■スポンサードリンク
旅のラゴス
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
旅のラゴスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全264件 161~180 9/14ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語を読んでいくうちに、いつのまにか自分のこの世界をラゴスとともに旅をしているような不思議な気持ちになった。大好きな1冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
当初は1984年から1986年にかけて「SFアドベンチャー」に掲載された作品。久しぶりに筒井康隆作品を読んで堪能しました。 雑誌に連載されていた作品らしく、12の物語は、それぞれ1話ごとにある程度完結しており、独立した12のエピソードが集まってラゴスの旅を構成しているといった趣の作品です。 中にはやや散漫な印象の話もありますが、ほとんどのエピソードはとてもイメージの豊かな鮮やかな印象の話と思います。「集団転移」、「着地点」、「あぎと」など不思議な能力の話には魅せられました。文庫本232ページとは思えない読み応えのある本です。 ただ、読んで損はない充実した物語なのですが、ラゴスの旅の目的部分である第8話「王国への道」がやや甘ったるく散漫であること、それ以降のラゴスの行動が、私には何かしっくりしないものがあって、「ラゴスは何のために旅をしたんだろう」と思ってしまいました。このような感想を持つのは、私の感受性が乏しいからかもしれませんが、多くのレビュアーさんが絶賛しているような性質の感動は私にはありませんでした。 いずれにせよ、不思議な別世界に誘ってくれる、豊かなイメージの本であり、読んで損はないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いです。 文明が衰退し、その代わりに人間がちょっとした超能力を持つようになった世界が舞台。 主人公は旅の行く先で色んな出来事に遭遇する。 奴隷狩りにあったり、王国を作ったり、大学で教えたり、いろんな女性と出会ったり・・・。 SFとファンタジーの要素が相まって、実に素敵な作品となっています。 往年のRPGをプレイしているような錯覚に陥るかもしれません。大変に面白いです! でも、残念なぐらい短い。速読される方は、往復の通勤時間で終わってしまうかもしれません。 終わり方もあっけない(←もちろん、これが良いんですけどね。)。 もっと読みたいのに、すぐに終わってしまいます。 そういう、ちょっと憎たらしいぐらい素敵な小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特殊能力を持った主人公の不思議な不思議な旅物語。 艱難辛苦の旅先で主人公は人々を幸せにしていきます。 英知を発揮しやがて、一国の王様になったりもします。 そして英雄として故郷に迎え入れられ、何不自由なく幸せな 余生を送るはずだったのですが、未練を残した女性を探す為に 北へ北へと旅立っていく主人公。 どうしてなの?という疑問は残るが、そこは魔人奇人天才の 筒井ワールドに「?」は野暮。 短期間で、気持ち良く読める秀作ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
放浪の旅を続けるラゴス。旅の途中で経験する様々な出来事。些細な事件もあれば、奴隷としてとらえられて何年も労役を課されたり、王国の王になったり……。 人生は、さまよう旅のようなもので、先に何が待ち受けているかはわかない。様々な経験を通して、確立されていく自己。 若い頃の旅は、故郷に知見をもたらすための旅。老年になっての再度の旅は、人生に心残りを残さないための旅。といったところでしょうか。 個々のエピソードには、どんな意味が込められているのでしょう?また、作品全体のテーマは何? 作者の意図が、もう一つピンとこない作品でした。 また、「銀鉱」の章でラゴスがやったことは身勝手であり、同意できません。結局、ラゴスはエゴイストにすぎないのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かつ文庫版をいろんな人にプレゼントしました。 知識欲で旅をするラゴス(と書くと安っぽいが・・) 随分年老いて自宅に戻ってくるもまた旅へ・・・ ラゴスの生き方がかっこいい!とかじゃなくてひとつひとつのエピソードが静かにでも激しく胸をうつ。 ラストもとても良いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読まずに20年も過ごしてしまったとは痛恨の極みだ。でも、この年になったから面白いのかも。最初はアラビアンナイトのようだと感じたが、次第にナウシカを読んでいるような気分になり、その後、ゲド戦記を読んでいるような雰囲気が漂ってきた。途中でコミックのコブラを読んでいるような気もした。冒険譚だから、それらの要素と重なるところがあるのだろうが、逆にすべての要素を盛り込んだ作品なのではないかという気がしてきた。。文体は簡潔で読みやすく読者が想像する余地を十分残している。筒井康隆恐るべし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間が他の星に移住したのち、文明が滅び、その代償として人間に超能力が備わる世界。 ラゴスは知識人層の旅人で、滅んだ文明の遺産を学ぶために旅をしている。ラゴスには目立った能力も腕力もないが、なぜか人に好かれ、少しばかり知識があるがゆえに周りに重宝される。目立った能力が無いことは、他のファンタジー×旅という組み合わせには珍しい。 しかし、なぜ滅んだ文明に興味があるのか、旅に出るいきさつが描かれてないので主人公に感情移入することは難しかった。 ガリバー旅行記のような、ファンタジーという形をとった現代の風刺物語に近い。 しかし、文明への批判より、本能的で愚かな人間を優しく描くことに重点がおかれてる。 人の気持ちが分かるがゆえに、人間関係で苦労する話は超能力者の孤独と苦悩を描く、筒井らしい話だった。 人文社会科学、自然科学を学んでいく過程が事細かに描かれているところが興味深い。ラゴスのように歴史に沿って学べば理解も深まるだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読んでしまった。独特の雰囲気のある小説で、読み終わった後の心地よい余韻もまたおつである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすく1日で読み終わりました。のめり込むような夢中な時間ではなかったですが、人類の歴史の過去と未来に思いを馳せる広くて深い気分になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
至って普通。とりたてて面白いとは思わない。ここまで評価が高いのが本当不思議です。SF小説としてもありきたりだし、読んでいてワクワクしない。いつまでも物語に入り込めず、最後まで第1章を読んでいる気分だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
筒井康隆氏の小説は、恐らく初めて読んだと思います。独特の世界観で、はじめは慣れるまで少し時間が掛かり、その分、浸りだしたら止まらず、中盤以降まるでその世界にいるかのような錯覚を感じました。途中、奴隷の下りの描写が少し残酷で、そういうのがあまり得意ではない私は、読むのに苦労しましたが、そこを超えると不思議なもので主人公への感情移入がいっそう増した事を実感しました。 作品中で心に残った一文があります。 『かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようがどうせ微々たるものに過ぎない・・・(中略)・・・人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。』(頁133中盤) この言葉が深く胸に響きました。そして、その通りである、としみじみ感じさせられる作品でした。それだけでも、読んでよかったです。。 主人公のラゴスのデーテへの思いが終始切なかったですが、一生のうちそれほど心の深くに生き続ける、愛すべく存在に出会えた事はとても美しいことだと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ページ数は251pと少なめですが内容は濃いです。 皆さんも仰っている通りまるで自分が旅をしているかのような感覚に陥ります。 終盤になってくると文章の描写とは別に「デーデは今頃なにをしているんだろう」 とか「ラウラは今でも元気にしているかな」とか 「壁抜け男は結局どうなったのか」 とか序盤に出てきた登場人物のことが気になったりします 実際に彼女等に会ったわけでもないのに。(笑) とにかくこんな小説を読んだのは初めてでした。 情景描写が多いのと場面が何度も変わるので想像力をフルに働かせて読むのをオススメします! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高評価なので読んでみました。 つまらなかったです、残念。 大した盛り上がりもなくサラッと終わりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすく、純粋に楽しめる作品。地球ではないどこか別の星での話ということが最初の方で分かってからは、主人公と一緒に全く未知の世界へ冒険するワクワク感が味わえました。次はどんなところに行けるんだろう?という感じで。読んで良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どこかわからないけど 知らない名称ばかりだし 変なことばかり起こるけど 感覚で楽しめるし 一緒に旅をできる | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろかった。 しかし、一か所で7年とか8年とか、移動で二年とか、ひとことで片付けてるから、ものすごく濃い内容でもない。 読む人の想像力に依存する不思議な内容。 若い人は見向きもしない気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューを参考にして購入しました。とても面白く読み始めてから一気に読んでしまいました。購入して良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
仕事帰りに本屋で何かいいものはないかとブラブラしていて、 特に見つからなかったと失望しながら帰ろうとした時に入口近く でたまたま目に入ったのがこの小説。 『人生はひとりの旅、文明は人類の壮大な旅。』 帯に書かれていたこの言葉に興味を持ち、思い切って購入。 久々に心が躍る小説でした。 筒井康隆さんの小説はこれが初めてです。筒井さんの中でも 異例のSF調の作品だったということですが、存分に楽しめました。 突然高度な文明を失った世界を、ラゴスという学徒が旅をし、 旅先で様々な人間に出会い、様々な体験をしていくという話。 念ずることによる瞬間移動というファンタジーな要素から始まり、 人の心の中にいる人間を顔に浮かべることのできる画家、壁を 素通りできる人間など、SF要素を交えた不思議な人間たちとの 出会いが面白い。自分は特にこの前者の画家との出会いがとても 印象に残っており、もし自分がこの人に会ったらば、どんな顔が 見えてくるのだろう、と想像してしまいました。 またある時は奴隷にまで身を落としたり、ある時は一国の王子にまで 昇り詰めたりと、とにかく忙しいラゴス。しかし彼は生粋の学徒にして 生粋の旅人。旅をしている時は安住の地を求めながら、いざそこに たどり着くとまた旅をせずにはいられなくなるという旅人の性(さが) は解るような気がします。 また、ラゴスの旅を通して、文明の在り方についても考えさせられる 物語でもあります。そして旅先で出会う人々を通して、人間の愛しさ、 醜さも垣間見え、「旅は人間模様を映す」ことを改めて実感しました。 自分もどこかへ旅をしたくなるような、そんな小説です。 ラストは完結せぬまま終わりますが、それが逆に良い。 ラゴスが無事、目指すものにたどり着いてくれることを願います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラゴスという主人公が国を渡り歩き、その過程で様々な超能力者と関わり合う一話完結の物語。 999とかキノの旅のプロットに似ています。主人公のラゴスは常識人なので感情移入しやすく、文章も上手いので読みやすい。 また、高度な文明が消失した後人間が超能力を持つようになった世界という設定はよくありますが、この小説の世界観は独特です。 特有の不思議な空気がありとても常人に書ける小説ではないな、という印象。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!