(短編集)
世界はゴ冗談
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一読して驚嘆。八十歳にしてこのクオリティの短篇群を書けるのはすさまじい。しかも扱っている題材が「震災」「ウクライナ」など。ああ、そうか、この方はもう50年以上も『現代作家』を続けてらっしゃるのだな。 小説についての小説「小説に関する夢十一夜」、メタフィクション「メタパラの七・五人」などなつかしいテーマも健在、さらに「ペニスに命中」や「奔馬菌」などおれが中学生のころから愛してやまない「饒舌な老人」も健在。 | ||||
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わけがわからなすぎて脳ミソがぐちゃぐちゃになります。10篇もあります。読み終わると脳ミソが疲弊します。なんだかよくわかんない短編小説を10篇も読ませて、おもしろいと思わせる。筒井康隆は超人です。よくこんなことを考えて正気でいられるなと思います。80歳の作品と思えない、若い頃の作品のパワーがあります。天才は死ぬまで天才なんですね。 | ||||
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処女作品集『東海道戦争』を読んだ直後、今度は最新作をと思い手にした本書の初出は2015年4月。当時の筒井康隆は御年80歳である。2021年に『ジャックポット』という本も出ているのだが、そちらはどうやら私小説っぽいので本書を選んだのだ。 初っ端からいきなり凄いのが「ペニスに命中」。いや、タイトルより、中身がまたああた。ボケ老人の第一人称で語られる、なんとも奇特な認知症小説なのだ。 徘徊、妄想、我執、失念、無自覚、破壊的攻撃的、そんな指向性による危ないジジイの文脈乱れ打ちを楽しんだ後は、なんとなく哀切さが漂う「不在」、悪趣味感がいい感じな「教授の戦利品」などが続く。 ぐにゃぐにゃな「アニメ的リアリズム」、ほげほげな「小説に関する夢十一夜」に続いては、こんなものをわざわざ書くか? という「三字熟語の奇」、表題作であり、うん、そういえばSFっぽいね、という「世界はゴ冗談」も、ズレたスラップスティック調の快作だ。 登場人物と作者が渾然一体となって話を進める「奔馬菌」、「メタバラの七・五人」は実に興味深いし、笑える。 そして、最後には1972年の秋に宇能鴻一郎と共に渡ったウラジミール公国と、その地を舞台とした自著のことを書いた「附・ウクライナ幻想」と、本書はこれら短編10編で綴られているのだった。 これらの作品群の共通項は、時間や場面、次元すらをも飛び越え、ほぼ無関係なそれらをオムニバス的に繋いでいく、と言ったところだろうか。 かつての様な、一つの事象を突き詰めていくとか、投げ捨てる様な終わり方や、畳み掛ける狂気さは少し鳴りを潜め、言ってみれば「軟着陸」と言った印象も受けるが、なかなかどうして、これはこれで破壊と創造を未だにし続けている作品造りの姿勢に、まだまだどんどん延々と、せめて100歳くらいまで創作活動をして欲しいと、願わずにはいられない。 | ||||
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この本のうち面白い短編は『メタパラの七・五人』や『ペニスに命中』などいくつもあるが、最後に置かれた『ウクライナ幻想』というエッセイのような文章は、2022年の今こそ注目。2014年にロシアがウクライナを侵攻しているさなかに書かれている。ふだんテレビなどで偽悪的にか「戦争好き」を公言している筒井氏だが、ここではかつて出会ったウクライナ人やロシア人への感謝とともに、プーチンの名を出してプーチンに呼びかけるかのように反戦への思いを綴っている。 | ||||
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短編9編と随筆1編。 小説はいろいろな構想、着想、試み、技法から生み出されて当然だが、面白いかどうかは受け手次第。 本書はまったく面白くなかった。 著者の傑作群とは比べようもない。 がっかりした。 | ||||
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