虚人たち
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筒井康隆の文庫112冊を発表順に読み始め現在53冊目の「虚人たち」になりましたが「脱走と追跡のサンバ」に続き読書断念しました。他のレビュー等を参考に読む方法をいろいろ試しましたがやはり無理でした。我慢して読むのも時間の無駄だと思い次作品に進みます。全作品を読んだ後また読んでみます。 | ||||
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期待通りのものでした。 | ||||
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"今のところまだ何でもない彼は何もしていない。何もしていないことをしているという言いまわしを除いて何もしていない"虚構の存在である事を自覚する主人公により、1ページ1分としてリアルタイムで時間が進んでゆく本書は表現手法が何層にもわたって実験されていて驚かされる。 個人的には、従来の起承転結的な物語に慣れている読者ほど、理解不可能ではないか?と心配にすらなったが【あくまで虚構である】と著者視点を意識して眺めると、突然割り込んでくるようなギャグ風のキャラ、そして物語としては後味の悪い結末も受け止められるのではないか。とも思った。 幻想的、実験的な小説を読みたい誰か、あるいは4時間30位の時間つぶしの一冊を探す誰かにオススメ。 | ||||
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筒井康隆は天才だから何を書いても娯楽小説のようになる。しかしこの作品だけは例外である。ギャグはほとんどない。スリルはあるがそれは作者が自身の文学的な意図から作品を脱線させはせぬかと読者を不安にさせるからで、探偵小説のようなスリルではない。娯楽性がないところは筒井本人も認めるようにこの作品の失敗である。目的のわからない小説が好きでないという人には読み通すのが辛いかもしれない。筒井には『着想の技術』という著作があり、この中で『虚人たち』を書くにあたっての意図を説明している。ぜひ併読あれ。 | ||||
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30年前、20代後半で挑んだときは最初の1ページで離脱し、 おかげでそれ以後筒井作品とはすっかり縁遠くなってしまっていた。 それが、ちょっとしたきっかけがあってこのたび再挑戦。 なにせ読点はないし描写は執拗だしでヒッジョーに難解。 冒頭の金網製品製造業の親父が出てくる場面で 早々に白旗を上げそうになったが、懸命にがまん?して読み進めるうち、 作者の意図というか、本作の設定がおぼろげながら掴めてきた。 ■主人公は突然本作の主役に抜擢され、何がなんだかわからない状況に放り込まれた。 ■しかもこの主人公は自分が小説という虚構内に存在することを自覚している。 ■物語の展開と現実の時間との同一化は作家の手を離れて主人公に委ねられている。 ■主人公は主人公たる自分がいかに物語を展開させていくかのみに腐心している。 ■虚構ならではの省略をよしとせず、主人公はとにかく考え、描写し、そのすべてを文章化する。 とはいえ1度目はついついストーリーを追うことに終始して読了。 そこで解説を熟読し、上記の設定を踏まえて再度読み始めると、1度目とは段違い平行棒の面白さ。 とても楽しく読み終えた今、主人公役を見事に演じきってくれた「彼」を、お疲れさまと労いたい。 一般の小説とはあまりに異なる分だけ、かなり濃厚な中毒性を含有する作品世界。 3度目の埋没が今から楽しみだ。 | ||||
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