■スポンサードリンク
五番目の女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
五番目の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同じ作者の『目くらましの道』を読んで、地理的環境を含めて、スウェーデンの警察小説に興味を持ちました。前作も、物語の展開の上では無駄な描写--おもに主人公の家族・愛人問題--が多く、辟易とさせられることがありました。この本はさらに、その無駄な部分が多く、それを省けば上下二巻各400頁の内容は、一巻に収まるのではないかと思いました。文庫本といえど各巻1200円ほどするので、出費が痛いです。それは、毎年作品を発表し続けている作者の、無理をした執筆活動に問題があるせいなのかもしれません。そのために、物語の筋も粗くなり、あり得ないことがしばしば描写される結果になったのではないかと思いました。 また、翻訳も吟味不足で、スウェーデンが1994年の「サッカーのワールドカップ優勝」(上47頁)と平気で訳し(たとえ原書がそうなっていても、訂正すべきです)、またローマの「スペイン階段」(上下合わせて数か所)などと、工夫が見られない個所が多くあります。スウェーデンの町や通りの名前と思われるものが原語のカタカナのままで訳されているのも不親切です。舞台になるスウェーデン南部の地図が冒頭に掲載されているのは便利ですが、これもどうせなら物語にそって丁寧に作ってもらいたかった。しばしば登場する犯行現場のルーディンゲや、犯人の隠れ家のあるヴォルシューなど、主要地点が抜けていて、地図を制作した人が明らかに物語を読んでいないことがわかります。 原作・翻訳・編集ともに粗製濫造の見本のような本でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!