血なまぐさい風が吹く居合道場、一心館。完全な密室状態の中で、二つの白装束の惨殺死体が発見された。

テキサスの岩山とコロラドの清流を背景に聳えるマクファーランド邸。だがこの豪邸は呪われていた。

ホールを埋めた聴衆の前から、オーケストラのメンバー全員が消えた。

新米弁護士・越智彩夏の父憲一郎が瀬戸内海の小島で惨殺された。彩夏の兄や母にも警察の容疑が及ぶ。

さらし首の名所・暗闇坂にそそり立つ樹齢2000年の大楠。

脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持が消えてゆく…。

人気作家の篠崎が軽井沢の山荘で殺された。

日射病、喉頭異物、睡眠時無呼吸症候群など、様々な医学用語を散りばめた医学ミステリー。

晩秋の気配漂う恵那峡で若い人妻の絞殺体が発見された。被害者の足取りを調べるうちに浮かんだ容疑者は夫。

京都の大学を卒業した友人たちと共に中川美帆は山陽路を旅する。

釣部渓三郎初のスキーミステリー！ 越後湯沢のゲレンデで殺人事件発生！釣部と蟹沢の中年コンビの名推理は？ 女子大生殺人事件の現場で見つけた1枚の領収書を手がかりに、釣部渓三郎と蟹沢警部補はユートピア湯沢スキー場に乗り込む。

桑森小学校6年1組の人気者コルブスは、江見晃がかっているからすである、はねのつや、体ぜんたいの感じや、目の表情などが、いかにもりこうそうだ。

甲賀忍者崩れの大道易者果心堂は、好奇心と向学心に富んだ天下のいたずら者。

五月の風市の市民プールが、ある夜、虹色にそめられた。だれが、なんのために。

五月の風市の美術館にある名画「ハリネズミのほほえみ」が盗まれた。

死刑囚から届いた1通の手紙が「マイアミ・ジャーナル」記者マットの生涯を大きく狂わせた。

黒人死刑囚は釈放された。世紀のスクープでマットは英雄になり、ピュリッツァー賞を受けた。

建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、伊豆沖でヨット航海中に遭難した。

再会―黒く塗り潰された電話のメモ。再会した同級生の中に、妻を死の淵へ追いやった者がいる。

亀井刑事が故郷青森に帰る途中、謎の一味に脅迫された。妻子を誘拐したと告げられ、亀井はやむなく指示通りの旅を続ける。

すべてに災なす凶（まが）つ神を宿した八千草飛鳥――出雲と並ぶ古代の聖地熊野で彼の行く手を遮ったのは、天津神の使い八咫烏（ヤタガラス）、神を生け捕る古式武闘家竜宮らであった。

国立市内で若い女性の惨殺死体が発見された。犯罪を誇示するかのごとく、太股に“H”と鋭利な金属で傷つけられて。

江戸日本橋の袂で晒し者にされた3人の女の肌に朱書された「公方様御側妾棚ざらえ」の文字。

温泉旅行に出かけようと長距離バス乗り場にやって来た三姉妹。

クレジットカード偽造やニセ札作製、外国人露天商の元締めなど、活動を拡げるアジアマフィアを摘発する端緒を、若手刑事川喜多良一が掴んだ。

歌舞伎役者の芳沢吉也さんからのご招待を受けて、麻衣子たちは古都金沢へやって来た。

都会の稀薄な人間関係の中で起こる不可解殺人。事件の核心を見抜く伊集院大介の慧眼。

ある星に被害者、犯人、目撃者、警官、探偵、新聞記者と役割の定まった男女がいた。

何十万もの人間を生きたまま串刺しにしたとも云われるワラキア公ヴラド。

元警察官で探偵事務所を開業する橋本のところに、奇妙な位頼が舞い込んだ。

武蔵屋の抱えの小えんが殺され、犯人が上らないうちに、今度は深川で指折りの売れっ妓染香が殺害された。

夜鷹のお初が殺された。お俊に続いて二人目。

「出ていって、悪いことが起こらないうちに」念願のマイホームを手に入れたはずの母親がそうつぶやいたときから、翠の身辺で不可解なことが相次いだ―。

「出ていって、悪いことが起こらないうちに」念願のマイホームを手に入れたはずの母親がそうつぶやいたときから、翠の身辺で不可解なことが相次いだ―。

「神の領域」は存在するのか。かかわった人間を破滅に導く未完の原稿。

初雪をいただく穂高・乗鞍を望む高山を発車したL特急ひだ1号―。法事を終えて東京に戻ったOLが殺害された。

作家・北村直樹は学生時代の女神・今日子のことをふと思い出して探し回る。

不倫が原因で勤めていた会社をやめた片山由美は、京都の興信所に再就職した。

悲しい伝説が生きるお城からきた、勇敢できれいなオオカミ。真名子はいまでも思うのです。

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。

最上峡の川岸に美女の死体。彼女は地元素封家の娘で医大を卒業し、婚約もしていた。

京都府警捜査一課の橋口警部補は、妹舞子の結婚式のため北海道札幌へ向かった。

「出ていって、悪いことが起こらないうちに」これが、念願のマイホームを手に入れて、はしゃいでいた母のつぶやきとは思えない―。

「出ていって、悪いことが起こらないうちに」これが、念願のマイホームを手に入れて、はしゃいでいた母のつぶやきとは思えない―。

一瞬にして二人の幼い命を奪ったひき逃げ事故。

戦国の魔王松永弾正、己が邪恋を成就せんと妖異玄怪の根来忍法僧をして数千の美女を狩る。

御公儀忍び組査察の秘命を受けた、椎ノ葉刀馬。

ロンドン警視庁のエリート警視ダンカン・キンケイドは、遅めの夏休みを楽しむべく車を走らせていた。

夢水清志郎は名探偵。表札にも名刺にも、ちゃんとそう書いてある。

上高地での駆け落ちから四か月。悦子さんと広也くんは、親の反対で引き裂かれたまま。

長野県の諏訪湖湖畔に隠棲し、作家だと自称する男の周辺で連続殺人が発生。

陸奥の霊峰、早池峰の地下の冥界の王・総門は怨魔王として地上世界の征服を目指す。

社長はライオンの檻に放り込まれて殺された。弁護士は亜酸化窒素と自分を電気冷蔵庫に閉じ込めて“自殺”した。

突然の人事異動で気分一新の一人

「君はイニシャルがTS（ティーエス）だろう。

完璧なアリバイを用意した「犯人」よりも、さらに巧緻な罠を仕掛けた「人物」は誰か!?発端はグループ買いで得た宝くじの3000万円だった。

同日同時刻に、東京・埼玉・栃木の3地点で焼殺事件が発生、広域指定事件として南平班は各県の県警と合同捜査を開始した。

幼いふたりの娘を残して母はクリスマスの夜、突然失踪した。それから三十年…。

芥川賞作家の小川洋子による初めての本格的な書下ろし長篇小説の誕生。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

京都・大覚寺で、失踪した娘の消息を尋ねる父親に出会った女性編集者は、数日後「ホトケ谷」で女性の他殺死体が発見されたことを知った。

五千年の時空を越えて蘇る冥府の使者、空中密室の溺死体。

巨万の財産とCIAで身につけた殺人技術を武器に闘う謎の美女トモコ。

元世界ジュニア・ウェルター級のチャンピオン最上永吉の息子が誘拐された。

地獄から復活した屍魔たちの跳梁が誕生直後の平安京を恐怖に陥れる。

人と人の出会い。人と人の別れ。

釣部渓三郎は八丈島行の船のキャビンで魅惑的な女性と出会った時から、相次いで起きる殺人事件に巻き込まれる。

R大学医学部第三外科の非常勤医員の三条美和子はG市民病院から紹介されてきた患者の胃癌の摘出手術を行った。

横浜、神戸、函館、門司。港町ばかりにつづけておこった四つの殺人事件。

浪花のヘプバーン、しのぶセンセがでくわした6つの奇妙な出来事。楽しくてちょっと切ないミステリー。

天正十年六月二日。

坂田勇吉は東京生まれ東京育ち、生粋の東京者だ。

昼は弁護士として男社会の中で虐げられた女性の人権を擁護し、夜は講釈師として阿部定やモンローの凄絶な女の生涯を語るスーパーレディ・村崎紫子=大神田紫。

人気俳優がホテルで墜落死、同室していたのはコールガールだったが…。いま明るみに出る歪んだ過去。

商用でソウルに飛んだ野上は機中で美女と知り合う。彼女の助けで商談も順調に進み、有頂天の野上は地元の女性と一夜を共にする。

フルトヴェングラーの指揮棒。世界支配の象徴=聖槍。

幸薄き女の想い出の1葉の写真。2つの紅葉谷公園の謎の2つの死体。

大阪府警捜査一課巡査部長、岩切鍛治。何物をも恐れぬ捜査ぶりから、人は「春団治刑事長」と呼ぶ。

秋田県横手市の安アパートに潜伏していた男が、密かに殺された。横浜の会社の経理係で、実は公金を横領していたらしい。

モンゴル平原に興った史上最強の騎馬帝国・元。迎え撃つ慓悍、精強の日本・鎌倉武士団。

チンギスハーンの再来、英雄フビライは、はたして、黄金の国ジパングの夢にとりつかれたのか?推理小説、冒険小説の手法を駆使して“蒙古来たる”を描き切る痛快無比の歴史小説。

新宿から倉敷へ向かう観光バスが、消息を絶った。

サラブレッドを心から愛するカメラマンの兄、石原和彦が失踪した。妹の梨花は、兄の行方を追って熊本へ飛ぶ。

誰からも愛されて育った娘、スーザン・ストーン。

一人の人間の左右の目に起きる“ボッチの残像”という現象が、兄と妹の間で起きたのか?妹が死んだ瞬間、兄修一の網膜に残像が焼きついた。

直木賞受賞作 江戸のお裁きの真実に迫る本格時代サスペンス 訴訟事の“公認世話焼き”恵比寿屋喜兵衛のもとに若者が依頼に来た。

浅見家が檀家世話人を務める聖林寺の鐘に血が滴っていた。

鮎川哲也の作品「死者を笞打て」に盗作の嫌疑がかかる。十年前に謎の女流作家が書いた作品そっくり、というのだ。

サラ金からの借金、宝石、ピル。まったく別の女がそこにいた。

やおい―やまなし、おちなし、いみなしの略だといわれる。

僕が5歳の時、信州の別荘で起こった惨劇―それは僕自身の記憶と両親を奪い去った。

芦屋のお嬢さま・醍醐玲子さんに、親友の悦子さんが恋人との駆け落ちを告白。

地震計に浮かびあがった謀略の波形とは。津波発生、データ消失と同僚の失踪の陰で密かに進行するのは何か。

二十年ぶりに故郷に帰ったその夜、八追純平が目撃した怪異。闇に浮かぶ、さかさ髑髏の灯篭がふしぎな詩を唄ったのだ。

遊園地のお化屋敷〈怪奇の館〉に逃げこんだ殺人犯を追って、傍若無人な大貫警部は井上刑事とともに、勇躍、中へと飛びこんだ。

アニーという名の人形に似た顔の美女たちが、何者かに次々と殺されていった。

冬の北海道から「花まつりを見に行きます」という絵ハガキを遺して死んだ姉。上着のポケットには一匹の蜂の死骸が…。

沖縄出身を謳うアイドル歌手が殺された。遺品の名刺から、大学助教授の若杉も警察の事情聴取をうける。