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点と線
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点と線の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全182件 121~140 7/10ページ
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「社会派」らしい松本清張の推理小説の傑作。記者出身らしく、官僚システムの汚職にからんだこの手の小説はさすがに迫力がある。一方、恋愛感情や殺意に至る感情描写は少なめで坦々と事実と推理で筆を進める手法だ。読む前の知識として線路と駅の話で、かなりややこしそうかも、という先入観をもっていたが、実際には普通に読めば普通に理解できるトリックだ。最後の最後まで読者はアリバイの謎に引きづられるが、種明かしは最後の最後で担当刑事から地元刑事への「手紙」で明かされる。地元刑事の鳥飼氏は42〜43歳の設定であるが、老刑事として扱われているが、当時の時代背景では42歳で老人だったのだろうかとふと自分の年齢と重ねてしまう。公務員なのだからもっと老齢の刑事もいたのではないか??さて、ゼロの焦点(テレビのみしか見ていないが)では、「録音放送」であったことが、「なぜこんなことにこれまで気が付かなかったのか!」ということで、肩すかしをくらった読者も多いと思うが、点と線では、まさに、飛行機利用がこれで、普通はもっと先に気が付いてもよさそうなものだ。もっとも、乗船名簿の件で、最初から信じ切っていた、というのもあろうが、移動手段として飛行機は当然考えてもよさそうだ。また、石田部長に帯同出張者がいないという前提での思考もやや滑稽ではある。記者ならどこでも一人でいくのかもしれないが、部長クラスが一人で北海道の各局をまわるということ自体が普通のサラリーマンには不自然な前提だ。しかしながら、上記の指摘はあまりにも些細であり、この作品全体の価値を下げるものではない。尚、色々な出版社から出版されているようだが、新潮社が版権を持っているようで、一番安いのでおすすめだ。いまどきワンコインで読める傑作は少ないだろう。他のコメントで、果物屋が夜11時まではやってないだろう、という指摘があるが、本では9時過ぎ通過の設定だからあり得ない話ではないだろう。氏のことだから、実際にそのような店があったことに基づいた設定ではあるまいか?あと、札幌の「待合室」が不自然だ、本来はホームで待ち合わせするのがアリバイ工作においては出来がいいはずだ、と執拗に繰り返されているが、ここはある意味普通ではないだろうか。取引先にホームまで出迎えさせるというのはかえって不自然と思う。冬の札幌であることを考えると、野ざらしのホームでも、改札前でもなく、待合室はごく自然な設定と思う。最後になるが、お時さんは、なぜ、佐山と同行し、途中下車し、博多へ行き、といったことに納得したのだろうか?どのように事情を安田が説明したか、不明である。公認2号であるとしても、そこにはなんらかの説明がなければ普通は不審に思うはずだ。お時の役割が実はかなりのウエイト占めているが、お時はどの程度の説明を受けていたのだろう。もしかすると何も説明がないままに、命令のごとくやっていたのかもしれないが、亮子とまで落ちあって云々は、やはり不自然であろう。 | ||||
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考えてみれば初めて読んだのが中学の頃なので、本書が世に出てから10年は経っていない事になるが、その頃の私にとって北海道も東京も福岡も外国のように遠い存在だった。 そういった意味で鳥飼刑事が国鉄香椎駅から西鉄香椎駅周辺を行ったり来たりする項を読んでいた時、どんな所なのだろうと想像し、胸を高鳴らせたものだ。 その後、5年程して映画(昭和33年製作東映)を観る機会があり、ビジュアル的に満足したが、それでも一度行ってみたいなと思っていた。 その映画を観てから20年以上経った頃、所用で福岡に行く機会があり、時間が出来たので、いよいよ香椎方面へ出向いた。JR(当時は国鉄)香椎駅前には果物店があり、小説にも映画にも出ているので、一致していることに、ある意味驚いた。 ここから海岸の方へ6〜7分歩くと西鉄香椎駅に着く。成る程と独り言を吐く。鳥飼がこの距離を歩く調査をしたところ、6〜7分と書いていた。合っているのが嬉しい。 そこから香椎海岸を目指すが心中を装った場所には当時の面影はなく、コンクリートの護岸に無数のテトラポットが散在していた。大型スーパーまで出来ていて、――ずいぶん、さびしい所ね と登場人物に言わしめた感慨はない。現在はなお変貌が激しく、地図を見ると、香椎海岸沖はアイランドシティが出来ていた。 前置きが長すぎた。「点と線」である。昭和46年の時点で当事つき合っていた女性に感想を求めたところ、飛行機に辿り付くのが遅いと云われたので、現在の読者に本書の良さを理解出来るか危惧感がある。 文学なら時代を超えた共感が得られるが、推理小説でアリバイ崩しがメインだと難しい。ただ鳥飼重太郎という一人の老練な刑事の魅力は消えないはずだ。 少し前、テレビでビートたけしが鳥飼役をやっていたが、いささか違うのではないかという印象をもった。 | ||||
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考えてみれば初めて読んだのが中学の頃なので、本書が世に出てから10年は経っていない事になるが、その頃の私にとって北海道も東京も福岡も外国のように遠い存在だった。 そういった意味で鳥飼刑事が国鉄香椎駅から西鉄香椎駅周辺を行ったり来たりする項を読んでいた時、どんな所なのだろうと想像し、胸を高鳴らせたものだ。 その後、5年程して映画(昭和33年製作東映)を観る機会があり、ビジュアル的に満足したが、それでも一度行ってみたいなと思っていた。 その映画を観てから20年以上経った頃、所用で福岡に行く機会があり、時間が出来たので、いよいよ香椎方面へ出向いた。JR(当時は国鉄)香椎駅前には果物店があり、小説にも映画にも出ているので、一致していることに、ある意味驚いた。 ここから海岸の方へ6〜7分歩くと西鉄香椎駅に着く。成る程と独り言を吐く。鳥飼がこの距離を歩く調査をしたところ、6〜7分と書いていた。合っているのが嬉しい。 そこから香椎海岸を目指すが心中を装った場所には当時の面影はなく、コンクリートの護岸に無数のテトラポットが散在していた。大型スーパーまで出来ていて、――ずいぶん、さびしい所ね と登場人物に言わしめた感慨はない。現在はなお変貌が激しく、地図を見ると、香椎海岸沖はアイランドシティが出来ていた。 前置きが長すぎた。「点と線」である。昭和46年の時点で当事つき合っていた女性に感想を求めたところ、飛行機に辿り付くのが遅いと云われたので、現在の読者に本書の良さを理解出来るか危惧感がある。 文学なら時代を超えた共感が得られるが、推理小説でアリバイ崩しがメインだと難しい。ただ鳥飼重太郎という一人の老練な刑事の魅力は消えないはずだ。 少し前、テレビでビートたけしが鳥飼役をやっていたが、いささか違うのではないかという印象をもった。 | ||||
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初めて松本清張の作品を読んだ。今まではつまり読まず嫌い。何か古臭い感じがして敬遠してた。本作品を取ったのはどこかで聞き覚えのあるタイトルだったから。しかし、いざ読んでみるとそんな印象は一変、すごく読みやすい文章、惹きつける展開で夢中になって読んだ。途中、一点だけ「どうして?」と思ったのは、主人公がトリックを解明するのにただひたすら陸路しか思いつかないところ。今現在であればすぐに空路も思い当たるが、それは昭和30年代の庶民には考えられない交通手段だったのだろうか・・・それはともかく、最後の結論もよかったと思う。不朽の名作とはこういう作品のことだと思う。すばらしい作品に出会えたことに感謝。また、彼の作品を読んでみたいと思う。 | ||||
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初めて松本清張の作品を読んだ。今まではつまり読まず嫌い。何か古臭い感じがして敬遠してた。本作品を取ったのはどこかで聞き覚えのあるタイトルだったから。しかし、いざ読んでみるとそんな印象は一変、すごく読みやすい文章、惹きつける展開で夢中になって読んだ。途中、一点だけ「どうして?」と思ったのは、主人公がトリックを解明するのにただひたすら陸路しか思いつかないところ。今現在であればすぐに空路も思い当たるが、それは昭和30年代の庶民には考えられない交通手段だったのだろうか・・・それはともかく、最後の結論もよかったと思う。不朽の名作とはこういう作品のことだと思う。すばらしい作品に出会えたことに感謝。また、彼の作品を読んでみたいと思う。 | ||||
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すばらしいトリックです。 よくもまぁこんなにたくさんの罠を思いつけるものだと感嘆します。 推理小説でもあり、ハラハラのサスペンスでもある。 | ||||
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すばらしいトリックです。 よくもまぁこんなにたくさんの罠を思いつけるものだと感嘆します。 推理小説でもあり、ハラハラのサスペンスでもある。 | ||||
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トラベルミステリーのアリバイ崩し小説です。無駄な部分が無く一気に読ませてくれますが、最近の推理小説に慣れた私には物足りませんでした。私が読んでいる最中に「刑事さん、今頃それに気付くか?」と感じていた部分は、解説で有栖川有栖さんが見事に突っ込んでくれています。酷評する解説だけでも(突っ込んだ後褒めてますよ)この文春文庫版は読む価値アリ!です。 | ||||
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今回初めて松本清張作品を読みました。 ある新聞記者から勧められて読みました。表現が読みやすいのでスラスラと読めました。内容は実に面白く、巧妙な罠を読み解くのにあたかも読者である私自身が解明していっているような錯覚に陥り、頭使って賢くなってるような気がしてしまうほどでした。よくもここまで裏を考えついたものだと書き上げた清張に敬意を表したいです。 他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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今回初めて松本清張作品を読みました。 ある新聞記者から勧められて読みました。 表現が読みやすいのでスラスラと読めました。 内容は実に面白く、巧妙な罠を読み解くのにあたかも読者である私自身が解明していっているような錯覚に陥り、頭使って賢くなってるような気がしてしまうほどでした。 よくもここまで裏を考えついたものだと書き上げた清張に敬意を表したいです。 他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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これはすごい。 あっというまに引きづり込まれて読み切ってしまった。 アイデアもいい。 人間ならば、誰しもがひっかかってしまうところに、ちゃんと刑事もひかかって、読者も一緒に苦悩できる。 さすがに有名なだけある。 一流の推理小説とは、こういうものなんだろう。 | ||||
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これはすごい。 あっというまに引きづり込まれて読み切ってしまった。 アイデアもいい。 人間ならば、誰しもがひっかかってしまうところに、ちゃんと刑事もひかかって、読者も一緒に苦悩できる。 さすがに有名なだけある。 一流の推理小説とは、こういうものなんだろう。 | ||||
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本当に読みやすい小説。 伏線の回収や展開の仕方が、明察でありながら卒がない。 この小説を、推理小説の範として取り上げることに異論は無いだろう。 トリックを補強する小道具の数々に古さを感じるが、かえって「今の作家には到底書けない」という驚きがある。 古典には重要な記録といった側面もある。 およそ50年前の風俗の記録としての捨て置けない価値を見いだせるのが、こうした古い作品を読む楽しみでもあるのだ。 How done it.つまりは「(犯罪をもしくは偽装を)どうやってやったのか?」というアリバイを解く小説で、犯人と主人公の知恵比べを楽しむ小説。 なのだが、それを楽しむだけなら、少年向きの冒険小説や「名探偵コナン」でも読んでいればいい。 誰が一番悪いやつなのか、最後に笑ったやつが誰なのかということを、最後の章で社会の不条理とともに端的に語る技量は、まさしく文豪の所業であろう。 その内容は人それぞれとはいえ、「読後の余韻と叙情」のみが物語の目的である。 展開や設定の物足りなさを指摘するのは、小説の本来的な楽しみ方ではない。のでは? 解説も必読。 致命的なトリックの盲点を鋭く突いてる。そして、作家と読者の知恵比べの楽しさもまた、嬉々として語られている。 | ||||
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書かれた時期相応の古めかしさはあるものの、 読者に物語を「食わそう」とする誠意が感じられて、非常に読み心地が良い。超読み易い。 清張漁史の風貌には似ても似つかぬ(失礼!)ような良文であった。 純文学系作家の悪習である、難しい言葉で頁を埋めようとする傾向は微塵もない。 珍奇を衒う気が全く感じられず、読み手を引き摺り込むことを第一とした文章は、 個人的に美文ではなく良文と呼びたい。 物語がほぼ捜査する側の世界に終始しており、 物的証拠もかなり限られたものしか見出せなかったのはやや残念か。 まあ、証拠のことは作者自身も物語内で明確に指摘している訳ではあるが。 つまるところは亮子さんの趣味が個性的で、斬新かつ優雅であったのだ。 なお、鳥飼刑事の手紙に出てきた、 『この男の犯行に間違いないと信じたら、二押しも三押しもすることでございます。』 という文句はちょっと……警察のこういう思いが虚偽自白を誘発し、冤罪を生むのでは?という気もした。 余談ながら、平野謙氏のあとがきも面白い。 平野氏曰く、 『島崎藤村なら、わが運命のつたなさに涕くというようなポーズで、読者の同情を集めるところを、 わが松本清張はそんな被害者意識の私小説などに甘ったれないで、いわば犯罪小説すれすれのところまで、 主人公たちを居直らせたり、彼らの人間的呪詛を不合理な社会全体の仕組みのなかに普遍化したりするのである。』 と。 清張漁史と同年生まれの某作家を指しているように聞こえるのは私だけだろうか。平野氏の意図はいざ知らず。 | ||||
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いわゆるアリバイ崩しの作品。 容疑者には鉄壁のアリバイがある。 わずかな手がかりを元に推理し、その裏付けを取ろうと調査すると、逆にそのアリバイを確固たるものにしてしまう。 この絶望感の描写がうまい。 刑事の視点から描かれ、容疑者の心理は一切描写されない。 これも逆に想像が膨らむ。 松本清張はお堅いイメージだったが、そうでもなかった。 すらすら読める本格派。面白かったです。 | ||||
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機械工具商の安田は列車に乗る間際、行きつけの料亭「小雪」の美人 女中お時が男と、向かいのホームから列車に乗り込むのを目撃する。 一方、××省の汚職事件の捜査は大づめをむかえ、省庁の内部にまで 警視庁の手が伸びていたその矢先、玄界灘でその事件の鍵を握る実 務家、佐田が毒薬による情死をとげていた。その相手こそ、安田が先 日目撃したお時その人だったのだ…。 推理小説と二時間ドラマの世界で、没後も燦然とその名を轟かせてい る作家、松本清張。この作品は彼の代表作の一つでありながら、同時 に処女長編作というのだからすごい。おばさま方が見たがる男女の情 愛のもつれや、刑事が出張しまくる必要が生じて、各所観光事業の促 進に寄与することになる時刻表を使ったトリック、なぜだか殺害現場に 選ばれる切り立った崖など、後世に連綿と受け継がれる「二時間ドラマ 的モチーフ」の数々がちりばめられている。 推理小説としてのこの作品の画期性については、解説にて評論家の平 野謙が明瞭に解き明かしてくれている。読めばわかるがこの作品の焦 点となるのは誰が犯人かではなく、「アリバイ崩し」である。そこにこそこ の作品の画期性がある。 だが一方、問題のトリックについては今思えば、そこまでの奇抜さはない。 時代的な限界があるため、アナログな書類管理などには目をつぶるとして、 それでも平野に指摘されているとおりこのトリックにはある「欠陥」がある。 だから、劇中の「犯罪」として完成度はそれほど高くないと思われるが、そ れ以上に作品の「外」へ、後続する作品へ遺した影響は、そのトリックの瑕 疵を忘れさせるほどのものだったのだろうと推測できる。 | ||||
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本書は、推理小説の中で、「アリバイ破り」というジャンルに属するようである。 完全犯罪達成のために一寸の隙もなく用意周到にことを進めた犯人を、いかに読者に面白く伝えながら、追い詰めていくのか。ここは正に著者の筆力が問われている。 地方の老刑事と警視庁の警部補、それに警部補をサポートする主任というキャラクターの配置が、まず面白い。老刑事の着眼点は、最初から事件の解決に大きな貢献をしている。後半部分の手紙で「慢性になった常識が盲点をつく」といった警告をするにとどまらず、同一と思われていた二組の男女を別々であると想像した。あまりにも決定的な思いつきは、状況証拠を固めていく精密な作業よりも、はるかに価値の高いものである。 アリバイを固めるために、日本の鉄道網ほど有難いものはない。時刻表に従って精密機械のように動く日本の鉄道ダイヤは嘘をつかない。例の「四分間の間隙」の着想を、松本清張がいつから温めていたのかは非常に興味深い。 最後に「解説」について付記したい。そこでは「点と線」という推理小説のキズを指摘している。なるほど、言われてみると然りであり、ある最初の設定に合理的な説明が施されていない。推理小説愛好家からの厳しい批判の目を知ると当時に、自分の読者としての素人加減が浮き彫りにされてしまったようで、恥ずかしい限りである。 | ||||
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登場人物は限られてて、この人が犯人だろうとは初めから判っているんだけれど、動機が不明で、アリバイがあるから、種明かしまでまったくわからなかった。この小説は、電車や飛行機のダイヤを巧みに駆使したアリバイ破りを描いていて、あーこれかと素直に思った。以外な人も犯人だったことが面白かった。推理小説に精通していない人にも読みやすい一冊だと思います。 | ||||
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もし、この作品が世の中に出なかったら、現代の推理小説はどうなっていただろうか?おそらく、全く違うものになっていたのではないかと思われる。推理小説というマニアックな読み物が、大衆にも読まれるようになった記念すべき作品である。細かい設定には時代の古さを感じてしまうが、ストーリーの根本は21世紀の今日でも決して古さは感じない。 | ||||
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松本清張初挑戦です。 古い小説ですが、読みにくさのかけらも見当たらないきれいな文章でした。 トリックは突拍子もないものでもなく、いたって普通なところがまたいじらしい。 推理を解いていく流れが、人間らしく現実的で、リアル感の強いものとなっている。 推理を楽しむより警察がトリックを暴いていくところの人間性を読んで欲しい。 | ||||
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