(短編集)

アフリカの爆弾



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    初公開日(参考)1968年01月
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    短編集

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    アフリカの爆弾 (角川文庫 緑 305-2)

    1971年01月01日 アフリカの爆弾 (角川文庫 緑 305-2)

    筒井康隆のハタリ!ハタリ!「アフリカの爆弾」ほか(「BOOK」データベースより)




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    アフリカの爆弾の総合評価:7.75/10点レビュー 4件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    寒い星から帰ってこないスパイ

    本書「アフリカの爆弾」に収録されている作品です。
    題名だけはジョン・ル・カレの名作のパロディですが、内容は全く関係ありません。
    ある会社員が、上司に簡単な仕事を頼まれて寒い星へ出かけなけらばならなくなるのですが、主人公はスパイにあこがれており、上司の指示をすべてスパイ活動をして来いという暗示と解釈し、頓珍漢な冒険が始まります。
    ただのうっかり者の勘違い小説とも読めるし、スパイ小説にありがちな、大事なことは明示的に話さずすべて暗示して匂わせるという手法を皮肉った小説とも読めるのですが。
    文学部唯野教授で記号論、解釈学、現象学を見事に論じた筒井康隆です。もっと深いでしょう。テクストに対する読みと深読みもテーマです。

    absinthe
    BZLMTCHK
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    No.3:
    (4pt)

    「○△✕病院からの脱出」?

    この文藝春秋刊のソフトカバー初版本持ってるけど、アンリ・ルソー風イラストの写真は角川文庫版だぜ?それはともかく、あとがきで著者本人が書いてるように非SF畑の中間小説誌に書いたのが中心だから、当時全盛のスパイもののパロディや得意のドタバタばかりで、まあ当時の特徴を象徴してるんだろうけど。

    それはそうとちょうど一月前から入院してて、何やかやと具合の悪いとこが続出するもんだから退院の目処がろくに立たない有り様なのよ。今日も今日とて簡単な手術の予定が直前の診断で必要なしとなっちまっていささか拍子抜けの体。そんな中で思い出したのがこれに所収されてる「ヒストレスヴィラからの脱出」。

    事業に失敗して銀河系の辺境の惑星の鄙びた村のそのまた村外れまで逃げた主人公が、事態が好転した報せを承けてあたふたと地球に戻ろうとするけど、どうしてもそこを脱出出来ない話。いや思い出しても身につまされるよ。実際のところこの数年、こちとらも散々な目にばかり遇ってきたしなあ。入院したのもある意味諸々の雑事に堪えかね悲鳴を上げたくなったわが精神が、緊急措置として医療機関に逃げ込むのを、無意識に身体が選択したのかも。

    まあ違うのは可愛い?ナースが目白押しのとこだけど当たり前ながら酒は出ないし残りの人生をずっとここで過ごすことが出来るわけでもないし…そういやあこの本が出たのはちょうどザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」が大ヒットした頃だもんなあ。
    「♪天国良いとこ一度はおいで、酒は旨いし姐ちゃんはキレイだ」
    いや、仮に酒が無くともいっそそれも悪くないと半ば本気で考えてるが、さてどうしたものか…。
    アフリカの爆弾 (1968年)Amazon書評・レビュー:アフリカの爆弾 (1968年)より
    B000JA3VF2
    No.2:
    (5pt)

    永遠のカリスマ作家の女性嫌悪に満ちた最狂作品集

    平岡正明氏の解説にいわく、筒井康隆ファン=熱狂的なファンだそうだ。私は熱狂的なファンなので、評価はもちろん最高だ。今読み返しても最狂レベルのドタバタSF短編集で、未だに彼を超える作家など存在しないと思う。又これも解説の引用だが、「すべて一流の思想家、作家が具有しなければならない共通項は女性嫌悪」だとか。筒井作品の一つの特徴を言い当てており納得した。本書で言えば「露出症文明」「メンズ・マガジン1977」に顕著だが、とりわけ後者のヌード撮影中に尻からサナダムシを出してしまう美人モデルと言う着想は凄い。どうやったらこんなアイディアが浮かぶのだろうか。凡人ではあり得ない発想力で、正に天才的狂気だと思った。
     こんなぶっ飛んだ作品集に熱中したあの時代が懐かしい。私にとって筒井康隆こそ永遠のカリスマ作家である。以上「アフリカの爆弾」感想終わり。
    アフリカの爆弾 (角川文庫 緑 305-2)Amazon書評・レビュー:アフリカの爆弾 (角川文庫 緑 305-2)より
    4041305020
    No.1:
    (3pt)

    なぜかスパイものが多い

    文庫本の初版は昭和46年。短編集。目次は「台所にいたスパイ」「脱出」「露出症文明」「メンズ・マガジン一九七七」「月へ飛ぶ思い」「活性アポロイド」「東京諜報地図」「ヒストレスヴィラからの脱出」「環状線」「窓の外の戦争」「寒い星から帰ってこないスパイ」「アフリカの爆弾」。「メンズ・マガジン一九七七」は典型的どたばた。ヌードモデルが「肛門からサナダムシを二メートルばかり出して、床へ引きずっていたのである。」という表現できたきたという思いがする。印象に残るのは表題作「アフリカの爆弾」。核弾頭付きミサイルを購入した部族を描くのだが、核兵器拡散の悲哀がしみだしていておかしい悲しい。解説は平岡正明。
    アフリカの爆弾 (角川文庫 緑 305-2)Amazon書評・レビュー:アフリカの爆弾 (角川文庫 緑 305-2)より
    4041305020



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