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悪人



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【この小説が収録されている参考書籍】
悪人
悪人(上) (朝日文庫)
悪人(下) (朝日文庫)

悪人の評価: 4.01/5点 レビュー 407件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.01pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全407件 281~300 15/21ページ
No.127:
(5pt)

素朴であること、ひとに真面目であること、悪人

なぜ吉田修一さんは「いま」を生きる人たちの心をこんなにもうまく描けるのだろう? この高度情報化社会の中じゃいろんな「意見」やら欲望すべき「情報」やらが垂れ流されているけど、そんなものに興味も関心も持てないのは「悪い」ことなんだろうか? 馬込光代が登場してから主人公=悪人は自分が大切にしたいモノコトに(やっと?)気付く。主人公・清水祐一がそんなにたくさんのことを望んだわけじゃないと思う。ひとがひととして尊重され、きちんと向き合いあえる関係を望んだだけだと思う。その素朴な気持ちが裏切られたときに「悪」が生まれてしまう。傑作「パレード」に次ぐ作品だと思います。舞台が著者の出身地である九州であり、方言もきちんと織り込まれているのもとても重要なことだと思います。おすすめです。
悪人(上) (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:悪人(上) (朝日文庫)より
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No.126:
(5pt)

切なすぎる

僕はこの悪人と言われる佑一を嫌いになれないし、たぶんもし僕が光代なら同じ行動をしていたような気がする。大好きな人に一緒に逃げてくれって言われたらついていきそう。(僕はね)あと被害者の佳乃っていう女は殴りたいくらいムカついた、オメエ何様のつもりだってね。最後に光代の(私はただ利用されていただけなんですね?ただ舞い上がっていただけなんですよね。)と言う詞、たぶん否定して欲しかったんじゃないかな、たった一人でも良いから。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
402250272X
No.125:
(5pt)

なんだこれは?不思議な筆力の技巧派?

吉田修一という作家は、うすっぺらーい文庫本の「パーク・ライフ」をちら見して、あまり好みじゃないな、という印象だった記憶があるだけで、ちゃんとは読んだことがなかった。でも、この本は少しは分厚かったし推理もの?だったので手に取ってみた。最初は正直、それだけの理由だった。なんだか読みにくいなぁというのが、第一印象。なんだろう、まるで新聞の記事を読むように、地の文の説明が少ない。映画でもとっているかのように、誰の立場にも立たない、全員からイーブンのスタンスで書いているというのか、誰に対する思い入れも感じられずに、すごく固くてしらじらした印象。かちかちになったトーストを噛むような気分で読み進む。・・・あれ?途中から急に、ストーリーが加速する。印象はあくまで深入りせずの等間隔なのに、自分もそれに慣れてきたのか、ページをめくる手がスムーズに。そうして止まらなくなる。最後の一行を読んだとき、ほうっとため息。主人公の立場にあえて踏み込まなかったのは、この一文を際立たせるための技巧だったのか?もしそうなら、この作家、コワイ。そうしてスゴイ。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
402250272X
No.124:
(4pt)

面白い!だけど・・・悲しい

ぐいぐい引き込まれて、一気に読み進めることができた。それだけ、面白い。展開のテンポもよい。「悪人」を装って、周りの愛する人達をまもった主人公。でも、それはなぜ?不器用さ?愛されたかっただけ?なんだか、やりきれなくて悲しい気持ちになった。「悪人」というタイトルが、悲しく響きます。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
402250272X
No.123:
(4pt)

読みやすい、一般受けがよさそう

もともと殺人とかがばんばんでてくるミステリー系は好きではないのだが、(残酷な事件をたくさんいれることで、なりたっているようなストーリーは好まないので)この作品は、非常に落ち着いた気持ちで読めた。おそらく、保険外交員の女性が殺された事件をもとに、周りを取り巻く様々な人物の心理描写がうまく描かれていることと、一人ひとりの登場人物の個性が、「ああ、こういうひといるいる!」といった感じで身近なものであることで、とても現実的な話として、吸い込まれていくのだとおもう。殺された女性は、よくいる若い女の子という感じがして、等身大の女性を描いている感じがした。田舎から都会に出てきて、虚勢を張りたいがゆえについてしまう小さな嘘、出会い系サイトで知り合った男性をぞんざいに扱うことで成り立つプライド。殺人者になった土木作業員の男性も、寡黙で武骨、うちなる葛藤を続ける姿にも好感が持てたし、容疑者であった大学生の、薄っぺらさも、ああこういう子いるなあ・・・という感じ。時を忘れて、読書に没頭したいわ!というときに、お勧めの小説でしょう。
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No.122:
(4pt)

自分の中に潜む自分たち。

自分の中に住まわせている多くの自分。 時折、誰が本物の自分かわからなくなる。 何でこんなことができるんだろう? 何であんなことを思ったんだろう? 全部自分だということがとてつもなく怖い。
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402250272X
No.121:
(5pt)

号泣しました。

上巻は出会い系殺人なんてよくあるストーリーだなぁ、でも人間描写うまいなぁ、とか思いながら読んでいました。下巻の後半から涙がとまらず、号泣しながら読了。もともと祐一と光代のシチュエーションに弱いのもありますが。誰が悪人で、誰が善人でというよりも、とにかく心に響きました。佳乃の父の言葉、祐一の祖母の言葉も印象的でした。
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4022645245
No.120:
(3pt)

善人とは・・・?

終章のクライマックスに至って「本当の悪人は誰なのか、何かのか」という問いかけが鮮明に出てくるようになる。それに伴い内容も俄かに濃いものを帯びるようになる。悪人とは実は法律上は無実で、実際に殺してもいない増尾であり、房枝のような弱者を食い物にする健康食品会社の男たちであり、娘を失った父親に残酷なFaxを送りつけてくる見えない相手なのだ。「あの人は悪人やったんですよね?」という実に人間的な哀愁にあふれた問いかけをしているその対象である祐一は、恋人の光代を庇うべく殺意を装い、自分を捨てた母親が「十分罰を受けた」と思えるよう、「敢えて」金をせびって「やる」ような人間だ。出会い系で出会った相手から金をせびる佳乃は、霊の姿になって父親に謝罪する。何もない人生ゆえに、一時的に好きになった相手の自首を思いとどまらせ、一緒に逃げる光代は、自分が脅して逃亡の道連れにしたという祐一の証言で、世間的には堂々たる「善」に回れる。このように善悪がきっぱりと決められない人物像の中で、私にとって明らかに善だった唯一の人間は、孫、祐一の行いに心を痛め、弱者であり続けた人生を思い知らされる房枝に「ばあさんは悪かわけじゃなか、しっかりせんといかんよ。」と声をかけるバスの運転手だ。彼が完全な「善」たり得ているのは単にこの小説の中でほとんど「不在」だからだ。一番好きだったシーンの一つは、光代が祐一と逃げながら何もなかった去年の正月を思い浮かべるところだ。自分には欲しい本もCDもない、行きたいところも、会いたい人もいない・・・。また、重厚なのは、自己犠牲ということをきちんと知りながら不幸な展開で殺人に至る祐一の「でもどっちも被害者になれんたい」(単行本、p.413)という言葉である。読み始めた時は、ルポルタージュのような展開からカポーティの「冷血」を思い出したが、あっちの方はどういう「善悪」の分け方をしていたっけ?忘れてしまった。
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No.119:
(5pt)

誰もが

「悪人」にも「悪人」以外にも為り得ること。事件は一面から捉えることが出来ないのだと、胸に刻まれた気がしました。作者の強い魂を感じた小説でした。個人的にはなんといっても房枝に声をあげるほど、泣かされてたまりません。「正しい事ばせんといかん」と。
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4022645245
No.118:
(5pt)

小説の極み。

悪人とは誰なのか?悪人とは何なのか?ラストに絶妙な心情の表現。あれ以上じゃダメだと思うし、あれ以下でもダメ。まさに小説だと思いました。映画になるみたいなので楽しみです。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
402250272X
No.117:
(3pt)

ありふれた物語

出会い系で出会いそれが純愛であるみたいな設定にかなり疑問が残った。一番いいたいのはこの二人の心情なのだろうが、被害者や被害者の父親の増尾への行動などは中途半端な説明に終わっている気がする。まあ全体として人は他人によって悪人と善人に見られうるということを言いたいのかなと思いました。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
402250272X
No.116:
(4pt)

この人は悪人なのだろうか、それとも…

若い、祖父母とひっそりと暮らす青年が、一人の女性を殺害する。田舎に暮らし、車以外特に娯楽もなく暮らす青年。その暮らしぶりは、ストイックそのもの。出会った女性に対しては、とにかく尽くす。出会いが風俗や出会い系サイトなど、どんな形であれ。不器用に尽くす彼が、どうやって女性を殺害するに至ったのか、そしてどうやって、逃げて行くのか…読み始めた時に、彼は悪人に見えました。でも読み進めて行くうちに、彼は本当に悪人なんだろうか…という疑問がわいてきました。そして読み終わった今、私たちが、実際に目にしていない事件の真髄を知ることなど、まれなのだろう、と思っています。そんなことを考えさせてくれた小説でした。
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4022645237
No.115:
(5pt)

書店員ですが

よくお客様が買っていかれるので気になっていました。吉田修一さん作品のなかでは芥川賞をとったパークライフよりこちらが評判が良いみたいなので上下巻を購入し、あまりの面白さで1日半で一気に読んでしまいました。本当にどこにでもいる若い男女が田舎的環境や閉塞感や孤独感から出会い系をつかい思いがけず殺人事件へと発展していき…、表題通り悪人という悪人はでてきません。殺された被害者は私は好きではないですがどこにでもいる若い見栄っぱりな女性でやはり被害者なのに出会い系で簡単に男と寝たりしてるところで叩かれたりしてますが父母の悔しい気持ちが痛い程、かかれていて上巻ではイケメンバカボン大学生の不信な行動やらで真実を知りたいと引き込まれたり。スピード感あり心理描写や情景が上手くまるでそこにいるかの様に山あいの空気の冷たさや田舎の寂れた風景やらが浮かび上がり大変、見事です。売れてるの納得しました。
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4022645237
No.114:
(4pt)

悪人とは誰か、罪とは何か

主人公清水祐一は、出会い系サイトで知り合った石橋佳乃を殺し、同じく出会い系で知り合った馬込光代と恋をし、共に逃走する道を選ぶ。 彼らが共通して抱くのは、孤独という感情。自分が何か伝えたいとき、伝える相手がいない。買いたいものも行きたいところも会いたい人もいない。その人の幸せな様子を思うだけで。自分までうれしくなってくるような人などいない。そんな状況ならば、単に出会い系で知り合った異性であれ好きになるのだろうし、それを恋と呼んでも良いと思う。そんな孤独な状況に身を置かざるを得ず、「罪人」となってしまった主人公に、強い同情の念を覚える。 また、表題にもなっている「悪人」とは、一体誰のことを指すのか。上で主人公を「罪人」と表現したのは、私が彼を「悪人」と思えないからだ。辞書を引けば、「罪人」とは、罪を犯した人のこと。「悪人」とは、心の良くないもののことらしい。 犯罪は当然悪いことだと考えれば、「罪人」はイコール「悪人」である。しかしこの小説内で何故犯罪が起きたかと聞かれたら、読者はその原因を一体誰に、或いは何に帰すると考えるだろうか? 事件の報道でおなじみの、犯人の身内や友人が語る「あんなことする人には思えなかった」というあの台詞も、「罪」と「悪」が同義でないことを示しているのではないだろうか。 罪とは何か、悪とは何か。哀れむべくは何か、憎むべきは何か。そんな作者の苦悩が伝わってきた気がした。できれば作者なりの哲学をバァンと示して欲しかったのと、もっと一人ひとりの登場人物を厚く描いて欲しかったという願望から、☆3つ。この物足りなさも、作者の魅力のひとつなのかもしれないけれど。ファンの方にはごめんなさい。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
402250272X
No.113:
(4pt)

一気に読める面白さ

土木作業員の若者が保険外交員の女性を殺害した容疑で逮捕されたところから物語は始まる。そこにいきつくまでの事件になんらかの形で絡んだ人々の人間性を丁寧に描いていく。上巻はその殺人まで除所に時間が近づいていく行く過程で、いったい何が起こったのか?本当にこの土木作業員が犯人なのか?悪人は誰か?と疑問とその回答への欲求が膨らんでいきぐいぐい物語に引き込まれていく。この上巻は下巻に比べサスペンス感が強いが、単なるサスペンスではなく、登場人物それぞれの人間性が読み手の心に侵入して来悲しく痛い。とにかく読んで損はしない一冊。
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4022645237
No.112:
(5pt)

とにかく面白い!

内容紹介からの一文。なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう。この小説の登場人物、祐一は光代に。僕はこの小説に。ドエライ本を読んだ感がある。ミステリー要素があるのに、犯人当てを、ハナから放棄したのも事実だ。もっと根強いものを読みたかったからである。舞台は九州、殆ど知らない土地の名前が出てくる。会話文の方言も、馴染がない。バラバラに描かれている人物造詣が、直径数キロ範囲にいそうな人物ばかりである。退屈な印象を受けた。これでもかと言わんばかりの視点移動もあり、感情移入できんのかいなと心配にもなった。衝撃を受けたのは、保険外交官の女が殺害されてからだった。それを取り巻く関係者たちの、うっ屈した日常に暗雲がたちこめてくる。殺害されてから日、デートの約束をしていた金持ち大学生は失踪する。明らかになっていく捜査、揺れ動く心達。時間を忘れて読んだ。前半部分で感じた退屈な印象、心配は跡形もなくなった。それに陰影に富んだ文章が際立ってくる。著者の作品を読んだ中、トータル的に式で表すとこんな感じ。『悪人』>『パレード』>『パークライフ』で、間違いなく、今年読んだ中で一番の小説です。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
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No.111:
(5pt)

「正しかことばしなさいよ」

どちらかというと本はゆったり読み進める私が2日で読み終えた本です。高校で教師に「これは良いよ」と勧められ、最近になり文庫化もしたので購入しました。これはあまり物語の核心ではないのですが、序盤の女友達同士ならではの陰湿な距離感のリアルさに驚きました。被害者の石橋佳乃は、どこにでもいるような、出会い好きで見栄っ張りの田舎娘に描かれています。それ故殺されたあと、「ふしだら」「売女」などと言われ世間では同情もされず、私も最後まで被害者にあまり心が傾きませんでした。ですがかえってそれが、被害者が清純な娘でなかったことが、この物語の独特な暗さをより演出しているように思います。清水祐一は幼いころ母親に置き去りにされ祖父母と暮らしている、不器用で物静かな車好きの青年。いい人だな、と思えばそうでなかったりもして、掴みどころのない普通の若者です。出会い系サイト、古びた理容店、土木作業員、病気の祖父、ヘルス、健康食品詐欺‥この小説に華やかな世界は一切なく(金持ちな大学生の増尾さえ)、代わりに現代人のじめじめした人間臭さや卑しさ、そして愛が押し寄せるように感じられました。物語のなかでも、とりわけ祖母・房江の言葉はずしりと来ました。祐一が主人公の珠代を守るためについた優しい嘘に、胸が熱くなりました。祐一との逃亡生活を終えた珠代の虚無感も、全てが終わった瞬間の儚さを表現していて良いです。一瞬も気休めのない、ずっしりとした小説です。読んでみてください。
悪人Amazon書評・レビュー:悪人より
402250272X
No.110:
(5pt)

吉田修一恐るべし!

保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか?幸せになりたかった。ただ、それだけを願っていた。                                                             この作品はどんなジャンルにもおさまりきらないものすごい作品だと思います。登場人物すべての心情描写がみごとなくらい丁寧に描かれていて本当にすばらしい。ぜひともおすすめの作品です!  
悪人(上) (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:悪人(上) (朝日文庫)より
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No.109:
(5pt)

「悪人」とは・・・

「悪人」とは、「悪」をなした人。犯罪者。 では、「悪」とは何か? 保険外交員の女性の殺人及び死体遺棄事件が、この本の舞台です。 そこに登場するのは、被害者である石橋佳乃、殺人を犯した清水祐一、その前に佳乃を車から蹴落とし峠に置き去りにした増尾圭吾、逃亡する祐一に最後までついてゆく馬込光代、その他それぞれの親族、友人はじめ多くの関係者がいます。 そして、彼らのそれぞれの視点から様々な意見が語られます。 祐一は、本当に「悪人」だったのか? 彼には、人々から「優しい」と言う評価が聞こえてきます。 そして、作者はその生い立ちから、「寂しさ」を抱えた人間として描き出します。 同様の「寂しさ」を持って描かれるのが光代です。 では、「寂しさ」だけでこの事件は説明つくのでしょうか。 もっと言えば、「寂しさ」が「悪」を生み出したのかと言うことです。 これも違うでしょう。 それぞれの登場人物が、「善」「悪」両面を持っており、それぞれがこの犯人に影響を及ぼしています。 いろんな要素が相俟って、「悪」が生まれ、事件は起きます。 この本で語られるのは、法的な「悪人」と倫理的な「悪人」の両方です。 それほど「悪」と言う言葉の意味は難しいと言うことでしょう。
悪人(上) (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237
No.108:
(5pt)

これがあの『パークライフ』の?

いやー、信じられない。これがあの「パークライフ」という薄っぺらな小説を書いた吉田修一?「悪人」の評判は知っていたが、あの「パークライフ」を書いた奴だろと放っていたのだが、文庫化されたのを機に購入。まるで別人が書いた小説。「パークライフ」を読んで、どうせすぐ消える作家と思った不明を恥じるほかない。
悪人(上) (朝日文庫)Amazon書評・レビュー:悪人(上) (朝日文庫)より
4022645237

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