(短編集)
吸血鬼の島
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少し前、江戸川乱歩生誕120周年ということで、それを記念してポプラ社から、少年探偵団のパスティーシュ作品が何冊か出ましたが、 まだこんなものが残っていたんですね!! 昭和30年代、月刊少年雑誌は黄金時代を迎えますが、その中でもピカイチだったのが「少年」です。 この当時の少年雑誌は、今の週刊誌のようにマンガばかりでなく、結構、小説、読み物の連載もかなりあったのです。 その中でも人気があったのが、江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズなのです。 そして、本書に収録されている作品は、主に「少年」の増刊号・・「・探偵ブック・・・に掲載されていた江戸川乱歩先生の懸賞付き作品、 言わば外伝的作品を集めたものなのです。 今回はこれらの作品群のうち 1:SF/ホラー作品集 2:異色作品集 が収録されています。 取り扱っているのは、吸血鬼、ミイラ、海底人、宇宙人・・・・・、 もっとも乱歩は、怪奇・幻想小説が大好きなので、こんな作品があっても不思議ではないのですが・・・・。 表題作になっている「吸血鬼の島」では、宿敵の二十面相を助けたりもします。 また、「指」という作品は、著名な短編、「爪」(コーネル・ウールリッチ)を上手く換骨奪胎した作品です。 また、西部劇、捕物帳、仕立ての作品もあります。 しかし、これらの作品は、乱歩の残した文献に一切記載がなく、総て代筆による作品と考えられています。 まあ、そう目くじら立てず、パロディー、パスティーシュとして楽しめばいいのではないでしょうか!! 犯人当てということで思い出しましたが、多分、昭和36、37年頃だと思いますが、ラジオで推理ドラマが放送されていて、 最後に乱歩が出てきて、そのトリックを語るような番組があったのですが、どなたかご存知の方はおられないでしょうか? | ||||
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本書解説にある通り、「蠢く触手」のように、乱歩自身ではなく、複数のゴーストさんの書いたであろう作品群。なので、真面目に怒ったりしてはいけません。 武部本一郎、高荷義之の挿絵も超カッコイイですし。 にしても、吸血鬼集団に囲まれた20面相がイースター島から泣きながら明智に助けを請う表題作はスゴすぎる。 吸血鬼の襲い来る様や、その来歴は、あーきらかに当時ハヤカワSFシリーズで訳されていたR・マティスンの「吸血鬼」(のちに「地球最後の男」に改題)そのもの。 きっと、当時のSF系の方が下請けしてたのであろうな~。 | ||||
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