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悪人
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悪人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全407件 21~40 2/21ページ
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罪を犯した人がつまり悪人なのかどうか。 最後のとどめは下していないけれど峠まで連れて行った男、自分のしでかしたことを面白おかしく周りに話して悪びれもしない人間は悪人じゃないのか。そんな人間を見て何も出来ない人間は卑怯な悪者なのか。 やられてばかりのおばあちゃんがこのままじゃ嫌だと立ち上がる姿に希望を見ました。 | ||||
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物語に引き込まれて、誰が悪人なんだろと考えました。 | ||||
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上巻はなかなか中枢に入り込めず、前置きのようなストーリー展開だった。下巻になると、やっとストーリーの根幹に入って行く感じになり、桁違いに面白くなってくる。特に、2人での逃亡生活がいい。共感できる部分が多く、素直に感情移入ができる。繊細な心の内面を上手い具合に表現できている点は素晴らしい限りだ。吉田修一の代表作で、こんなにも評価が高いのも頷ける。 逃亡生活を通じて、二人は人を愛することの素晴らしさをわかり始めていくのだが、でも、孤独で寂しいが上での心情。実際に、本当に相手自身のことが好きなのかどうか?そんな微妙な心情も読み伝わってくる。 真夜中の峠に若い女性を置き去りにした大学生、老婆を脅して詐欺を働くヤクザまがいの男たち。そして、若い女性を殺した主人公と、その主人公と一緒に逃亡する女。色々な悪人が登場してくる。その対比も著者の意図が伝わってくる。 映画も見て、原作を読む価値は十二分にある。 | ||||
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映画化もされて話題になった大作である。映画の方も良くできているので、是非見てもらいたい。できれば、原作よりも映画を先に見た方がいい。出演者の妻夫木聡、深津絵里、満島ひかりのその時の心情が、原作を後に読むことによって、よりリアルにその心情が理解できる。また、映画では割愛されてあるシーンがかなりあるが、その比較が面白い。 上巻はそれほどまで面白いとは云えないが、下巻に期待したい。 | ||||
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タイトルとは裏腹に、優しい人達の話しでした。 優しいけど、報われない人達ばかりが出てきます。 優しくて真面目で誠実に生きているのにちっとも報われない人が話の骨子となっているので、どうしようもなく力が抜けてしまいます。 ただひたすら切ないです。 | ||||
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物語の展開には非常に惹き付けられました。ただ、読後(読中も)に、ストーリーを消化するための情報が不足しているとの感覚が消えませんでした。著者の作品を読んだのは初めてでしたので、他の作品も読み、この不充足感の理由を探ろうと思います。 | ||||
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ということで良いのですよね? 私は普段からたくさん本を読むのですが、他の作家よりも、吉田修一さんは人間の本当の姿を書けていると感じました。 殺人をおかしてしまったけれど、異常性を装っているけれど、とても祐一を憎むことはできません。 とにかく自分が被害者にはならないように、相手を加害者にないように、お母さんにお金をせびってわざと嫌われた、光代にもわざと嫌われる別れ方をした、と言う解釈を私はしたいです。そうでないと辛くて、やってられません。 罪を償ってから光代と結ばれるという終わり方にして欲しかったけれど、この終わり方が妙に現実的で良いのかもしれません。 | ||||
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小説を読み終えてからすぐ、レビューが気になっていろいろ読んでみました。好き嫌いがはっきりする小説のようで、悪評を書いた方の意見も十分共感する部分もありました。確かに、この小説の主人公はみな、どこかキャラが固定的すぎて、主人公の祐一を除くと、予め答えを決めてある性格になってしまったような気がします。ただ、そんなところを考慮しても、この小説には人を引き寄せる力があるんだなぁ、と感心して読み終えました。 日本語ネイティブではないので、九州の方言は少しきつかったですが、話の理解に邪魔になるくらいではありません。逆にあとで翻訳版を覗いたら、あまり方言をしゃべる話者の雰囲気を生かすことができず、この話の舞台となった「実際する九州の地名」及び地方独特の雰囲気がかなり薄れてしまったので残念でした。こういって地方色が強く表れている小説は、言語の壁を乗り越えることがかなり難しいとも感じました。 小説の内容からいうと、まず序盤は「佳乃」の周りをかなり細かく書いていきます。彼女は事件の被害者でありますが、作家は多分彼女を「あるキャラ」にしたかったらしく、「死なれたことも理由がなんとなくわかる」と、読者を納得させてしまいます。だからといって死んでいい人は一人もいないことをわかりつつ、読者は「ワイドショーで人の人生を軽くふみじるようなコメンテーター」と変わりなく、彼女の死をなぜか納得してしまうのです。 そして主人公であり、殺人者である祐一。この小説は推理小説ではないので、最初から事件の全模や犯人を読者に知らせてから、その事件にまつわる人々の話を「証言」の形で多角度から見ていきます。祐一自身の声はあまり出ませんが、周りの人物の話から彼の人生を読んでいくと、「殺人犯」という断定的な単語では表現できない、なぜか彼のことが少しずつ分かってきます。ましては、読者は「光代」に感情が入り、愛し合う二人を応援したくなってしまいます。 彼は本当に悪人だったんだろうか、と最後に光代が聞いてくるところで、読者は混乱するかもしれません。ただ、その前に、私たちに単に人を悪人、善人と決めつける権利はあるのか?と、最初の前提から疑問になってきます。この小説に登場するほとんどの人物は、両方を持っている人かもしれません。 感情描写にかなり力が入っていて、セリフも多く、読みやすい小説ではあります。映画のほうも気になりました。 向き不向きはある小説ですが、人間の感情を扱い、代理体験をすることが小説の目的であるなら、その点でこの本はかなり目的を達成しているとも思います。 | ||||
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悪人である者の生い立ちや犯行に到る経緯は善人と紙一重と思いました | ||||
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芥川賞作家だけあって、登場人物はそれぞれ、光の部分も影の部分も巧みに描いている。父にも母にも捨てられて祖父母に育てられ、車にだけ強い興味を持ち、ただ毎日労働だけで生きてきた青年が殺人を犯す。絶望の中で人を愛した彼が選んだ選択は... このクライマックスは決して忘れないだろう。 | ||||
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読了後、しばらくこの世界観から抜け出せないほど心が揺さぶられました。 まだ若いこれからなんでもできる年頃なのにも関わらず、親の介護、安い給料、毎日同じことの繰り返し…そんな閉塞感の中暮らす主人公の物語です。無口で自分の殻に閉じこもり、コミュニケーションも上手ではない彼だからこそ、出会い系で出会う女性、ヘルスで出会う女性、それぞれに期待をし、運命の相手だと錯覚し、裏切られる。 母親を待ち続け、信じ続け、結局裏切られたそんなトラウマが相手の気持ちの前に行動が暴走してしまう祐一を作り出したのかもしれません。 そんな不器用で脆い祐一を助けてあげたい、支えてあげたい、私がそばにいてあげたい…と光代もまた依存していく…。 登場人物すべての心の動き、 相手に認められたい、誰かと繋がりたいという孤独に対抗する言動に共感できます。 もし、自分の愛する人が殺人犯だったら… この先ずっと一緒にいたいと思えた人が 許されない罪を犯していたら… 綺麗事、一般論、常識なんて全て投げ捨てて 一分一秒でもそばにいたい。 そう誰しもが思うと思います。 とても切なく涙が止まらない作品でした。 | ||||
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見方によってはある種の正当防衛に思える殺人であり、人間の欲や感情が発端となり怒った殺人。 祐一を取り巻く人間模様がよく書かれており、祐一を直接的に表現しておらず、他人を通じて祐一という人間を表現しています。 最後までどんな人間だったのか、分からないまま終わる書き方に人のわからなさ、裏切られたような感覚とその裏に揺れる切なさに感化しました。 分かっていた信じていた本当の愛だったと信じたい光代に涙してしまいました。 現代で起こってもおかしくないストーリーです。 | ||||
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加害者、被害者、それぞれの家族、野次馬的な人達。 それぞれの視点がわかりやすく良かった。 一体、本当の悪人は誰だったのだろう。 ラストも切なかった。 彼のあの行動の意味、本当に伝わらなかったのかな? だとしたら、残念なような…それで良かったような…。複雑です。 | ||||
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加害者、被害者、それぞれの家族、野次馬的な人達。 それぞれの視点がわかりやすくて良かった。 一体、誰が本当の悪人なんだろう。 ラストも切なかった。 彼のあの行動の意味、本当に伝わらなかったのかな? だとしたら、残念なような…それで良かったような…。複雑です。 | ||||
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加害者、被害者、それぞれの家族、野次馬的な人達。 それぞれの視点がわかりやすく良かった。 一体、誰が本当の悪人なんだろう。 ラストも切なかった。 彼のあの行動の意味、本当に伝わらなかったのかな? だとしたら、残念なような…それで良かったような…。複雑です。 | ||||
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ちっぽけなきっかけで取り返しのつかない大きな過ちを犯してしまう。罰せられるべき悪人はチャッカリと線は越えない。ったく!不公平な世の中だ! | ||||
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260頁そこそこの本を上下に分けないで1冊にしてくれれば良いのに!商売上手って言う以前にちょっとムカつく! | ||||
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それぞれの登場人物のそれぞれの立場でのストーリーが感情を高めてくれます。納得感が得られず、また明るい話でもないですが、読後に不思議な充実感・満足感が感じられる上質なコンテンツと思います。 | ||||
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凄い小説でした。余りに辛く精神に影響するのではないかと思いました。ラストは一言一句丁寧に読みました。涙が止まりませんでした。この小説は心に必要な一部という感覚があり大事に持っていようと思います。ただ、どう解釈すれば良いのでしょうか。感じた事が正解で良いのでしょうか。映画も観たいのですが小説の中の全ての登場人物が心に実在してしまったので観たら消えてしまいそうで哀しいです。 | ||||
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登場人物全員の造形の細やかな事。 動機と犯行へいたる描写。 被害者、加害者、親族、友人の心の変遷。 どれひとつ書き込みがおろそかにされていない まるで小説とはこういうものだという見本のような 小説です。 うまいな~。 | ||||
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