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月の影 影の海 十二国記
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【この小説が収録されている参考書籍】
月の影 影の海 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全219件 121~140 7/11ページ
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初めて原作を読んだとき、「硬いな…」という印象を受けました。 ファンタジーにしてはめずらしい東洋を舞台にしたお話で好印象なのですが、文章が硬く読みにくかったことを記憶しています。 一般受けするファンタジーというと、主人公が現代と異世界を行き来するものが多いなかで、このお話は異世界を中心にお話を展開しています。 つまりは完全なファンタジーなわけです。 そのため、異世界を理解するために少し時間がかかりました。また普段見慣れないような漢字がバンバン使われていたのにも少し戸惑いました。 そして、各巻ごとによってお話のメインになる主人公たちが変わったのも、世界観をわかりにくくさせたように思います。 しかし、読みこなすうちに、それぞれの主人公たちが一本の線にまとまってきます。 その頃になると、このお話の面白さがクローズアップされてくると思います。 よくある異世界で王さまになって成功するお話ではございません。むしろ現実のシビアな面を前面に出したリアルなファンタジーです。 そういう意味で本書は大人が読んでも面白いファンタジーといえるでしょう。 | ||||
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このシリーズに出会えて、本当に良かった。 ファンタジーに分類されるけれど、魔法や友情といったキレイな話ではない。 人間のエゴ、裏切り、不信、絶望…そしてその先に見つける「人としてのあり方」。 読者を容赦なく、主人公・陽子と共に猜疑と絶望の淵に落としてしまう筆力。 だからこそ、彼女が見つけたもの、楽俊が示してくれたものが、素直に心に沁みる。 きっと、読者も陽子と一緒に「自分はどうありたいのか」を探す旅をするのだと思う。 | ||||
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逆説的な言い方になるが、この物語を読むにあたってこの本を最初に読んではいけない。 十二国記シリーズ世界観の元となった『魔性の子』をホラーとして楽しんでから、シリーズ本編第1巻『月の影 影の海』を読んで欲しい。 そうすれば『魔性の子』をホラー・十二国記外伝と二度の側面から楽しむ事が出来ると共に、より「海客」として十二国の世界に親しむことができるだろう。 この『月の影 影の海』では主人公の陽子は、平凡で事なかれ主義に生きてきた日常から異世界に導かれ、これでもかという程のどん底に落とされ妖魔や人に命を狙われ追われ信じれば裏切られ、人間不信と憎しみに囚われて、自身の心の闇に堕ちる。 ――小野不由美は人間の弱さや醜さを容赦なく徹底的に描写する作家だ。 ありきたりのファンタジーであれば、異世界に招聘された主人公は奉られ特殊能力を与えられ…ある意味主人公にとって「気持ちのいい」世界が待っているだろう。 だが、ここに奇麗事は無い。 生きる為に人を裏切り利用し、暗く闇に沈む陽子の姿は読むものを暗澹たる気持ちにさせるだろう。 だが、壮絶な葛藤の末闇から立ち直る陽子。小野不由美の小説の特徴でもあるラストへ向けての膨大な複線の回収。喝采を浴びせたくなるほどの見事な大団円が待っている。 作者が自身を設定オタクと自称するほど綿密に作り込まれた中華風の世界観。コトバひとつをとっても疎かにしない膨大な裏設定。読めば読むほどこの世界に引き込まれること間違いない。 壮大な十二国記シリーズ、物語のはじまりがこの1巻である。 | ||||
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ずっと、読みたいなぁって思ってた。 でも、読み出すまでが長かった。 そして読み出したら、止まらなくなった・・・。 いらいらする。 上巻の素直な感想。 陽子と一緒で、何が起こってるのかわからない。 なんで、こんなことになってるのか? 半分まで読み進めてようやく、いい感じになりかけたら突き落とされる。 でも、読むのをやめられない。 クラスメイトの中傷、読んでてひどいと、思った。 なんで、そこまでするんだろう、作者は何がいいたんだろう? この話はどこに向かうんだろう? 絶望の中で、上巻は終わる。 でも、このまま終われない。 下巻を読まずには(笑 | ||||
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うん、よかった。 序章が、終わった。って感じの終わり方。 よっしゃ、これからだー。 がんばれ、陽子! って、思わずいいたくなる。 物語の随所でいろいろな伏線が張られてる。 先代の慶王、海客の延王。これらはまた違う話へと続く。 上巻のいらいらが、見事昇華されました。 SFファンタジーといえば、早川文庫って勝手に思ってたけど(偏見ごめんなさい) 日本もなかなかだと、思えた1作です。 | ||||
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正直に言ってしまおうと思う。 ……上巻は読むのがキツイ。読んでて辛くなる。泣きたくなる。 アタシが、主人公に自分を置き換えて読むタイプの読者だからかもしれないけれども、 人の裏切りやエゴや猜疑心……人間の心の黒い部分を「これでもか!」というほど 細かく描写しているこの上巻は、本当にツライ……。 でもね、これがあるから下巻が泣ける。頑張って読んでください。 | ||||
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上巻読み終えました?お疲れ様でした。 辛かったんじゃないですか? 「人は醜い……」と人間が嫌いになりませんでしたか?アタシはなりました。 でも、下巻を読んで……救われました。 陽子が好きになりました。楽俊はもっと好きですが……。 こんな運命が自分に降りかかることはないですが、毎日少しずつでも 頑張ってみようかな……もうちょっと人を信じてみようかなって気になります。 そして気づいたら、十二国記シリーズの虜になってしまいました。 | ||||
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最初は救いよいうのない、これでもかってほど不幸が襲い来る重い話だと思いました。 でも下巻!!不幸のどん底の中、主人公が辿り着く、私にとっては衝撃的なセリフがあります。 「裏切られてもいい。裏切った相手が卑怯になるだけで、私の何が傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい」 振り返れば、小さなプライドを守るのに必死で、どうでもいいような勝ち負けに神経を擦り減らして、裏切られる前に裏切ってやれ、 と荒んでいた自分が、ほんと、小さな存在だったな・・・とすがすがしい敗北感を味わいました。完敗です。 | ||||
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友人の薦めで読み始め、この巻から現在出版されている「十二国記シリーズ」最終巻の「華胥の幽夢」までの9巻を一気に読んでしまいました。 子供向けのファンタジーノベルぐらいに思って読み始めたのですが、さにあらず。 特に、ところどころの心の機微を表現するたった数行の奥深さは、ストーリーの面白さに頼った小説とは完全に一線を画くものだと思います。 世の条理、不条理の摂理など、読み手の心のありようによって毎回感じるポイントが違ってくるような傑作です。 | ||||
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十二国記の1番最初のお話ですね。 このお話は…優等生の中嶋陽子が、いきなり学校に現れたケイキと名乗る男に連れ去られる事件から始まります。 そして陽子は訳もわからないまま異世界に落とされ、なぜかその異界であらゆる人や妖魔に命を狙われます。 優等生の陽子から、今までとは違う彼女に変わっていく様子が、丁寧に描かれています。 少し退屈に感じてこの1冊断念してしまう方もいるようですが、面白いのはこれからです!! ぜひ手にとって読んでください!! | ||||
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小野不由美さんの本は悪霊シリーズより大体全て読んでいます。 飽きることなく一気に読んでしまう、素敵な作品ばかりです。 こちらは十二国記のはじめですが、月並みですけど本当に面白いです。 読んで何が残るとか難しいことを考えて読むより、一気に情景を思い浮かべながら読むと引き込まれてラストまであっと言う間に読めてしまい、次の作品に手が伸びます。苦難がありながら最後にはまとまる、典型的だけどすっきりする内容が単純な私は大好きです。 ファンタジーって最近はあまり読まなくなってましたが、この作品を思い出したので色々読んでいきたいです。現実離れできて気分転換になります。 | ||||
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小野不由美さんの本は悪霊シリーズより大体全て読んでいます。 飽きることなく一気に読んでしまう、素敵な作品ばかりです。 こちらは十二国記のはじめですが、月並みですけど本当に面白いです。 読んで何が残るとか難しいことを考えて読むより、一気に情景を思い浮かべながら読むと引き込まれてラストまであっと言う間に読めてしまい、次の作品に手が伸びます。苦難がありながら最後にはまとまる、典型的だけどすっきりする内容が単純な私は大好きです。 ファンタジーって最近はあまり読まなくなってましたが、この作品を思い出したので色々読んでいきたいです。現実離れできて気分転換になります。 | ||||
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小さい頃には絵本をたくさん読んでいたが、成長するにつれて本といえばマンガを好むようになり、小説といえばハリ○タしか読んだことがなく、恥ずかしながらこれのどこが面白いんだ??と思いながらも読んでいて、小説とはそれきりになった。それくらい小説とは縁がなかったのである。 そんな私がたまたま本屋でこの本をたまたま立ち読みして、たったほんの30ページを読んだだけなのに、物語にぐいぐいと引き込まれ、家でゆっくり読もう!と衝動買いをしたんですよね〜それくらい興奮していたことを今でも鮮明に覚えているんですよね、四年前のことなのに…笑 この上巻は、ケイキとはぐれるわ、妖魔に襲われるわ、人に騙されるわ…で、陽子が荒むのは無理もないと思うくらい、もうホント暗いので、上巻でやめる人多いだろうなぁと思うけど、下巻で、楽俊によって陽子の心のトゲが取れていくのが読んでて気持ちいいのでオススメです! 蓬莱での陽子は八方美人で、誰にでもいい顔をするので、親友とよべる友達がいなかったんだけど、異世界にとばされた(連れて行かれた、ともいう)ことによって、苛酷な環境で生き延び、本音をさらけ出すことで本来の自分を出すことで、親友とよべる親友に出会えたんだろうなぁと思いました。 | ||||
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私なりのあらすじを書くとすると、周囲に合わしている女子学生が、 ある日、突然、学校に進入してきたパツキンの男性に 「あなたを守りにきました」と言われ、さらわれ 気が付くと、異国にいたという話。 異国へかあ、なんかこの展開… あのブレイブレストーリー並みの王道を突っ走っております 嫌な予感がしつつ読み進め、読み終えた今。 感じたことは、異世界へ行くまで学校にいた期間が短すぎるんですね。 短すぎるがゆえに、展開が速い! という利点もありますが、 この作者は、どうやら学校の友人関係の黒い部分や 家族関係の黒い部分を描きたかったらしく ならば、もう少し現実世界での生活にページをさくべきではと思いました それから、戦闘描写ですが、 後書きにあるよう、あまりファンタジーを読まないらしく 読んだものも、かなり古臭いもので、苦手なようで 稚拙で、かつ、短すぎました 終わり方も、別に普通で ダレン・シャン や その他作品に見受けられるような 起爆剤がありませんでした。 不発的印象を受けました。 文体についてですが、結構力あると思います ということで、この星二つは、この文体の分です。 ストーリー的には、これはないな、ということで0点です | ||||
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十二国記の始まり。 主人公 陽子のココロの葛藤や、人間関係、いろんな要素がちゃんとストーリー付けられて、成り立っています。 ファンタジー小説なのに、これほど、背景がしっかりしている小説もめずらしいです。 とても、読みやすく、はまる本だとおもいます。 主人公が、成長していくのがわかる、そして、読んでいる自分も、成長したいな。ッと思えるような本です。 | ||||
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装丁もストーリーも完璧。優れたファンタジーでありジュナイブル。 他のは読まなくてもこれだけは…という作品ですが如何せん続きがでません。生きているうちに結末を知りたい本ベストスリーに入ってしまいました。中途半端で出版されることはないし、そんなの読みたくはないのですが。 陽子が召還される記念すべき1作目。途中から刊行は講談社文庫のあとにX文庫になりましたが、読むなら暫く待ってでもX文庫。 | ||||
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アニメだと脚色されているので中嶋陽子に仲間がいて悩む部分は一緒なのですがそんなに孤独ではないと思いました。小説では一人で異世界にやってきて一人で生死をさまよい、一人で悩む、ほんとうの孤独がありました。最初から最後まで「自分は被害者で哀れ」を強調し人に裏切られたら自分のことを棚にあげておいて他者を責める陽子に腹ただしく思いますが何故か陽子に頑張って欲しいという気持ちが、、、。 私も異世界に放り込まれて陽子の身の上になっても陽子のように暗くなっても生き続ける努力は持つでしょう。「誰もおしまない命なら自分だけも惜しんでやるんだ」の言葉のように。 私はアニメを見て小説を読みました。どちらからにしろアニメと小説はだいぶと違うのだなと思いましたが両方大好きです。 | ||||
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あんなにひねくれていた陽子を助けることができたのは一人の半獣「楽俊」。陽子には連れて来られた理由が誰に聞いてもわからなくその上妖魔達に理由もわからなく襲われ続け、やっと信用した人間達には裏切られるという確かに「自分のため」だけの「自分」になってもおかしくない辛さを経験し陽子を助けた楽俊が倒れていたときチクリと良心が痛みとどめを刺さなかったのは、人間って何度も裏切られても決してそう簡単には悪にはならない、なれないからだと思います。 日本では陽子には友人といえる人間はいなかった、両親でさえ。それは陽子が誰に対してもいい顔していたから周りはそれを知っていたからだし中身がない関係だったのが楽俊と知り合い一人でもほんとうに自分を理解してくれる人物がいれば100人いようが1000人いようが一人の理解者がいてくれたほうが救われるのではないでしょうか?だから陽子もそれを受け入れられたのだと思います。 後半で陽子が麒麟に選ばれた王だとわかり楽俊がよそよそしくなったとき、友の態度が変わらなければいけない王座はいらない、楽俊との距離はたった2歩だと言ったほんの2ページあるかないかの場面は心から感動しました。これからまだ陽子は悩み新しい人間達と出会うことになりますが楽俊のいったように陽子の建てた国を見たいと思います。 | ||||
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読む前にアニメ化したのを知っていたので、子供受けするようなファンタジーなんだろうと思いつつも手にとってみました。確かに中国系のファンタジーで、仙人もいれば麒麟という神獣も出てくる。ファンタジーの世界なんだけど、構成がしっかりしているからかただの夢物語では終わらない深さがあった。 世界は十二の国から成り立っていて、麒麟の選んだ王様が国を治め、中国の官僚制みたいなものを敷いて王はもちろん官吏も軍人も仙人になるから不老不死。日本の高校生だった主人公が、実はその世界から流されてきた人間でしかも麒麟が選んだ王だという。異世界に転がり込んだっていう設定だから、ファンタジーにつきものの世界の解説がまあ無理なく進む。主人公が異世界の存在を受け入れ、敵に狙われ流転しながら成長し、そして王座と共に背負うものの重圧に悩みっていうかんじでストーリーが展開する。行き倒れになりながら、過去の周りに合わせるだけだった自分から自我を生み出すようになる心理の過程がよかったと思う。 | ||||
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世界3大ファンタジー小説は「ナルニア国物語」「指輪物語」「ゲド戦記」だとされていますが、 日本ではこの「十二国記」も加えて4大ファンタジー小説としてもよいのではないでしょうか? それほど素晴らしい完成度の小説だと思います! 学生時代には、シリーズを通して何度読み返したかしれません。 後に講談社文庫版で再発行されたことからもうかがえるように、 ファンタジーという分野に抵抗のない方ならば、大人でも充分に楽しめる小説だと思います。 …いや、むしろ、大人になってからの方がより深く理解できて楽しめるかもしれません。 イメージを崩されるのが嫌でアニメは見ていなかったのですが、先日恐る恐る見てみました。 アニメのほうのファンの方には申し訳ないのですが、私はやっぱり小説の方が面白かったと思います。 登場人物の繊細な心理描写や、見事に構築された世界観は、やはり文字の方がより詳細に生々しく伝わってくるものがあるように思いました。 ですので、アニメで十二国記を好きになった方には是非是非小説にも目を通していただきたいです! | ||||
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