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旅のラゴス
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旅のラゴスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全264件 121~140 7/14ページ
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人の気持ちを察する能力に長けていながら、いつでも自分を貫き通す主人公の性格に共感できなかった。旅先で出会った女性を次々に置き去りにする様は読んでいて不快だったし、女をバカにしているようにも思えた。一部の読者の過大評価が一人歩きしているように感じる。 | ||||
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読む手が止まりません。凄い起承転結があるわけでもないのに(いや、あるのでしょうが)次から次へとページを捲りたくなります。 | ||||
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筒井さんの作品を初めて読んだのは当時小説新潮だったかオール読物だったかに掲載された「アフリカの爆弾」だった。マンガ好きの成績もパッとしない中学生だった俺はそれ以来小説を読む、という行為にのめり込んでゆく。こんなにくだけた物も小説なのだと。近所に個人経営の書店があり本に理解のあった母は無条件でツケで買わせてくれた。筒井ファンになった俺は彼が一時期絶筆宣言をするまですべての刊行を読んだ。「日本以外全部沈没」が先で小松さんの本家は後で知った。「旅のラゴス」は筒井さんの作品の中ではシリアスなファンタジー(変な表現かな)で大好きな物語なんだけど、筒井ファンだったからこそ、この作品の評価がうまくできなかった。ただ大好きだとしか言えなかったのだ。なぜなら筒井康隆の小説には強いメッセージ性はないとおもうからだ。娯楽作品でそんな重いものはいらないし、読後なにか感じるものがあればあったで、それでいいと思う。筒井さん自身もそんなスタンスのはずだし。結婚して子供が生まれその子が中学生の時に読書感想文の宿題で「旅のラゴス」を勧めたが彼は選ばなかった。そしてそれからさらに10年、この物語がたくさんの人に読まれているそうな。やっぱりね。やっぱり多くの人が高評価するんだよね。頭の中で映像化されたラゴスが人生を生きている。息子よあの時お前は損をしたんだぞ。筒井さん、たくさんの作品をありがとう、そしてこれからも書いて下さい。 | ||||
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徳間文庫からこの新潮文庫版に移行してからズイブンな時間経ての新聞、雑誌といったメディアへの露出、書店での扱いといい・・・。確かに僕自身、何度も何度も読み返し、その度にラスト近くで号泣してしまう程、ホレこんだ1冊ではあるのですが・・・。隠れたベストセラーのたどる道、安易な企画、単にスケジュールと予算のカネアイだけで選出された制作陣にによる映像化。よっぽどフンドシしめてかからないと「男たちのかいた絵」やら「パプリカ」とかの二の舞になってしまいそうでイヤだ! ちなみ過去の過去の筒井作品の映画化で成功してるといえるのは、中村幻児監督の「ウィークエンド・シャッフル」1本きりだと僕は思ってます。 | ||||
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旅人ラゴスが人生をかけて旅を行う様子を著述した小説である。 この小説から著者である筒井氏の人生観を垣間見た。 ラゴスは旅の中で、時に鉱山で奴隷として働き、時に読書に耽り学問の習得に努め、時に教鞭をとり学問の繁栄に努めるなど旅の各場面において様々な役割を担う。旅の途中、様々な人々との交流の中でなんども旅の中断を示唆されるが、どんな場面においても自分の目的意識(=旅を続ける)をはっきりとさせ、一時的な感情に流されず、滞在した地を離れて街から街へと渡ってゆく。それは、ある種の冷酷さも感じられる。物語の終盤、故郷に戻り旅の終わりを悟るが、ラゴスにとって故郷凱旋はやはり旅の通過点に過ぎなかった。ついに、小説のラストシーンにおいても旅の終わりを迎えることはなく、人生の終焉まで旅を続けていくというところで物語の幕が閉じられる。 この小説からは、人生の途中にゴールなどなく、人生自体が旅であって、ゴールとは死を迎えることであるといった著者の考えかたが垣間見えた。 読後さわやかな感じはなかったが、これから続いてゆく長い人生を想起させる小説だった。 | ||||
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執筆者としてマルチな才能を発揮する筒井康隆氏によって86年に出版されたSF小説です。 主人公は世界を旅するラゴスという青年です。 (ネタバレを含みますので未読の方は注意して下さい) 冒頭はモンゴルを思わせる牧畜民族を道連れに放浪しているシーンから始まります。 世界観についての事前説明などはなく、物語が進むにつれて少しずつ明かされていきます。 この世界は他惑星から宇宙船で移住してきた者たちが切り開いたもので、旧世界のテクノロジーは失われましたが、代わりに超能力を身につけて、プリミティブな文化から少しずつ再出発した、と設定されていました。 中世のように所々で盗賊が跋扈しながらも、国にまとまりができて、電気や機械は発明される前夜のような時代です。 主人公のロゴスは北方の都市国家出身のインテリの青年で、旧世界の知識が保管されている図書館へ向けて知を探す旅を続けています。 その合間に出会った様々な人々との交流、珍しい文化や生き物の見聞などが一話ごとのエピソードとしてまとめられ、合間には科学文明がもたらす影響が思考実験のような形で示され、最終の12話では70歳間近となったロゴスが最期の旅に臨むシーンまでが描かれていました。 旅の目的は物語の中で少しずつ変化して行きますが、本質的には「旅そのものが目的である」ことが暗示されます。 ラストシーンは旅の最後まで描かれていないので、独特の余韻を残しました。 あまり情感を交えることなくサラッとすすむ物語ですが、所々の象徴的なエピソードが心に残り、読後感も良いものでした。 | ||||
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本当につまらないですね。本にすがるしか暇つぶしの術がないという状況に身を置かれない限り、本を読まない性質なんですよ僕は。その超暇とも言える時間、その持て余した時間でさえこの本に費やしてしまうことは無駄に感じてしまう。 こんなつまらない小説が「面白い 小説」で検索すると散見されたり、アマ◯ンで高評価を受けていたり、書店で「今男性に人気の小説!No.2」とか押し売りされてるすることが、なんとも腹立たしい。面白い面白くないは人によりけりですが、この小説は普遍的、本質的、絶対的につまらないと主張したい。この高いレビューはなんだ?ファンの擁護か?信仰か?権威への盲目か?関係者の情報操作か?率直なレビューを頼むよ。自然淘汰が機能しないと俺みたいなミーハーが被害を受けるんだよ。 過剰に吊り上げられた評価を微力ながら是正させて頂きます。 | ||||
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冒頭のシーン。モンゴルの草原とパオでの生活が頭に浮かぶ。けれど、海を渡ったり、昔の炭鉱をイメージさせる様な採掘現場が現れたり、森に覆われた王国が出て来たり。砂漠が出てくるのかと思ったら、チェロキーインディアンでも飛び出してくるのではないかと思える様な高い岩や壁に囲まれた荒野が現れる。そして、最後は「氷の世界」だ。 時代も、遊牧民族の生活が出て来たかと思えば、宇宙船が出てくる。奴隷にされたり、奴隷制が終わっていたり、国のかたちは、王政であったり、共和政であったりする。 それだけでなく、コーヒーが貴重品として扱われているかと思うと、ビタハコベ、スカシウマ、タルカン樹の大木、ムラサキコウなど、実際にいそうで実在しない架空の動植物がたくさん出てくる。 人物名も、どこの国のものとも知らず不思議だ。 「転移」などという、空間移動の場面が出てきたり、壁を抜ける男が出て来たり、宇宙人か人類の祖先であったり、馬と空を飛んだり、ひとの気持ちがわかってしまう人間がいたりする。 この様な、時間も空間も現実も架空も超越した不思議な話だが、醸し出す雰囲気や独特のイメージは統一されていて、全く矛盾や疑問を感じさせられることなく、その世界に身が浸されるのを許してしまう。 このあたりの設定が絶妙だ。 今まで、あまり好きでなかった筒井康隆の小説だが、その思いが全て覆される様な出色の出来である。 ◇ 平成6年 (1994年)に発行され、ロングセラーとなったが、今口コミで再び脚光を浴び、大増刷になっているという。「新潮文庫メールアーカイブス」には以下の様に書かれている。(以下転載) 「毎年3,000~4,000冊ぐらい売れていた本書の売れ行きが加速し始めたのは昨年の初めごろ。《略》なんと、この1年あまりで10万部を超える大増刷となったのです。なぜこんなに売れているのでしょう? 実は、私たちにも分かりません。」「テレビで有名人が紹介したわけでも、新聞に大きな書評が掲載されたわけでもありません。特別なきっかけに思い当たるものはないのです。ただ、インターネットで検索してみると、いつしか『面白かった小説』といったテーマの『まとめサイト』でよく見かけるようになりました。たくさん平積みしてくれる書店さんも増えました。」 ということで、「旅のラゴス」は、口コミでここまで広まったことになる。私もそれに乗らされた口だ。ネット時代には、この様なことが起こり得るのだ。しかし、私たち読者にしてみれば、出版社などが意図的に仕組んだものに乗せられるよりも、皆が高い評価を下しているものを読んだ方が、楽しい小説に当たる可能性が高く有り難い。 ◇ さて、この作品の主題をどう解釈すればいいだろうか。 そんなことを考えると、「そんなこと作者でもわかりません」と言う言葉が、筒井康隆氏から返ってくる気がする。 とにかく、主人公のラゴスは安定した生活を手に入れると旅に出てしまう。金銭欲も名誉欲もない。人から愛される。沢山の女性と関わりながらも、心の中にいつも一人の女性への憧れがずっと住み着いている。 現実に縛られ、安定を望み、冒険もせず、安穏と毎日を過ごしている自分に「活を入れられた」。そんな話である。 活を入れられた大人たちが大騒ぎをしてこんなに話題の本になったところを見ると、世の中の大半の人間は、上に書いた様なラゴスと真逆の人生を送っているに違いない。私もその典型的な一人だ。 | ||||
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前々から読みたいと思っていた筒井さんのこの旅のラゴス。 SF要素もありながら旅、出会いの要素も織り交ぜつつもう面白すぎてお腹いっぱいです。 何十年も家を離れて各地を旅して色んな危険な目に遭いつつも、出会いに恵まれ女に愛され、 ラゴスの人の良さがひしひしと伝わってきた。 大満足の1冊 | ||||
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空気感がハンパない。特に衝撃的な始まりや展開がこれといってあるわけではないのだが、読んで5分もすれば、グイグイと独自のワールドに引き込まれていく。静かな物語の中に、人を魅了する文章や言葉の数々を散りばめていくセンス。ひとつひとつの言葉選びが絶妙であり、本当に素晴らしいからこそ、こういった印象を受けるのだろう。読み継がれていく名作とは、こういった言葉を紡いでいるのだと思う。 | ||||
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ここの口コミ(レビュー)がかなり好評なので、衝動買いしました。 正直、個人的にはイマイチ。 読んでてワクワク感もないし、自分が旅をしている感じもない。 どこからストーリーの始まりで、どう展開しているのか、イマイチわかりづらい。 | ||||
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ベストセラー1位に挙がっていたので、ワクワクしながら読み始めましたが、登場人物多過ぎ(名前カタカナばかり)行く先々で女にモテ過ぎ、読者に何を伝えたかったのか読み終わっても何にも心に響かなかった。 | ||||
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中学生の時に、一番好きだった作家さんが 筒井康隆さんでした。 そして、当時新刊で出た、この旅のラゴスを 読んで、とても心に残った作品だと思いました。 いつもの"俺"が主人公ですが、 解説でも触れられているように、 ここでの俺=ラゴスは、人格破綻者や お調子者のおっちょこちょいではありません。 思慮深く、機知に富んだ性格の俺は、 さまざまな出来事に対して、出来うる限り、 旅を続ける努力を試みますが、 その半面、運命に身を委ねる潔さも 併せ持っています。 ラゴスを待ち受けるイベントも 客観的に見ると、すごくドラマティックな筈ですが、 あえて、淡々とした文章で綴っており、 各話を読み終わった後の、ちょっとした物足りなさは 作者の狙っていた事なんでしょうか? そして、その淡泊な主人公と筋立てが この小節を素晴らしいものにしていると 思います。 最後まで読んだ後の清々しさは 中々味わえない感情です。 今回、ある人に是非薦めたいと思い、 20年振りに読み返してみたところ、 当時、面白いと思ったくだりと、 今、面白いと思った箇所が、異なっていました。 まあ、当然ですけど、読み方や考え方が、 その間で変わっていったからですよね。 でも、20年振りに読んでも、やっぱり とってもとっても楽しかったです。 一気に読み終えました。 つまらなかったらイヤだな。と危惧していたのが バカみたいです。 そして、何よりも、読み終えた後に 抱いた気持ちが、昔と同じ、 少しの物足りなさと、たくさんの暖かさだったのが すごく嬉しかったです。 好き嫌いが分かれる一冊でしょうが、 この本は若い人達に是非とも読んで貰いたいと 思います。 | ||||
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アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)1997/2 パウロ コエーリョ、という物語をご存知でしょうか? 同じ匂いのする書籍として本書はアルケミストにはるかに及びません。もし私がアルケミストを読んでいなかったら星3つぐらいは差し上げたと思います。 本書の星の多さに、これから読もうとしている貴方、読む本を間違えていますよ。 | ||||
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世界観について行くのが大変なんだけど、壮大な宇宙のスケールに対してちっぽけな人間の生涯の中に、凝縮したロマンを感じました。 主人公は何を求め何に感動して生きたのか答えは見つからなかった。 | ||||
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主人公ラゴスが旅の道中様々な街に立ち寄り不思議な体験をする、というのが作中を通じて展開される大まかな流れです。 カルヴィーノの「見えない都市」を連想される方も多いのでは。筒井康隆が「見えない都市」を参考にしたかはわかりませんが、ともかく雰囲気はかなり似ています。 小説には、その作品を面白く読むための読み方というものがあります。前述の「見えない都市」であれば、読者はフビライと一体化してマルコの語る幻想都市に思いを馳せる、などの読み方ができるでしょう。もちろん、読み方は一様ではありません。 しかし「旅のラゴス」においては、その読み方がみつからない。というより、ないと言っていいでしょう。それはなぜか。 まず、文体にハードボイルドといわれる語り口が採用されている点にあります。作中の出来事に対して、主人公はほとんど感傷を見せない。ただ事実だけが羅列される。エンターテイメント小説で多く使われる文体ではありますが、この「旅のラゴス」は連作短編なので、ハードボイルドの文体は簡素すぎてただのあらすじになってしまう。これではある程度小説を読んでいる読者からしたら余りにも薄味な仕上がりになってしまいます。 それよりも問題なのは、作者がなにを書きたいのかさっぱりわからない点です。主人公や登場人物の心情ではないのは確実です。前述の通り文章に力を入れているわけでもないし、なにか文学的なアプローチをしているわけでもない。SFやミステリーのような本格エンタメでもない。かといって物語として良くできてもいない。「見えない都市」のような幻想小説を目指していたのだとしたら、描写がしょっぱすぎる。 つまり、読者が軸足を置くべきポイントが皆無なので、どういうスタンスで読んでも特別面白くはならないのが「旅のラゴス」です。 散々こき下ろしてしまいましたが、この小説が取り立てて悪いというわけではありません。気楽な読み物として楽しむくらいはできるでしょう。けれど取り立てて良いわけではないのも事実。いささか過大評価がされすぎていると思い、辛口なレビューを致しました。 (蛇足ですが、この小説は作者の選民意識が強く臭います。育ちや容姿などのステレオタイプな基準で登場人物の扱いを差別するやり方は読んでいて気持ちの良いものではありませんし、選民意識を臭わせているわりには文体が野卑に過ぎます。これも「旅のラゴス」を低く評価する理由の一つです。ご参考まで。) | ||||
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一人の人間の波瀾万丈な人生を味わった気分になります。 筆者の人生観、愛、科学の進歩への考え方などが味わえる作品です。 | ||||
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最近流行ってるという情報も知らず、本屋でポップだけ見て買いました 筒井先生の本は短編ばかり読んでいましたが、異色の作品と呼ばれるのには納得ですね 短編の方はあまり得意という感じでも無かったのですが、本作にはドップリと惹かれました 急に放り込まれる不思議な世界観や、激しさの少ない独特なテンポもそうなのですが・・・・・・ この主人公であるラゴスというのも特殊な人物であって、彼に同調できるか、でかなり評価が分かれるでしょう 「ラゴスは傲慢である」と言う方もいますが、まさにその通りだと思います ラゴスは疑いようもなく善人ですが、同時に知識欲の塊です。自身に多くの知識を入力して、それを社会のために出力することを人生の目標として旅を続けました その時の彼には金も権力も、そして愛も、旅には不必要なものであり、多少後ろ髪を引かれることはあっても、それらを理由に旅を、探求を、とめることはありません。 そして自身の旅を終え、全てを出力しきって、人生の目標を果たしたとき彼は・・・・・・ それほどまでに、これと定めた人生の目標に向かって旅を続けることができるでしょうか? そしてその旅を終えることができるでしょうか? 人生という旅の中で様々な人と出会い、人に求め、人に求められ、何かをあきらめ、また新しく何かを望み・・・・・・ 気が付けば、昔志した目的地とは全然違う場所に今生きている、ということも多いでしょう。勿論それは善悪などとは無関係です、仕方のないことかもしれません しかしラゴスは違います。善という性質を持ちながらも、その、仕方ないこと、を無視して目標へと邁進する傲慢さを、力強さを持っています だからこそ私は、このラゴスの探究者としての超人性を、その人生の目標のために傲慢になる姿を、精神のマッチョさに、素直に憧れを感じます その羨望によって、ラゴスというキャラクターを愛し、同調し、理想とし、旅のラゴスを楽しめたのだと思います | ||||
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最近、再評価されているのを知り、嬉しく思います。 短い作品ですが、読み終わった後になんとも言えない感動があります。 数年おきに何回か読んでいます。 飽きない名作です。 | ||||
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おもしろくない。 この小説が22年前に発表された当時はあまり評価をうけなかったのに、 現在、重版され評価を受けているのは理由がある。 ネットを覗くと、高度に文明化された現代社会へのアンチテーゼであるとか、 ラゴスの旅は人生そのもので読んだ後には小説から何かを得ているとか、そんなことがよく解説されている。 ネットの情報というのは恐ろしい。誰かが記した不確かな情報でも拡散すればそれが確からしいものになる。 ここの評価でもそういった内容が散見されるが、この小説に対して高い評価をしなければ自身の感性を否定されうるような 強迫観念が見え隠れする。おそらくSF作家の筒井氏は巷のそういった解釈は全く意図していない。 身勝手で自由な解釈が一人歩きしているだけのように思う。 この小説から現代社会の矛盾を考えさせられたり、人生の何かを学んだりすることもない。 | ||||
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