しました。小野不由美さん天才!の一言。読めない漢字も多いし、言い回しも難しいけど、何かにとりつかれたように読みました。本当に全てが洗練されてて、読むたび、すごいなぁ・・と思ってしまいました。上巻は主人公が容赦なく叩きつけられ、裏切られ、息苦しいの一言ですが、下巻の爽快さを経験してしまうと、もうハマることうけあいです。本当にオススメ。絶対に読んだ方がいいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんでしょうね、このタイトルは(笑)。でも、読書体験というものはある意味、恋愛に似ていると思います。相性があるし、これぞ!という相手(本)に出会えば寝食を忘れてのめりこむことだってありうる。 本書は私にとってそういう本です。夢中になって読んで、読み終わったとき、なんで今まで読まなかったのかと不思議に思いました。シリーズ全部を読み、新刊を待つ今は、まだこの本を読んだことのない人が羨ましいくらいです。だって、これから目くるめくような読書体験があなたを待っているのですから。全ての人に薦めたい一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中嶋陽子は、ごく普通の女子高生だった。 クラスでは推薦されて委員長をやっていた。勉強も真面目にやった。 親の言うことはなんでも聞き、友だちから頼まれれば断ることが出来ない。 誰にとっても『いい子』だった。彼女の髪は赤かった。先生や、友だちのはずのクラスメイトでさえも「遊んでいる」「陰で何をしているかわかったもんじゃない」などと言っていた。 『偽善者』めいた陽子のことを疎ましく思っていた人間も多くいた。 そんな陽子に、ある日「あちら」の世界から迎えが来た。 能面のような顔をした男。男は陽子を主と呼んだ。 長い金の髪をしたその男は、ケイキと名乗った。 それは、突然だった。陽子の都合も意志も全く構わずに―といった感じで始まる主人公の長い苦難の物語。 陽子は男(=ケイキ)によって十二国の世界へと喚ばれることになります。 話が進むにつれ、ケイキの正体も明らかになるわけですが…。「あちら」=十二国の世界へと渡ってからの陽子の苦難。思わず先を読みたくなる展開、読者を喜ばせる結末。 本当に語りたいことは語れませんが、とても面白い小説だと思います。全く知らない世界でわけのわからないまま命を狙われ、飢餓に苦しみ、裏切りを受け、 主人公の心は大きく揺れ動くことになるのですが、その辺りの心理描写の巧みさには脱帽しました。裏切られ裏切られ、それを乗り越え成長していく主人公の強さ、また所々に見られる人間らしさに共感を覚えました。 ありきたりのお話に飽きた方も、ファンタジー小説に抵抗のある方も、騙されたと思って、是非一度手にとって読んで見て下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どんな世界にも裏と表があり、全ては自分と向き合うことから始まる。読む前は、所詮はファンタジーと云う感覚でした。だけれどそれは大間違いのもと。所詮、なんて言葉は使えないページを捲るのももどかしい壮大な物語の始まり。陽子とそして諸々の登場人物と共に一緒に生きて下さい。人間の愚かさや残酷さ、そして優しさと愛おしさをあまりある言葉で伝えてくれる作品です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!