必然の結末
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カナダ在住の作家ロビンスンによる、アラン・バンクス首席警部シリーズ第三弾。 このシリーズはどれも文庫としては割に厚めだが、内容には無駄がなく、じっくりと謎解きを楽しめる。どうしても一気に読まないと気が済まないほど面白い。主人公のバンクス首席警部がとても魅力だ。警察官にしては小柄、短く刈り込んだ黒い髪。妻1人、一男一女の父。ロンドンからの流出者であり、イギリスの田舎に少しずつ順応していこうという警部の奮闘。粘り強く、時には手荒な取調べもいとわない。上流階級への反発心も隠さない。ストーリーは地元密着型で派手な推理もトリックもなく、バンクスもまた超人ではないが、刑事としての優れた嗅覚をもち、粘り強く、決して諦めない。圧倒的な存在感をもつ彼に惹かれてシリーズを読み進めてしまう。今回は、反原発デモと警官隊との衝突による負傷者に混じって、明らかに騒ぎの中で刺殺された警察官が出たことから、事態は一転、警官殺しの捜査へ。殺された警官は、好んでデモの鎮圧を買って出る暴力警官として運動家の間では有名だった。疑われたのは、当日デモに参加していた、環境保護を掲げて共同生活を営む農場の面々。また、同じくデモに参加し、容疑者の一人とされるソーシャルワーカーの美青年は、バンクスが(妻を愛してはいるものの)憎からず思う、捜査にも度々協力を依頼した女性心理学者ジェニーの現在の恋人・・・。おまけにロンドンからはイヤミで女たらしのエリート警視が派遣され、バンクスは警視の強引な捜査と、恋人をかばうジェニーの板ばさみに。容疑者にはアリバイもあり、凶器のナイフを捨てた農場のメンバーにも決定的な証拠がない。しかしバンクスの不屈の捜査は、ついに意外すぎる過去を浮かび上がらせた・・・ 前半の伏線がうまく生きている犯人の動機が哀しい。 | ||||
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