夏の記憶
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男の死体が発見されてから容疑者と見られる住人たちを、ああでもない、こうでもないと追及しながら話は淡々と進んでいき、最後の方でやっと第2の殺人事件が起きて、最後の20ページくらいで急転直下に事件は解決する。前半から中盤部分のバンクス刑事と容疑者のやりとりを面白いと感じたならこのシリーズを読み進められるが、そうでないなら途中で挫折するかもしれない。すべてを知れば、犯人の犯行動機やトリックなどは理屈が通っていて説得力があり、うまくだまされたと感心するだろう。 | ||||
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このシリーズはどれも文庫としては厚さ2cm弱と、割に厚めだが、内容には無駄がなく、じっくりと謎解きを楽しめる。どうしても一気に読まないと気が済まないので、なるべく1日のうちに読み切ることにしている。それほど面白い。主人公のバンクス首席警部が魅力的なのだ。警察官にしては小柄、短く刈り込んだ黒い髪。妻1人、一男一女の父。ロンドンからの流出者であり、イギリスの田舎に少しずつ順応していこうという警部の奮闘。幅広く音楽を聴き、運転中には音楽が欠かせない。粘り強く、時には手荒な取調べもいとわない。上流階級への反発心も画さない。ストーリーは地元密着型で派手な推理もトリックもなく、主人公バンクス首席警部もまた超人ではないが、刑事としての優れた嗅覚をもち、粘り強く捜査を進め、決して諦めない。圧倒的な存在感をもつ彼に惹かれてシリーズを読み進めてしまう。狭い社会での事件なので、バンクスが見つけるほんのちょっとした言葉の端々、ささいな出来事が大きく謎解きを展開させることも多い。第一作に続いて、この第二作では、敵など誰もいないはずの隠遁学者が殺されたことで、捜査が進むにつれて次々と錯綜した過去の人間関係が明らかになっていく。つくづく、殺人事件とは隠しておきたい全てを明らかにしてしまうものだと思う。このシリーズには毎回印象的な女性ゲストキャラクターが登場するのも見所。まず、女優志望の美少女。事件の核心を知ったがために彼女は・・・。かつて村を捨て、再び戻ってきた美人カントリーシンガーと、殺された学者の地味な妻。彼女たちに、き日の被害者、その編集者、仲間が絡んで、バンクスの推理も二転三転する。一体十年前に何があったのか。最後まで目が離せない。 | ||||
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