冬の八ケ岳山麓の別荘で、深夜、可憐な女子高校生の死体が発見される。現場は密室状態で、不可能犯罪に見える。

失踪人調査人・佐久間公。六本木の帝王にして、僕の長年の悪友、沢辺が突然失踪した。

医療事故か?巧妙に仕組まれた殺人事件か?現役外科医が挑戦した乱歩賞史上初の医学ミステリー。第38回江戸川乱歩賞受賞作。

男を撥ね殺してしまった芽衣子の頭に悪魔の様な計画が過る。死者を甦えらせればいい。

〈たぬきに天ちゅう〉―不動産会社社長宅に放火した犯人が電柱に残した貼り紙だ。

女流最高位戦にからむ連続殺人の謎、殺人現場に残された碁譜の暗合とは?人生の悲喜を描く傑作二品。

「結婚」で「恋愛」は終わるのか。その答えはこのドラマのラストにある―。

重要機密書類を持ったまま航空機墜落事故から奇跡的に助かった鶴見浩二。

十兵衛のそばで金春竹阿弥の声がした。

クィラランはもうすぐ父親になる男のようにそわそわしていた。ムース郡で新しい新聞の創刊に携わることになったのだ。

さても面妖な公事宿事件。金仏ひとつで罪を負う男と女。

ソ連の2重スパイはもう1人いたのだ、それも上層部に―。

杉原爽、19歳の春。大学へ進学した爽香は、家計の足しにと中学生・志水多恵の家庭教師を始める。

1942年、ナチ占領下のパリ。とてつもない夢に賭けた日本人がいた。

隕鉄は誰かの恋をかなえて落ちた流れ星―。ロマンチックを気取っても、一尺八寸環は女子大生にあるまじき刀鍛治。

茫々と薄墨に染まる木津川の河原に一人の男があおむけに倒れていた。

春4月、桜花咲き乱れる魔性の季節が再び廻りきた。

ピストルを頭に突きつけられてニッチもサッチもいかなくなったとき、そいつは言った。

過激派を名乗るグループに誘拐された愛娘を追って激動の中東へ渡る一日本人の孤独。

ロシア革命後の国内戦で白軍の最高統治者だったコルチャーク。

第二次大戦中、コルチャークの金塊の存在を知ったナチは、それを奪い取ったという。そして、その金塊は…。

標的はマフィアのボスの金庫―。

ジャーナリスト・風間隆平の変死に疑惑を抱いた星野昇子と柚木哲也は隆平が生前追っていたテーマを手がかりに親友の怪死の謎を解くため調査に当たる。

子供たちの玩具に隠された秘密を見つけだせ。地球輸入基準局はやっきになった他の星から送られてくる輸入玩具をチェックする。

1977年、アメリカ、オハイオ州で、連続強姦事件の容疑者としてビリー・ミリガンという青年が逮捕された。

精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。

嫁ぐ日を間近に控えて失踪し、無惨な変死体となって発見された二人の若い女性。

実業家・黒住泰造のもとに、“殺されかけたお前の息子より”という奇妙な脅迫状が届いた。

奥田信治は若い新聞記者。時は明治20年代。

血塗られた城館に渦巻く愛憎と惨劇 密室殺人、死者再生――妖しい光を放つ琥珀の首飾りは何を知る？ 18世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた。

1代で財をなした早川卓次は熱烈なSLファンでもあった。

南シナ海の烈風。眼下で砕ける三角波。

名推理を発揮し続ける笹谷美緒&黒江壮の名コンビシリーズ初登場の記念碑的本格ミステリー長編。

最新設備を誇るアラスカの石油基地にパイプライン破壊の予告状が届き、次いでポンプ・ステーションが爆破された。

奇術とミステリーのみごとなドッキング。

この血は呪いの血か、救いの血か？　目醒めるべきか、眠り続けるべきか？　ぼくは誰か？　神が義彦に植えつけた“血”とは？　物語のあらゆる要素を盛り込んで、神話が蘇る。

“五族協和の王道楽土を築くため満州を奪る”関東軍参謀石原莞爾の夢に共鳴した元陸軍大尉賀屋達馬は、莫大な軍資金工作を引き受けた。

男は、重役秘書である恋人のコネで、大会社に入社後、専務令嬢と知り合い、結婚にこぎつけた。

事件の発端は京都・島原での華麗なる大夫道中のさなかだった。桔梗大夫が殺されたのだ。

初めはよくある事件に思えた。まだ若い主婦の、突然の失踪。

ドイツ落下傘部隊の勇士、あのシュタイナ中佐が実は生きていた。

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。

広重は幕府に暗殺された?若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。

卒業か留年かの瀬戸際に立つ高校生の冴木隆と、不良中年私立探偵の父・涼介。

とある地方の高校に伝わる奇妙なゲーム。三年に一度、学園祭で行われるそのゲームは、学校の運命を占えると言われていた。

癌で余命いくばくもない老ヤクザ吉野から故郷淡路島への護衛を依頼された私立探偵碇田は、罠に落ちた。

神戸の異人館に住む日本人の若い女の元へ英国の大富豪ジョン・ポール・ゴッティの使いだという男が現われた。

“額田王の秘密を教える”との謎の手紙を遺し、一人の女が殺された。筑波山や潮来を巡る〈万葉の旅〉の参加者・山際房江だ。

聖テレサ医大病院老人病棟の痴呆患者・伊藤道子が行方不明となった。

教会の礼拝の最中に信者が刺殺され、つづいて礼拝をとりおこなった牧師も謎の死を遂げた。

クレアは怯えていた。合衆国大統領として任期終盤を迎えた夫ニコラス。

亡父の借財を抱え、母とも別居をよぎなくされて独り真摯に人生を模索する青年の、生きる闘いと一途で清冽な恋―。青春の光と影。

東京都内の高級ホテルで、名古屋で不動産業を営む男が殺された。

新橋の売れっ子芸妓お良は、政商の村岡喜平にひかされ向島に移るが、強引な村岡は人の恨みを買って暗殺されてしまう―。

警視庁捜査一課・吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届いた。

パソコン・ゲーム「まぼろしの遊撃隊」に熱中する会社常務・貴野原征三と、株価暴落対策に狂奔する美貌の妻・聡子をめぐる空前の超虚構。

岩手県雫石川の河畔で横浜在住の藤本昌代の死体が発見された。そして後日、四国徳島の吉野川でも女性の死体が発見された。

北アルプス・槍ケ岳の観光開発をめぐり、鎬を削る若手エリート―国井、村越、弓場。

潮風の薫る美しい港町。失踪した父親を探す娘が巻き込まれた惨劇は、この町の、不気味なもう一つの顔を発いた。

重要文化財の京都二条城大門と広島の宮島大鳥居に、男女の名前が落書きされた。そしてこの二人が怪死。

チャーチル首相を誘拐せよ。オリジナル原稿をもとに、最初に刊行されたときに削除されたエピソードを忠実に復元。

1975年、ある事件を契機にN県に分離独立政府が生れ、ソ連と友好条約が結ばれる。

どんな町にもはきだめのような場所があるだろう。このボストンでいえば、歓楽街コンバット・ゾーンがまさにそうだった。

「当方、独身白人女性、同居人求む」―アリが出した新聞広告に応じて現われたのは、控えめで気の弱そうな女だった。

同姓同名であったために、誤配された一通の封筒。

スケッチ旅行といつわって親友の夫と逢う瀬を重ねる女流画家・安津子。

闇に光るペガサスの牙。倉木警視、最大の事件。

警視庁捜査一課の若い刑事、三田村は、四国へ旅に出たまま行方不明になってしまった叔父夫婦を探し出すため、従妹と一緒に旅に出た。

白いブルーバードの中で男が3人殺されている―携帯電話から通報を受けた神奈川県警のパトカーが現場に急行した。

春の飛騨高山。置き引きの現行犯で逮捕された中年男がいた。

マイアミ警察部長刑事ホウク・モウズリー、43歳。

マイアミ警察部長刑事ホウク・モウズリー、43歳。

戦前の探偵作家の妖しい文学的な魅力を鮮やかに分析した幻の名著。巻末対談VS紀田順一郎。

石造りで表面を蔦が覆った古い建物、それが『野々宮図書館』だった。

警視庁捜査一課の大谷努は、二枚目の敏腕警部だが強度のマザコン。

横浜でTVレポーターの女性と、会社員の男性が殺された。事件を探る横浜テレビの藤本紅子と被害者の遺児浜路智子。

東京近郊にある共同農場の農場長・尾関譲に、ベトナム人ロアンから電話があった。

KGB東京駐在部は、バイカルという暗号名をもつ日本人から極秘レポートを入手する。コウノトリでペレストロイカをつぶせ…。

東京発福岡行きの太平洋航空77便が、空中爆破された。乗客の手荷物に時限爆弾が仕掛けられていたらしい。

あの事件は、もう三十年以上も昔のこと。いまやモーテルと屋敷は復元され、観光名所としてオープニングをひかえていた。

「そんなばかな!」ストット教授がうめいた。今宵は吉例フクロウ数えの夜。

アメリカとNATOの依頼を受けた英国は、ソ連がバレンツ海に敷設したソナー網の位置をつかむために、画期的な対ソナー装置〈レパード〉を搭載した原子力潜水艦プロテウス号を出航させた。

1936年、ベルリン。

ナチスドイツの陰に翻弄される一日本人音楽家とチェコの歌姫。

卓抜な文学としての推理小説。

ミステリーの尾根に新たな高峰。

慢性腎不全を患うみずえに不審な生体腎移植の話が持ちあがった。

鎌倉に住む二階堂日美子のもとに、タロット占いを習いに来ていた高校生・北条亜矢の母親が失踪した。

死体の傍にあったゲーテの詩は犯人を告発するダイイング・メッセージなのか?タロット占いをしていた二階堂日美子は彼女自身が死者になって驚く。

浅見光彦の母・雪江が四国霊場巡りの途中で、交通事故に遭い、記憶を喪失した。

村久紘道は、大手広告代理店の社員。同僚の清楚な美人、恵津子とは恋仲にあった。

法律事務所に所属する失踪人調査人・佐久間公。

「隼太ちゃん、あたしたち、また事件にめぐりあってしまったわ。」と、春菜が騒いだ。