やがて買い主は、店主が選んだ品物に、人生を支配されていく――。その店は、人生の岐路に立った時に現れる。

「探しに行こうよ、タイムカプセル!」考古学者である父の「遺跡ねつ造」事件で、同じ考古学者となる夢を砕かれた青年・英一。

西新宿のビル街から外れた一角の“烏の森”には、事情を抱えた者たちが身を寄せる下宿・「鳩屋敷」がある。

多忙を極める平賀とロベルトは、ハイチでの公務後に1週間の休暇を取るようサウロから厳命される。

麻布警察署刑事課二係は、管轄内の重要犯罪を隠蔽することを目的に組織された。

世界戦争、大量死、例外社会、群衆の救世主、行動的ニヒリズム、トランプ…常に“今”という時代のアイコンとしての機能を持った「ゴジラ」をめぐる論考を筆頭に、多彩な角度から「サブカル」と「ポスト戦後」を検証する著者渾身の21世紀的文化表象の思想論集。

兵庫県芦屋市。

目に見えない物を“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語、番外編の第2弾。旅人を『アニキ』と慕うユキジ。

「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」相麻菫が死んで二週間。中学二年の夏の残骸が香る季節。

鈴虫鳴く秋から冬に移ろう祇園。桃枝骨董店がたたずむ路地裏にも小さな事件が。

武家の身分を捨て、自身番の書役となった喜三次が、いよいよ魚竹に入ることになり……人生の岐路に立った喜三次の心中は? 江戸市井の悲喜こもごもを描き出す、シリーズ最高潮の一冊!

新型非合法ドラッグ「ティアドロップ」を巡り、ヤクザ、半グレ集団、さらには上野に巣食う中国マフィアまでもが血みどろになって奪い合いを始めた!警視庁の期待を一身に背負った東堂絆は、謎の探偵・片桐亮介と立ち向かう。

時は一八七六年。舞台は荒々しいワイルド・ウエストの世界を現出させるアリゾナのとある街。

時は1875(明治8)年。

手習子のお美代が消えた。楽しみにしていた秋祭りを前に自ら姿を隠すはずはないと考えた重兵衛が捜し始めると…(「梵鐘」)。

「ミステリーズ! 新人賞」から、数多くの才能が見出されてきた。

化学サークルによる「甘い物質」合成対決。サ行の発音がおかしくなった同級生の秘密。

「神」の手により、次々と姿を消していく警官たち。

一八七五年、アメリカ合衆国アリゾナ。人の命が、銃弾一発より軽い世界。

坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。

山深い寒村の旧家・蒼具家では、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」と言い伝えられている。

出会うたび、時間を巻き戻すかのように美しく若返っていく不思議な女性・時尼。

三代将軍家光の正室の実弟で、公家から旗本となった鷹司松平信平は、徳川の世終焉を謀る怪商・神宮路翔の企てをはばんだ。

竜閑橋袂で、美人女将の愛嬌と絶品茶漬で繁盛する『紅葉屋』の娘が攫われた。

江戸一番の人気者は、大泥棒“鼠”か、はたまた与力“鬼万”か。巷で話題、奉行所の名与力、“鬼の万治郎”。

明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れで日々無為に過ごしていた高遠は、異様な書舗と巡りあう。

目深な帽子に怪しいサングラスとマスク。付いた仇名は『不審くん』。

≪人の死なないミステリ≫の最高傑作。

ミステリーの"今"を堪能する! 豪華15作家による最強アンソロジー。

人殺しでムショ帰りの健一は、一攫千金を夢見て闇金の取り立てを請け負うものの、報酬はごく僅か。

捜査一課から地元の武蔵野中央署へと転出した刑事・瀧靖春は、旧友の長崎から姪の恵が行方不明になっていると相談を受けた。

人に迎合し、喜ばせることが生きがいの眉子。

社会的に厳しい境遇にある隆志は、仕事で集金した金を持って同じような身の上の久美子と死出の旅に出た。

莉南と英理子は化粧品会社の美容部員。愛想がよく、コミュニケーション力に長けた莉南。

国民的ヒットシリーズ、堂々の51作!! ある殺人事件の証言から始まった物語は、新たな悲劇を招く……。

京都の松老寺で、国宝「鳥獣戯画」絵巻の抜け落ちた部分・“断簡"が発見された。

来日中のアメリカ副大統領が日本人夫婦を射殺し、その住居に立て籠もった。

過疎にあえぐ地方都市、クールでタフな女探偵。

度重なる奇怪な出来事と原因不明の体調不良に悩まされている女子高生アイドル・星原こずえ。

ある夏の終わり。

大人気上田秀人の代表シリーズ、時代小説文庫書下ろし「百万石の留守居役」、待望の第八弾! 若すぎる留守居役瀬能数馬は、藩主綱紀お国入りの交渉役として、参勤交代の準備に奔走する。

ついにお互いの気持ちを伝え、付き合いだした清貴と葵。

材木問屋の奉公人が刺殺され、凶器の脇差が腹に刺さったまま残されていた。

イラク、日本人人質事件――これは、人間対人間の、祈りの物語。 2004年、イラク・ファルージャ。

タクシー運転手の久我は、血の匂いのする男性客を乗せた。かつてアフリカの小国で傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。

東京生まれの鏡味龍は名古屋大医学部に今春から通う大学生。

天才的技倆を持った漫画家と彼女を潰しにかかる出版社の辣腕営業部長、もとは同人誌で合作していた二人が不幸な結末を迎える「禁断の筋書」、ヤクザが仲間割れのあげく相討ちしたように偽装された殺害現場に佇んでいた栗山比奈が目撃証言を拒む理由とは……「少女の沈黙」、息

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。

妖怪に花見に誘われた弥助と千弥。こっそりあとをつけた久蔵は…「春の巻」。

世界で一番清潔で規律正しい場所、東京。

世のため人のためならば、貧乏でも浪人暮らしが性に合うという曽我平九郎、剣は強いし情にも厚い。

すべては一通の手紙から始まった。助けたヤクザ者から託された金と手紙。

「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。

今宵も語るは四方山話と未解決事件。

勇者により天空城に集められたそれぞれの職業の者。

身許引受人の町工場で働きながら、大学に通いはじめた町田。

少年院入所時の知能検査でIQ161以上を記録した町田博史。

「涙の結晶」なる謎のブツを抱え、京王相模原線の車内で放火を図った女が逮捕された。

縁切り寺「慶光寺」御用宿「橘屋」に、小料理屋「鶴亀屋」の仲居お勝が駆け込んで来た。

完璧王子と呼ばれるダンスユニット「クールボーイ」は、今やトップアイドル。

網膜剥離でボクサーを引退した椎名啓輔。

瀬戸内海に面した椅子作りがさかんな町、宝松市鈴香瀬町。

アウトローの公認会計士・岸一真が暴き出した、驚愕の金融トリック。創立100年を迎えようとする大企業の血塗られた歴史。

夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。

警察学校の教官・杉下右京と、運転免許試験場の亀山薫。

世界周航から帰国した左太夫は、藩から京洛の動静を探るよう命じられる。

張作霖爆殺事件から3年、息子・張学良は無抵抗将軍となり、清朝最後の皇帝・溥儀は玉座を追われたなか、満洲の野に放たれた猛獣と化した関東軍に一人反抗を続ける男・馬占山。

宝石強盗犯を追って山深い秘境で遭難した右京が、 決死の脱出劇を繰り広げる「神隠しの山」、 捜査妨害をしたとして 警視庁を去ることとなった亘と謹慎処分中の右京が、 警察学校で大量殺戮を行ったテロリストに挑む 「ラストケース」など6篇を収録。

仙台藩下級武士の玉虫左太夫は、学問を究めるため江戸へ出奔。

世界周航から帰国した左太夫は、藩から京洛の動静を探るよう命じられる。

仙台藩下級武士の玉虫左太夫は、学問を究めるため江戸へ出奔。

美形でボンボンで博識だが、自意識過剰で幼稚で無神経。人生の決定的な局面から逃げ続ける喰えない男、伊藤誠二郎。

人気浮世絵師・歌川国芳の一人娘とりが誘拐された。

『警察回りの夏』『蛮政の秋』に続く、 「メディア三部作」完結編 日本新報の記者・南康祐は、会社にとって不利益な情報を握る危険人物であるとみなされ、編集局から社長室へと異動させられる。

眠れない人も、まだ眠りたくない人も、どうぞ。 ここなら朝までやってます。

大仏ホームのOL・麗子は「トラブルが起こっている」の一言で、ランチの外食を渋る同僚・ゆいかを誘い出すことに成功。

現代の“宝くじ"の原形となった、根津・明昌院の千両富くじに沸く江戸の町で、呉服商の大店に盗人が入り込んだ。

20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。

塚川亜由美は研究会の先輩・田村とその彼女・淑子の結婚式に招待された。しかし式の間中、花婿の田村は暗い顔。

広尾に整体院を構える美崎照人は、ある晩覆面の男たちに襲われた。

三人組も42歳。子ども達も思春期を迎え、いじめ問題や反抗期など、それぞれが抱える悩みに親として立ち向かっていく。

上海の空港でツアー中の女子大生が覚せい剤密輸容疑で逮捕された。

柊清三郎は福岡藩の普請方の三男。十七歳で仏師の修行に入り、師匠の娘おゆきの婿に望まれた。

新大陸に到着した早々、難事件を次々解決したヴィクトリカと一弥。開業したグレイウルフ探偵社には早速、依頼人が殺到。

2014年に江戸川乱歩生誕120年を記念して刊行されたアンソロジー「みんなの少年探偵団」。

刑事課に転属となったばかりの寺師真衣は、二年前に発生して以来、いまだ解決していない、世田谷区資産家老人刺殺事件の書類整理を命じられていた。

ダメダメなパパと離れ島に引っ越したちさと。島には寝たきりの老人と牛と虫ばかり。

水都セキュリティサービス警護課に所属する岡崎大希は、グループ総帥じきじきに呼び出され、ある特殊任務を与えられた。

なぜ、私は「あしたはれたら死のう」と書いた翌日、橋から飛び降りたのか―。

浅草で雷を捕まえようとする大工の若い衆。深夜に突如炎上した有名な榧の木。

思い出して、思い出して、忘れて行くこともある── 釧路で書道教室を営む夏紀は、軽い認知症を患った母がつぶやいた、聞き慣れない地名を 新聞の短歌の中に見つける。

松前藩主の嫡子・良昌からの再三の申し出に、側室になることを決意した不破茜だが、良昌の体調が刻一刻と悪化していく。

小籐次の想い人おりょうに持ち上がった、二千四百石の高家・畠山頼近との縁談。おりょうは不安と不審を小籐次に吐露する。

第11回ミステリーズ! 新人賞受賞作 脳外科の最初の講義、見慣れない初老の講師は「ある患者の脳の病変が消えた。

売れないミステリー作家・三浦に、明日書房の高橋社長から「ベストセラーを出しませんか」と依頼が来る。

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都会を走る移動図書館「本バスめぐりん」。

いつもの憂鬱な朝、急に「サイキック探偵になる」と言いだした姉・芙二子に振り回される三紅。

ある冬、N県K町が観測史上初の99センチという豪雪に見舞われる。

神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。