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点と線
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点と線の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 161~180 9/10ページ
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| 「安田辰夫は、…」この小説も人物名から書き出される。登場人物は点であり、人間関係が線。言ってしまえば、推理小説に限らず、あらゆる文学に共通している、あたりまえのことなのかもしれない。それでもあえてタイトルとしたのは、一個の人間とその関係が、推理をすすめるうえでの肝だからだ。 この作品の最も巧妙な部分は、読者を精緻なトリック、汽車や飛行機、連絡線などのダイヤのほうに目を向けさせている点だ。 しかし実際には、社会問題に主眼をおいて推理しなければ、解決がつかないようになっている、そこのところが一番すごい!と私は思う。 さすがに社会派推理小説。松本清張代表作である。 | ||||
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| 清張氏の代表作のひとつで大ベストセラーということは知っているし、十分おもしろく読んだ。が、いまどきのミステリーを読む感覚でページを繰っていくと、物足りなさを覚える点も。二人の刑事のキャラクターにもう少しアクというか個性があってもいいのにとか、意表を突く殺人トリックを描き周到なアリバイを用意した犯人の怖さがもっと伝わってくればいいのにとか、終わり方があっさりし過ぎて拍子抜け・・・など。 こうしたことを考えながら解説等を読んでみれば、昭和32〜33年に連載された本作は、日常に根ざし、汚職といった社会問題を絡ませた新しい推理小説の原点であり(のちに「社会派推理小説」と称されるようになる)、探偵役の人物設定を身近にいそうなごく普通の人としたことが、読者に親しみをもたらしたのだと言う。・・・なるほど。そして何より本作の魅力はトリックとアリバイ(不在の証明)破り、この点はもちろん異論はなく、それが本作の「主人公」そのものと捉えてみると、自分には一番座りがよかった。 しかし個人的な欲を言えば・・・この殺人事件に関わるある人(敢えて伏せますが)、「燐のような青白い炎」を意識の下に隠し続けていたというその人はいかなる人物だったのか、情念の炎の実体は・・・それが読みたいと思った。あのような書き方で想像をかきたてているからこそ怖さが増すのですよ、という向きもあろうかと思うけれど・・・ 近々ドラマが放映されるので、どう描かれるのか注目。大好きな役者さんが演じるので楽しみだ。 | ||||
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| 遠方の警察に問い合わせをするために電報の文面を考える場面。出張となれば片道だけで一昼夜となる汽車の旅。「返信が帰ってくるのは明日か」とやきもきする刑事。時代を感じます。 西村京太郎の作品が,作り続けるうちにトリックがエスカレートし,テクニカルな面白さがあったことに比べると,この作品はアリバイ崩しも難しいところは無く,拍子抜けすら覚えます。しかし事件の背景の描き込みは奥深く,それがこの作品を名作たらしめているのでしょう。 この秋ビートたけし主演でドラマ化されるようですね。せっかくの清張作品,安っぽい2時間サスペンスとは別の切り口を期待。 | ||||
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| 「砂の器」と本作にしか触れていない松本清張ビギナーです。 上2作に共通して感じた魅力は、 我々と等身大の、さして秀でた技能を持つわけでない刑事が、 地道に粘り強く捜査をしていく過程です。 捜査に集中しているなかで、 些細な出来事からひらめきを得る、 また一見難攻不落のアリバイを、 試行錯誤を重ね、喜怒哀楽をあらわにしながらも崩していくという、 刑事の奮闘に魅せられます。 | ||||
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| とにかく滅茶苦茶面白くて1日で読み終わってしまいました。 トリックの斬新性と読者を飽きさせない構成は筆者の推理小説の中ではno1でしよう。 | ||||
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| 青酸カリによる変色した2体の遺体、当時の最先端の科学交通手段を駆使した、そして、読者のすぐ横にあってもおかしくない現実の虚をついたアリバイ、そしてそれを破っていく刑事の日常生活。こういったものが、静かな文体によって語られることによっいっそう生き生きとした現実的なものになって迫ってくる。 清張の社会派推理小説と呼ばれるものの誕生である。そして、こういった語り口は、現在の旗手、宮部みゆきなどにも確実に受け継がれていっているのが分かる。 ミステリ小説としては、現在のバイオレンスミステリと比べるとスピード感が足りないかもしれないが、読み込むほどに効いてくる文学作品だと思う。 | ||||
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| 「或る小倉日記伝」で芥川賞を取った後、方向を決めかねていた清張は本作によって"社会派ミステリ"というジャンルを創設する事になった。そして広い意味でのミステリを社会に認知させるという功績を果たした。本格派志向の私としては痛し痒しの現象であった。 本作を読んだのは今から40年程前の小学生の時である。その頃でも、犯人、トリックが容易に分かる程、本格ミステリとしては脆弱な出来であった。しかし、後になって考えると、犯人の妻の、寝たきり状態で死期を悟っていながら、時刻表と対峙してアリバイ・トリックを編み出す異様な心理状態を描く事が眼目だったと思えて来るのである。 とにもかくにも、清張山脈と呼ばれる巨大な作品群の原点を成すもので、日本のミステリ界にとっての記念碑的な作品。 | ||||
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| 昔、本書の舞台になった香椎に住んでいたことがありました。当時の駅舎は本書の通りの木造でしたが、今ではJR(国鉄)も西鉄も高架になってしまい、当時の趣が失われたのは時代の流れで仕方のないことかもしれませんね。 ただ香椎駅前のの本屋さんは『点と線』が常に欠品とならないよう心がけておられます。 ただ文庫本しか置かれていないのは時代の趨勢でしょうか? 昔は新書版をポケットに列車の旅の時間を過ごしていたものです。本書を読まれる方は活字の大きさからも新書版をお勧めします。 そしてもし時間があれば香椎の駅で途中下車して散策されることお勧めします。 | ||||
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| 松本清張氏が昭和33年(今から約50年前)に書いた作品で、「アリバイ破り」型の推理小説の原点となった小説らしいです。 口語文の旧仮名使いを新仮名使いに直したりして読みやすくなっているらしいです。 推理小説のトリックは、時代と共にその時代背景にあったものに変化してきているので、本書は内容的にはやや古さを感じてしまいます。 推理小説の原点として、お楽しみください。 | ||||
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| 超有名なだけに、長年気になっていた推理小説ではあった。 ただ、時代が時代なだけに大きなトリックではない(当時としてはすごかったのだろう・・・)のだが、これを基にして、多くの推理小説が書かれたことを推測することは難しくない。実際、残念なことに、どこかで読んだことのあるトリックが多いので、それほど驚かないのだ。 | ||||
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| 事件の動機から、成立過程、その事件の解体はとても巧妙に考えられており、その解体作業も探偵役の私生活のふとしたきっかけから始まる。ある意味お手本的な作品だなぁ、と感じました。 昨今の探偵小説を読みなれた人からすると、何故これが分からんのだろうと思うところもあるかもしれないけど、それは作者がそこまで考えてかきあげた結果と言うこともできる。非常に好感をもって読み終えることが出来ました | ||||
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| 松本清張の『点と線』といえば、時刻表を使ったトリックで知られる作品ですが、この2002年の文藝春秋版を薦める理由はひとえに風間完の絵のすばらしさにあります。大小とりまぜて20点以上、きちんと昭和32年当時に考証された絵がオールカラーで掲載されているのですから、なんとも贅沢な一冊です。当時の国鉄の駅に掲げられていた時計やバヤリースの空き瓶、ローマ字表記の新生(たばこ)のパッケージなど、細かいところまで再現してあって、当時を知る人にはほんとうに懐かしさだけで胸がいっぱいになってしまうでしょう。見開きで描かれた東京駅、あさかぜ(ブルートレインになる前)、東京駅15番線ホーム、桜田濠、東京国際空港、札幌駅頭、東京の町並み……。どの絵をとっても、写真よりも当時の空気を再現しているように思えます。もちろん、風間画伯らしい深い青色も存分に堪能できます。私は風間完の画集としてこの本を手に取りましたが、それは正解だったと思います。 | ||||
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| 時刻表や連絡船のアリバイは、言われてみると大した事がないなと思える物だったので、古典(?)ミステリーとして過度の期待を抱いているとややがっかりさせられます。「ゼロの焦点」でも同様に思いましたが、「影の車」ではそちら方面を楽しめたので幾分残念ではあります。 但し、人物や風景の設定・描写は流石といった感じで、気持ちがいい位すらすらと読めるので、当時の雰囲気を感じながら楽しむ分には何の不満も覚えません。時代背景等を調べたり想像したりしながら読むのが好きな人にはお勧めです。 | ||||
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| 様々な条件を提示し,主人公とともに読者にあれこれと考えさせる推理小説の王道を行っている作品です. 鉄道の時刻表から考えると「どうしても犯行現場に存在し得ない」というアリバイを崩すストーリなのですが,現代人にとっては当たり前と思えるようなことも,突然ひらめいたように出てきますので,このあたりに古き良き時代を感じてしまいます. | ||||
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| この作品が発表されたのは1958年であるが、未だ読者の支持を受け増刷を重ねる清張の代表作である。 交通通信手段に汽車や電報が使われるあたりはさすがに時代を感じさせるが、アリバイを盾とする犯人の牙城を崩すという推理小説独特の展開を体系的に整え、大衆文学に社会派推理小説のジャンルを築いた清張の功績は、これを差し引いても余りあるのではないだろうか。 鋭い感性を持つ老練刑事と行動的に実地検証する若手刑事を配する対照的な人物造形も物語りに彩りを添える。 時代を超えて読み次がれる作品には、やはりそれなりの理由があると思う。 | ||||
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| 西村京太郎ファンの私としては、当作品はアリバイ破りの過程がとても面白かった。というのも、当作品は、警察が犯人やその周辺の者の些細な行動に着目し、そこを突っ込んで捜査していく中で、ついに謎を解くに至るという過程が充実していることから、読者にその過程で何通りもの可能性を推理させる効果を有しているため。但し、昭和30年代の作品ということもあり、携帯電話などはあるはずもなく(度々電報が使われていた)必ずしも現代社会にマッチしていない点は否めないがそれを補って余りある程の面白いストーリー展開であった。このため、当作品はトラベルミステリーの古典的作品と言ってもいいのではないかと思う。 | ||||
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| 電報うってる時代なんで、トリックにも必然的に時代性がもろでてしまうのは仕方ないですね。でも、一番感じたのは、とてもキャラクターに人間味があり読みやすかったです。色々、思案して、何度もつぶされて・・・自分が信じた真相に近づいていくときは、我が事のように喜びを感じました。点と線というタイトルも読み終わったいまでは様々なメタファーに置きかえることができます。 | ||||
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| 今まで「堅苦しい」と勝手に誤解していたけど、すげー読みやすかった。本人の写真がコワモテだったし、「大文豪」だったので、何となく避けていたんだけど。すらすら読めるわー。文体が柔らかいし、話も分かりやすい。長さも適当。動機から追いかけないで、犯罪の可能性をおいかけていくストーリー展開は、ややもすれば「ヒトが描けていない」と拒絶する対象になってしまいがちだけど、追いかける刑事の心理描写がうまく補っていて、時代の緩やかな流れと相まって、心地よく読めました。はい。 先入観から来る思いこみを巧みに利用したトリックと、凄くささいな事から捜査を展開して行く様が、妙にリアルで、いわゆる新本格とは一線を画していておもしろいっす。 昭和30年代ってのは、こーいう時代だったんだね。電報が電話を補う情報伝達手段として活躍し、東京-九州は特急で17時間。五右衛門風呂。なんか、不思議だ。 | ||||
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| この作品においては、保身、嫉妬、使命感といった人間くさい要素がまさに「点」在している。しかし、社会(まさに「点」と「点」をつなぐ「線」である)の中に組み込まれたとき、人間らしい人々は豹変し、殺人のような非人間的な行為を行ってしまう。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の心境である。人間の脆さと社会という得体の知れないシステムに対する恐怖とを感じる一冊。 | ||||
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| トリックについては、今となってはすぐに見破れてしまうものなのだが、それにしても読ませる。探偵役は派手なところのない普通の刑事たち(現実にもいそうな人たち)であり、とても人間くさくて、一緒に一喜一憂しながら読んでしまう。同時に、犯罪を犯す側も“特別な人”のように描かれてはおらず、隣にもいそうだし、ひょっとしたら私自身であったかも、と思わせるほどリアルだ。実は清張氏の作品は「社会派」といった堅苦しいイメージがあって敬遠しており、本作が初めてなのだが、これほど面白いとは思わなかった。再読にも十分耐える作品だと思う。 | ||||
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