満開の栗の木
- 北欧ミステリ (199)
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読み終わるまで、長い道のりだった(笑) でも、アルヴテーゲンの作品は、これ以外全部読んだし、きっと全てが180度ひっくり返るか、全てがひとつになって、大きな実を結ぶに違いないと、高山を登る気持ちで、休み休み読みました。 主人公に興味が持てなくて、シンドかったのですが、意外や意外、自分の事だったんだ、と、今は思っています。 人を心底愛する事が出来た人は、案外少ないのかもしれません。 | ||||
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北欧ものにひかれ始めて1年余り、独特の暗さや静けさ、登場人物のじっくりした描かれ方を愛してやみませんが、この作品のヒロインはいただけません。最初は悩めるシングルマザーの内面を丁寧に描いていくのだな、と思っていたら、この女主人公はとんでもない被害妄想女で、自業自得で苦境に入っていたことがわかってきます。被害妄想の主人公、というのが悪いわけではないのですが、人を口汚く責めるのは、小説とはいえ、うんざりします。主人公に感情移入できないどころか、うんざりしたもので、なんとか読み終えた、といったところです。 | ||||
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97年に「罪」で鮮烈なデヴューを飾り、その後「喪失」「裏切り」「恥辱」と強烈なサスペンスとスピードに富む物語で読者を魅了してきたカーリン・アルヴテーゲン。 07年の第5作となる傑作「影」ではまるで自身を投影しているかのような、ノーベル賞作家の苦悩と、彼自身の過去が影となってつきまとう罪と罰を残酷なまでに暴きだして読者を打ちのめした。 この作品で彼女は次作を創作できるのかと思えるほど重く暗い人生を描ききった。 そして3年後、待ちにまった本作の登場である。 暗いトンネルから抜け出したような小説となった。タイトルからして前5作の暗いイメージとは違い、なんと「満開の栗の木」である。 舞台はスェーデン北部の寒村。登場人物は「アンダッシュ・ストリンドベリ」<一目置かれる企業戦略家であるが秘密の多い金融マン。いまは自己制御できなくなった気の毒な失敗者。>である彼が自殺未遂後病院から逃走し、行き着いたのが寒村のホテル。 ホテルを経営するのは「ヘレーナ」。彼女は<心の底に影を隠している。その影とはパニック症候群ともいえる怯え、恐れる心を隠し、心に引っかかること、心配事を見て見ぬふりをしながら生活している> ホテルの向かいに住むのはこの地に根をはやしたように生きてきた「アンナ=カーリン」。まだ50歳前なのに<時間は見えないうちに過ぎてしまい、なにかがなくなったことに気が付かなかった。気がついたときには、やらなかったことがたくさんたまっていた。年を重ねるほど若いときには気にもかけなかったようなことが不安の材料になる。>ほど自分の老いと孤独の中で日々暮らしている。 そして隠遁生活者のような変わり者「ヴェルネル」。 彼らの中心にそびえ立つのは「大きな栗の木」。 物語はアンダッシュとヘレーナの出会い、アンナ=カーリンの伯母ヘルガの死去により互いが交錯しながら静かに進んでいく。 そして日常の小さな揉め事がからみあい、一つの隠されていた事実があきらかになる。 この作品は過去にアルヴテーゲンが描いてきた、ドラマティックでスピード感あふれ陰影にとんだ「ミステリ」とはあきらかに違う。 これはこの後に書かれるであろう大きな物語の「プロローグ」ではないのか。アルヴテーゲンは沈黙しているようだが「サーガ」が今始まろうとしている予感がする。 苦悩する作家アルヴテーゲン。次作はいつになるのか。 <すべてはつかの間のもの。すべては永遠の変化の途中にある。> だから我々はただ待つしかないのだ。 | ||||
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最後にえっと、意外な結末!とても楽しめました。繰り返し読んで面白い内容です。 | ||||
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商品評価以前の問題!! ★評価は3。 取り急ぎ・・ご了承ください!! | ||||
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