■スポンサードリンク
悪人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
悪人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全407件 41~60 3/21ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯に「悪人から読むか怒りから読むか」と あったが、両方読むとがっかりする。 私は『怒り』を読んで楽しみ、興味を覚えたのだが、 『悪人』は『怒り』の悪い轍を強力に踏んでしまった (順番からいうと逆だが)。 単調な形容詞や描写で起伏のない文体、ありきたりな登場人物たち。 『怒り』では登場人物の心理描写が緻密に描かれていたが、 本作は全く稚拙な文体であった。 それに『悪人』という、アフォリズム的な題名にとらわれて はいけない。がっかりすること請け合いだ。 本作が上下巻なのも分からない。巧みなストーリーテラーなら 1冊で収まるであろう。またはもっと内容に深みを出すか。 とにかく、『怒り』を読んで本作に興味を持ったのなら、 読まないほうがいいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品自体は良いと思いました。 一度読み始めたらサクサクと読んでしまい、あっと言う間に時間が過ぎて行きました。 ただ、風景や登場人物の行動等、描写が長いと感じました。 少しだらだらとした印象を受けるかもしれません。 想像が好きな方はなお楽しく読めると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
佳乃の父親の言葉に全てが詰まっている気がした、大切だと思える人がいないのか?という言葉に 描かれてる人間模様が現代の希薄な人間関係をリアルに表現されていた | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何もない九州の地方都市で一人暮らしをしていた学生時代を思い出しながら読みました。 若さを持て余している。でも、何もない。日々の単調な暮らししか無い。そんな毎日に、非現実をもたらしてくれるんじゃないか。そんな期待をほのかに抱いてアクセスする出会い系サイト。その非現実の関係の中で、現実を思い知らされる事で感じた劣等感。ただ、人の温もりを求めただけなのに。 映画も見ましたが、描写がとてもリアルで、原作に劣らずとてもよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物それぞれの立場での感情の揺らぎを一つ一つ丁寧に掬い取っている。 最初はすぐに視点が変わることに戸惑ってしまったけれど、一人の言動に読み手が固執してしまわないような描き方で、例えば、自己中な人物が殺されて、まあ、当然かも・・などと思っていても、娘を失くした父親の、身を裂くような悲しみに接して反省したり^^; 祐一の、自分を捨てた母親が目の前で悔いて号泣した直後からとりはじめた非道な行いの裏にある想い。一緒に逃亡している光代に最後にとった行動の真意。 法で裁かれるのが悪人ならば、裁かれなければ悪人ではないのか。 本当の悪人、とは。。 フィクションではあるけれど、いや!そうじゃないんです!私は知っています!と裁判所に詰め寄って情状酌量を訴えたい気持ち(笑) 結末はかなり空しいけれど、房江とバスの運転手の言動には前へ前へと進む力を貰ったように思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
偶然予期せぬ人物に町で会ってしまう、そしてうまく離れられず楽しくない時間を過ごす・・・ 悪意あっての殺人ではなく、恐怖に似た感情から逃げるための殺人 追い詰められて、パニックになってとんでもないことをしてしまう 祐一と光代、お互いを必要とし、思い思われる人に会えたとたんに離れる事態に 生まれてからずっと何年も、変わりのないつまらない日常の繰り返しだったのに かけがえのないものを手に入れたとたんに手放さざるを得ない状況に・・・ 普通に今まで暮らしてきたのに、突然悪意のある押し売りにあい毎日が恐ろしい日々に 普通のよくある家族として暮らしてきたのに、娘を失ってしまい、なぜ?と問う日々 ちょっとした好奇心や楽しみ、意地や人を愛すること そんなことは誰にでもあることなのに、ちょっとしたボタンの掛け違いで 悪人にあったり、悪人になったりと読んでいて辛く、怖い本でした 上、とはうって変わった話の展開に最後まで一気読みでした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人を殺めることは絶対に許されることではない しかし朴訥な青年祐一が「悪人」かと言うとそれは違うと思う 不器用だけど、自分の置かれた環境で精一杯生きているのだから 裕福な家庭に生まれた人、恵まれない家庭に生まれた人 田舎に生まれた人、都会に生まれた人 友達に見栄をはる気持ち、見栄を張られもしない友達 色々な人の立場からのリアルな人の動きで上巻一気読みでした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
始めて吉田修一さんの本を読みました。 引き込まれました。 私が光代でもゆういちを愛してしまったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、端的に言ってしまうと、一時の激情にかられ殺人を犯してしまった男の物語である。 吉田修一さんの作品には、何を考えているかわからないヤツがよく登場するのだが、本作品の主人公も同様だ。主人公の周辺は詳細に描かれているものの、主人公そのものは、外側から語られていくのみで、つかみどころがない。主人公の心情をことさらに明示せず、物語に厚みを出していくという著者の凄腕が堪能できる。 男女間の、恋愛ヒエラルキーともいうべき格差において、”悪人”というババを引いてしまった孤独な主人公。最後の最後に、主人公の激情の発露が見られるわけだが、ここは、ジェームズ・キャグニー主演「汚れた顔の天使」をふと思い出してしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画も悪く無かったけど、私は原作の方が面白いと思いました。 でも読後感はあんまり良くないです。 私がこの本の映画化のキャスティングするなら、祐一の役は小栗旬だったな〜と思いましたが、妻夫木聡も熱演してました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まるでつまらん。 アホだと思います。 とんでもない駄作。 ドクソ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
善悪、強さ弱さ、悩み、過去現在とかすべての人が持ってる要素だけど何が人生のどんな場面で表面に顔を出すかなんてわからないし、それらはコントロールできないことも多い。それがどんな影響を生み出すかも分からない。できることと言えば自分も他人もほんの少し思いやることと、知恵をつけること、くらいか。 そんなことを思ってみたり。 ラストのシーンが印象的。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく素晴らしい。 人間の繊細な心の襞を淡々と描く筆致には驚嘆だ。 過不足なく嫌みのない文章で、不思議と読みやすい。 人間がとにかくよく描かれている。 増尾のような人生を歩く人間もいる。 祐一のような人生を歩く人間もいる。 残酷だがこれが真実。 以前、死刑囚を特集したインタビュー番組をみたが、インタビュアーがさりげなく、 死刑囚たちはみんな私達の隣にいるような、ごく普通の人達のような印象を受けたと語っていた。 それを思い出して、この作品のラストに生きたリアリティを感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく素晴らしい。 人間の繊細な心の襞を淡々と描く筆致には驚嘆だ。 過不足なく嫌みのない文章で、不思議と読みやすい。 人間がとにかくよく描かれている。 増尾のような人生を歩く人間もいる。 祐一のような人生を歩く人間もいる。 残酷だがこれが真実。 以前、死刑囚を特集したインタビュー番組をみたが、インタビュアーがさりげなく、 死刑囚たちはみんな私達の隣にいるような、ごく普通の人達のような印象を受けたと語っていた。 それを思い出して、この作品のラストに生きたリアリティを感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰が悪人なのか? 法的に、倫理的に、感情的に、悪人はいくつもの顔を持つようです。 孤独な人間の弱さを見た気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんと言っても、地方都市・田舎に漂うほのかに狂った空気感、これに尽きる。時間の流れがゆったりしているような広大な風景とは裏腹に、人を取り巻く「何か」のスピードは都会とは比べものにならないほど速くて残酷。そこについて行けなかった者や置いていかれた者達は、地獄を見る。孤独で孤独な。なんとか紛らわせ抜け出そうにもツールは不足し、そもそも人が居ない。しかもそれは閑散とした風景を手懐けて、どこまでも追って来る。見えないモノにいつも追われているような焦燥感。田舎って本当にそうなんだ。何かを振り切るように車を飛ばす祐一の姿と重なる。 その決して見ることは出来ない「空気」が壮絶なリアリティを持って描かれる。これには真実を越えた真実を感じた。文字によるフィクションが現実を越えてしまう瞬間。真に迫る。あらゆる登場人物に共感してしまう心の描写も本当に素晴らしい。それだけでこの作品を読む価値があると断言出来る。 田舎で焦りや違和感、孤独を感じたことがある人にこそぜひ読んで欲しい。タイトルや帯から連想させる手垢がついた題材の物とは一味違うと思う。 ラスト、光代があの停滞した空気にまた少しずつ飲まれて行く様は、苦しくなるほど無残でやるせない。でもきっと、あれは独白ではない。対外的に一芝居打って、その時が来たら、きっと祐一を迎えに行くはずなんだ、などと勝手に救いを求めている自分が居た。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
泣ける本が読みたいなぁ。。とネットで検索した際に引っかかって、今更ながら購入。 吉田さんの作品は初めてです。比較的読みやすい感じですね。 で、展開も面白く最後まで短時間で読破。 ただ、、、読む前の期待が高すぎたせいか、物語り終盤での、「えーっ!」とか「そういうことか!」とかいう展開は特になく。 けっしてつまらない作品ではなかったのですが、まぁこんなもんかな。って感じでした。 そこそこってことで星3つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻一気読み!あっという間でした。読み終えて呆然としています。久しぶりのヒットです。吉田修一氏のほかの本も読んでみたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「怒り」が面白かったので、これも読んでみたら、怒りより面白い! やはり読み止まりませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画を見てから、もっと詳しく知りたくなって小説も読みました。映画で見た祐一の役が、妻夫木聡だったからか小説の中でも、殺人犯の祐一がカッコよくて好きです。殺人犯のはずなのに、憎むことはできず、同情し、頑張って警察から逃れて欲しいと思っていました。結局、幸せになることもできず、不器用な祐一が可哀想です。筆者が語りかける、「悪人とは誰なのか?」という問に、みんな悪人だったんだなあと思いました。一度読み始めると、祐一のこの先がどうなるのか、ますます知りたくなって1日ちょっとで読み終えてしまいました。映画を見てから、小説を読んで良かったです。殺人さえ犯していなければ、私も祐一の側に居てあげたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!