寛政五年十月、江戸を見舞った大火事のあと、吉原に大勢の客が押し寄せる。

勘定奉行である父秀信の秘命を帯び、関八州に巣くう公儀の敵を倒してきた夏目影二郎。最後の始末旅より七年。

トランシルヴァニア山中の城に潜んでいたドラキュラ伯爵は、獲物を求めて英国ロンドンへ向かう。

そうだ。 不思議が起こるべきなのだ。

顔なき女は燃やす。人を家を男を。

悪徳銘探偵メルカトル鮎に持ち込まれた「命を狙われているかもしれない」という有名作家からの調査依頼。

ある殺人事件で証言をしたふたりの男女が、相次いで突然の死に至った。

殺人犯は、13歳。 法は彼女を裁けない――。

人間関係につまずき、ひとりぼっちを選んだイチコ。

ごく普通の結婚をした隠密同心の嫁は、じつは優秀なアサシンだったのです!──待望の書下ろし時代小説シリーズ、スタート! 月(つき)は北町奉行・柳生久通の庶子。

血の繋がりのない９歳の娘と暮らす、元ヤクザの探偵・矢能が正体不明の富豪から依頼されたのは、２億円の価値がある非合法な商品取引の交渉人だった。

夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ー書下しし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。

第１４回小説現代長編新人賞受賞作。他人との関わりを避けて暮らす良子。

莫大な財産の相続と会社の経営方針を巡る一族の確執。

大学の同級生だった麻矢、璃子、友梨香。三人はよく飲みに集まっては夫の愚痴を口にし、日頃の鬱憤を晴らしていた。

「無人島に３つ持っていくとしたら？」 初夏の夜、この定番の他愛ない話題で盛り上がっていたバーの常連たちは、マスターの告げた一言でさらに沸く。

終戦後、荒廃から立ち直る日本において、「食」から家庭を応援する女性がいた。

ロンドン警視庁のウィリアム・ウォーウィックは警部昇任後、豪華客船に乗り、束の間の休暇を妻と過ごしていた。

胸に謎の言葉を刻まれ殺された男は、麻薬王の娘の婚約者だった。

1944年、ナチス体制下のドイツ。

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの？　青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。

『思い出のとき修理します』著者が描く、なつかしい物語のつなぐ優しい縁。

超常現象渦巻く悪魔崇拝の館で幕を明ける、霊能力者連続殺人事件! 異才・手代木正太郎の筆が暴れる、ゴシックホラー×本格ミステリ! “妖精の淑女”と渾名されるイカサマ霊媒師・グリフィスが招かれたのは、帝国屈指の幽霊屋敷・涜神館。

運だけで数々の難事件を解決してきた轟運探偵と助手の努力探偵に、一件の探し物の依頼が届く。

９歳の少女スーズは、子どもたちを襲う怪物グリフィンから村を守るため、ひとりで旅に出る。

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。

フランス対外治安総局の工作員ド・パイヤンは生物兵器の開発者を捕らえる作戦に失敗しパキスタンから決死の脱出を図るが……。

ある年のクリスマス、ポアロのもとに外国の王子がやってきた。家宝のルビーを奪われたので取り戻してほしいという。

ここが想像力の最高到達地点。

競馬はロマンだ! 競馬を愛してやまない著者が贈る夢の物語。 亡き兄が遺した競馬バーを営む倉本葵。

百貨店の催事で古書展覧会が行なわれるほどの古書ブームが到来した。

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジ。

クリスティの『白昼の悪魔』を映画化した『地中海殺人事件』の野外上演会、もちろん〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉はそろって参加した。

期待されながら、行き詰まっている若手刑事たちにコーチとして派遣される人事課所属の向井。

「ただ私は戦闘機という機械に乗りたかっただけで、その戦闘機の飛ぶ空が“護国の空”だったのです」少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく。

架空戦争に敗れた惑星ジェヴレンで 宇宙を横断する策謀がうごめく 不朽の名作が新版＆新カバーで登場 『星を継ぐもの』シリーズ第4部 月面で発見された宇宙服姿の死体は5万年前のものだった、という壮大な謎を端緒とする《巨人たちの星》シリーズ。

巨大コンピュータ網が生む異常事態に ハントとダンチェッカーが挑む 第25回星雲賞海外長編部門受賞作 『星を継ぐもの』シリーズ第4部 ある日突然人格が他者のものとすり替わってしまう――いたるところで奇異な現象が多発するジェヴレン社会に、ハント博士らは直面し

東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。

問題児だらけの探偵社がおくる、都市伝説×アクション×ホラー! 都市伝説が実体を持ち、人に危害を加えるようになった”新種の怪異”。

夫の浮気を知り、満たされない心を埋めようとする主婦。 余命わずかな母親に婚約者を紹介したい高校教師。

忍者の末裔にして、片時も眠らない〈梟〉の一族。里を失った〈梟〉の元に、超アウトロー競技への出場依頼が。

新元号、コロナ、新しい生活様式。目まぐるしく変わる世の中で、大切なものが何かを改めて悟る。

父、愛猫に続いて、確執の深かった母を亡くした著者。その母の葬儀で、1匹の猫と出会う。

様々なジャンルで活躍する作家・冲方丁がつい考えてしまうこと、ふとした思い付きなど、日常のアレコレを語り掛けるエッセイ集。

離婚届を置いて失踪した妻、発見された銃弾、28年前の未解決事件。 平穏な生活が一変する秘密と嘘。

さあ――わたくしたちの推理を始めましょう 時崎狂三――人には言えない過去を持つ女子大生。

両親の離婚で父親の故郷・札幌市に引っ越してきた昴は、転校先の高校で幼なじみの宵深と再会する。

カナダ・バンクーバーにほど近いワシントン州中部の町クインシー。

先のグレゴール・キラー事件から二か月。

札幌市近郊の町、荏原市で発生した女子大生殺人事件。

『十六夜月』がヒットしたことで作家としてのステージが上がった李奈。

西船橋駅近くで起きた傷害致死事件。現行犯逮捕された犯人は連行中のパトカー内で急死した。

十年前、日野市の女児殺害の容疑で逮捕された野村栄慈 は、二審で逆転無罪となった。だが、その野村が、再び逮捕された。

光源氏の養女は、お転婆娘だった(「やんちゃ姫 玉かつらの巻」田辺聖子)。放浪の僧侶が秘めた懊悩とは(「髪」瀬戸内寂聴)。

祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参り。

不自由な世の中だけど、自分のためにショートトリップを実施! SNSをチェックしていた日和は、いてもたってもいられず日帰りで宇都宮へ足を伸ばして、餃子×ビールを堪能……人見知りだった日和が、ひとり旅にハマってずいぶん旅慣れてきたスケジューリング。

武家社会の中で江戸の裏長屋暮らしだった少年・弐吉は、直参の侍の狼藉がもとで両親を亡くし、札差・笠倉屋で小僧奉公をすることに。

底辺女子が人生逆転!?　不遇な家庭に育った17才のユキが、子供を持ちたい人々と貧困女性を救う“代理母ビジネス”の賭けに出る。

一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。 日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。

君と生きる未来を願う僕と、僕と共に死ぬことを願う君――。 時を繰り返す世界で、僕はもう一度君に恋をした。

「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。

「おまえの首も抜けるかもしれない。

小間物問屋『遠野屋』の主清之介は、生国嵯波の紅花産業に莫大な金を注ぎ込んできた。その紅餅を積んだ船が突然消えた。

塞がれた窓、防音壁、追加錠……監禁目的の改築が施された民家で男性死体が発見された。

女にだけわかる、狂気。 過剰な嫉妬は、やがて強大な殺意へ…。

夫婦と5歳の息子が暮らす築50年の大型マンションに、今日もささやかな事件が降りかかる――。

なぜ怖いのか。人気作家陣の最新ホラー×ホラーカンパニーによる魅力解説。

考古学者殺害事件の犯人として逮捕された若者。裁判で死刑判決を下されながらも沈黙を守り続ける真意とは……。

無頼派の旗手として、純文学から歴史小説、推理小説、随筆まで多彩で精力的な執筆活動を行い、戦後日本文学を代表する存在となった坂口安吾。

雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。

切なさと救い溢れる３つのラスト。 読者を半泣きさせる書下ろし警察小説。

５人の作家が「ありえない出会い」をテーマに描く青春短編集。

ある雪の日。純白の校庭にとつぜんあらわれた巨大なミステリーサークル。

長年の奴隷解放戦争に疲弊した惑星ウェレルで、宇宙連合エクーメンの使節ソリーが祭りの日に攫われこの地の真実を垣間見る「赦しの日」をはじめ、圧倒的想像力で人種、性、身分制度に新たな問いかけをする《ハイニッシュ》世界の四つの物語。

長野県警松本署に奇妙な電話があった。見慣れない男が敷地に立っていたので声をかけたが一言も喋らないという。

原因不明の病に倒れた「国生みの賢者」金糸雀。

吹雪の夜、フランスの山間の町でエヴリーヌという女性が殺害された。

不気味な廃墟で言い合いをする二人の男の衝撃的結末「例の支店」、自分が犯人だと自首してきた男と、問い詰める側の間で進行する奇妙な議論「哲学的ゾンビの殺人」、カリスマ映画監督の作品に出演した役者が見た、とんでもない光景「撮影現場」、仕掛けが冴える著者の真骨頂特

私はね、心に一つ秘密がある──。伯爵夫人手術時に起きた“事件”を描く『外科室』。

首都圏で発生した、地下建築での連続切り裂き魔事件。犯人も被害者の共通点も不明のまま、捜査は難航していた。

動画配信サービス〈ときときチャンネル〉を始めた十時さくらは、同居人のマッドサイエンティスト多田羅未貴の研究や発明を紹介し、収益化して生活費の足しにすることを思い立つ。

オンラインの掲示板に元夫の殺害依頼が投稿された！？　シングルマザーで作家のフィンレイは、子育てに奮闘しつつ原稿の執筆に取り組んでいた。

暑い夏休みの朝、高校2年の戸川春一は同級生・岩沢訓子が、稲城大橋から飛び降り自殺をしたことを、刑事である父親から知らされる。