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旅のラゴス
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旅のラゴスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全264件 61~80 4/14ページ
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kindleにて読了。20年以上前の小説をきっちり電子書籍化してくれる新潮さんありがとう。名作とされるSF・ファンタジー小説って紙書籍しかないケースが意外に多い気がします。 さて、とにかく冒頭の数節で鷲掴みされます。 諸星大二郎の「遠い国から」シリーズを思わせる奇妙な異世界感が最高でした。 集団テレポート、壁抜け、謎の鳥の巨大卵、家畜との同化…。 このまま短編的にさまざまな街の姿が書かれるのかな?と思って読み進めると、だんだんと空想的な要素はなりをしずめ、ラゴスの充実した人生が描かれていきます。 私は特に社会的風刺みたいなのはなくて良いので、ガリバー旅行記のように、ネバーエンディングストーリーのように、ただただ、さまざまな異世界物語を読みたい。そういう観点で言うと、後半は文明寄りの話になって少しだけ物足りなかった。もっと人が持つようになった異能の力について読みたかったなあ。あと1000ページくらい読みたいなあ。この閉塞的な現実から、空想的な旅をし続けたい。そういう気持ちを久々に持てる読書体験でした。楽しかったです。 | ||||
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ラゴスの旅が終わりに向かうにつれて(残りページが少なくなるにつれて)、もっと旅を見ていたいと思いました。スカシウマが好きでした。 | ||||
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ここに低評価を連ねる方に同じく 評判だけで買ってみたものの、 大した作品ではありませんでした。 全体的に単調でダラダラと話が続くだけで、 何を言いたいのかさっぱり分かりませんし、 さしずめ言いたいことも無いんでしょう。 また、主人公のラゴスが理性的すぎて 人間としての面白味がまるで無く、 それどころかご都合主義のように ラゴスに次々と幸運が舞い込む様は 読んでいてうんざりしました。 主人公の異世界一人勝ちモノは 最近のラノベでもよく見られますが、 出せば売れると言われたバブルの時代に 出た本作ですから、 こんな落書きでも売れたんでしょうね。 金の無駄でした。 | ||||
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シュールなドタバタ喜劇を得意とする筒井康隆らしからぬ連作集で、初読時は戸惑いを覚えた。ただ、崖から飛んだ時の文章表現が美しいと思った事だけは覚えている。 再読してみると、キッチリと構成されたSFであり、作者自身の分身のような主人公の人生行路のように読めて、とても味わい深かった。主人公が旅の目的である大量の文書にたどり着き、何年も掛けて貪るように読み耽るところなどは、正に筒井康隆自身の願望であるように読めた。今読むと人生の終末を暗示するようなラストも美しく感動的だった。 おそらく私自身が年齢を重ねた事で、読み方が違って来たのだと思う。芳醇で味わい深い大人の筒井SFと評価する。 | ||||
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この本を例えるなら、アドベンチャーです。 冒険の追体験ができます。 みなさんは、海外に一人で旅行などに行くことがあるでしょうか? 私は趣味で年に数回、旅に出ます。 その時のルールとして、 行き先を決めたらそれ以上は事前に調べないことです。 みなさんは、せっかく旅行に行くのだから 事前にしっかりと下調べをしていく人も多いかと思います。 しかし、私はそれをしないと決めています。 そうすることで、唯一無二の経験ができるからです。 言葉もわからないし、その土地の特徴やルールも、何も知らない土地で、 道の経験をする。 摩訶不思議な光景や、 目を疑う瞬間、奇妙奇天烈な人物にも遭遇できます。 これが予定調和なプランニングでは体験できないことです。 ハラハラドキドキしますが そこには「生きている」実感をリアルに強烈に感じることができます。 話はそれましたが、 この本はまさにそういう種類の本です。 つまり、主人が色々な世界を味わい尽くす本です。 その世界、その世界で 摩訶不思議な体験をするのですね。 私はこの本を読みながら、 そんなことを感じました。 話もわかりやすく 普段は本を読まない方でも すんなりと理解できると思います。 おすすめできます。 参考になれば幸いです。 | ||||
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現代とは違う文明の世界でラゴスという若者が、長い年月を故郷の北方から南、そしてまた故郷までの 旅をする物語。出発当初は若者だったラゴスが青年期を経て、壮年・そして老年期に入るまで長い期間 旅に費やす理由はなんなのか。読めばすぐにわかるが、旅の最初に出会ったある少女の面影をずっと追いかける ラゴスがちょっと切ない。 | ||||
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本好きのあらゆる所の書評で、絶賛されて、面白いの嵐なので読んでみました! 奥深さを強く感じる作品ですね。過去と未来の時空を経ての文化論、民族史的な 部分、そして、さすらいの旅人、、、、、 内容は溢れんばかりに多いのに、ページ数は少ないですね! 今の作家なら、シリーズ化して、何十冊にするであろう、、、、、。 確かに面白い、でも、どこか寂しい。そんな所が人気なのかなあ~。 | ||||
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紙の本で20年くらい前に読んだ。 太古に地球からの移民が行われた惑星で、昔のことはほとんど忘れられ、移民の事実も伝説と化している世界でのお話。住民は生まれ故郷とは異なる環境ゆえ、一種の超能力を持っている(集団テレポート)。 ストーリーは矛盾なくそれなりに読めるが、作者がこれを書いた動機が不明。ディテールに筒井康隆らしさが出ているとはいえ、はっきりした読みごたえがない。 主人公が旅の帰り道で奴隷にされ、かろうじて生きながらえて故郷に帰ってくるくだりがある。 筒井氏は、はっきりこの小説を指していたかどうか忘れたが、あるところで、ラテンアメリカ文学の巨匠が書いた 主人公が半生を奴隷の身分に落とされ、重労働を課せられながらも不思議に幸福感を覚え、読者もそれを納得してしまう小説を読み、 自分もそういう人間の心理を描こうとしたがうまくいかなかったと書いているのを読んだことがある。 それがこの小説ではないだろうか。確かにうまく行ってないと思う。 僕は筒井氏の作品は短編しか読まないのだが、「薬菜飯店」のような作品と比べると、高校生の書いた習作みたいなレベルに感じてしまう。 サマーベッドに横たわって気楽に読むにはいいかもしれない。 天才筒井氏の作品なのでかえって辛口に☆2つ。 | ||||
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不思議な本。正直なところ、ものすごく面白いわけではない。が、最後までよめば何かわかるだろうと、好奇心で最後まで読了。SFのやうな、文明批評のような、一人の男の旅のものがたりだった。 難解な小説かと思いきや、とてもすらすら読みやすいのは、さすがの筒井先生。でも他の小説とはちがって、衝撃や驚きは少なかった。わりとたんたんとしている。 心に不思議な余韻が残った。ラゴスとともに長い旅を楽しんだ。この本は、一体なんだったんだろう? | ||||
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50オーバーのおっさんが読む本ではなかった。 作者の筒井氏はとても面白い人物ではあるがこちらの作品に引き寄せられますますファンに。というようなことは特に無く。 それなりに楽しめたが夢中になるような作品でもなかった。 | ||||
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文豪・筒井康隆52歳の時の作品!というだけでも相当興味深いが、今から30年以上前にリリースされていたのだ。七瀬三部作が好きで、文豪の作品はよく読んでいたが、これは迂闊だった。抜かしてしまっていた。ここ数年で、いきなりというか、評判になって、遅ればせながら、読んでみたけど、確かにノマド世代が多くなってきた平成最後の時代にあっては、これまた面白いのかもしれない。 ”転移”‘浮遊””壁抜け”ということが普通に行われていた時代の話だけど、科学技術が今ほど、つまり21世紀ほどには発達していなかった産業革命前の時代に逆行した、今となってはありうべき時代設定がSFぽくって、なかなかのモノである。 旅好き、とりわけ転移好き世代には、海外に行く際の”旅のお供”にして持って行っていいかもしれないが、相当の覚悟、自己責任&自己完結の精神が要求されるっていうことなんだな。 | ||||
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不思議な世界が舞台。壮大でありながら淡々と描かれるラゴスという男の物語。 読み終わるまで個人差はあれど2時間ほど。そこであなたは人生をかけた長い長い旅をしてきたような感覚に襲われるでしょう。 その喜びとも寂しさともつかない読後感は他では味わえないものです。 あなたも旅に出ませんか? | ||||
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筒井先生は尊敬してます。 作品も何作品か読みましたし、関西ローカルの番組で、凄い人なのに偉ぶらずに、専門家の人に子供みたいな好奇心で色々聞いたり、ブラマヨやチャートと嬉しそうに絡んでるのを見ると本当に凄い人だなって思います。 ただ、この作品は自分には合わなかった… 筒井先生の作品の中でも凄い高評価だっただけに凄い期待して読んだけど…ハードルが上がりすぎたわけでもなく、ただただ読んでてワクワクしなかったなぁ。 | ||||
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この小説をアマゾンで見て買いましたが、かなり当たりでした | ||||
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全作品を読みましたが、長編ではこれが最高作ではないでしょうか。「虚構船団」は力が入りすぎていますし、「驚愕の曠野」は中編でしょう。短編では、もちろん「五郎八航空」。ただ、初心者がこの作品を最初に読むと、かなり勘違いしそうですが、まあ、夢を見るのも良いでしょう。「時をかける少女」を最初に読むよりはましです。 蛇足ですが、断筆宣言はしないほうがよかったと思います。あの中断期間で、どれだけの傑作が失われたことか。無念。 | ||||
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大好きな小説です。何度も読み返してしまう魅力に溢れています。 このような一生をかけた長い旅の一部始終を、よくこれだけの短い文章に昇華できるものだと改めて感動します。 一文に生き生きとした情景描写と深い情感がこめられ、次々と展開するので、まるでラゴスと一緒に長い旅をする気分でした。この異世界ムードも大好き。特に旅の目的でもあった、宇宙船からやってきた先祖が残した蔵書を、愉悦を感じながら次々と読破してゆくところが大好き。すごい小説です。 | ||||
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ラゴスがとにかくモテる!なんの説明もなくなので、そういうことなんだろう。 ただ全体も短いし連作だから、あっさりしてる部分も。筒井さんが上手いので、そんなには気になりませんが。 でも、読み終わって思うのは、説明が足りない!だから、面白いのに読後に残るものがあまりない…。わざと距離感出して書いてるんだろうけど、短いから勿体ないです。 | ||||
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ただの子供向けの冒険小説以上のものには感じなかったです。 半分くらい読んで放置してます… | ||||
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男はさすらう。 いい人がにじみ出ている顔で旅先では常に幸運を呼び込むが、それだけでは人生 は物足りない。時には理不尽とも言える状況で奴隷の身に落ちるが持ち前の知識 でそこで地位を獲得し、地獄よりの脱出を図る(この辺の脱出劇は「ショーシャンクの空に」ばりだ) 旅の目的の地では王国の主となり、だが統治などという形而下の些事に煩わされ る事なく、読書をしながら美女二人を妻とし、珈琲をこの世に復活させ、王国を 磐石としながらもそれを潔く捨て、また旅をさすらう。 危機一髪、それこそが男の人生の醍醐味だ。愛馬と天かけめぐり 美少女の淡い初恋の思いを抱きながら、男は旅に生き、旅に死す。 | ||||
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なんて言ったら怒られますかね。男の夢がたっぷり詰まってます。とっても都合が良い夢です。 凡百のラノベ読むならこれ一冊でいいんじゃないですかね。ちなみに女性は読まなくてもいいと思います。 最後がいいですね。名画なんかでみたような最後ですけどそれでもやっぱりいいです。 読んでいて自分の中にぱーっと広がった時間と空間が、広がりながらさーっと消えていくような読後感といいましょうか。 読めばいい夢見れますよ。男の下らない妄想が昇華できます。これぞ娯楽小説です。 | ||||
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