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(短編集)

吸血鬼の島



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【この小説が収録されている参考書籍】
吸血鬼の島 (江戸川乱歩からの挑戦状―SF・ホラー編)

吸血鬼の島の評価: 4.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

主に月刊誌「少年」増刊号、「探偵ブック」の掲載された、乱歩の懸賞付き作品を収録しています。いわば「少年探偵団」シリーズの外伝です!!

少し前、江戸川乱歩生誕120周年ということで、それを記念してポプラ社から、少年探偵団のパスティーシュ作品が何冊か出ましたが、
 まだこんなものが残っていたんですね!!
 昭和30年代、月刊少年雑誌は黄金時代を迎えますが、その中でもピカイチだったのが「少年」です。
 この当時の少年雑誌は、今の週刊誌のようにマンガばかりでなく、結構、小説、読み物の連載もかなりあったのです。
 その中でも人気があったのが、江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズなのです。
 そして、本書に収録されている作品は、主に「少年」の増刊号・・「・探偵ブック・・・に掲載されていた江戸川乱歩先生の懸賞付き作品、
 言わば外伝的作品を集めたものなのです。
 今回はこれらの作品群のうち 1:SF/ホラー作品集  2:異色作品集 が収録されています。
 取り扱っているのは、吸血鬼、ミイラ、海底人、宇宙人・・・・・、
 もっとも乱歩は、怪奇・幻想小説が大好きなので、こんな作品があっても不思議ではないのですが・・・・。
 表題作になっている「吸血鬼の島」では、宿敵の二十面相を助けたりもします。
 また、「指」という作品は、著名な短編、「爪」(コーネル・ウールリッチ)を上手く換骨奪胎した作品です。
 また、西部劇、捕物帳、仕立ての作品もあります。
 しかし、これらの作品は、乱歩の残した文献に一切記載がなく、総て代筆による作品と考えられています。
 まあ、そう目くじら立てず、パロディー、パスティーシュとして楽しめばいいのではないでしょうか!!
 犯人当てということで思い出しましたが、多分、昭和36、37年頃だと思いますが、ラジオで推理ドラマが放送されていて、
 最後に乱歩が出てきて、そのトリックを語るような番組があったのですが、どなたかご存知の方はおられないでしょうか?
吸血鬼の島 (江戸川乱歩からの挑戦状―SF・ホラー編)Amazon書評・レビュー:吸血鬼の島 (江戸川乱歩からの挑戦状―SF・ホラー編)より
4860721322
No.1:
(5pt)

愕然の怪作

本書解説にある通り、「蠢く触手」のように、乱歩自身ではなく、複数のゴーストさんの書いたであろう作品群。なので、真面目に怒ったりしてはいけません。
武部本一郎、高荷義之の挿絵も超カッコイイですし。

にしても、吸血鬼集団に囲まれた20面相がイースター島から泣きながら明智に助けを請う表題作はスゴすぎる。
吸血鬼の襲い来る様や、その来歴は、あーきらかに当時ハヤカワSFシリーズで訳されていたR・マティスンの「吸血鬼」(のちに「地球最後の男」に改題)そのもの。
きっと、当時のSF系の方が下請けしてたのであろうな~。
吸血鬼の島 (江戸川乱歩からの挑戦状―SF・ホラー編)Amazon書評・レビュー:吸血鬼の島 (江戸川乱歩からの挑戦状―SF・ホラー編)より
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