災神
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すでにレビューで書かれている方がいらっしゃいますが、シンゴジラ好きなら好きな作品だと私も思いました。私は知っている場所が壊される作品がすごく苦手なので、シンゴジラも胃が痛くなってしまったのですが、こちらも時々読み進めるのがつらかったです。 それでも、合間合間に登場人物の人間らしい部分が垣間見えるのと、文体のテンポが良いので、後半は一気に読み進められました。 続編が読みたいです。 | ||||
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どこまでが瓦礫と化したのか、いまいちよくわかりませんでした。 斐川が出雲市になったのは311以降のようですし。 ミスト+ゴジラみたいな感じでした。 | ||||
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パニックものらしくスピード感があり、あっという間に面白く読んだ。 出雲が舞台なのも興味深く、少し前のシンゴジラの政府のだらし無さを彷彿とさせる面もあったが、もう少し政府のバタバタ対応をみたかった。 | ||||
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前著のクイックドロウから4年。今回はアポカリプスものということで、週末に一気に読んだ。 内容紹介から3/11の震災がモチーフとなっていることは容易に予想されたが、今回も群像劇フォーマットだった。視点の切り替わりと時刻の進行を示す時計が要所に挿入されていて、同時に起きているイベントを認識しやすい。言葉が通じない登場人物の両側からの視点を見れるのも面白い。ただ、文体は前作が硬派だったのに比べると今作はややラノベっぽく、その点で好みは別れるかもしれない。 クイックドロウはしょっぱなから大胆なトリックが仕掛けられていたことが中盤で読者に明かされるという流れだったが、今作も前半で蓄積した先入観が、中盤でひっくり返され感覚を狂わされることになる。今回はさほどミステリー的な仕掛けではないが、どんでん返しのスケールが桁違いなので「おおっ」となる。つくづく、人間の感覚というものは相対的で、指数的だ。対比されるものの見せ方が勝負所で、この作品ではそれを見事にやってのけた。このシーンは本作のハイライトだろう。 自衛隊や米軍などの描写が緻密なのもこの著者の真骨頂。ブルーエンジェルスのローフライバイを彷彿させるF/A-18ホーネットの飛翔はまるでベイパーコーンが目に浮かぶようだし、数々の兵装は出るたびにニヤリとさせるものがある。自衛隊なのに合流時刻をヒトフタマルマルではなく正午と指定するのも、140文字という限られた字数の書き言葉で作戦を伝達するシチュエーションの制約、そして時代を暗示しているように思える。 他にもところどころに小ネタが散りばめられていて、シリアスな展開なのにクスッと笑えるポイントがいっぱいあるのは著者の持ち味だろう。 任務に前向きでないオタク自衛隊員が災厄に立ち向かうという設定は「ゲート」と被るが、人間を殺しまくる冷血な自衛隊よりも、本人は逃げてるだけのつもりがヒーローへと美化・捏造されていき、そのうち行き当たりばったりに義侠心が芽生えてくる、という本作の骨組みのほうがリアリティがある。その自己中勢に米軍人コルビーも加わることで説得力を増すという構図だ。 そこへきて、民衆によるネットとテクノロジーの力で政府の隠蔽体質を突破するというカタルシスがある。このあたりは攻殻機動隊SACの笑い男がトイソルジャーと考えれば、今風のテーマかもしれない。 不満があるとすればエンディングだろうか。3/11を下敷きにしている以上、一件落着の大団円を迎えることができないのは仕方がないこととはいえ、エンターテインメントとしては、その先には人類が総力を挙げれば活路があるという兆しを、信念や決意だけでなくその根拠を見せて欲しかった。これはポスト3/11の作品として宿命付けられた期待でもあるように思う。 衝撃だった中盤の不気味な絶望感も、終盤に近づくにつれ、だんだん慣れて薄れていった気がする。さらにスケールをインフレさせるか、出し惜しみして得体のしれない恐怖感を煽るか、どちらかに寄せたほうが良かったかもしれない。また、群像劇ではあるものの終盤には主たる登場人物が集まってくるので、後半からはいさぎよくフォーマットを切り替えたほうが良かった気もする。 他にも細かいところでいえば、メタンハイドレートのような疑似資源をアメリカは歯牙にもかけてないので政治的な隠蔽の動機としては弱いこととか、Twitterは当初からEXIFデータを削除しているので投稿画像の位置情報からハザードマップは作れないこととか(Twitterという実名を出さなければ回避できた)、健康増進法で公立病院の売店にタバコはない、ましてやエレベータ脇に灰皿などあるはずもないとか、設定上の矛盾はやや目立ったが、そのあたりはストーリー展開のスピード感でうまく相殺できていたようで、さほど気にならなかった。 読後、災神とシン・ゴジラが被ってみえた、という感想を持ったのは私だけではないだろう。キャーキャー逃げ惑う群衆は出てこず、死んでいく人々の家族愛ドラマよりも政治的な駆け引きや交錯する思惑などの描写が中心にある。とはいえ、ハリウッド的なこってりドンパチシーンもしっかりぶち込んで盛り上げてくるので、そういうのが好きな人にも楽しめるだろう。 何事にも「つかみ」や「引き」が重視される昨今、この作風には追い風であるように思うので、このままさらなるスピード感を追求して書き続けてほしい。次回作にも期待。 | ||||
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