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点と線
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点と線の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全182件 161~180 9/10ページ
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超有名なだけに、長年気になっていた推理小説ではあった。 ただ、時代が時代なだけに大きなトリックではない(当時としてはすごかったのだろう・・・)のだが、これを基にして、多くの推理小説が書かれたことを推測することは難しくない。実際、残念なことに、どこかで読んだことのあるトリックが多いので、それほど驚かないのだ。 | ||||
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事件の動機から、成立過程、その事件の解体はとても巧妙に考えられており、その解体作業も探偵役の私生活のふとしたきっかけから始まる。ある意味お手本的な作品だなぁ、と感じました。 昨今の探偵小説を読みなれた人からすると、何故これが分からんのだろうと思うところもあるかもしれないけど、それは作者がそこまで考えてかきあげた結果と言うこともできる。非常に好感をもって読み終えることが出来ました | ||||
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松本清張の『点と線』といえば、時刻表を使ったトリックで知られる作品ですが、この2002年の文藝春秋版を薦める理由はひとえに風間完の絵のすばらしさにあります。大小とりまぜて20点以上、きちんと昭和32年当時に考証された絵がオールカラーで掲載されているのですから、なんとも贅沢な一冊です。当時の国鉄の駅に掲げられていた時計やバヤリースの空き瓶、ローマ字表記の新生(たばこ)のパッケージなど、細かいところまで再現してあって、当時を知る人にはほんとうに懐かしさだけで胸がいっぱいになってしまうでしょう。見開きで描かれた東京駅、あさかぜ(ブルートレインになる前)、東京駅15番線ホーム、桜田濠、東京国際空港、札幌駅頭、東京の町並み……。どの絵をとっても、写真よりも当時の空気を再現しているように思えます。もちろん、風間画伯らしい深い青色も存分に堪能できます。私は風間完の画集としてこの本を手に取りましたが、それは正解だったと思います。 | ||||
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時刻表や連絡船のアリバイは、言われてみると大した事がないなと思える物だったので、古典(?)ミステリーとして過度の期待を抱いているとややがっかりさせられます。「ゼロの焦点」でも同様に思いましたが、「影の車」ではそちら方面を楽しめたので幾分残念ではあります。 但し、人物や風景の設定・描写は流石といった感じで、気持ちがいい位すらすらと読めるので、当時の雰囲気を感じながら楽しむ分には何の不満も覚えません。時代背景等を調べたり想像したりしながら読むのが好きな人にはお勧めです。 | ||||
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様々な条件を提示し,主人公とともに読者にあれこれと考えさせる推理小説の王道を行っている作品です. 鉄道の時刻表から考えると「どうしても犯行現場に存在し得ない」というアリバイを崩すストーリなのですが,現代人にとっては当たり前と思えるようなことも,突然ひらめいたように出てきますので,このあたりに古き良き時代を感じてしまいます. | ||||
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この作品が発表されたのは1958年であるが、未だ読者の支持を受け増刷を重ねる清張の代表作である。 交通通信手段に汽車や電報が使われるあたりはさすがに時代を感じさせるが、アリバイを盾とする犯人の牙城を崩すという推理小説独特の展開を体系的に整え、大衆文学に社会派推理小説のジャンルを築いた清張の功績は、これを差し引いても余りあるのではないだろうか。 鋭い感性を持つ老練刑事と行動的に実地検証する若手刑事を配する対照的な人物造形も物語りに彩りを添える。 時代を超えて読み次がれる作品には、やはりそれなりの理由があると思う。 | ||||
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西村京太郎ファンの私としては、当作品はアリバイ破りの過程がとても面白かった。というのも、当作品は、警察が犯人やその周辺の者の些細な行動に着目し、そこを突っ込んで捜査していく中で、ついに謎を解くに至るという過程が充実していることから、読者にその過程で何通りもの可能性を推理させる効果を有しているため。但し、昭和30年代の作品ということもあり、携帯電話などはあるはずもなく(度々電報が使われていた)必ずしも現代社会にマッチしていない点は否めないがそれを補って余りある程の面白いストーリー展開であった。このため、当作品はトラベルミステリーの古典的作品と言ってもいいのではないかと思う。 | ||||
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電報うってる時代なんで、トリックにも必然的に時代性がもろでてしまうのは仕方ないですね。でも、一番感じたのは、とてもキャラクターに人間味があり読みやすかったです。色々、思案して、何度もつぶされて・・・自分が信じた真相に近づいていくときは、我が事のように喜びを感じました。点と線というタイトルも読み終わったいまでは様々なメタファーに置きかえることができます。 | ||||
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今まで「堅苦しい」と勝手に誤解していたけど、すげー読みやすかった。本人の写真がコワモテだったし、「大文豪」だったので、何となく避けていたんだけど。すらすら読めるわー。文体が柔らかいし、話も分かりやすい。長さも適当。動機から追いかけないで、犯罪の可能性をおいかけていくストーリー展開は、ややもすれば「ヒトが描けていない」と拒絶する対象になってしまいがちだけど、追いかける刑事の心理描写がうまく補っていて、時代の緩やかな流れと相まって、心地よく読めました。はい。 先入観から来る思いこみを巧みに利用したトリックと、凄くささいな事から捜査を展開して行く様が、妙にリアルで、いわゆる新本格とは一線を画していておもしろいっす。 昭和30年代ってのは、こーいう時代だったんだね。電報が電話を補う情報伝達手段として活躍し、東京-九州は特急で17時間。五右衛門風呂。なんか、不思議だ。 | ||||
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この作品においては、保身、嫉妬、使命感といった人間くさい要素がまさに「点」在している。しかし、社会(まさに「点」と「点」をつなぐ「線」である)の中に組み込まれたとき、人間らしい人々は豹変し、殺人のような非人間的な行為を行ってしまう。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の心境である。人間の脆さと社会という得体の知れないシステムに対する恐怖とを感じる一冊。 | ||||
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トリックについては、今となってはすぐに見破れてしまうものなのだが、それにしても読ませる。探偵役は派手なところのない普通の刑事たち(現実にもいそうな人たち)であり、とても人間くさくて、一緒に一喜一憂しながら読んでしまう。同時に、犯罪を犯す側も“特別な人”のように描かれてはおらず、隣にもいそうだし、ひょっとしたら私自身であったかも、と思わせるほどリアルだ。実は清張氏の作品は「社会派」といった堅苦しいイメージがあって敬遠しており、本作が初めてなのだが、これほど面白いとは思わなかった。再読にも十分耐える作品だと思う。 | ||||
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「ミステリー」ってカテゴリーを苦手にしている私ですが、文学的要素もあり、スラスラ読めて好きです。伏線のはり方、繋がっていく点と線。ラストが想像できたけど・・・って思ってたんだけど、「亮子」に凄さを感じた。やっぱり、上手い!彼ならもっと楽しい話があるでしょうって事で☆4つ。 | ||||
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当時としては斬新なトリックと、人間の心の内を描いた名作です。つい最近読んだ感想としてはトリックに斬新さはありませんでした。とはいっても松本清張の心理描写の技術は、今なお古ぼけたところなどありません。この点、松本清張がただの作家ではなかったことを窺わせます。 | ||||
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人間心情の描写は相変わらず流石です。ストーリーの組立も非常に面白く読めます。しかし一つだけ気になるのはトリックの仕掛けが時代的にな技術やシステムについて依存しているため(当時は斬新だったはず)現代の生活をしっているとネタばれが作者の意図より自分で分かってしまうので、せっかくなら書かれた当時に読んでみたかったなぁ、と叶わぬ希望を思ってしまったりします。 | ||||
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最初に原作を読んだ時に「なかなかに面白い作品だ」と思った松本清張ならではの傑作推理小説です。 そして、何十年ぶりかで読みなおしてみると、あの時代ならではの作品だったんだなあ、と感慨ひとしお。今昔の感あり、とはいえど、なかなか優れた著作である事実に変わりはありません。是非とも一読を。 | ||||
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「点と線」を読むにあたっては、本作品が発表されてから現在に至るまでに、半世紀近くの時が過ぎていることを考慮しなければならないでしょう。北海道ー東京ー博多という日本を縦断する、当時としては壮大な舞台設定も、海外旅行さえ一般化した現代においては幾分スケール感が欠けてしまったように思えます。旅行や出張の多い読者ならば、「時刻表のマジック」を見抜くことは難しくないでしょう。とはいえ、追う側・追われる側を「個人」としてのみでなく「組織」という切り口から描写するなど、社会派推理小説の口火を切った妙味は随所に見られます。決して凡作ではありません。ただ、「推理小説」というジャンルは(特にそのトリックにおいては)時代の流れに影響されやすいということを感じずにはいられません。 | ||||
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20年前、高校生のころにこの本を読んでから小説の面白さを知りました。時代は変わりましたが善と悪、恨み、愛情、ねたみ、・・・。人の心は変わりません。今のベストセラー作家はもちろん面白い、けれども人の心の描写にかけては松本清張が横綱だと思う。今このページを開いているあなたもきっと「点と線」「黒革の手帳」「歪んだ複写」・・・まるで現在の出来事だなあなんて思ってる人じゃないですか?犯人にさえ同情してしまう彼の作品はいいなあ、いつになっても。 | ||||
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日本の推理小説の最高傑作に挙げられていました。世界では,Yの悲劇でした。人間の心理描写,また東京駅のトリック、なじみのある貝塚駅の登場など,今読んでも。とても面白い。古く、なってないですよ。 | ||||
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ミステリーにはまるきっかけとなった本。謎は多く頭の中がこんがらがってくる。しかし、その複雑さはシンプルなトリックによって全てとけてしまう。物理学の本を読むかのようだ。ミステリーの最高峰。 | ||||
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松本清張の傑作と言われている推理小説で、何度かテレビドラマか何か映像化されたのを見たことがありますが、其の原作小説は初めて読みました。いまから何十年も前に掛かれた推理小説で今読んでも、自動改札なんて当然なく北海道から青森へとつなぐ青函連絡船が存在していたり、若干時代錯誤的なところは感じましたがそれでも、際立って推理小説を嗜むのを邪魔するほど古いなと思う程度ではなかったです。ただ名作として散々映像化されたりしたのが頭に残っている影響からか、素のままで意外性を楽しむことは出来ないのは仕方ないとしてもやはり、今ごろ読んでしまったと言うなんともいえない寂寥感みたいなのは残りました。トリックはともかくとして犯人は読んだ当初から薄々読めてしまいました。トリックも時刻表のあれこれ数字が出てくると頭がこんがらがって破裂しそうになりましたが、大体テレビドラマと合わせてこんな時刻表や数字はさっぱり分かりませんがこんなトリックであろうことが途中で読んでいく内に分かってきました。散々語り尽くされている名作を今ごろ読んで本当に今ごろ読んでしまったと言う思いにホトホト打ちのめされました。でも原作小説はこんな感じであろうと言う印象をつかむことが出来ました。 | ||||
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