誰もが戻れない
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アラン・バンクス主席警部ものの第8作。創元推理文庫で処女作から第4作と第6作(『罪深き眺め』『夏の記憶』『必然の結末』『夢の棘』『水曜日の子供』)が出ているロビンスンの、日本での「復活」作品。毎回のことながら、巧みな人間描写による、人間の本質をえぐる作品だ。この作品では、それまでと異なり、緊迫した法廷シーンも見所。事件関係者は勿論、警察の面々(特に、いやーなヤツの本部長)も個性豊かで、夢中になってしまう。Innocent Gravesという原題も、邦題も、内容をよく表している。「有罪でない」ことと「無罪である」ことの違いを、逮捕された容疑者の苦しみで、読者に鋭く問い掛ける。 バンクス主席警部もあいかわらずのかっこよさ。警官にしては小柄、短く刈った黒い髪。特に美形とも書いていないのに、何故か憧れをかきたてる。その「何か」は、挙げるとすれば彼の真摯さ、物事をしっかりと受け止めて進む静かな強さなのかもしれない。訳者あとがきによれば、次作以降では、幸せな家庭人であるバンクスの周囲にも波風が立ち、彼も自身の苦悩に取り巻かれることになるそうで、そのさまはセクシーでもあるとか。楽しみである。 | ||||
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